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2008年2月27日水曜日

タクシン帰国? (isaan05-c987254-200802271445)

おかあつがミクシコミュニティータイ東北イサーン語研究会として著した記事を紹介します。
タクシン帰国? (おかあつ)
2008年02月27日 14:45
タクシン元首相が近日中、帰国するというニュースが出ています。 たしか、聞きづてなのですが、 クーデターで追放された政治家がタイに帰国した例ってないんですよね。 今回タクシンが帰国に成功したとしたら、結構歴史的な出来事なのでしょうか。



○ タクシン元首相、28日に帰国
http://www.newsclip.be/news/2008227_017901.html

○ タクシン元首相、28日にタイ帰国か
http://www.newsclip.be/news/2008226_017882.html

~~(引用) 【タイ】タイ字紙最大手タイラット、英字紙大手ネーションなどの電子版は26日、タクシン元首相が28日に帰国する可能性があると報じた。タクシン派が運営しているとされるウェブサイト、www.hi-thaksin.orgも25日、タクシン氏の家族の話として、元首相が28日朝にタイに帰国すると伝えた。 ~~

  ツッコミどころ1 : www.hi-thaksin.org って 結局 閉鎖されてなかったんだ...。 ずいぶんと気の抜けた情報統制..。


○ 反タクシン派市民団体、街頭デモ再開か
http://www.newsclip.be/news/2008225_017880.html
~~(引用) 【タイ】2005―2006年に反タクシン政権の街頭デモを展開した市民団体「民主主義のための市民同盟(PAD)」の幹部は25日、会合を開き、タクシン元首相派のパランプラチャーチョン党(PPP)政権に反対し、活動を再開する方針を明らかにした。タクシン氏の帰国阻止とPPPの解党を要求し、軍、警察などに反タクシン運動に参加するよう呼びかけた。~~

  ツッコミどころ2 : 客観的に見て、タクシンと反タクシン勢力:(クーデター政権)のどちらが民主主義的かといえば、選挙でどうどうと圧勝してるタクシンですよね。

だけど、民主主義的なものを、それこそ自分で、それもクーデターっていうとても非民主主義的な方法で 堂々とぶち壊しておきながら ประชาธิปไตย でございます、って主張しているのは、滑稽にすら感じます。 個人的には、非民主主義だからダメだなんて無粋な事思わないし、それはぜんぜん構わないのですが、でも明らかに矛盾してますよね。
コメント一覧
[1]   おかあつ   2008年02月27日 22:22
長老ご意見番、タクシンの帰国により新たな社会対立がもたらされる
http://thaina.seesaa.net/article/87401285.html

 長老学識経験者のプラウェート・ワシー氏は27日、支持層と不支持層が明確に分かれているタクシン元首相の帰国により社会を分裂させる新たな対立がもたらされる恐れがあると指摘した上で、それぞれの層が法を重んじ、平和的な手段を旨にしている限りは、仮に対立が発生しても最終的に自ずと正常化に向かい出すと指摘した。

 更に、プラウェート氏は、中間層と東北・北部地方の住民との二手に分かれた長年に渡る危機的且つ属地優先主義的な対立により、東北・北部の住民がバンコクの住民の意向を無視して地域の独立を目指し長期の内戦状態になる事も有り得ると指摘した上で、中間層側が積極的に地方に於ける貧困の実態を理解し、地方のコミュニティーに敬意を示し中間層と東北・北部地方の住民との間の絆を深める事により最悪の事態を避ける事が出来るとの考えを示した。



前、ウドンタニーにいるとき、とつぜん クーデターが起こって、東北人とバンコク人で大きく意見が割れたとき これってまるで ประเทศ อีสาน (イサーン国) みたいだねって冗談で言ったら、実はそれは冗談になってないと気づかされた事がありました。 元々言葉も違う、文化も違う、れっきとした違う国だったわけですから、意見が同じ訳ないのです。

イサーン人は田舎者で... バカでっていう話になっている、れっきとしたマイノリティーですが、アメリカの黒人が人口のせいぜい10%ぐらいしかいないのに対して、タイのイサーン人は人口の40%ぐらいを占めているわけで、実はぜんぜんマイノリティーじゃないわけです。 ちなみに バンコク人は人口の10%ぐらいしかいないんだそうです。

だから、本当にきっちりと民主主義的な方法を使うと、間違いなく、タイは ประเทศ อีสาน (イサーン国) になってしまうわけです。 だから バンコク人はいつも強引な方法で地方を潰しておきながら、口だけは 民主主義・民主主義・と歯切れが悪いわけですよね...。



想像なのですが、最近の若い人を中心に イサーン差別みたいなものが和らいできているのかもしれませんね... であれば、若い人を中心にもっと本格的な民主主義に移行していくこともありえるのかもしれません。

しかし、タクシンは、シンガポールの様な政治を理想としているといわれています。 であれば、タクシンが幅をきかせていくにつれ、とても、なんというか... タイらしくないというか、それはそれで結構息苦しそうな感じもします。

タクシンも民主主義を掲げてはいるけども、根っこは本当に民主的な考え方じゃない、っていうところがミソだと思います。 タクシンは相当したたかで、民主主義を盾にとり、こういうタイの社会的な矛盾みたいなものを逆手に取って、結果的にちゃっかり自分の利益につなげるのが天才的にうまいように感じます。


バンコク人にとっても、実はイサーン人にとっても、タクシンが帰って来て全て解決、万々歳、ではないというところを、見落としてはいけないと思います。
[2]   まはヴぃーら   2008年02月28日 01:53
本当にタクシン氏が帰ってきたらすごいことです。
でもこれは、サマック首相のタクシン離れを牽制したいタクシン派(ノパドン氏など)のプロパガンダかもしれません。

以前「タクシン氏はイサーンをハイジャックして云々」と書いた記憶がありますが、アメリカのネオコン勢力が彼を支援していることが気になります。

もしประเทศ อีสาน(首都はどこに?) が正式に樹立されたら、アメリカはそれを裏切りと見なしてタクシン氏を「独裁者」「虐殺者」と叩きまくるでしょうね。

ところで、民主主義の国・アメリカの次期大統領ですが票操作が行われてヒラリー女史が勝つような、そんなシナリオが目に浮かびます。

それと、議会制民主主義の基本はマジョリティ・ルールではなく話し合うことにあると思うのですが、その点、正直に書くとタイは大丈夫かなと思います。
[3]   おかあつ   2008年02月28日 10:37
>それと、議会制民主主義の基本はマジョリティ・ルールではなく話し合うことにあると思うのですが、その点、正直に書くとタイは大丈夫かなと思います。

なんというか、僕は以前アメリカ大好き人間だったのです。 それで何かにつけてアメリカと比較するのが好きだったのです。 それで最初はタイをバカにしていたのですが、よく考えてみれば、本音とタテマエが分かれているのは、タイに限らず、日本もアメリカもどこの国でも万国共通だった...と最近思います。



>本当にタクシン氏が帰ってきたらすごいことです。でもこれは、サマック首相のタクシン離れを牽制したいタクシン派(ノパドン氏など)のプロパガンダかもしれません。

そうかもしれません。 とりあえず、話によると今日の9:40の飛行機で帰国だそうですよね。 本当に帰国するとしたら あと1時間ぐらいでしょうか。 でも以前飛行機が炎上したりしたことがあるそうなので、多少変えたりするんでしょうか...。

きっと空港が大変なことになってるんでしょうね...。
[4]   おかあつ   2008年02月28日 13:27
[5]   おかあつ   2008年02月28日 13:46
"ทักษิณ" ก้มลงกราบแผ่นดินไทย ทันทีที่เดินทางมาถึง
http://news.mcot.net/politic/inside.php?value=bmlkPTcwMDkmbnR5cGU9Y2xpcA==

"ทักษิณ" ก้มลงกราบแผ่นดินไทย ทันทีที่เดินทางมาถึง
「タクシンは 到着路を歩き始めると同時に タイ国の大地にひれ伏した」 ... かな?

ทักษิณ タクシン
ก้ม (kom) かがむ お辞儀をする
ลง (long)降りる
กราบ (krap) ひれ伏す?
参照 ( http://images.google.com/images?q=%E0%B8%81%E0%B8%A3%E0%B8%B2%E0%B8%9A )
แผ่นดิน phendin 土地
ไทย thai タイ
ทันที thanthii 同時に 直ちに
ที่ thii
เดิน deen 歩く
ทาง thaan 道
มาถึง 付く
ทางมาถึง 到着路?
[6]   まはヴぃーら   2008年02月28日 14:19
เดินทางมาถึงと続けて「到着した」くらいの意味ですので、
「タクシンは到着すると即座にタイの大地にひれ伏した」
といった感じでしょうか。

タイラットによれば、タクシン氏は10時30分にラチャダーの不正土地取引事件の件で出された逮捕状に従い、最高裁に自首したそうです。

しかし画像では「凱旋帰国」っていう印象しか湧きませんね。
[7]   muri   2008年02月28日 18:01
今ごろニュースを見ました。今日から数日は、タイのTVはこれ一色になりそうですね。
映像ではまさにその凱旋帰国のような。
でも見方によっては、島流しのみそぎが済んで帰ってきたみたいな、不思議な感じですね。

帰国したということは、王室や軍との折り合いができて、今後のシナリオが出来上がった、
ということでしょうかね。
 
出展 2008年02月27日 14:45 『タクシン帰国?』

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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