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2016年2月15日月曜日

エドワード・ミルズとジョージ・ベントン…の思い出 (oka01-eplzbvnnhhjnjfdo)

『エドワード・ミルズとジョージ・ベントン』という短編小説がある。これは『トムソーヤの冒険』で有名なマーク・トウェインが書いた短編小説だ。この短編小説は、あまり知られていないが、とてもおもしろく、とても興味深い示唆が含まれている。


実をいうと僕は、この小説のタイトルと著者を20年くらい前から思い出せなり、長らく読むことができないでいたのだが、何故か、つい先程突然に思い出したので、10年以上ぶりに文面と再会できた。



この小説は、既に版権が切れている為、オンライン上で無料で読むことができる。

Edward Mills and George Benton: A Tale, by Mark Twain.
www.readbookonline.net
www.eastoftheweb.com

これは、極端に良い人間と極端に悪い人間の顛末を描いた小説だ。また、僕が初めてマサチューセッツ州ボストンに語学留学した時に、学校で出会った4ヶ国語を操る驚異的な教師アンドリュー先生に教えてもらった小説でもあり、僕にとって思い出深い小説でもある。

最後に僕がこの小説を読んだのは、僕がまだ英語がきちんと読むことができなかった頃だった。今読んで見た所、ほぼ辞書なしで読むことが出来たので、感慨深いものがあった。

当時僕は本が好きでなく、日本語でもあまり本を読んでいなかった ─── アンドリュー先生に「お前はあまり本を読まないだろう」と指摘され、「英語の読み方を見れば、それくらいすぐ分かるよ」とあっさり見通され、「母国語で本を読まないと、英語でも本を読むことが出来ない」と怒られ、「読解力というものは、言語によらない=日本語で読むのが苦手だと、英語でも読むのが苦手になる」と教わった  ─── これらの、後年の僕に大きな影響を与えた言葉の数々を、もらうきっかけになったのが、この小説だった。



10年位前に、この本のタイトルを思い出そうと試みた時も、「マークトウェインだったかも…」と思い、ネットを検索してマークトウェインの著書リストをひと通り眺めた事があった…(と記憶しているがうろ覚えだ)が、その時は見つからなかった。

また僕は何故かこの小説の著者をスタインベックと勘違いしてうろ覚えになっていたこともあり、マークトウェインかどうかもはっきりしなかった。

タイトルも「なんとかかんとか アンド なんとかかんとか」という人の名前が2つ並んだものだった…という実に曖昧な特徴しか覚えていなかった。

なんとしても著作一覧を見たかったのだが、10年前は、まだ今ほどにインターネット上の記事が発展していなかったので、恐らくその頃はまだ情報がネット上に存在しなかったのだろう。先ほど検索してみたら、すぐに著書一覧が見つかり、ひと通り眺めたらところ、すぐに見つかった。

時代は変わったものだ。



・いい加減な奴ほど、みんなから手厚く助けられる。
・真面目な奴ほど、みんなから放っておかれる。

偽善・正義・誠意・欺瞞・政治…等々、色々なことを考えさせられるこの小説。

歌手ビリー・ジョエルの曲に "Only the Good Die Young(早死するのは善人ばかり)" という曲がある ─── 善人ぶって損ばかりする人 ─── 悪人ぶって失敗する人 ─── 手厚い援助をいくら受けても浮かび上がらない人がいる一方で、手厚い援助を受ければ浮かび上がる有望な人が沈んでいく。

アメリカ文学の重厚さを漂わせつつも、とても短く気軽に読めて、表現が素朴かつ簡潔でもあり、英語の初学者にも向いている。もし英語を勉強しているなら一度読んでみることをお勧めする。

貴方は、この小説を読んでどう思うだろうか。

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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