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2012年11月14日水曜日

共産主義は本当に悪か (oka01-zcrxjgkfmebqgcxj)

日本には共産主義を憎む人が多い。日本には、共産主義の人や共産主義の国を悪と見なし悪く言う人が多い。だが本当に共産主義は悪なのだろうか。

筆者は、ここで何も民主主義と共産主義の定義を論じてみようというのではない。ただ共産主義者や共産主義国とは、日本人が思っているものと全く違うという事を言いたいだけである。

以下でその違いについて論じてみたい。

筆者は数年前筆者が住んでいるタイから列車とバスと船を乗り継いでラオスに入国し、国境を歩いて渡って中国に行き、中国最南部・雲南省の昆明で中国語を学んで帰ってきた。中国は共産主義国である。

筆者は、日本人だけに特例として認められている15日間のビザ無し滞在を使って中国に入国した。筆者は、前もってビザ無し滞在で中国滞在している人は、決して国外に出ることなしに学生ビザに切り替えることは出来無いという話を聞いていた為、許可が出ないことを恐れていたが、結果ビザはあっさりと許可された。

噂によればビザを申請する省によってはビザ無し滞在でも学生ビザが許可されるということだった。恐らく上海や広州などの大きな街でビザを申請したら許可されなかったのかも知れないが、詳しいことはわからない。

筆者は、中国に入国した時、中国語が一言も話せなかった。たまたま偶然居合わせた中国語が話せるタイの方が居り、この方に滞在中、通訳や学校やビザ申し込みなどを世話して頂いた。筆者は、中国にタイ人として入国している様な面があり、中国人から日本人が処遇されるであろう待遇はまったくされていない面があるのかも知れない。 つまり、筆者は中国に裏口から入った様な状況なのではないか。 その様な事情の中、学生ビザは何の問題もなくあっさりと許可された。 中国は共産主義で非常に厳しい民衆統制があると聞いていたので、この事件は自分を驚かせる事に充分だった。

隣国のラオスも共産主義国である。だがラオスに居て共産主義が何たるかを知っている人など居ない。共産主義国の事、そこらじゅうにレーニンのポスターが貼られているのだが、ポスターを指さして「このオッサン誰だか知っている?」と聞いても、レーニンという言葉が返ってくる事は100%無い。 むしろ資本主義国から来た筆者の方が詳しい位である。ちなみに首都から2〜3km離れたら、レーニンのレの字も見かけなくなる。

中国に至ってはレーニンのポスターすら貼られていない。また主義主張を厳しく取り締まる人が警察が居るわけでもない。それどころか警察を見かけなかった。交差点で交通整理する警察すらもほとんど見かけなかった。

彼らアジアの共産主義者は、筆者が見るところ、戦後に西洋の後押しでしぶしぶ共産主義の看板を出した旧権力者の残党である様だ。戦後、権力闘争に負けて冷や飯を食わされていたところ、共産主義になることを条件に西洋諸国から助力を受けて、建前として共産化して、現在の強力な権力の座についた人達である。もとから共産主義の理論に心酔して共産主義に傾倒した骨太な共産主義者など一人も居ない。 彼らは飽くまでも最初から民主主義の『仮想の敵』として作られたものであり、本質的に張りぼてである。

共産主義の国をぶらぶらしていると、いつもあちこちに張りぼての「ほころび」が見え隠れする。それは街角のボロボロのレーニンのポスターだったり、お気楽な共産主義の教授だったり、妙に少ない街角の警察だったり、街角の人がレーニンどころか共産主義という言葉すら知らない、いやそればかりか「主義主張」という言葉すら知らない人が溢れかえっている。



常日頃、そういう共産主義国のほころびの多い後ろ姿を見ていると、日本の報道の偏りがみえてくる。日本の報道が見せるのは飽くまでも「張りぼて」のみだ。 連日連夜、共産主義国である中国の「格好良い」部分だけが殊更強調されて新聞やニュースで報道されているが、まるで「中国の後ろ姿のほころび」を隠しているかの様な報道と言わざるを得ない。

つまり日本の報道は、戦後に西洋諸国の影響の元で解体されて、共産主義の脅威を煽るプロパガンダ機関として動作する様に、作り変えられているのではないだろうか。 日頃から日本のテレビを見ている人は、テレビがそんな嘘をつくわけがない、と思われるかも知れないが、甘い。 今の様な複雑な時代には、積極的に海外に出て、海外の実情がどうなっているのか、直接自分の目で確認する気概がなければ、流されてしまうだけである。

この様な筆者が書いた乱文など信用できないと言われるかも知れない。その意見は正論だ。だが筆者が書いた文章が信用に足るものではないのと同程度には、テレビの報道も信用に足るものではない。どちらも自分自身の目で見ていない事には違いがない。

「テレビであれだけ大勢の人が集まって反日デモをやっているのをやっていた。あれを嘘だというのか。 」と思われる読者もいらっしゃるであろう。その通り、嘘である。中国の人口は20億居るという。もし反日デモに1万人動員したとしても、それは中国全体のわずか0.0005%に過ぎない。全体のごくわずかを見せて全体と錯覚させている点で、悪質な嘘と言わざるを得ない。

 グーグル検索・中国 反日デモ


グーグル検索・GLAY 10万人 ライブ

上記は、筆者がネットから拝借してきた画像である。こうして比較してみると、中国の反日デモは、GLAYの動員数10万人ライブよりも規模が小さいという事は少なくとも言えそうである。仮に中国で反日デモに延べ10万人が動員したとしても、ようやく国民の0.005%に届いたレベルである。そして恐らく反日デモ動員数の現実は10万人を遥かに下回るであろう。ごく一部と見做すに充分な根拠でありえる。

この様に日本の報道は、常に中国の脅威を煽る傾向にある。日本の報道は、こうして日本人の中国に対する興味を失わせ、中国に対して無知な状態を維持しようとする傾向がある。


中国は日本にとって敵かも知れない。だが中国には巨大な市場がある。巨大な資源もある。そもそも、敵は倒すものではなく、上手に利用するものである。敵も気付かなかったような利点を探り出し、それを敵が気が付かない内に差し出させる。 敵を知り尽くし、敵も気付かなかったような弱点を見つけ出す。敵とは、もし居なければ探してでも作る物である。自分がやりたくない事は敵にやらせる。敵が居なければ全部自分がやらなければならなくなるからだ。

今の日本がやっている様な、中国を見下してばかりで中国に何の感心も払わない行為は、日本人が自分から利益を放り出している様なおろかな行為である。日本は西洋に改造された報道機関に、一本取られている。

「バカ中国・アホ韓国・トンマ朝鮮・いてまえ!」も結構だが、敵がどんなにバカでも、油断していたら勝てる敵にも勝てないではないか。

いや、むしろ強くなっていく敵を研究し、対立を回避し、破滅を回避し、敵を利用する事を考えなければならないのではないか。

対立すると、共に疲弊する。共に疲弊して、どこかで漁夫の利を得てニコニコしている人達が居ないと断言出来るだろうか。敵は中国と朝鮮の外に居るのではないか。

アメリカだけが国際社会ではない。国際社会は身近にこそ存在する。日本の隣国の韓国・朝鮮・中国・ロシアである。これが日本にとって一番重要な国際社会である。日本は、これから本当の意味で国際化しなければならないのではないか。

こうも言える。共産主義は嘘をついている事が明らかな分、たちが良い。民主主義は嘘をついている事が詭弁で隠されてわからない分、共産主義よりたちが悪い。

我々は、和の心を重んずる日本人である。民主主義でも共産主義でもない。


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