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2008年4月2日水曜日

FaceBook 日本語化 (mixi05-u459989-200804021551)

ミクシ内で書かれた旧おかあつ日記を紹介します。
FaceBook 日本語化
2008年04月02日15:51
FaceBookは有志によって翻訳が進められているらしい。
実にこった仕掛けが用意されていて、翻訳できるようになっていた。

ちょっとだけ期待した。 しばし 眺めてみる...。



ダメだ...(^-^;;; 彼らは英語と日本語の語順が全然違う、という事がそもそも念頭に無い...。

彼らにとって外国語っていうのはせいぜいスペイン語とかフランス語ぐらいなモンなんだろう。 言語によっては、そもそもの語順が全然違うことがある、といいうことや、数字の読み方の習慣が国によって全然バラバラなこともわかってない。 インターナショナリゼーションへの道は甘くない。 (インターナショナリゼーションって書くのすら面倒くさがってi18nとか書いているうちは当面変わらんだろうが...) 問題は簡単じゃない。

日本人に使わせたかったら、ちょっとでも「バタ臭い」要素があったらダメだ。 でも、これじゃバタ臭すぎる。 これは別に日本人に限らず、どこの国に行っても、外国っぽいノリが感じられると、落ち着かなさを感じさせてしまい、敬遠されてしまうものだ。(そういう落ち着かなさが好きな人を除いては)

日本語版を使ってみた。 以下、FaceBookを使ったことがないとわからないと思うけど...。トンチンカンな日本語が激しすぎる様をちょっとだけ説明してみたい。

例1)
You were poked by:
James Brown
poke back | remove poke

Pokeされました
James Brown
Pokeし返す Pokeを隠す。

これじゃ絶対通じない。 間違いだらけの日本語。

例2)
Network
ネットワーク

まずね、この「ネットワーク」という単語からして正しくない。 日本人には「コミュニティー」といわないと通じない。 だけど、そのままカタカナに置き換えられてる。



アメリカに居る時は散々、Japanese Englishってバカにされたものだったけど、この許しがたいメリケンジャパニーズをどうしてくれよう。 直してあげようとも思ったんだけど... どうしようか。



コメント一覧
あび   2008年04月02日 20:54
きっと、pokeって日本の文化・風習に照らすと、「会釈」みたいなもんかなあと思った。「ご挨拶」ほどだいそれたもんじゃないけど、でも、相手に対して「来たよ。」って事をさりげなく伝える。別に返答を期待しない感じ。pokeにpokeを返すのも会釈に近い感じがした。「ども。」みたいな感じもするなあ。でもまぁ、mixiがここまでメジャーになったから「あしあと」が一番無難なのだろうけど。。。
おかあつ   2008年04月03日 00:16
僕に言わせればね。

その言い回しが妥当か妥当でないかは、関係ない。
ユーザーにその機能の意味が伝わりさえすればいい。
その際、もっとも多数のユーザーにその意味が伝わる必要がある。
既存の一般的な言い回しがあれば、それを最優先に使う。

一番よくある間違いは、プログラマが「これがもっとも妥当な言い方なんだ」って単語を決めちゃってそれをユーザーにそれを強要すること。 これがプログラマが一番やりがちなミスコミュニケーションだと僕は思う。

コンピューターの中で起こる処理には、データの転送以上の客観的意味はない。
それに色々な色彩のある意味を感じるのは人間の認識の問題だ。
それは、文化的なものに大きく影響される。
それはどれが正しくてどれが間違っているっていうのは、そもそも無い。

現段階で、「あしあと」っていう言葉が、高校生にも老人にも広まっているわけで、それを使うのがもっとも適している。 一部のとんがったユーザーが Poke だから 「つっつき」がいい、なんていったところで、高校生や老人には通じるわけが無いよね。

以上に述べた事は、僕が経験的に知っている事実で、そこに討論の余地は無い。 本当は、こういうことをきちんと話し合って伝えていきたいのだけど、不特定多数の日本人同士でこういう討論をすると、ほとんどの場合荒れ模様になって、疲れるだけなんだよね...。




だから 日本ではこういう話し合いによる解決よりは、ある程度権力を持った人があるビジョンを持って何かを作って強引に引っ張っていく形が理想的であるケースが多い。 確かに、不満ももたれやすいけど、結果的にこの形がすごくうまく行き易いのではないかと思う。 例えば、任天堂とか mixi とか... ガンダムとかが良い例だと僕は思う。
さい   2008年04月04日 04:44
英語版の製品カタログしかないので
日本語版を作っています。
「通じるように」作りたいのですが、
忠実でないとアメリカの本社から
「元の意味と違う」とつっこみがはいってしまうので
だめなのだと上司に言われました。
そんなヘンなカタログを客に渡したくないので
自分でこっそり資料をつくる予定です。
おかあつ   2008年04月04日 12:03
こういっちゃ悪いかもしれないけど、特に相手がアメリカ人だと、その難しさを理解してもらうのはほぼ絶望的なんだよね,,,。
さい   2008年04月04日 14:31
そうみたい。
日本のお客さんが、その感覚についてこれなくなって
うちの製品をやめちゃったことがあったんだって。
でもビッグユーザだったから、本社でも問題になって、
わざわざアメリカから会いに来たんだって。
2回も来て、結局何もわかってもらえないし、
分かろうともしないからその後使わなくなったって、
この前訪問した客に言われた・・・
おかあつ   2008年04月04日 14:51
アメリカ人のコミュニケーションってアメリカ人同士だと成立するんだけど、片方がアメリカ人じゃないと、どうしても一方通行になり易いと僕は思う。 (もちろん人による。)

アメリカの常識は世界の非常識、っていう感覚が理解できない場合が多いんだよね...。
ま、どこの国の人も大して変わらないかもしれないけど...。 片方が権力者だとどうしてもね。

でも、最近、何か外国の企業が日本で不祥事が起こすと、頭を深々と下げているのをみかけるようになった。あれは えらいと僕は思う。
 
出展 2008年04月02日15:51 『FaceBook 日本語化』

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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