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2008年3月28日金曜日

横浜を散歩 (mixi05-u459989-200803280945)

ミクシ内で書かれた旧おかあつ日記を紹介します。
横浜を散歩
2008年03月28日09:45
昨日もまだ煮詰っていたので散歩に行くことにした。 いつも川崎に散歩しに行って正直飽きてきたので、違うところに行く事にした。 駅で路線図をしばらく眺めた。 東京駅に行くのもいいけど... 久しぶりに横浜に行くかと思った。

それで、桜木町で降りて、ランドマークを眺めながら赤レンガ倉庫まで歩いた。 そのまま、山下公園へ行った。

この文章を読まれている方々はご存知だろうか。 以前、山下公園の前には電車の高架があったのだ。 これは聞くところによると、貨物列車の引込み線だったのだそうだが、ついこの5~6年の間に取り壊されて、きれいさっぱりとなくなった。 以前はこれがあったので、山下公園の入り口は微妙に薄暗かったが、取り壊されたおかげで、外から山下公園が見えるようになって、凄くきれいになった。

で、これは全部取り壊されたわけじゃなかった。 一部は、実は遊歩道として再利用されていたのだ。 これが 赤レンガ倉庫⇔山下公園のプロムナードだ。 僕はここを歩くのがすきだったので、ここまで来た。 ところが、今、赤レンガ倉庫の裏手は工事中で、プロムナードは一時閉鎖されていた。

遊歩道として開放される前は、市役所がある側まで回って山下公園に行く必要があって、結構面倒だったが、遊歩道が出来てからはめっきりそちら側に行く機会は減った。 今日は閉鎖されているという事で久しぶりにそちら側に回ったのだ。

ジョナサン、市役所、桟橋の入り口などを眺めながら山下公園に入った。 春休みということで、大学生らしい大胆にも太ももだけを露出したミニスカートをはいた女の子を連れた野郎がたくさん歩いており、独り身で厳しい浮世の風を感じつつ歩いていたら、マリンタワーが閉鎖されている事に気がついた。 閉鎖されるということはニュースで聞いていたが、こうやって実際に閉鎖されているのを見るととても残念な気持ちになった。

マリンタワーというのは、僕自身がまだ他人に浮世の風を感じさせるような世代だったころ、良く遊びに行った場所だった。 あの古風で寂れたテーマパークには野鳥園が併設されていた。 入り口にはカラフルな鳥と券もぎりのおじさんが仲良く座っていた。 そんな野鳥園も今はすでになかった。

そのまま歩いて、港が見える丘公園に行った。 昨日買った靴が極めて快調で、今まで感じていた足の痛みはなんだったのかというぐらいに快適だった。 港が見える丘公園に来る時点で相当な距離を歩いていたが、それでも全く苦にならなかった。 軽やかな足取りで公園の階段を登った。

港が見える丘公園は見晴らしがいい。 きれいな場所だ。 しかもここは僕にとって、中学生ぐらいのころから何度も来たことがある場所で、懐かしい気持ちがある。 いろいろな事を思い出した。

中学生の頃、同じ班に居た女の子と初日の出を見に来た事があった。 今思えば非常に可愛くない子だったが、とにかく女の子と出かけるという未知の体験で胸は高鳴り、ワクワクしたものだった。 あの頃のようにワクワクするような恋愛をしてみたいと思う。

が、実際に行動に移すとどういうわけか全然ワクワクしないのだった。 僕がつれて歩くような女の子は少なくともその中学生の時の女の子と異なり、性格も素晴らしく容姿も10000倍以上美人だと思うが、こればかりは僕の感受性が磨耗している関係なのだろう。 僕はいつから、こんな汚れたおじさんになってしまったのだろうか。

今はもうないのだが、以前ここにセガワールドというテーマパークがあった。 ここには遊園地とは思えない、非常にコアなエンターテイメントが揃っていたので、僕はとても好きだった。 例えば、スケボー用のハーフパイプがあったり、レース用のカートに乗れるようになっていたりした。 僕的には、とても楽しい場所だったが、お客さんはほとんど居なかった。 そんなムチャなアトラクションばかりやっていた影響でつぶれたらしい。 とても 残念だ。

カートというのは、とてもスピードが出る乗り物だ。 コーナリングには非常に技術を要する。 パワーがあるので簡単にスピンする。 ここで僕は初めてカートに乗り、カーブを曲がり損ねてタイヤバリアに激突、大クラッシュして、カートを壊したという苦い思い出がふつふつとよみがえってきた。 港が見える丘公園からセガワールド跡地を眺めつつ、そんなことを思い出した。

外人墓地にも行った。 なんというか昔と違って英語が読めるようになっているし、外国に行った影響で歴史も詳しくなったので、いろいろなものが違って見えるのが面白かった。 外人墓地というのは、200年ぐらい前、日本に鉄道を伝えた人たちのお墓なのだそうだ。 今の様に、「じゃぁハワイ行くか! 二泊三日で!」なんて絶対ムリな時代だ。 外国から日本に来るには船に乗って半年以上の長旅をする必要があった時代だ。 そうやって尽力した後に異国の地で亡くなるということには、今からは想像もつかないような深い覚悟が必要だったはずだ。

ましてや インターネットはおろか、電話もなく、当然 alc.co.jp なんて便利な辞書もなく、電子辞書などという便利なものもなく、学問をする事自体に深い覚悟と費用が必要な時代だったはずで、そういう時代の重みに凄く心が動くのを感じた。 (でもつい10年くらい前まではそれに近い感覚ではあったけど...)

高台になっている公園を降りた。 公園を降りる長い階段は桜並木になっていて、桜が既に咲き始めていた。 きれいだった。

そのまま中華街を突き抜けて、横浜スタジアムに行った。

ここで僕はふと道端に掲示してある街路地図を見た。 そして、地図上の現在位置の表示を見た。 そうしたら物凄く混乱した。 ん!? なんじゃこりゃ!? と思った。

地図によると、後ろにスタジアムが見えるはずだったのだが、どうみても左側だった。 現在地は役所の前で、僕は実際に役所の前に居たので、地図は正しいはずだった。 だけど、明らかに僕が見ている風景と、地図は矛盾していた。 思わず 10分ぐらい悩んでしまった。 答えがわかった。

そこには 横浜市役所と 中区区役所の二つの役所があった。 僕は中区区役所の前に居たのだが、現在地は横浜市役所の前を指し示していた。 どちらも近い場所にあるので、紛らわしい上に、その当たりは中華街のそばだ。 中華街というのは他の街と45°ぐらい傾いたつくりになっているうえ、 五叉路や三叉路があって、日本の四角形のブロックを基にした街のつくりと異なっている。 だから、その辺りに行くと、現在位置を見失い易いのだ。 だから、この地図を立てた人も混乱して、思わず違う場所に印をつけたに違いない。

僕は何かそういう直感が強い。 何か間違ったモノを見ると、すぐさま凄く混乱してなんだこりゃ?!と感じる。 それが気持ち悪くて、なんで変なのかを後から論理的に考える場合が多い。 その直感は外れることも少なくないけど、何か直感したときにきちんと正しいか確認して、間違っていたら何で間違えたのかを調べて覚えておくと、直観の精度が上がっていく。

観光課の電話番号がついていたので、教えてやろうかなとも思ったが、めんどくさいのでそのまま通り過ぎた。



横浜スタジアムの横にはスターバックスがあって、僕はここを目指していた。 ここでカプチーノを飲んで仕事について考え事をして、帰路に着いた。

しかし、そのスターバックスには、春休みということで子供連れがたくさんいた。 正直煩かった。 別に子供が嫌いなわけではないし、子供が迷惑だ、とは言いたくない。 そもそも子供というのは騒ぐのが仕事で騒いで幸せなのだ。 だけど、スターバックスというのは、ある程度静かに考え事をすることを目的にくる人がメインの喫茶店だ。 スターバックスは結構値段が高めだが、その静けさに高いお金を払っているともいえる。 そういう場所にわざわざ子供をつれてくるのは、僕はどうかと思う。 というわけで、英語・中国語・日本語入り混じった子供がキーキーギャーギャー絶叫しながら走り回っていた。

ま、しかし、更に鬱陶しいのは、英語を話す息子を見せびらかしに来る母親という説もある。 「他でやれよ!」 と思う。 英語っていうのは、他の言葉と違って、英語を話すのは権力者のステータスという一面がある。 だから、更にこれみよがしに声高に英語でベラベラしゃべるのだが、これが非常にうるさい。

ついでだが、あとうるさい人ナンバー2は、スターバックスでやってる英会話教室だ。 ご存知だろうか。 最近はインターネットやフリーペーパーなどで、プライベートの先生・生徒を募集するという事が盛んに行われているのだ。 それで、スターバックスなどで、こうしてプライベートの外国語教室のようなものが盛んに行われている。 スターバックスに来ると頻繁にこういう人たちを見かける。 それはいいのだが、これが非常にうるさい。 いや、声はうるさくないのだけど、あのトンチンカンな会話内容を聞いていると、気になって気になって、他のことに手がつかなくなるのだ。

この間も、英語超初心者風の日本人の女の人と、厳しいアメリカから日本に逃げ出してきた風のアメリカ人の女の人が英会話教室をやっていた。 別に盗み聞きしていたわけではないのだが、話は聞こえてくる。 このアメリカ人はかつて日本人と結婚していてつい最近離婚したばかりだったようだ。 それで日本での離婚の手続きに一苦労しているのだが、元ダンナはカンペキに愛想を尽かしきった様で手伝ってくれないようだった。 それで、この生徒の日本人の女性に手続きをどうすればいいか聞いていたのだ。 このアメリカ人はほとんどまったく日本語が話せないので、この日本人に区役所に電話で問い合わせるのを頼んでいたらしかった。

ところが、この日本人の女性は、自分が何を頼まれているのか、わからない。 頼まれているのは、わかるのだが、事情がつかめなくて迷走している。 この二人は、ツッコミ無し・ボケオンリー漫才の様な、すれ違いにつぐすれ違いの、トンチンカンな会話を繰り広げていた。

外国の言葉ってわからないものだし、そうやって少しずつ上達していくものだ。 そういうものだけど、こういう会話がそばで繰り広げられると、非常に気になる。 それにアメリカ人女! だんなが日本人だっつーのにその日本語力ってどうよ!?

あと、アメリカ人気取りのシンガポール人とかが英語を教えているのもウザイ。 かなり強くなまったアメリカ英語をアメリカ人のようにでかい声で日本人に教えている。 オマ、どーかんがえてもアメリカ人ちゃうやろと問い詰めたい。 子一時間問い詰めたい。 ところが、日本人は彼がアメリカ人だと信じて疑わない。 このシンガポール人だって家に帰ったら、普通に 「なんとかなんとかラー?」 とかしゃべってるくせに。

「ラー?」
http://www.google.com/search?hl=en&q=%E5%BA%83%E6%9D%B1%E8%AA%9E+%E3%83%A9%E3%83%BC

何かこういうトンチンカンな事情を見せびらかす彼らを見ていると、どうしても気になってしまうので、仕事に手がつかなくなってしまう。 まぁどうでもいいんだけど。

そんなことを考えながら帰って来た。

コメント一覧
退会したユーザー   2008年03月28日 13:22
今日の日記は面白かった~。
ら~♪
tear   2008年04月08日 01:19
楽しそう だなー♪
 
出展 2008年03月28日09:45 『横浜を散歩』

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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