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2008年1月5日土曜日

「SNSの互換性とアクセス制御」について (mixi05-u459989-200801050359)

ミクシ内で書かれた旧おかあつ日記を紹介します。
「SNSの互換性とアクセス制御」について
2008年01月05日03:59
新年早々 とっても難しい話題を繰り広げることで、大好評を頂いておりまして、
驚くほどに目に見えて あしあとが激減しております。
(^-^)

さーて! 懲りずにいきます。

昨日の日記と bobcat さんの書き込み...。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=674238316&owner_id=459989

bobcat さん、面倒だったら普通にスルーして構わないので、気にしないで下さい。



>SNS間に互換性持たせすぎると、ふつうにネットやってるのと変わらなくなる危険性がありませんか?

実にいいところをついたと思いました。 ここが大切なんです。 こここそが、普通にネットをやっているのと、SNSをやっているのとが、分岐する地点だからです。 SNS間に互換性を持たせすぎると、高まるある危険がある。それをどうやって回避するのかが技術的な焦点となるからです。


何故 SNSが出来たのかといえば、生のネットでは誰が何をしているのかを特定する手段が全くないからです。 ボクはmixi を最初に見た時、あしあと機能にとても感銘を受けたくちでした。 これだ! と思ったのです。 それまでボクはサーバーを持って普通に自分のホームページを管理していたのですが、あしあとと同じことをする為にはアクセスログ解析という事をしなければなりませんでした。 これはどんなに工夫したとしても 大体どのプロバイダを使っている、程度しか特定できません。 クッキーと呼ばれる技術もありますがそれを駆使したとしても最後にいつ来た人が、何時に再来した、程度の事しかわかりません。 それは今もそうです。 生のホームページでは足跡機能を付けることができないのです。 そういう状況ですから、もちろん立ち入り禁止機能や、特定のグループの人だけが見ることが出来るページ等々は実現できなかったのです。

そこで、当時一般的だった機能 ... eメール・メーリングリスト・ホームページ作成という機能を、ある特定のサーバーの中で全てを完結するようにプログラムを作った人が居ました。 そのプログラムが SNSです。 これにより、よりきめ細かな立ち入り禁止機能や、クローズドのコミュニティーを実現できるようになったわけです。


だから集約して言えば、 普通にネットをやっているのと、SNSをやっているのと、何が違うのかといえば、「立ち入り禁止機能」があるかないか、といえると思います。 これを一般的には「アクセス制御」と呼びます。



見方を変えます。

今のSNSで何が一番まずいかといえば、 ユーザー名とパスワードが無数にできてしまうことです。 えーと... mixi のパスワードは ... gree は ...なんだっけ... とかそういう状況です。 たくさんありすぎて覚え切れません。 普通の人は、たくさんのSNSで ユーザー名とパスワードを 同じにしています。 これはつまり、1個のパスワードを破られたら、全部のSNSが破られてしまうという事を意味しています。 これは今の状況=軽いおしゃべりをする為のオモチャ程度の機能のうちは問題ないのですが、 お金が絡むような信用取引を行う基盤ソフトとして利用するためには致命的な欠点です。

(本来SNSはそんな高度な社会基盤として使える可能性を持っているのです。それはどういうことかといえば、つまり家に居ながらネットで知り合っただけの顔も見たことが無いような人と会社を作ったり出来るという事です。 出来るはずなのに出来ないということは、そこに何かプログラマが気がついていないことが存在するという事なのです。)

しかも、新しくSNSを登録する時に自分が普段使っているユーザー名がすでに使われたりしていたらとても厄介です。 ちょっと変えたユーザー名を登録したりしますが、どこのSNSでどうやってちょっと変更したのか、覚えてられません。



もともと メール・メーリングリスト・掲示板・ SNSのメッセージ・コミュニティー・立ち入り禁止・足跡... 独自アプリ... すべては、結局同じことをしているのですが、同じことをしているのに、無数の似て非なるアプリケーション(SNS)が作られており、その間でまったく互換性が取られていないという、まるで原始的なカンブリア期の生物のような状況が、今の状況です。



>仲間内でネットストーカーみたいなのに「遊ばれ」ちゃったのがいたので、友人が緊急避難所としてタウンを作ってます。

へー そうなんですか ... なるほど ...。

これは(僕の目から見れば) よりアクセス制御機能を強化したSNSです。

本来は、自分で意図してアクセス制御機能を弱める事も、相手によって動的にアクセス許可を変化させる事も出来ないといけないわけですが、まだそこまで技術が充分に円熟していないので、取り敢えずそこは妥協して、一つのSNSシステム全体としてアクセス制御を強化してしまったのが、このタウンです。

アクセス制御機能を変更できないという点ではmixi も同じで、こちらは より緩やかなアクセス制御機能を持たせた SNSといえます。 そこが出会いの場たる mixiの持ち味となっています。 しかし mixi は 登録している人の活動を縦断的に検索する機能が極端に貧弱なので(そういう機能はサーバー負荷が高すぎるので出来ない) やっぱり及第点だとボクは思っているのです。


コメント一覧
退会したユーザー   2008年01月05日 14:42
わたしはひさしぶりに実家で寝正月してるんだよ。

おかあっちゃんは相変わらず研究家ね。でも貴重だゎ☆
bobcat   2008年01月05日 18:04
今のネットの危険性とか欠点を補完する意味でのSNS…人類補完計画ならぬネット補完計画ですね(BGM 魂のルフラン)。
これができれば,政府がたくらんでるネット規制なんてはじき飛ばすことができるんやけど…あれは支那みたいな「国家プロクシサーバー」計画やから(毒

おかあつ   2008年01月06日 00:01
s*md
>わたしはひさしぶりに実家で寝正月してるんだよ。
帰ってたのかぁ...。 なんだかんだいっても、実家は落ち着くよね。

bobcatさん、
>これができれば,政府がたくらんでるネット規制なんてはじき飛ばすことができるんやけど…

わからないけど、これは事実上、既にはじき飛ばされているような気がする...。
クレ   2008年01月06日 02:47
少し前はガイアックスって言うのが一斉を風靡していた記憶がありますが、足跡を消す機能がついているのが便利でした。そのシステムは今はOCNがそのまま引き継いで運営しています。そういえば、楽天もログアウトしていれば登録者としての足跡はつかないですねえ。そのかわりコメントつけられないですが。
娘息子ともに同じミクシーにいるので、足跡がつくことでお互い干渉しないルールがなりたつのは良いのですが、むやみに足跡つけたくないばかりに、知らないところに行けないのが不便です。
以前あらしさんに、ミクシで足跡つけずに覗けるって言われたのですが、それはうそなんでしょうか?
おかあつ   2008年01月06日 03:01
ガイアックスって、知りませんでした。 調べてみました。

http://www.gaiax.co.jp/jp/
現在のところ独自のSNSを作るためのキラーアプリが出ていないので、管理する事自体をビジネスにしているんですね。

>娘息子ともに同じミクシーにいるので、足跡がつくことでお互い干渉しないルールがなりたつのは良いのですが、むやみに足跡つけたくないばかりに、知らないところに行けないのが不便です。

つまり、そのページを見る前にその人が誰なのかを知る事が出来ればいいんですよね。 つまりは、交差点の角を曲がったら xxが居たのでサッと引き返す、的なことが出来ればいいわけですよね。 方法はたくさんあると思います。 このアイデア、いいかもしれない、と思いました。

足跡をつけない機能があるということは、すなわち足跡機能が無いのと同じなので、僕は足跡をつけない機能は実装すべきでないと考えています。 しかし、この忍足機能を使わずに現状の欠点を改善する方法はいくらでもあると思います。

すごく良い意見を頂きました。 ありがとうございます。

トミィ   2008年01月07日 03:29
何も分からんからせめて足跡ペタペタつけてカウンター増やしたる
 
出展 2008年01月05日03:59 『「SNSの互換性とアクセス制御」について』

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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