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2009年4月4日土曜日

同時進行性 カルチャーショック (mixi05-u459989-200904040123)

ミクシ内で書かれた旧おかあつ日記を紹介します。
同時進行性 カルチャーショック
2009年04月04日01:23
ふたつの言葉を話すということは、ふたつの国の常識がひとりの人の中にあるということだと思う。 で、このふたつの常識で整合性が取れているときはいいのだけど、このふたつの常識のあいだで、考え方が真っ向から対立することがある。

そのふたつの常識はどちらも頭でわかっている、なんていうものではなく、どちらも体に染み付いている。 だから、意識しなくても体が自然と動く。 だけど、そのふたつの常識が対立して、そのどちらも絶対に譲れない、という場合もある。

この状況に陥ると、ものすごく苦しい、ということが判った。

特にその衝突している常識が「いい習慣同士・悪い習慣同士」ならあわせるだけなのでいいのだけど「わるい習慣といい習慣の葛藤」だと、更に輪をかけて辛い。 何でかというと、いかに、それが間違っていることに気が付いていても、そのまま、やり通さないといけないからだ。 それがいかに精神的な弱さから来る習慣であろうが、いかにそれが怠惰や怠慢からくるものであろうが、それがいかに自分にとって有害な習慣であろうが、やらないといけない。

キツイ。 これは、精神的に非常にキビしい。

また、その有害さの定義も文化によって違ったりする。 ある考え方では有害でも、ある考え方では無害だったりもする。 この混乱をきちんと見据えなければいけない。

しかも、そのふたつの常識が混ざってしまうと、ふたつの国のどちらにも適応できないという地獄が待っている。 こうなると最悪で、これだけは絶対に避けなければいけない。


慣れるしかないのだと思うけど、辛い。


コメント一覧
風我   2009年04月04日 11:33
大丈夫、自分が現在いる国の郷に従えば何とかなりますよ。
常識が二つ共存していても自分の体が二つの国に同時に存在することは先ずないですからw
おかあつ   2009年04月04日 12:42
そうだと思う。 だけど、タイはどう控えめに見ても発展途上国で、ちょっと事情がある。

僕は今タイにいるわけだけど、タイって国を挙げてすさまじい浪費癖があって、ムチャをやって無意味な浪費をして国ごと窮地に陥って、国ごと他の国に助けてもらったりする。 これははっきりいって、やるべきじゃないし、悪いくせだと思う。

この国のバカ浪費っていうのは、一種の「はなむけ」で、誕生日プレゼントみたいな面がある。 この間、自分らの手で国際空港のスワンナプームをぶっ壊したのも、首相府をぶっ壊したのも、この国の経済規模の何10%にあたる何億バーツという深刻な大損害を出していて、今窮地に陥ってる。 でも、こういうバカ浪費って、一種の愛情なんだと思う。 この国ではイラついたらイライラがなくなるまで暴れていい。 周りの人はそれを責めないで一緒になってそのバカ浪費に最後まで付き合う。

でも、タイ人はそうやって放蕩した挙句、最後には全員が自分の面倒を見切れなくなって、外国に助けを求め始める。 これが本当に定例お約束パターンで、これって非常によくないと思う。 しかもタイ人もそれをよくないと思っている。 でも最後は結局、バカ浪費に陥る。

これを真似するのは、僕にとって自分の経済的破滅を意味しているので、絶対真似できない。 だけど、みんなやる。

僕は本質的にそこまでお気楽ではないので、そんなムチャな大放蕩をやらなくても普通に生活できる。 だから、自分は助けてもらえないのに、いつも誰かを助けてるという、援助地獄に陥る。 本当にきりがない。 でも、それをやめると、慈悲がない、ということになる。 それに実際には外人である僕が窮地に陥っても誰も助けてくれない。 それは試してみたが、助けてくれなかった。 なんやかんや理由をつけて助けてくれない。

本当はお金を使うなら、必ず将来への投資という形をとるべきで、必ずお金が戻るようにお金をつかわないといけないと思う。 でも、みんな大放蕩ばかりで、お金をドブに捨てるような使い方ばかりする。

どうすりゃいいっちゅうねん。 一緒に破滅しろというんか、と思う。
風我   2009年04月05日 03:15
いやいや、必要ないお金を国外においておけばよいのでは?
今の仕事がそうなんですが、円建ての報酬をもらっているので
日常生活に必要なだけの現地支給をもらって残りは日本の口座で眠ってます。
アルジェリアはクレジット・カードがあまり普及してないので役立たず。
モノもそんなに豊かでないから浪費しようにもできない。
しかも毎日現場の作業服を着てるので贅沢な格好をしているわけでもなく、
金持ちに見えないのでサービスを頼まれても金やモノは求められない。
ないものはあげられない。
だけどそれができるのが最高の贅沢だと思ってます。
何かを消費しなければ気が済まない側はある意味不幸ですよね。
おかあつ   2009年04月05日 06:21
fuga さんの言うことは、ふっきれていて、読んでいていつもすっきりします。
僕もそう思います。

でも、タイってかなり特殊な事情があって、常にそれが出来ると限らないんです。 それは政治的な理由から国内の格差が極端に大きい国で、ある県では超金持ち、それ以外の県は大貧乏になってしまうので、どうしてもあちこちに経済的な坂が出来てしまうからです。



あと、今回乗り切ったことで、タイでは「友」という概念が大きく違う、っていうことを学びました。 それに関しては、よく考えてまた別な文で書いてみたいと思います。



>だけどそれができるのが最高の贅沢だと思ってます。
>何かを消費しなければ気が済まない側はある意味不幸ですよね。

本当にそうですね...。
 
出展 2009年04月04日01:23 『同時進行性 カルチャーショック』

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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