アキラ降臨2
2011年03月15日17:22
第一発電所 4号機で400ミリシーベルトの放射線量を観測したのだそうだ。400ミリシーベルトとはどういうことか。
被曝
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%94%BE%E5%B0%84%E7%B7%9A%E8%A2%AB%E6%9B%9D
0.05 ... 原子力発電所の事業所境界での1年間の線量。
0.1 - 0.3 ... 胸部X線撮影。
1 ... 一般公衆が1年間にさらされてよい放射線の限度。
2 ... 放射線業務従事者が妊娠を知ったときから出産までにさらされてよい腹部表面の放射線の限度。
2.4 ... 一年間に自然環境から人が受ける放射線の世界平均。
4... 胃のX線撮影。
5 ... 放射線業務従事者が法定の3か月間にさらされてよい放射線の限度.
7 ~ 20 ... X線CTによる撮像。
50 ... 放射線業務従事者が1年間にさらされてよい放射線の限度。
100 ... 放射線業務従事者が法定の5年間にさらされてよい放射線の限度。
250 ... 白血球の減少。
500 ... リンパ球の減少。
1,000 ... 急性放射線障害。悪心(吐き気)、嘔吐など。水晶体混濁。
2,000 ... 出血、脱毛など。5%の人が死亡する。
3,000 ~ 5,000 ... 50%の人が死亡する。
4,000 ... 永久不妊、
5,000 ... 白内障、皮膚の紅斑)[9]
7,000 ~ 10,000 99%の人が死亡する。
シーベルトっていうのは、物質に当たった時の透過量を加味した値であるらしい。 同じ放射線量でも、鉄板と人体では異なるシーベルト値となるということだろう。
いずれにせよ。
400ミリシーベルト出ているっていうことは、もう「アキラ」が出てきていると言ってもいいような気がする。
政府がいくら安全だと言っても、もう信じられない。 もうここまで来てしまった。 普通に考えて、もうダメだ。 自分で考えて自分の100%の安全を求めるなら、政府の言うことを信用せず、自分で考えて行動した方が良さそうだ。もしこの推測が正しいとすれば、いずれ更に問題が発生するということになるだろうからだ。 問題が起こってから「政府が悪い」と叫んでも誰も責任をとってくれない。 僕の推測が間違っている可能性は高いが、可能性として0ではないはずだ。 穴馬馬券かも知れないが来る可能性は0ではない。 しかも穴馬ほどは倍率が高くない。
何かドラスティックな対策が打ち出されない限り、このまま最悪の事態までいく可能性はある。
システム屋として考えてみても、日本人のスケープゴート石打の刑式のシステム運営では、当然、運営者も本当の情報を出せないだろう。 安全の為に本当に必要な情報を公開すると、あっという間に「お前が悪い!」と言って石打の刑にかけられてしまう。 みんながお前が悪い・誰が悪い・とピーチクパーチクさえずっているうちに、みんな死んでしまう。
僕が思っている事が全部外れればいいな、と思う。 先のことは誰にもわからない。
取り敢えず今日の23:00に上海行きの汽車のチケットを買った。 それまでホテルのロビーでネットのチェックが出来る。 どうしよう。 取り敢えず電話にお金を充填して...日本と連絡とって...。
二号にいくら水を加えて冷却しても反応が止まる事は恐らくないだろうし、だとすると燃料が燃え尽きるまでこのままという事の筈で、だとするとメルトダウンが起こる確立は極めて高い筈だ。爆発が起こらないまでも、爆発を防ぐ為にガス抜きが必要で、つまり周囲に放射性物質をまき散らすことになる。 他の燃料棒格納施設で温度が上昇しているっていう話もある。 緊急事態で、燃料が完全に冷えて反応が完全に止まる前に施設に入れたからではないか。
あかん。 こらあかん。
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福島第一原発4号機、超高濃度放射能が拡散
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110315-OYT1T00160.htm?from=main4
東京電力は15日、東日本巨大地震で被災した福島第一原子力発電所4号機(福島県)の原子炉建屋内にある使用済み核燃料を一時貯蔵するプール付近で、同日午前9時38分頃に火災が発生、同日午前10時22分には毎時400ミリ・シーベルト(40万マイクロ・シーベルト)の放射線量を観測したと発表した。
同日午前11時過ぎに記者会見した枝野官房長官は「身体に影響を及ぼす可能性があることは間違いない」と述べた。2号機では同日午前6時14分に大きな爆発があり、原子炉格納容器の下部にある圧力抑制室の圧力が低下した。原子炉付近の相次ぐ破損で核燃料が損傷し、大量の放射性物質が漏れだした可能性がある。茨城、栃木両県や都内などで、ごく微量の放射性物質が検出されている。政府と東電は15日、事故対策統合本部を設置。菅首相は同日午前11時に記者会見し、同原発周辺の半径20~30キロ・メートル圏内の住民約13万6000人に対し、屋内退避を求めた。
東電などによると、原発周辺で同日午前10時22分に、高い放射線を観測した。2号機と3号機の間で、毎時30ミリ・シーベルト(3万マイクロ・シーベルト)、3号機付近で同400ミリ・シーベルト(40万マイクロ・シーベルト)、4号機付近で、同100ミリ・シーベルト(10万マイクロ・シーベルト)で、枝野長官は「従来発表してきた『マイクロシーベルト』とは単位が違う。身体に影響を及ぼす可能性のある数値」と話した。
400ミリ・シーベルトは、がんになる確率が高まる100ミリ・シーベルトの4倍で、一般人が1年間に浴びていい放射線量(日常生活と医療目的を除く)の400倍にあたる。
4号機の火災で、東電は福島県と国に通報するとともに、自衛隊と米軍に消火活動への協力を要請したが、同日午前11時ごろ自然に鎮火したのが確認された。
東電によると、地震発生時に、4号機は定期検査で運転を停止していたが、使用済み核燃料一時貯蔵プールの冷却水を、循環させる電源を失っていた。燃料棒の余熱で、通常40度程度の水温が85度にまで上昇し、水位が低下していた。専門家は、「プールの水位低下でむき出しになった燃料の被覆管と蒸気が反応し、水素が発生して、爆発火災に至った」(京都大原子炉実験所の今中哲二助教)と分析する。
プールの中には、使用済み燃料棒783体が保管されていた。4号~6号機は定期検査中だったが、4号機の冷却機能が失われていた。使用済み核燃料は1~3号機にも約300~500体保管されている。
同原発の南約100キロ・メートルにある茨城県東海村の東京大学の研究施設敷地内では午前7時45分頃、原子力災害対策特別措置法の基準値に定められた毎時5マイクロ・シーベルトを超える放射線量を観測した。
東電によると、2号機で破損した圧力抑制室は、格納容器内の蒸気圧が高まった場合に、圧力を逃がして下げる機能を持つ。爆発によって、3気圧から1気圧に低下した。
2号機の原子炉内は14日に著しい水位変動を繰り返して、燃料棒が2度にわたって完全に露出しており、一時的に空だき状態になっていたとみられる。
原子炉の水位は改善傾向にあるが、燃料棒は午前6時30分現在、2・7メートル露出した状態になっている。格納容器本体の圧力は7・3気圧で変化していない。
圧力抑制室は放射性物質の混じった蒸気と水が入っており、原子炉建屋上部に生じたすき間から、放射能を帯びた蒸気が流れ出た懸念がある。
爆発直後には、同原発の敷地周辺の放射線量が毎時969・5マイクロ・シーベルトを記録したため、原子炉への注水作業に関係のない作業員らを退避させた。
同原発の正門前では同日午前10時15分、一般人が1年間に浴びてもいい放射線量の8倍を超える毎時8837マイクロ・シーベルトを観測した。
計6基の原子炉がある同原発は地震後、運転中の3基が自動停止し、1号機と3号機は水素爆発を起こして原子炉建屋が破損。1~3号機では原子炉内の核燃料棒が露出した。
(2011年3月15日13時50分 読売新聞)
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原子力時代終焉・統制不能…各国報道も原発集中
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20110315-OYT1T00576.htm?from=y10
東京電力福島第一原子力発電所の事故が連日、深刻化するにつれて、各国メディアの報道も、原発の危険性に集中し始めている。
【ワシントン=山田哲朗】米紙ニューヨーク・タイムズ電子版は14日、「電力会社幹部はどうすればいいか分からず、完全にパニックだ」とする業界関係者の見方を紹介、最悪の場合は燃料が格納容器の底を突き抜ける「メルトダウン」が起きる恐れを指摘した。
米メディアの関心は、放射性物質の拡散や米国内の原発の耐震性などにも移っている。14日のホワイトハウスでの記者会見では、「同規模の地震に米国の原発は耐えられるのか」「最悪のシナリオでも、アラスカや西海岸に(日本からの)放射性物質は届かないか」といった質問が相次ぎ、米原子力規制委員会(NRC)のグレゴリー・ヤツコ委員長が「距離から見て米国に害が及ぶことは、まずない」などと否定に追われた。
米国内には104の原発があり、電力の2割をまかなっている。カリフォルニア州では地震、中西部では竜巻の脅威があるため、米専門家の間では「日本の事故が、米国内の原発の建築、運用の規制強化につながる可能性がある」との見方が広まっている。
【ソウル=門間順平】福島第一原発で15日朝に起きた爆発について、韓国のニュース専門テレビ「YTN」は、日本の報道を引用する形で速報。東日本巨大地震を連日、大きく扱っている韓国各紙も同日付紙面のトップは原発で、「ドミノ爆発」(中央日報)、「統制不能」(朝鮮日報)と相次ぐ事故を詳しく伝えた。
韓国政府は風向きなどの状況から、朝鮮半島に放射性物質が拡散する可能性は低いとの見方を示しているが、東亜日報は不安がる市民の声を紹介。日本の事故を契機に「徹底的に点検し、安全措置を講じなければならない」と専門家の話を引用して指摘した。
韓国政府は15日から、カボチャやネギ、ワサビなど日本産の農産物輸入品に対して、被曝(ひばく)調査を開始した。
【ロンドン支局】英BBC放送は、福島第一原発の状況を逐一速報している。英紙ガーディアン(電子版)も15日、2号機爆発について「核の危機がエスカレートしている」と伝えた。
英インデペンデント紙は「日本、最悪の事態へ備え」という見出しで、原発周辺の住民の避難の様子を紹介。ドイツの高級誌シュピーゲル(14日付英語電子版)は、「原子力時代の終焉(しゅうえん)」という見出しで詳報しながら、旧ソ連のチェルノブイリ原発事故と比較し、「日本政府が安全を確約しているにもかかわらず、再びチェルノブイリが起きる不安が広がっている」と伝えた。
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福島第一1~4号機、依然制御できず
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110315-OYT1T00659.htm
東京電力福島第一原子力発電所は、計6基の原子炉のうち4基で、放射能漏れや原子炉格納容器の破損が疑われる爆発や建屋火災など、深刻な事故が相次いで発生し、1~3号機で原子炉が十分に制御できない状態に陥っている。
水素爆発により原子炉建屋が大破した1、3号機について、東京電力は、核燃料の「冷却が最優先」として、炉心への海水の注入を続行。だが、圧力容器内が高圧になっていることもあり、「水が入っているかどうかは確認できない」(東電)という。15日午後の段階では、1号機の水位は依然不足しており、燃料棒の約半分が水につからず露出した状態が続いている。
3号機は同日朝に、建屋上部から原因不明の蒸気の発生が確認され、東電が調査を急いでいる。
14日夕から深夜にかけて、炉内の水位が低下し、燃料棒が2度にわたりすべて露出した2号機は15日朝、原子炉格納容器の下部にある圧力抑制室付近で爆発が起きた。海水を注入しているが、水位は徐々に低下し、やはり燃料棒の一部が水につかっていない異常な状態になっている。
一方、東日本巨大地震の発生時には、定期検査中で運転を停止していた4号機も、15日朝になって建屋で火災が発生した。建屋内には使用済み核燃料の一時貯蔵プールがあり、火災事故に伴って、放射性物質の飛散が懸念されるが、現場に近づけないため、十分に状況を把握できていない。
福島第二原発で、4基の原子炉のうち4号機だけが、冷却水が100度を下回る状態で安全に停止できていなかったが、15日朝に安全停止が確認された。
(2011年3月15日18時39分 読売新聞)
被曝
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%94%BE%E5%B0%84%E7%B7%9A%E8%A2%AB%E6%9B%9D
0.05 ... 原子力発電所の事業所境界での1年間の線量。
0.1 - 0.3 ... 胸部X線撮影。
1 ... 一般公衆が1年間にさらされてよい放射線の限度。
2 ... 放射線業務従事者が妊娠を知ったときから出産までにさらされてよい腹部表面の放射線の限度。
2.4 ... 一年間に自然環境から人が受ける放射線の世界平均。
4... 胃のX線撮影。
5 ... 放射線業務従事者が法定の3か月間にさらされてよい放射線の限度.
7 ~ 20 ... X線CTによる撮像。
50 ... 放射線業務従事者が1年間にさらされてよい放射線の限度。
100 ... 放射線業務従事者が法定の5年間にさらされてよい放射線の限度。
250 ... 白血球の減少。
500 ... リンパ球の減少。
1,000 ... 急性放射線障害。悪心(吐き気)、嘔吐など。水晶体混濁。
2,000 ... 出血、脱毛など。5%の人が死亡する。
3,000 ~ 5,000 ... 50%の人が死亡する。
4,000 ... 永久不妊、
5,000 ... 白内障、皮膚の紅斑)[9]
7,000 ~ 10,000 99%の人が死亡する。
シーベルトっていうのは、物質に当たった時の透過量を加味した値であるらしい。 同じ放射線量でも、鉄板と人体では異なるシーベルト値となるということだろう。
いずれにせよ。
400ミリシーベルト出ているっていうことは、もう「アキラ」が出てきていると言ってもいいような気がする。
政府がいくら安全だと言っても、もう信じられない。 もうここまで来てしまった。 普通に考えて、もうダメだ。 自分で考えて自分の100%の安全を求めるなら、政府の言うことを信用せず、自分で考えて行動した方が良さそうだ。もしこの推測が正しいとすれば、いずれ更に問題が発生するということになるだろうからだ。 問題が起こってから「政府が悪い」と叫んでも誰も責任をとってくれない。 僕の推測が間違っている可能性は高いが、可能性として0ではないはずだ。 穴馬馬券かも知れないが来る可能性は0ではない。 しかも穴馬ほどは倍率が高くない。
何かドラスティックな対策が打ち出されない限り、このまま最悪の事態までいく可能性はある。
システム屋として考えてみても、日本人のスケープゴート石打の刑式のシステム運営では、当然、運営者も本当の情報を出せないだろう。 安全の為に本当に必要な情報を公開すると、あっという間に「お前が悪い!」と言って石打の刑にかけられてしまう。 みんながお前が悪い・誰が悪い・とピーチクパーチクさえずっているうちに、みんな死んでしまう。
僕が思っている事が全部外れればいいな、と思う。 先のことは誰にもわからない。
取り敢えず今日の23:00に上海行きの汽車のチケットを買った。 それまでホテルのロビーでネットのチェックが出来る。 どうしよう。 取り敢えず電話にお金を充填して...日本と連絡とって...。
二号にいくら水を加えて冷却しても反応が止まる事は恐らくないだろうし、だとすると燃料が燃え尽きるまでこのままという事の筈で、だとするとメルトダウンが起こる確立は極めて高い筈だ。爆発が起こらないまでも、爆発を防ぐ為にガス抜きが必要で、つまり周囲に放射性物質をまき散らすことになる。 他の燃料棒格納施設で温度が上昇しているっていう話もある。 緊急事態で、燃料が完全に冷えて反応が完全に止まる前に施設に入れたからではないか。
あかん。 こらあかん。
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福島第一原発4号機、超高濃度放射能が拡散
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110315-OYT1T00160.htm?from=main4
東京電力は15日、東日本巨大地震で被災した福島第一原子力発電所4号機(福島県)の原子炉建屋内にある使用済み核燃料を一時貯蔵するプール付近で、同日午前9時38分頃に火災が発生、同日午前10時22分には毎時400ミリ・シーベルト(40万マイクロ・シーベルト)の放射線量を観測したと発表した。
同日午前11時過ぎに記者会見した枝野官房長官は「身体に影響を及ぼす可能性があることは間違いない」と述べた。2号機では同日午前6時14分に大きな爆発があり、原子炉格納容器の下部にある圧力抑制室の圧力が低下した。原子炉付近の相次ぐ破損で核燃料が損傷し、大量の放射性物質が漏れだした可能性がある。茨城、栃木両県や都内などで、ごく微量の放射性物質が検出されている。政府と東電は15日、事故対策統合本部を設置。菅首相は同日午前11時に記者会見し、同原発周辺の半径20~30キロ・メートル圏内の住民約13万6000人に対し、屋内退避を求めた。
東電などによると、原発周辺で同日午前10時22分に、高い放射線を観測した。2号機と3号機の間で、毎時30ミリ・シーベルト(3万マイクロ・シーベルト)、3号機付近で同400ミリ・シーベルト(40万マイクロ・シーベルト)、4号機付近で、同100ミリ・シーベルト(10万マイクロ・シーベルト)で、枝野長官は「従来発表してきた『マイクロシーベルト』とは単位が違う。身体に影響を及ぼす可能性のある数値」と話した。
400ミリ・シーベルトは、がんになる確率が高まる100ミリ・シーベルトの4倍で、一般人が1年間に浴びていい放射線量(日常生活と医療目的を除く)の400倍にあたる。
4号機の火災で、東電は福島県と国に通報するとともに、自衛隊と米軍に消火活動への協力を要請したが、同日午前11時ごろ自然に鎮火したのが確認された。
東電によると、地震発生時に、4号機は定期検査で運転を停止していたが、使用済み核燃料一時貯蔵プールの冷却水を、循環させる電源を失っていた。燃料棒の余熱で、通常40度程度の水温が85度にまで上昇し、水位が低下していた。専門家は、「プールの水位低下でむき出しになった燃料の被覆管と蒸気が反応し、水素が発生して、爆発火災に至った」(京都大原子炉実験所の今中哲二助教)と分析する。
プールの中には、使用済み燃料棒783体が保管されていた。4号~6号機は定期検査中だったが、4号機の冷却機能が失われていた。使用済み核燃料は1~3号機にも約300~500体保管されている。
同原発の南約100キロ・メートルにある茨城県東海村の東京大学の研究施設敷地内では午前7時45分頃、原子力災害対策特別措置法の基準値に定められた毎時5マイクロ・シーベルトを超える放射線量を観測した。
東電によると、2号機で破損した圧力抑制室は、格納容器内の蒸気圧が高まった場合に、圧力を逃がして下げる機能を持つ。爆発によって、3気圧から1気圧に低下した。
2号機の原子炉内は14日に著しい水位変動を繰り返して、燃料棒が2度にわたって完全に露出しており、一時的に空だき状態になっていたとみられる。
原子炉の水位は改善傾向にあるが、燃料棒は午前6時30分現在、2・7メートル露出した状態になっている。格納容器本体の圧力は7・3気圧で変化していない。
圧力抑制室は放射性物質の混じった蒸気と水が入っており、原子炉建屋上部に生じたすき間から、放射能を帯びた蒸気が流れ出た懸念がある。
爆発直後には、同原発の敷地周辺の放射線量が毎時969・5マイクロ・シーベルトを記録したため、原子炉への注水作業に関係のない作業員らを退避させた。
同原発の正門前では同日午前10時15分、一般人が1年間に浴びてもいい放射線量の8倍を超える毎時8837マイクロ・シーベルトを観測した。
計6基の原子炉がある同原発は地震後、運転中の3基が自動停止し、1号機と3号機は水素爆発を起こして原子炉建屋が破損。1~3号機では原子炉内の核燃料棒が露出した。
(2011年3月15日13時50分 読売新聞)
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原子力時代終焉・統制不能…各国報道も原発集中
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20110315-OYT1T00576.htm?from=y10
東京電力福島第一原子力発電所の事故が連日、深刻化するにつれて、各国メディアの報道も、原発の危険性に集中し始めている。
【ワシントン=山田哲朗】米紙ニューヨーク・タイムズ電子版は14日、「電力会社幹部はどうすればいいか分からず、完全にパニックだ」とする業界関係者の見方を紹介、最悪の場合は燃料が格納容器の底を突き抜ける「メルトダウン」が起きる恐れを指摘した。
米メディアの関心は、放射性物質の拡散や米国内の原発の耐震性などにも移っている。14日のホワイトハウスでの記者会見では、「同規模の地震に米国の原発は耐えられるのか」「最悪のシナリオでも、アラスカや西海岸に(日本からの)放射性物質は届かないか」といった質問が相次ぎ、米原子力規制委員会(NRC)のグレゴリー・ヤツコ委員長が「距離から見て米国に害が及ぶことは、まずない」などと否定に追われた。
米国内には104の原発があり、電力の2割をまかなっている。カリフォルニア州では地震、中西部では竜巻の脅威があるため、米専門家の間では「日本の事故が、米国内の原発の建築、運用の規制強化につながる可能性がある」との見方が広まっている。
【ソウル=門間順平】福島第一原発で15日朝に起きた爆発について、韓国のニュース専門テレビ「YTN」は、日本の報道を引用する形で速報。東日本巨大地震を連日、大きく扱っている韓国各紙も同日付紙面のトップは原発で、「ドミノ爆発」(中央日報)、「統制不能」(朝鮮日報)と相次ぐ事故を詳しく伝えた。
韓国政府は風向きなどの状況から、朝鮮半島に放射性物質が拡散する可能性は低いとの見方を示しているが、東亜日報は不安がる市民の声を紹介。日本の事故を契機に「徹底的に点検し、安全措置を講じなければならない」と専門家の話を引用して指摘した。
韓国政府は15日から、カボチャやネギ、ワサビなど日本産の農産物輸入品に対して、被曝(ひばく)調査を開始した。
【ロンドン支局】英BBC放送は、福島第一原発の状況を逐一速報している。英紙ガーディアン(電子版)も15日、2号機爆発について「核の危機がエスカレートしている」と伝えた。
英インデペンデント紙は「日本、最悪の事態へ備え」という見出しで、原発周辺の住民の避難の様子を紹介。ドイツの高級誌シュピーゲル(14日付英語電子版)は、「原子力時代の終焉(しゅうえん)」という見出しで詳報しながら、旧ソ連のチェルノブイリ原発事故と比較し、「日本政府が安全を確約しているにもかかわらず、再びチェルノブイリが起きる不安が広がっている」と伝えた。
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福島第一1~4号機、依然制御できず
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110315-OYT1T00659.htm
東京電力福島第一原子力発電所は、計6基の原子炉のうち4基で、放射能漏れや原子炉格納容器の破損が疑われる爆発や建屋火災など、深刻な事故が相次いで発生し、1~3号機で原子炉が十分に制御できない状態に陥っている。
水素爆発により原子炉建屋が大破した1、3号機について、東京電力は、核燃料の「冷却が最優先」として、炉心への海水の注入を続行。だが、圧力容器内が高圧になっていることもあり、「水が入っているかどうかは確認できない」(東電)という。15日午後の段階では、1号機の水位は依然不足しており、燃料棒の約半分が水につからず露出した状態が続いている。
3号機は同日朝に、建屋上部から原因不明の蒸気の発生が確認され、東電が調査を急いでいる。
14日夕から深夜にかけて、炉内の水位が低下し、燃料棒が2度にわたりすべて露出した2号機は15日朝、原子炉格納容器の下部にある圧力抑制室付近で爆発が起きた。海水を注入しているが、水位は徐々に低下し、やはり燃料棒の一部が水につかっていない異常な状態になっている。
一方、東日本巨大地震の発生時には、定期検査中で運転を停止していた4号機も、15日朝になって建屋で火災が発生した。建屋内には使用済み核燃料の一時貯蔵プールがあり、火災事故に伴って、放射性物質の飛散が懸念されるが、現場に近づけないため、十分に状況を把握できていない。
福島第二原発で、4基の原子炉のうち4号機だけが、冷却水が100度を下回る状態で安全に停止できていなかったが、15日朝に安全停止が確認された。
(2011年3月15日18時39分 読売新聞)
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