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2011年3月15日火曜日

一億玉砕 (mixi05-u459989-201103151415)

ミクシ内で書かれた旧おかあつ日記を紹介します。
一億玉砕
2011年03月15日14:15
「(原発対応は)あなたたちしかいないでしょう。(原発からの)撤退などあり得ない。覚悟を決めてください。撤退したときは東電は100%潰れる」

首相は東電の人にこう怒鳴ったという。 東電が潰れるのは構わない。日本が潰れてしまったらば、結果的に東電も潰れるので、結果は一緒だ。 一番考えないといけないのは、日本がどうやったら潰れないのか、ということのはずだ。 東電が撤退してその方が結果的に日本が潰れなくて済むなら、その方がいい。

この言葉は恐ろしい。 僕にはこの言葉の前に、原発対応の手が尽きたので国に援助を求めた話の返答として投げられた様に思える。 最悪の事態を前提に行動するなら、それはそれでいいのだ。 被害を最小限に止める為にあらかじめ最悪の事態が起こる事を前提に行動する事は、とても大切な事だ。 だけど、首相はそれを否定してしまったという話に見える。 これは非常に危険な事だ。 この記事は、意図的に前後の文脈を外して書いている様に思える。 実際を何かしらの事情によって書けないのか、あるいは実際よりも大きな憶測を呼び込むための手法なのか。

システム屋というのは、気持ちで動かない。 問題が起こってもそれは「アハハ! やっぱり間違っちゃいました!」という話だ。 笑っても怒っても事態は変わらない。 可能性として起こり得る話は、必ずいつか起こる。 可能性0%という事は絶対にありえない。

絶対に止まらない絶対に問題が起こらないシステムなんて、この世に存在しない。 あらゆる問題が起こる可能性は決して0%ではない。 だけど色々な都合によってシステムフェールの可能性は0%です、と謳ってしまっていることが多い。 だから無理とわかっていても0%にしないといけない。 1%を0.1%に。 0.1%を0.01%に。 少なくなればなるほど、可能性を減らすのは難しくなっていく。 しかも決して0%には到達しない。 毎日毎日、何万回もの試行が起こる。 問題が起こる可能性が0.0001%というごく小さな物であったとしても、いつか必ず問題が発生する。 システムとはそういう物だ。

そういう中でシステムがフェールしたということは、「いやぁいつか起こると思ったんだけど、やっぱり起こっちゃったなぁ」という話で、気軽に言っても深刻に言っても、同じ事だ。

不可能は不可能だ。 それ以上でもそれ以下でもない。 不可能とどうやって上手に付き合うのか、という問題になる。 往々にして、システム屋でない人は、そういう不可能性の論理が理解できない。 「お前、プロだろ! プロなら何とかしろ!」という話をしたがる。 これは、コンピューターのシステムを作っていると、しばしば耳にする言葉だ。

本来、大失敗が起こる事を前提として行動しなければいけない。 転倒して頭を打ち付けそうになったら、『気合』を入れて状態を立て直すのでなく、転倒しても大怪我をしないように受身をとる方がよい。 ここでいかに大声を出して気合を入れたとしても、いかに懇切丁寧に気持ちをこめてバランスをとっても、転ぶということを受け入れて行動しなければ、頭を打ち付けて怪我をするという結果に影響はない。

だが、人とは、気持ちで動く動物である。 どうしても気合で問題が解決すると考えたくなるのだ。 最後の最後まで諦めないで対応した上で、玉砕するなら本望だ、と考えたくなる。 しかし、それは技術的に見て非常に危険な思想だ。

見えている情報が事実だとして、本当にこのまま行くと、正に「一億玉砕」になるのではないか。

安全を最重視するなら、まだ被害が少ない今の段階で撤退し、上からコンクリートをかぶせるとか、半径200km 避難とか、ドラスティックな対応を取るべきではないのだろうか。

僕は、内部被爆が怖い。 海水や魚を介した被爆だ。 これは近い将来必ず問題になるだろう。 この事が明らかになると関東一円から避難する人が続出すると思う。 そうなると日本は国家の存続が危ぶまれる経済的・政治的な大打撃を受ける。政府がこういう打撃を回避するためにこの情報を隠蔽している可能性は非常に高い。 後になって、政府の責任を問うても、病気になったり亡くなったりした人は戻ってこない。 結局うやむやになるだろう。 その事は今の段階で読める。 だから、政府は黙っていた方がゲームとして得だ。 政府が自らの身を切ってまで本当の事を言う可能性は低い。





追記:

僕は煽っているか。 煽っているか煽っていないか、という見方は、ちょっと変だと思う。 もうここまでくると北斗の拳の世界だ。 敵の拳を、紙一重でかわして、頬から一筋の血がほとばしりながら「貴様の拳、見きったわ」とか言って。 確かに当たってないし怪我しなかったかもしれないけど、ケンシロウじゃないからさ、普通殴ってきた人が居たら、走って逃げる。

紙一重でかわせるとしても、失敗したら当たっちゃうわけである。 かわすより、走って逃げた方がいいって言ったら「いや煽ってはいけない。 俺の拳を見よ、シュピーン!簡単に避けられる。」みたいな事を言う様な状態に入りつつあるような気がする。

ジッとしていても当たらないかもしれないけど、それは飽くまでも可能性の問題であって。
コメント一覧
ろんたりんくo(^-^)o   2011年03月15日 14:28
内部被爆は最終的に10年20年30年なスパンで来るでしょう。
そのとき責任は誰も取らないのはお約束といえばお約束です。

私的には
「文明の便利さの御神輿はみんなで担いだンじゃんかよう!」
という何ともつかない怨嗟の声が耳元で谺してます。
 
出展 2011年03月15日14:15 『一億玉砕』

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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