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2010年2月10日水曜日

「空気読む」について (isaan05-c987254-201002101302)

おかあつがミクシコミュニティータイ東北イサーン語研究会として著した記事を紹介します。
「空気読む」について (おかあつ)
2010年02月10日 13:02
以下「マクドナルドの仙人」に頂いたコメントを日記として改めた物です。

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「マクドナルドの仙人」にて...
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1390835284&owner_id=459989

--- ナムさんのコメント ---
2010年01月17日 09:58
http://mixi.jp/show_friend.pl?id=4016035

>イサーン人は人あたりが良い。 人に親切にして人の心を癒すことに長けている。一方、自分の本音や不満はあまり言わない。言わないけど思っている。そして、そういう不満が降り積もると、ニコニコしながら色々な不利を押し付けてくる様になる。これはつまり、嫌われているのだ。だから、そういう本音を言わずしてすくいとって、先読みして相手を親切にするというスキルが必要となる。つまり、相手が言わずして不満を解消するような「空気読み」が必要だ。 気持ちは論理ではない。 理屈がどうであれ、相手の気持ちにそって行動する。

この記述は、「イサーン人」を「日本人」と読み変えても違和感なく読めてしまいます。
日本の文化とそっくりの気がしますが、そうでもないのでしょうか。

--- おかあつの回答 ---

>日本の文化とそっくりの気がしますが、そうでもないのでしょうか。

色々考えてみたんですが、似ているようで案外似てないかもしれません。

僕、よく思うんですが、日本人って全般的に空気を読むのが下手です。 イサーン人は例外なく全員、空気読みの天才です。 空気読みの天才を日頃見ていると、日本人が「空気読め」とか何とか言って罵り合うのが、非常にレベルの低い戦いに見えてきます。

何故かというと、日本人はアジア人の中でもっとも論理的だからなんだと思います。 空気読むということは日頃から周囲の観察を怠らない事と同じです。 一方、論理的であるということは、いつも自分の中の心の言葉に目を向けて、自分を観察しているということでもあります。

ある程度周囲への無関心がないと論理的にはなれません。 論理的な考え方にはそういう集中力がどうしても必要です。いつも自分の心の中に目を向けているから、他人が見えず、空気が読めないわけです。逆に、空気を読むためにはそういう「ぼんやり考え事をする時間」と言うものを生活から排除する必要があります。

だから、日本人が「空気読めよ!」と他人を罵る本質は、とても矛盾しています。日本人は他のアジア人よりもずっと論理的な考え方が好きですし、論理的であることをよしとしています。だから空気が読めないということは、実は、そういう論理的な日本人の方向性と一致しています。なのに、言わずして、空気を読めというのは、そもそも無理な筈なのです。

往々にして空気が読めない人というのは、独特な才能を一緒に持っていたりするものではないでしょうか。(そうじゃないひともたくさん居ますが条件として)僕は「空気が読めるプログラマー」ってあまり信用しません。99%チャランポランなプログラムしか書かないからです。

一方、日本人の間では、自分の考えをはっきりと主張する事が失礼な事とされています。 空気が読めない人同士では、言葉以外を使ってコミュニケーションすることは出来ません。 日本人のコミュニケーションは破綻しているんだと思います。



日本人って交通事故をよく起こす様な気がします。 あれだけきちんと道路が整備された道を走っていて何で他の人や物にぶつかるんでしょうか。

一方タイ人って、あれだけゴチャゴチャでまったく整備されてない道を毎日走っているのに、案外ぶつかりません。

タイでは、目をつぶって車が飛び交うスクンビット通りに飛び出しても、みんな必ず止まります。常にまわりの観察を怠らず無意識のうちに日本人がいうところの「かもしれない」運転を実行しているからではないでしょうか。

一方、日本人は、だいたい、車を運転している時、「あのプロジェクト、どうやって切り盛りしたものかなぁ」とか「さぁて晩飯何にするかなぁ」とかそういう考えごとをしながら運転しているものじゃないでしょうか。 あまりまわりを見てないのです。だから何も見ないで道に飛び出すと大抵ひかれます。

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「空気読む」について 2010年01月17日15:11
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1391048388&owner_id=459989
コメント一覧
 
出展 2010年02月10日 13:02 『「空気読む」について』

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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