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2009年4月9日木曜日

昨日の出来事 Y’嬢の秘密 【完結編】 (mixi05-u459989-200904090450)

ミクシ内で書かれた旧おかあつ日記を紹介します。
昨日の出来事 Y’嬢の秘密 【完結編】
2009年04月09日04:50
今4月9日AM3だ。今日(4月8日)は本当に疲れた。 昨日(4月7日)も疲れていた。 今日はあまり寝ておらず昨日の疲れが残っている。 だから早く帰ってきた。

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以下、書きかけだった昨日(4月7日)の日記の続きを書こうと思う。 昨日はラチャダーのディスコクラブに、Y’嬢というオカマ疑惑のある人と遊びに行った。

昨日の出来事 Y’嬢の秘密編 【前編】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1132248501&owner_id=459989

今日、Y’嬢とあったとき、かばんの中で探し物をしていた。 すると、おもむろに、かばんを開けて生理用品を見せてくれた。 今日、ようやく生理が終わった、と言った。 生理なのになに売春やってるんだよ、とも思ったが、あぁ女性だったのか、とも思った。 タクシーに乗ってラチャダーまで行った。

前回はひとりで行ったのであまり楽しめなかったけど、Y’嬢と一緒に行ったおかげでいろいろな冒険が出来た。 今回は、前回の経験を生かし、お酒は頼まずに水タバコとソフトドリンクだけを頼んだ。 水タバコを吸うとお酒を飲んだみたいに気分がよくなる。 何か危ない草が入っているんじゃないか、という感じがするがれっきとしたタバコだ。 タバコのようにあまり嫌なにおいが残らず口が気持ち悪くなったりもしないのでいい感じだ。 ちなみに水タバコはいろいろな呼び方があるらしく、タイではカホンって呼ばれているようだけど、インド料理屋ではカホンって言っても通じなくてシシャーって呼んでいるみたいだ。 英語ではフーカーと呼ぶらしい。 フーカーと言っても通じる。

しばらく踊っていたら隣に居た女の子二人組みをナンパするために若い男の子が来て一生懸命話しかけていた。 タイの男の子はいい。 ナンパしていても物腰が柔らかくあまりいやみっぽくないのだ。 しかし、彼はどうも酔っ払っているらしく、机の隣に来て、コーラを倒して、机が水浸しになったばかりでなく、こぼれてかばんがぬれた。 頭にきた。 だけどY’嬢は親切だった。 許してあげましょう、といった。

Y’嬢はこのディスコにいろいろと知り合いが多いみたいだった。 そばに居たものすごい背が高いイケメン風の男の子といろいろ話し始めた。 すごく感じのいい人で、僕にもとても感じのよい挨拶と握手を交わした。 で、実はこのコーラを倒した男の子の友達でもあるらしかった。

正直バンコクの人は話が速くて、僕には付いていけない。 しかも僕はこの数週間タイ語をほとんど話していないので、タイ語をかなり忘れていて、なかなかパッと適切な言葉が出てこない。 話の速いバンコクの人と話すとなおさら不自由を感じた。 速さに苦しみつつも、少しずつまた頭がタイ語に切り替わってきているのを感じながら、話をした。

この日はそんな感じで勢い良く踊ってかなり疲れてしまったけど、気分良く踊れてよかった。 周りの子もとても感じのよい子が多くて笑顔をかわしたりしながら踊った。 もう少しタイ語の世間話がうまければなぁ、と思った。

ところで、タイの人の挨拶って難しい。 タイ人を見ていると、こんにちは、とかほとんど言わない。 吉本新喜劇で役者が途中から登場する時みたいに、話しながら入ってくる。 そして、立ち止まらずそのまま立ち去る。 例えば、ドアを開けて入りながら「何だよ○○の奴、まだ伝票もってきてないよ、なにやってんのかなぁ」 「あぁ○時ぐらいに△に行くって言ってたよ」「何だぁ、そうなんだ」 といいつつエレベータに乗る、見たいな感じで三秒ぐらいの間で立ち止まらずに超高速で会話を交わしながら立ち去る。 僕にはマネできない。 こういう無難な世間話をサッと交わせることが社交場すごい大切みたいで、みんな良くやってる。 だけど僕はどうまねしていいのかつかみかねてる。 ディスコも似たような感じみたいだ。 いずれ慣れると思うけど、外人にはなかなか難しいものがある。

水タバコを吸いながら踊りを踊るとあっという間に時間が過ぎる。 本当に楽しい。 僕はこういうクラブ遊びをやるような年代の頃、極めて厳しい経済状況下に置かれていたので、クラブはおろか、その日の食事代すら危うかった。 だから、こういう若者っぽい遊びをあまりしてこなかった。 体力があるうちにそういう遊びをしておきたかったなぁとも思うが、老骨にムチを打ちつつ外国でこうやってクラブ遊びをするのも悪くないと思った。 タイのクラブ遊びはとてもリーズナブルでお金がかからないし。 タイのクラブは入場料無料で、水タバコが一時間1000円ぐらい、 ソフトドリンクは一本100円ぐらいで、これでも普通に買う2~3倍の値段する。 水タバコは本当に安い店に行くと450円で吸い放題だ。 夜中に帰っても、タクシー代は150円ぐらいなので、日本人にとってはとても手ごろだ。

そういえば、僕が20代の頃、新聞配達をしていたとき、客である学習院大学のボンボンと大喧嘩になったことがあった。 向こうは親の仕送りでのうのうと暮らしており、こちらはガリガリのハングリーで長渕も真っ青の極限状態だ。 ところが彼は金がない訳でもないのに実に新聞代の払いが悪く、いつも困っていた。 こちらは集金が終わらないと給料がもらえないので必死だったが、向こうは遊びでいつも留守だった。 で、怒りが頂点に達して口論になったのだった。 今思えばいい思い出だけど、当時は実に辛かった。

話がそれた。 で、疲れたので今日は帰ろう、ということになった。 前回は国民証を預けてディスコに入店したのに、今日は国民証を預けなかったようにみえた。 今日は預けなかったのか、とたずねたら、預けたよ、といいながら国民証を出した。 見せてもらった。

実は前もって国民証の読み方を本で調べていたので、Y’嬢が本当は男なのか、女なのか、これでわかるぞ!と思った。 しかし、実際に見てみたら、名前の欄が本に書いてあったものと異なっていた。 また文字が擦れて読みにくかった。 悔しかった。

で、ホントは男なんじゃないの?と思ったら、また、そばに居たガードマンをつかまえて、国民証を渡して、「これ女ですよね?」ってたずねはじめた。 ガードマンはしばらく読んだ後、「あぁ女だよ」と言った。 すごい強面のガードマンでにこりともせずにそう答えた。 これはちょっと信じられるような気がした。

で、あとで、もう一回見せてよ、って言った。 そうしたら、国民証は財布の中で行方不明になってしまって、財布の中をさがし始めた。 余計なカードを一切合財出して、はい、と渡されたのだった。 僕は、その中に、バムルングラードの診察券を見つけた。 みてみたら、Mr. と書いてあった。 これ、Mr. って書いてあるじゃん、って言ったら、あぁこれは妹の診察券だ、という。 妹もMr.レディーかよ、と思った。 国民証をもう一度見せてもらった。 ふとみたらタイ語で名前が書いてあるのを見つけた。 ナーイ นาย (タイ語のMRみたいな物)が頭についていた。 ナーイって書いてあるじゃん!って言った。 彼女は降参したらしかった。

だけど、僕はこれで、本当にいろいろなことを思った。 まったく怒りは感じなかった。 むしろとても深い悲しみを感じた。 この国では、オカマが、まったく見ず知らずの人に、誰が見ても男性ってわかってしまう国民証を見せたうえで「あたし女ですよね」と聞けば100人中100人が女だよって答えるのだ。 なんていうやさしさ。 涙が出そうだった。 これこそが、タイの心の真髄だと思う。 老若男女、悪人も善人も子供も老人も富める者も貧しい者も、100人中100人が例外なく女だって答える、この心意気。 人の悲しみを悟る能力とその悲しみを尊重する心のスキルの高さ。 タイ人をバカにしてとまらない日本人は、このことをしっかりかみしめる必要がある、と僕は思う。

ちょうどそれが判明した時、お腹が減ったのでご飯をおごってくれ、と言っていた。 ちょうど繁華街出口にあるレストランの前まで歩いてきたところだった。 僕は疲れたしもうおごらないから、ってきっぱり断っていたところだった。 だけど、彼女が白状したことで、僕は本当にいろいろなことを考えた。 何かおごってあげようと思った。

実に高そうなレストランで、メニューを見たら全皿が1000円以上というタイでは法外な値段が書いてあったのでビビッた。 (とはいえ日本では普通な値段ではあるが。) 彼女は、こんな高い店なら、おごってもらうのも悪過ぎる、出ましょう、と言った。 でも、彼女にそういう決まりの悪い思いをさせることは僕には出来ないと思い、観念して一皿頼んだ。

そばにお金もちっぽい男女がたくさん料理を頼んでお酒を飲んでいた。 何か情けない気持ちになった。 料理が出てきた。 おいしいヤム(辛い和え物のサラダ)だった。 食べ終わってから、良く見たらカキのヤムだった。 タイではカキは超危険フードである。 食べるとたまに激しい下痢と発熱の憂き目にあう。ナムサン。 もう遅い。 食べてしまった。 手遅れだ。 運を天に預けた。 (ちなみに後日、おなかは壊さなかった。 )

で、恐る恐る会計したら、なぜか300円だった。 なんだよ、と思った。 メニューを見間違えたんだろうか。 ごく普通の値段だった。 われわれは空腹だった。 もっとたくさん頼んでおけばよかった。

じゃぁ帰ろうということになったが、今度はなぜかどうしても、タイの「新宿の母」のようなところにいって占いが見たい、といい始めた。 僕はもう疲労も極限に達しており、しかも時間は朝の5時になっていた。 勘弁してくれ、と思った。 僕は許しを乞うたが、どうしても行きたいという。 タクシーに乗せて追い返そうとしたが、帰らない。 どうしても見たいという。 で、仕方なく明け方のホワイクワンにタクシーで向かった。

ホワイクワンの「新宿の母」は占い中だった。 そばの椅子で座って待った。 近くに人懐こい犬がいて近くに来た。 先客はまだ長い話の途中だった。 空はだんだん明るくなってきた。 彼女は「自分が男なのにそれを気にしないのか」と聞いた。 いや、僕は男だって最初から知ってたけど、いい人だからこうやって一緒に遊び歩いていたんだ、といった。 オンナだろうがオカマだろうが、お前は言葉遣いが丁寧で、性格がよくて、人間がちゃんとしてる、それが一番大切だ、と言った。

実際そうなのだ。 テーメー周辺というのは、本当に最悪の女の見本市のような場所で、みんなまったく会話にならない。 (一方男の方は感じよくてまじめに働く人が多いような気がする。何故だろうか。) もちろん、僕はノンケなので、彼女にするとか一緒に寝てくれとかそういうのは一切合切勘弁してもらいたいのだが、友達として非常にいい人である。 いや、でも男の友達が出来ても、普通、食事をおごったりはあまりしないので、何か変な感じではあるが。

彼女が女性になったのはつい最近なんだそうだ。 実は手術してからまだ一年も経っていないとのことだった。 いや、自分は生まれてから女性だったので、そういうことを聞いてはいけない、とも言われた。 妹が居るのだそうだ。 妹もテーメーに来るのか、と聞いたら、妹は絶対にこさせない、と言った。 この人は人間が出来ている、と思った。

で、彼女は左利きだった。 僕はなぜか知らないのだけど、仲良くなる人に左利きの人が多い。 何かこの人気が合うなぁ、と思っていると、左利きなのだ。 彼女も左利きだった。 ちなみに、僕は、今まで恋人になった人も左利きの人が多い。

一方で、彼女はトランキライザーを常用してた。 精神的にきつそうでもあった。 トランキライザーを一気に10錠ぐらい飲んで、更に酒を飲んでケロっとしている。 普通倒れると思う。 僕は思うのだけど、バンコクって東京と変わらないところがある。 イサーンとかは田舎で精神的な安らぎを求める文化が残っているけど、バンコクはある面ものすごい都会化していて、精神的にかなり不安定な感じになっている人は多いと思う。


「新宿の母」の先客が帰った。 占いを見てもらった。 占いなんて信じないよ、と思ったが、これがどうしてピタリピタリと自分の状況を言い当てていく。 いや言い当てている訳ではないのだと思う。 「新宿の母」は一種の鏡なんだとおもう。 占いとは、占いから導き出される周期的・乱数的なキーワードを手がかりにしながら、占われるその人自身が自分について思っていることを引き出していく、その手伝いをする作業なのだと思う。 これはつまり、無意識のうちに感じたり考えたりしていることを、鏡のように映し出す役割をするのではないかと思う。

僕は最近あることで非常に悩んでいたのだけど、占い師が言った言葉をきいて、はっきり確信したことがあった。

その僕をここに連れてきた彼女もいろいろなことを占ってもらっていた。 車を買いたいのだそうだ。 占い師は車を買うのは難しいだろう、買っても損するのでやめたほうがいい、と勧めていなかった。 占いの結果もそう出ていた。 実は僕も買わない方がよさそうだと感じていたのだけど、占いとは不思議なものだと思った。

車ってある意味悪魔みたいなところがあると思う。 車っていうのは、ロードオブザリングの指輪みたいに強力な力を持った存在じゃないだろうか。 車を持つと、とても便利だ。 どこでも気軽に出かけられるし、速いし、重いものも持ち運べる。 その力を扱う快感に酔いしれる。 しかし、いつのまにか、その操っていたはずの力に、逆に操られるようになってしまうことがある。 こうして、人は、車で少しずつ人生を狂わせて行くものじゃないだろうか。

そんなことを話した。 あまり聞きたくないようだった。

もう朝7時をまわるところだった。 タクシーを拾って帰った。 マンションの警備員さんと挨拶をした。 マンションを出るときはつっかえつっかえだったタイ語がすらすら出てきていることに気が付いた。 頭がタイ語に切り替わったことを感じた。

いい加減疲れたけど、シャツがもう無かったので洗濯(洗濯機が無いので手洗い。疲れる。) して、ようやく寝た。 日記も書かなかった。

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出展 2009年04月09日04:50 『昨日の出来事 Y’嬢の秘密 【完結編】』