FLAGS

MENU

NOTICE

2008年8月11日月曜日

クジラの法則 (mixi05-u459989-200808111127)

ミクシ内で書かれた旧おかあつ日記を紹介します。
クジラの法則
2008年08月11日11:27
今、英語を再勉強している。

なぜならば、英語で文章を書かないといけないのだけど、どうしても変な文章しかかけないので、気持ちが悪いからだ。 例えば、prefer という動詞でひっかかってしまったのだけど、 I prefer xxxing って書くのが正しいんだっけ、 I prefer to xxx と書くのが正しいんだっけ。 stop とか like とかなら 判別する基準を知っている。 だけど prefer は どっちだか知らない。 読むときはこういうことはサラリと流してしまいがちだけど、実際に書く段になると、こういう細かいことがいちいち引っかかる。

結局 ひとつひとつ 調べていくしかない。
だから、いまいちど全部やり直している。

しかし、今は幸運なことにインターネットがある。
いろいろ調べてみて、いろいろわかった。

以下、この問題に対する、二つの説明を見て欲しい。



日本式:
http://www.search-staff.com/teacher/t_high_st.html

次は、英語の不定詞・動名詞の例。中学校2年生で不定詞と動名詞を習いますね。この区別にも法則があるんです。有名な例は、次のような例ですね。

My father stopped to smoke. (父はたばこを吸うために立ち止まった)
My father stopped smoking. (父はたばこを吸うのをやめた)

この二つの例文で上の“stop”は「立ち止まる」、下の“stop”は「やめる」というように、“stop”の意味が異なっています。なぜかというと、不定詞の内容がこれからすることを意味するのに対し、動名詞の内容はすでにしていることを意味する、という法則が働いているからです。上の例文では、 “smoke”が不定詞“to smoke”となっていますから、“to smoke”は単に「吸う」ではなく「これから吸う」という意味になっているんです。反対に、下の例文では、“smoke”が動名詞“smoking”となっていますから、“smoking”は「すでに吸っている」という意味になるんです。だから、例文のように“stop”の意味が変わるんですね。同様のことはrememberなどにもあてはまりますし、また、hopeの後にはなぜ不定詞がくるのか、なんてことも説明がつきます。この法則を知っているだけで予測をつけて英文の読み書きができるようになるんですね。

=======

フランス式:
http://ressources-cla.univ-fcomte.fr/english/grammar/15_verbs/ingvsto/ingvsto.htm

-ing 形式は、具体的に存在する、ある特定の行動を表します。
  (これを gerund = 動名詞 という)
to ... 形式は、具体的に存在しない、抽象的な行動を表します。
  (これを infinitive =不定形 という)

例1) "you remember なんたらing" とかけば、具体的な、すでに起こったことがある何かを思い出したことになります。 一方、 "you remember to なんたら"、と書くと、まだ起こっていないこと.. つまりこれからしないといけないこといけないことを思い出したことになります。

例2) "you stop なんたらing" と書くと、既に具体的にしている何かをやめたことになります。一方、"you stop to なんたら"、と書くと、今している何かを、その to で指し示した「まだ起こっていないこと」のために、止めたことになります。


=======

コメント:

これを見て思ったのだが、英語やその他のラテン語やギリシャ語の言葉には、 多分、言葉自体に、抽象と具現という概念が最初から入っているんだろうと思う。 言葉自体がその概念を持っていない日本語でそれを説明するのは、とても難しいのかもしれない。

上の日本式の説明も間違っては居ないけど、何か大きな大切な何かがすっぽり抜け落ちている。 正しいのだけど、いちばん大切な規則を教えてないので、この手のコツみたいなものを延々と大量に丸暗記することになってしまう。



日本語でかかれた英語解説本をあたっていっても的確な説明をみつけるのは難しい。 本当に難しい。 これじゃ英語が苦手になるのももっともだと思う。 日本の本屋にならんでる英語ノウハウ本の、99.99%は捨てていい、と考えて間違いないだろう。



参照

WIKI 凄まじい情報量
http://en.wikipedia.org/wiki/English_grammar

OXFORDの文法テスト すごいタメになる
http://www.oup.com/elt/global/products/practicegrammar/test/

カナダのヴィクトリア大学の英文法 詳しい。
http://web2.uvcs.uvic.ca/elc/StudyZone/330/grammar/index.htm

とりあえず、ネット上にこんだけ情報があると、日本語で書かれたの英語の本なんてバカらしくて買う気が起きない。

---


この本は、コマカイ英語の間違いにうるさい日本人も絶賛らしい。
http://www.amazon.co.jp/Practical-English-Usage-Michael-Swan/dp/0194420981/ref=pd_bxgy_fb_text_bP

昨日本屋で見て、すごく面白かった。 詳しいけどそれでいて複雑すぎずわかりやすく、分厚い本のクセになんか読み物として楽しく読める感じで、非常によかった。 今日、買おうと思う。


  (個人メモ) ちとあとでチェックする
  http://en.wikipedia.org/wiki/Infinitive
  http://en.wikipedia.org/wiki/Relative_clause

コメント一覧
竹風鈴   2008年08月11日 12:58
あああ~~~。そうだったのか~~!!目からウロコがパラパラと・・・。
メールで服のオーダーする時、「どっちの意味に受け取られるんだろう?」と悩むことがしょっちゅうあります。。

とは言え、私の場合ネイティブ・スーピーカーではなく多少英語のできるタイやインドネシアの人たちが相手なのですが、この抽象具象の概念ってどうなんだろうって更に悩みます。
おかあつ   2008年08月11日 13:18
相手がネイティブじゃないと自体は更に複雑です。 相手がドイツ人とかギリシャ人とかだと、ほとんどの場合、間違っていないと思っていいと思うんですが、相手が香港人とかタイ人とかだと、文脈から相手にどう伝わったか考えないと、結構まずいことになると思います。

Yes No が逆になる問題とかは、中国語やタイ語はもちろん、ドイツ語すら英語と同じじゃないんですよ。 ドイツ語は Ya Nein ともう一個あるんだそうです。 Doch? スペイン語も違うような気がします。

更に、タイ語は抽象と具象の使い分けは日本語以上にゴチャマゼなので、相当気をつけないと危ないです。 ... いや、まった、よく考えると、タイ語ってどんな名詞にも数詞を必ずつける習慣があるから、これで抽象と具象を分けてるのか... 。 いや、でも、実際には、結構みんな数詞をつけないで、ゴチャゴチャにしているよな...。 わからん!

竹風鈴   2008年08月11日 15:17
>タイ語ってどんな名詞にも数詞を必ずつける習慣があるから・・・

た・・例えば?
どんな名詞にも・・って天気とか感情とか形容詞なんかにも?
あび   2008年08月11日 23:35
で、「クジラの法則」ってなに?
おかあつ   2008年08月12日 00:06
おかあつ   2008年08月12日 00:12
竹風鈴さん、
>どんな名詞にも

どんな名詞にも、っていうと、そうではないんですが(^-^; ... 例えば 「この犬二頭はなんとかかんとか」っていうとき、「マーソントゥアニーなんとかかんとか」って類別詞をつけます。 ここは日本語と同じですが、一頭しか居ない時も「マートゥアニーなんとかかんとか」って必ず類別詞をつけないといけないからです。

話している時は、かなりの頻度で省略されちゃいますが、でも基本的につけるほうが正しいです。

おかあつ   2008年08月12日 00:23
しかし、高校英語って改めてみてみると、凄いこと教えてるよな...。
教えてる内容、明治時代で止まってるんじゃないだろうか。
現実から解離しちゃってる。遥か彼方まで行っちゃってるよ。
これを高校生に無理やりに暗記させているっていうんだから、開いた口が塞がらない。



こういうことって、どれもこれも、日本人のコミュニケーション下手からきているんだと思う。普通、こういう問題が発生すると、きちんと事実に根ざして事実についての話し合いが生まれて、問題は解決に向かうものだけど、日本人の場合、きちんと事実に根ざした話し合いが出来なくて、「オレは20年英語を勉強しとるんじゃー」とか「何年勉強しようと偉いのはおれなんじゃー」とかっていう不毛な討論になってしまって、話し合いにならなくて、いつまでたっても問題が解決しないまま先送りにされる。

日本で起こる問題の99%はこのコミュニケーション下手からきているように思う。
 
出展 2008年08月11日11:27 『クジラの法則』

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




おかあつ日記メニューバーをリセット


©2022 オカアツシ ALL RIGHT RESERVED