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2008年2月22日金曜日

【改訂版】 『FaceBook と 国際コミュニケーションの話 (mixi05-u459989-200802220935)

ミクシ内で書かれた旧おかあつ日記を紹介します。
【改訂版】 『FaceBook と 国際コミュニケーションの話
2008年02月22日09:35
(朝早く起きて文章を書いて公開しながら推敲してたら、思ったよりたくさんの人の目に触れることになってしまいました。 最初の版は言葉があちこち乱暴で、いまさら手遅れですが、改訂して公開しなおしまた。)

昨日はあまりプログラムを組んでなくて、他の事をたくさんしていた。 普通だと目いっぱいプログラムを組んでしまうから、すごく濃い疲れが出てしまう。 そうすると結構長い時間寝てしまうものなのだ。 だけど、昨日はプログラムを組んでいなかったせいか、朝方3:00までやってたのに、7:00にさっさと目が覚めてしまった。

FaceBookをやっていて、更にわかったことがある。 時間のかかり方が mixi なんて比較にならないぐらいスゴい。 理由は二つある。 mixi よりも深いコミュニケーションをとる方法がたくさん用意されている事、そして多分、国際レベルの SNSなので、ソーシャルスキル─── 人とのコミュニケーションをとる能力のこと ─── が高い人が凄く多いことだ。

mixi やってて思うんだけど、FaceBookにいる人なんかと比べちゃうと 一般的にみて、日本人ってすごくコミュニケーションが不器用だ。 文章を書く訓練も受けてないし、プレンテーションする機会も少ないので当然なのかもしれないが、視点を変えてみると、日本社会の中では、個人表現があらゆるトラブルを招く危険が高い行為に相当するので、みなやりたがらないのかもしれない。 とにかく自己表現というものがすごく抑制されている。

ところが FaceBook使ってるような人は、実名を出しており、文章力もとても高い人が多い。 昨日あった人は 日本人じゃないのに 日本人みたいな文章を書く人だった。 正直 マジビビった。 「... やっぱり... カナ b(*’-^)... すごくない?w 」 とか日本人以外の人に言われると正直、驚く。 僕は、初めて知ったものを過大評価する傾向があるので、多少割り引いて話を聴かないといけないけど、やっぱり日本人とは違う。



僕のマイミクに fugaさん という方がいる。 fugaさんは、日本人離れしていて、ずば抜けて文章力が高い方だ。 しかも フランス語を話す人で、すごく国際的な人だ。 でも fugaさんは 自分が国際的...って言われるとなんとなく違和感があるのではないかと僕は想像してる。 何故かというと、 fugaさんのような能力 「説明」「多言語」というのは、 日本以外では案外と頻繁に求められるスキルだからだ。

国によっては日常的に2つ以上言語を話すのが当たり前なことがある。 僕がいたタイもそうだった。 僕が住んでいたところではいつも3つの言葉が飛び交っていた。 こういう地域に住む人は自分のことを説明するスキルが必須サバイバルテクニックなので、みな当たり前の様に 説明がうまいものだ。 あたりのおじさんとかでも 当たり前の様に 2つ以上の言葉を話してきちんと説明が出来たりする。 僕は、fugaさんは そんな中でもずば抜けて能力が高いと感じるけど、いずれにせよ日本以外では誰もが多少なりともその能力を使うのだ。

FaceBookをやっていると そういう人 fugaさん級の人によく出会うんだと思う。

( ※ ただ、アジア語とヨーロッパ語の両方を話せる...っていう人は案外多くないらしい。 友人に日米ハーフの語学に高い能力を発揮するタイプの人がいる。 この人が極端で5つ以上の言葉を話すことができるのだけど、その人からきいたところによると、 日本人で「あたしおフランス語が得意ざーます」「あ、オレ英語得意ですから」とか言っている人の99%はちゃんと話せないらしい。 その人は日本語英語両方の言葉をネイティブとして話すので、日本人にそういうウソを言う人が多いこと・そのウソをあっさり信じてしまうひとが多いことにはうんざりする、というような事を嘆いていた。)


FaceBookは コミュニケーションの質が深い人が多い。 そうするとどうなるか。 ムチャムチャ時間がかかる。 ある程度ちゃんとしたメールをバンバン書かなければいけなくなるからだ。 僕にとってはすごい特効性スパルタ式訓練でありがたい話だが、これで就職なんかしてたら人生は破滅である。 かかる時間がハンパない。 まぁ今はまだ時間があるのでいいかもしれないけど....。




FaceBookのいいところは、日記意外にも あらゆる コミュニケーション方法が用意されていることだ。 これなら、文章を書かずとも、その人好みの好きなコミュニケーション方法で友達を作れる。 文才がある人というのは、どこの国でも多くはないけども、これなら文才がなくても ちゃんといろいろな人とコミュニケーションがとれる。 これは FaceBookの物凄くいいところだと思う。



こうして改めて mixi を見てみると、 実に貧弱だ。 日本人はシャイで自己表現がへたくそなことは、世界的に見て稀に見るほどだけど、それに対して救いの手を差し伸べる機能が全く用意されてない。 これは mixi の大きな穴だと思う。

mixi は 技術力が高い人が多いと思うけど、そのほとんどはデータベースエンジニアだ。 データベースエンジニアは往々にしてメンテナンスは得意だが新規開発は得意ではない。 そもそもそういう目的の技術なのだ。 だから根本的な部分からシステムをデザインしたりすることは出来ない。 mixiに限らず、FaceBookがやっているように、新しい技術を総合的に俯瞰しつつバランスをみてトータルコーディネイトできる人って、日本にはほとんどいない。 (いても往々にして日本人が嫌うタイプの主張の強いエンジニアである可能性が高い)

つまり、恐らく FaceBook級のサービスを日本人の手で作る事はまずムリだろう。

FaceBook の多彩なコミュニケーション方法を提供するベースになっているのが FaceBookアプリ機能だ。 だが、恐らくだけど、 よしんば mixi にこの機能が搭載されたところで、日本にはこれを使いこなせる技術者がほとんどいないだろう。 結局ダメなはずだ。

じゃぁ FaceBook が日本進出するのを 手をこまねいてみているしかないのだろうか。

いや、それも無いと思う。 myspace FaceBook hi5 ... 優秀な SNSは いっぱいあるけど、そのほとんどが日本進出に失敗している。 当たり前だ。 日本人独特な 「離乳食的コミュニケーション」を アメリカ人には正しく理解できないからだ。 ああいう 胸を張って 「これが私です」的なコミュニケーションするシステムをたくさん用意しても日本人に受け入れられるはずがないと僕は思う。



ところがなんだけど、これは、実は日本人だけじゃないのだ。

例えば、タイもそうで、タイ人独特の空気を読むやり取りって FaceBook とかには あわなさそうだ。 実は タイには sanook.com という 超有名サイトがあって、ここで日記を書くのが一般的だ。 mixi 同様 とても プリミティブなシステムではあるのだけど、タイ人のコミュニケーションにあわせて作られているんだと思う。 凄く広く受け入れられている。

他にもFaceBookを使っていて気づく事に、 ロシア人がすごく少ないっていうことがあげられる。 これも多分似たような理由だと思う。



こうやって考えてみると、僕の様に国際コミュニケーションテクニックに興味を持っているプログラマっていうのは、非常に希少であるのだろう...。 ほとんど趣味・遊びの感覚でロシア語・タイ語を始めたのだけど、こうやって考えてみると、極めて実践的で有効な技術だったのかもしれない。

もし僕が一番にFaceBookレベルのシステムを日本やロシアやタイにインポートできたら、恐らく、それは 何かの事件を起こすかもしれない。



ロシアに遊びに行きたいなぁ... 僕が遊びにいくって言うのは語学学校に通う事なんだけど... あと出来ればスペイン語もマスターしたい。 やっぱ、プログラムがちょっと落ち着いたら行こう。


SNS設計っていうのは 何か トライアスロン的だ。 トライアスロン選手が「マラソンは世界選手レベル・自転車でも水泳でも世界選手レベル、それが理想。」みたいなことを言う事がある。 SNS設計者も、「語学も世界選手レベル・民俗学も世界選手レベル・プログラミングも概要設計も世界選手レベル」的な 幅広いジャンルで学者的な細かい知識が要求されるところがあると思う。

過酷だよな。

僕にそれが出来るのかはわからないけど、ミュージシャンを目指すのと同じノリで気長にチャレンジしてみようと思う。


P.S.

( FaceBookが時間がかかる...って書いたけど、 mixi でも ある程度ちゃんとした文章を書こうとすると平気で2~3時間かかってしまうので、結局同じか... )

コメント一覧
風我   2008年02月22日 21:18
かなり前から匿名性はいろいろとセーブが効かなくなるという意味で自分の発言に対して無責任になりやすいのが大いなる問題だと思います。文章を書く練習にはちょうどいいのかも知れませんが、コメントになると相手が見えない、場合によっては知らないという要素が入り、なにげに書いたつもりでも肉声も筆跡も伝えられないだけに人を傷つけてしまったり怒らせてしまったりと難しいですよね。
 
出展 2008年02月22日09:35 『【改訂版】 『FaceBook と 国際コミュニケーションの話』

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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