円高
2008年10月27日11:19
> 24日の取引では、短期筋のみならず、資本筋も、円売りポジションの手仕舞いを進めたことで、円高が勢いを増した。ドル/円は一時90円台となり、1995年8月以来13年ぶりの安値をつけた。ユーロ/円は114円を割り込み、2002年以来約6年ぶりの安値をつけた。
なんか凄いことになってるな、と思った。 個人的に、ずっと「この円の値段って絶対安すぎだよな」って思ってたけど、やっぱりというか、なんというか、円が上がっているようだ。 銀行のタイバーツレートを見ても、ほぼ2年前のレートに戻りつつある。
僕みたいに外国で住む人にとってはいいことだ。 でも、外国で働く人にとってはよくないことだ。 そういえば、この間、ラオスで先生をやっている日本人が、「最近、ラオス通貨のキップが高くなってしまって、困る」っていうので、そんなバカな話があるか、って思っていたのだけど、この日本人の先生、何故かドル建てでお金をもらっているのだそうだ。 そりゃ、キップが上がってるんじゃなくて、ドルが下がっているんだよ、と思った。
日本の政府が必死に買い集めてあまりにあまりまくったドルをこういうところでちょっとでも消化しようとしていたのか、と思った。
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=648481&media_id=52
[東京 27日 ロイター] 今週の外為市場では、機関投資家や海外ファンド勢による円売りポジションの解消(円の買い戻し)がどれほどの規模で進行するかが相場の鍵を握りそうだ。
円売りポジション解消のペースは株価動向に左右され、円高のマグニチュードは、各通貨ごとに、これまでに累積した円売りポジションの規模と、その解消の進ちょく具合で決まるだろう。
予想レンジはドル/円が88.00―99.50円、ユーロ/ドルが1.2300―1.3300ドル。
<円売り氷山のメルトダウン>
市場では、世界同時株安をきっかけとして、円売り/外貨買いのポジション(広い意味での円キャリートレード)の急速な縮小が進展しており、長年にわたって形成してきた円売りという氷山のメルトダウンが始まった」(外銀マネージャー)との声が聞かれる。
「円ショート(円売りポジション)の溶解は今後も続くだろう。日本の低金利をもとにしたいわゆる円キャリートレードは世界中に拡散しており、金融危機をきっかけに円売りの巻き戻しが起きている」とバークレイズ銀行チーフストラテジストの梅本徹氏は指摘する。
金融危機を発端とする「基軸通貨ドルの信用収縮で、世界的に資産価格が下落し、外貨買い/円売りポジションを巻き戻さざるを得なくなったことが、現在進行する円高の基本的背景だ」と梅本氏は言う。
円キャリートレードは、投信や生保などの機関投資家による円売り/外貨建て資産購入、個人や企業による外貨預金や外為証拠金取引、ヘッジファンドなどの短期筋による円売り/外貨買いの投機的ポジションなどにとどまらず、北欧やアジアの近隣諸国の個人や企業による円建てローンの借入など、様々な形態をとっている。
円キャリーの巻き戻しによる急激な円高は、1998年のLTCM危機の際にも見られたが、当時と比較して、円キャリーの規模は巨大かつ広範で、数多くの通貨がからんでいるという。
「ユーロ/円については、130円を下回ったところで、大方のポジション整理が終わったと見る。だが、ポンド、豪ドル、北欧通貨などは、円売りポジションの投げはまだ道半ばと見ており、これらの通貨の対円での下落余地はまだある」(投資会社ファンドマネージャー)という。
<第2次協調利下げを望む声>
24日の取引では、短期筋のみならず、資本筋も、円売りポジションの手仕舞いを進めたことで、円高が勢いを増した。ドル/円は一時90円台となり、1995年8月以来13年ぶりの安値をつけた。ユーロ/円は114円を割り込み、2002年以来約6年ぶりの安値をつけた。
24日は、日経平均が前日比9.6%安、ソウル株式市場の総合株価指数が暫定で10.95%下落、台湾株式市場の加権指数が3.19%安など、アジア株が下げ幅を拡大した。一方で、米国株は3.59%安の8378.95ドルで取引を終えた。
市場では、株価下落を抑制するため、第2次協調利下げなど、株価の下落を止める何らかの主要国間の政策協調を望む声が聞かれる。
10月28─29日には米連邦公開市場委員会(FOMC)が予定され、11月2日の週には、欧州中央銀行、英中銀、豪州中銀などの金融政策決定会合が予定されている。
主要国中央銀行による流動性の大量供給により、ドル資金市場の機能は若干回復したが、これまでのところ流動性の改善は株価のサポート要因にはなっていない。
「資金繰りがある程度改善すれば、株価のパニック的な売りが一端収まると思っていたが、そうはならなかった」(邦銀ストラテジスト)という。だが、協調利下げで株安や円高が止まるか不透明だ。
他方、90円割れの水準では、日本の通貨当局がドル買い/円売り介入を実施することも予想されるが、「今のところ、円高、ドル高が同時進行しているので、単独介入がどれほど功を奏するか疑問」(外為アナリスト)との指摘もある。
<ユーロ>
ユーロは7月半ばにつけた最高値1ユーロ=1.6040ドルから、3カ月間で約3500ポイント以上下落しており、急激なユーロの下方調整が終盤を迎えつつあるとの見方もある。
他方、金融危機がユーロ圏と地理的・歴史的につながりの深い周辺国、新興国へ飛び火したことで、ユーロ圏の不良債権問題が今後一段と悪化するとの見通しにもあり、ユーロが短期的に反発することがあっても、持続的な回復基調に復帰するには時期尚早との見方も広がっている。
「欧州圏では、米CDO証券等保有に由来する資産の劣化のほか、欧州景気の減速による金融機関の貸出債権の劣化が急速に進んでいる。また、ユーロ圏と結びつきの深い新興国に対する債権の焦げ付きも深刻だ」と野村証券経済調査部シニアエコノミストの尾畑秀一氏は指摘する。
国際決済銀行(BIS)の統計によると、ロシアの対外負債2516億ドルのうち
対欧州圏の負債は1600億ドルにのぼる。うち対ドイツが460億ドル、対フランスが365億ドルだ。アルゼンチンの対外負債400億ドルのうち対スペインの負債は130億ドルで最大。
さらに、中東産油国やロシアなど、これまでコンスタントにドルを売ってユーロを買ってきた大手の「ユーロ・スポンサー」の動向も注目される。
「ユーロ・スポンサーはドルで稼いだ収益を、運用や支払いのためにユーロに替えていた。だが、石油価格の下落により産油国のドル建て収益は減少しており、ロシアはルーブル下落で外貨準備が急減し、ドル買戻いし需要も生まれている」と尾畑氏は指摘、年内にユーロが1.2ドル割れする可能性もあると話す。
(ロイター日本語ニュース 森佳子)
なんか凄いことになってるな、と思った。 個人的に、ずっと「この円の値段って絶対安すぎだよな」って思ってたけど、やっぱりというか、なんというか、円が上がっているようだ。 銀行のタイバーツレートを見ても、ほぼ2年前のレートに戻りつつある。
僕みたいに外国で住む人にとってはいいことだ。 でも、外国で働く人にとってはよくないことだ。 そういえば、この間、ラオスで先生をやっている日本人が、「最近、ラオス通貨のキップが高くなってしまって、困る」っていうので、そんなバカな話があるか、って思っていたのだけど、この日本人の先生、何故かドル建てでお金をもらっているのだそうだ。 そりゃ、キップが上がってるんじゃなくて、ドルが下がっているんだよ、と思った。
日本の政府が必死に買い集めてあまりにあまりまくったドルをこういうところでちょっとでも消化しようとしていたのか、と思った。
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=648481&media_id=52
[東京 27日 ロイター] 今週の外為市場では、機関投資家や海外ファンド勢による円売りポジションの解消(円の買い戻し)がどれほどの規模で進行するかが相場の鍵を握りそうだ。
円売りポジション解消のペースは株価動向に左右され、円高のマグニチュードは、各通貨ごとに、これまでに累積した円売りポジションの規模と、その解消の進ちょく具合で決まるだろう。
予想レンジはドル/円が88.00―99.50円、ユーロ/ドルが1.2300―1.3300ドル。
<円売り氷山のメルトダウン>
市場では、世界同時株安をきっかけとして、円売り/外貨買いのポジション(広い意味での円キャリートレード)の急速な縮小が進展しており、長年にわたって形成してきた円売りという氷山のメルトダウンが始まった」(外銀マネージャー)との声が聞かれる。
「円ショート(円売りポジション)の溶解は今後も続くだろう。日本の低金利をもとにしたいわゆる円キャリートレードは世界中に拡散しており、金融危機をきっかけに円売りの巻き戻しが起きている」とバークレイズ銀行チーフストラテジストの梅本徹氏は指摘する。
金融危機を発端とする「基軸通貨ドルの信用収縮で、世界的に資産価格が下落し、外貨買い/円売りポジションを巻き戻さざるを得なくなったことが、現在進行する円高の基本的背景だ」と梅本氏は言う。
円キャリートレードは、投信や生保などの機関投資家による円売り/外貨建て資産購入、個人や企業による外貨預金や外為証拠金取引、ヘッジファンドなどの短期筋による円売り/外貨買いの投機的ポジションなどにとどまらず、北欧やアジアの近隣諸国の個人や企業による円建てローンの借入など、様々な形態をとっている。
円キャリーの巻き戻しによる急激な円高は、1998年のLTCM危機の際にも見られたが、当時と比較して、円キャリーの規模は巨大かつ広範で、数多くの通貨がからんでいるという。
「ユーロ/円については、130円を下回ったところで、大方のポジション整理が終わったと見る。だが、ポンド、豪ドル、北欧通貨などは、円売りポジションの投げはまだ道半ばと見ており、これらの通貨の対円での下落余地はまだある」(投資会社ファンドマネージャー)という。
<第2次協調利下げを望む声>
24日の取引では、短期筋のみならず、資本筋も、円売りポジションの手仕舞いを進めたことで、円高が勢いを増した。ドル/円は一時90円台となり、1995年8月以来13年ぶりの安値をつけた。ユーロ/円は114円を割り込み、2002年以来約6年ぶりの安値をつけた。
24日は、日経平均が前日比9.6%安、ソウル株式市場の総合株価指数が暫定で10.95%下落、台湾株式市場の加権指数が3.19%安など、アジア株が下げ幅を拡大した。一方で、米国株は3.59%安の8378.95ドルで取引を終えた。
市場では、株価下落を抑制するため、第2次協調利下げなど、株価の下落を止める何らかの主要国間の政策協調を望む声が聞かれる。
10月28─29日には米連邦公開市場委員会(FOMC)が予定され、11月2日の週には、欧州中央銀行、英中銀、豪州中銀などの金融政策決定会合が予定されている。
主要国中央銀行による流動性の大量供給により、ドル資金市場の機能は若干回復したが、これまでのところ流動性の改善は株価のサポート要因にはなっていない。
「資金繰りがある程度改善すれば、株価のパニック的な売りが一端収まると思っていたが、そうはならなかった」(邦銀ストラテジスト)という。だが、協調利下げで株安や円高が止まるか不透明だ。
他方、90円割れの水準では、日本の通貨当局がドル買い/円売り介入を実施することも予想されるが、「今のところ、円高、ドル高が同時進行しているので、単独介入がどれほど功を奏するか疑問」(外為アナリスト)との指摘もある。
<ユーロ>
ユーロは7月半ばにつけた最高値1ユーロ=1.6040ドルから、3カ月間で約3500ポイント以上下落しており、急激なユーロの下方調整が終盤を迎えつつあるとの見方もある。
他方、金融危機がユーロ圏と地理的・歴史的につながりの深い周辺国、新興国へ飛び火したことで、ユーロ圏の不良債権問題が今後一段と悪化するとの見通しにもあり、ユーロが短期的に反発することがあっても、持続的な回復基調に復帰するには時期尚早との見方も広がっている。
「欧州圏では、米CDO証券等保有に由来する資産の劣化のほか、欧州景気の減速による金融機関の貸出債権の劣化が急速に進んでいる。また、ユーロ圏と結びつきの深い新興国に対する債権の焦げ付きも深刻だ」と野村証券経済調査部シニアエコノミストの尾畑秀一氏は指摘する。
国際決済銀行(BIS)の統計によると、ロシアの対外負債2516億ドルのうち
対欧州圏の負債は1600億ドルにのぼる。うち対ドイツが460億ドル、対フランスが365億ドルだ。アルゼンチンの対外負債400億ドルのうち対スペインの負債は130億ドルで最大。
さらに、中東産油国やロシアなど、これまでコンスタントにドルを売ってユーロを買ってきた大手の「ユーロ・スポンサー」の動向も注目される。
「ユーロ・スポンサーはドルで稼いだ収益を、運用や支払いのためにユーロに替えていた。だが、石油価格の下落により産油国のドル建て収益は減少しており、ロシアはルーブル下落で外貨準備が急減し、ドル買戻いし需要も生まれている」と尾畑氏は指摘、年内にユーロが1.2ドル割れする可能性もあると話す。
(ロイター日本語ニュース 森佳子)
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