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2010年9月23日木曜日

ビエンチャンにて...4 (mixi05-u459989-201009231555)

ミクシ内で書かれた旧おかあつ日記を紹介します。
ビエンチャンにて...4
2010年09月23日15:55
ビエンチャンでビエンチャン語を聞いていると、頭がクラクラしてくる。 単語はみんなラオ語なのに、発音はものすごくタイ語に近くて、何語を話しているのか混乱してくる。 僕は一言でもタイ語を話すと、頭の中がみんなタイ語になってしまうので、我慢して我慢してラオ語(僕がウドンで聞き覚えた言葉)を話している。

ところが、ビエンチャンの人と話すと、発音がすごくタイ語と似ているのに、単語は全部ラオ語で、こっちに気を遣って多少タイ語の単語に置き換えて話したりすることもあって、外人のこっちは混乱してクラクラになりそうだ。

でも色々な人を見ていると、ウドンの人とすごく似ている話し方をする人も居る。 聞いたら、そういう人は、ラオス南部から来た人なんだそうだ。 つまり、ビエンチャンの人にしてみれば、そういう話し方を聞くと、田舎から出てきたっていうことが一発でわかるんだそうだ。 また、そういう話し方をする人は、必ず南部の人で、北部の人では無いんだそうだ。

へへーと思った。


南部の言葉と、都心の言葉を比べると、
丸で違う言葉みたいだ。 基本単語は同じだけど、発音はタイ語とイサーン語ぐらい違う。 一方、ウドンタニーの言葉と、ラオス南部の言葉は、ほとんど同じみたいに聞こえる。 (というか、ウボン・ローイエットとくっついているし、つまり国境が出来る前は一つの文化圏だったんじゃないだろうか。)


ビエンチャンとバンコクは遠くはなれているけど、どういう訳かかなり近い話し方をする。 で、イサーンとバンコク・ビエンチャンとバンコクは、くっつきあっているのにも関わらず、かなり違った話し方をする。 発音や単語ばかりか、語順すら違うことがある。 丸で違う言葉みたいだ。

そういえば、デンマークの人から、フィンランドの言葉とハンガリーの言葉が離れあっているのに、近い言葉を話しているんだ、という事を聞いたことを思い出した。

ま、色々あるわな。



さっき、道を渡ろうとしたら、大型バイクが走ってきた。 バンコクでやるように、気にせず避けずに普通に道を渡った。 広い道を走っている訳なので、普通はバイクと人がちょっとずつ場所を譲り合って普通に通り過ぎる。

そうしたら、ヘルメットのシールドをあげて、でかい声で「ファックユー」ってがなり立てて走って行った。 西洋人だ。

西洋人って、ブッシュ大統領みたいに、目が前方にしかついてないので、タイ人やラオス人がやるように、ちょっとずつ譲り合ってお互い気持ちよく過ごすっていうような、融通が効かないのだろう。

「道を譲るのは、お前か、俺か。 それが問題だ。」みたいな。勝ち負けの世界。
ひたすら勝ち負けにこだわる。
「空気など読まぬ。 お前が引け。」みたいな。

でも、そういうところ、日本人にもあるよな。

集中力が分散せずに、一点だけ高いタイプなんだよな。

そういうタイプの人って、ある程度修練を積んだ人はすごい能力を発揮するけど、そうじゃない人って、タダのバカなんだよな。 困ったもんだ。


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出展 2010年09月23日15:55 『ビエンチャンにて...4』

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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