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2006年8月16日水曜日

中国でメイド (mixi05-u459989-200608161924)

ミクシ内で書かれた旧おかあつ日記を紹介します。
中国でメイド
2006年08月16日19:24
この記事はすごく面白い!

でも、雇う時にきちんとどんなひとか見極めなかった筆者が悪いと、僕は思うなぁ...。

日本以外の普通の国、陸続きの国では、「言わなくても常識だろう!」なんて言っても無意味だから... みんな持っているナチュラルセンスは違うわけで、自分が持っている常識が一般的で唯一だ、なんて断言できる便利さは島国日本ならでは、ではないかと思いました。

とはいえ、僕が住んでいるタイ東北地方でやったら、風習が随分違うので、大分いい感じなんだろうな (^_^; ...とは思ってしまった... (^o^;;; 実際にやると、 一日フルタイムでも日給600円ぐらいかな...。

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リアルなメイドさんを中国で雇ってみた
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=72578&media_id=16

リアルなメイドさんを中国で雇ってみた
(ITmedia - 08月15日 20:51)
もはや「お帰りなさい、ご主人さま!」という台詞も一般社会に認知されたメイドさん。なんと、お隣中国ではメイドさんを雇うのが一般的なのだとか。

 世界の工場と呼ばれる中国では人件費がべらぼうに安い。中国人の中でも農民工(略称「民工」)と呼ばれる農村からの出稼ぎ労働者が工場で月給1 万円ともそれ以下とも言われる金額で働く。そういった人々は工場のある沿岸エリアだけでなく、工場の少ない内陸の都市にもやってきて職探しをする。

 そういった生産現場以外で需用のある職の1つが「メイド」なのだ。農村で育ち都会に行ったことがない若くて純粋な女性が多くその職を得る。彼女らも工場労働者と同様に非常に安い賃金で雇うことができる。個人的な事情で恐縮であるが、最近子供が生まれて何かと手が足りない筆者も、家事や子守りを手伝ってもらうためにリアルなメイドさんを雇ってみた。

 中国でメイドさんを雇う場合、紹介業者に手配してもらうか、人づてで紹介してもらうか、雇い主(今回の場合は筆者自身)が田舎に赴いて村のリーダー格に相談するのが一般的なのだとか。

 そんなこんなで、筆者はわずか半年の間に3人ものメイドさんを雇った。一応断っておくが、これから話することは「ウソみたいな」「妄想みたいな」話に思えるかもしれない。しかし、すべてが冗談ぬきのリアルな出来事である。どうか信じていただきたい。


■1人め、17歳女性、初等教育卒、住み込み、月給6500円、勤務期間3カ月

 1人めは農村から出てきた少数民族の女性で17歳。メイドさんを雇ったことがない筆者は、とりあえず斡旋業者に行って、すでに1年間この職業を経験している人を選んだ。彼女を仮に「Aさん」としておこう。

 Aさんが我が家にやってきたとき、ちょうど、この連載のレビューで紹介したFounderのUMPCを購入した。このとき、このUMPCを購入するか否かで家族会議をしているときにAさんも横でこのやり取りを聞いていたらしく、それから筆者が家に戻るたびに「お帰りなさい。“パソコン”買ったの?」と尋問してくる。

メイドはご主人さまを尋問しちゃいけないと思う。

 帰宅するたびにたずねるほどに期待していたFounderのUMPCを購入したときのこと。Aさんもさぞや喜ぶだろうと思っていたのだが、その反応は「ふーん」とそれだけであった。「うわー、そんな小さいのにPCなんですか。すっごーい!」とはいわないのだ。生まれてから今に至るまで「PC」というものに接触したことがない彼女には「PCの常識」という蓄積がない。そういう彼女だから、球体PCケースを見ればPCとはそういうものなのだっ!と脳内にインプットされてしまうような、そんな「素直」な思考パターンであったのである。

 家族会議を傍ら聞いてその内容を丸々覚えているAさんであるからして、家族のごくプライベートな事情にも堂々と口を出してくる。そういうAさんにとって筆者と妻が喧嘩しているときでも「そうよそうよ!」と介入してくるのはごく当たり前の行為ということになる。

夫婦喧嘩に口を出すなんて、メイドとしてどうかと思う

 Aさんの口は夫婦喧嘩に介入してくるだけでなかった。その口は家族のだれよりも大飯喰らいでもあった。いや、ただの大飯喰らいならまだよかった。モラルが著しく欠如した大飯喰らいだったのである。息子の生後1カ月を迎えた記念のパーティを親族で開いたとき、子守をすることなくひたすら食べることに専念したAさん。筆者が朝起きたら用意された食事が人数分ないため、確認した妻に「多分ダンナ様はいらないと思って私が食べました」と答えたAさん。食事が終わってTV番組を見ながらソファーでくつろぐ団らんで、雇い主の家族を差し置いてTV対面の特等席ソファー2席分を占有するだけでなく、番組に突っ込みを独り言で入れているAさん。

そんなメイドさんに萌えられようか

 農村出身の純な娘さん、というふれこみのAさんは不思議なことに手が綺麗だ。おおよそ農作業したとは思えぬ美しさで、日に焼けてもいない。ひょっとして田舎ではお嬢さまなのではなかろうか。聞けば故郷の商店で店番をしていたのだという。そんなAさんは「コカコーラ買ってきて」とお願いすると「パイナップル」を買ってくる。いったい故郷の商店で何を扱っているんだろう。

 大食漢のAさんは家族の誰よりも沢山食べた結果、生まれたばかりの息子の体重増加率上回る勢いでその体型膨張していった。働き始めたころとやめる直前では体型がかなり異なっていた。そのためかAさんは給料を故郷の家族のために一切使わず、そのすべてを大きくなった自身の体型にあわせたファッションに費やした。やはりお嬢さまなのだろうか。

 食うだけ食って、大きくなるだけ大きくなったAさんは自主的に辞めた。3カ月めのことだった。

堂々と一家団らんの特等席を占有するメイドのAさん
堂々と一家団らんの特等席を占有するメイドのAさん




■2人め、40歳女性、住み込み、月給1万円、勤務期間28日

 1人めが辞めて家族だけの生活に戻る。正直いえば少々ほっとしたが、その一方で、いざ、人手がなくなると掃除をしてくれるメイドさんだけでもほしくなってくる。前回は若いメイドさんで苦労したので、今度は人生経験のある女性はいかがかと漢族の女性を2人めとして雇ってみた。40歳と身分証明書に書いてあるが日本人ならば50代の外見はメイドさんというよりは家政婦さんだ。彼女はBさんとしておこう。

 Bさんは仕事が実によくできる。掃除洗濯子守りまで経験者だけあってそつなくこなす。子守り、とくにあやし方は筆者の家族も学ぶべきことが多くて感服する。ただそんなBさんにも問題があった。Aさん以上に大食漢で口が悪いというの問題ではあったけど、なにより、人生経験が豊富なだけあって中国社会の荒波をうまく乗りこなすために非常に計算高い、いや、実に狡猾で賢いのだ。

 Bさんは太ってはいない。しかし、筆者の倍はご飯を食べる。食事時に最も多く食べるのが家政婦。これでいいのか。“口の悪さ”も困った問題だ。筆者の家族に対しては言わないが、TV番組を見ていると、つねに罵声を飛ばし「げっへっへ」と笑っている。幼い息子が真似したらちょっと困る。

 しかし、それよりもなりよりも「狡猾」であることが困るのであった。雇った最初のうちは「人の見ないときに実にうまいこと手を抜いていた」Bさんは、なにかあったらすぐに解雇できる査定期間を過ぎて正式に雇用されたとたんに手抜きが本格化して、同じ部屋で赤子がいくら泣こうが昼寝を当たり前のようにするようになったのである。

 これに困った筆者は、契約期間更新の1カ月前に「なぜ仕事しないのかとBさんに聞いてみた。彼女は体調がよくないからという。「具合が悪いなら帰っていいですよ。その代わり会社に支払ったあと数日分の給料は金返してね」と遠まわしに解雇通達すると、Bさんは嬉しそうに荷物をまとめて家を出て行った。たしか体調が悪いということだったのに、数日後には新たな家で家政婦として働き始めている。


家族の前ではてきぱきと窓掃除をする家政婦風メイドのBさん
家族の前ではてきぱきと窓掃除をする家政婦風メイドのBさん




■3人め 15歳女性、中等学校中退、住み込み、月給5000円、勤務期間2カ月~

 2人めのBさんが辞めた。人生経験が豊富になると人は生きるために狡猾で姑息になることを彼女は筆者に教えてくれた。ならば「原点に回帰しよう」ということで、農村から出てきたばかりの純粋無垢なメイドさんを雇うことにした。ちょうど1人めの女性を紹介してくれた会社から「いま農村から出てきたばかりの女性がいる」というのでその女性を雇うことにした。彼女はCさんとしておく。Cさんも漢族だ。

 「社会に出て勉強したい」といって故郷の中学校を中退して街に出てきたという。標準中国語である北京語が話せないのが息子の守役としてネックになる。息子が標準語が話せない外人になってしまったら、まるで「中国版ダニエルカール」だ。しかし、それは息子が言葉を話せるようになってから対策を考えることにしよう。

 とにかく細いCさんは、田舎でジャガイモと青野菜とごくまれに肉料理を食べるくらいで、ほかの食材は食べたことがないという。そんな彼女は筆者の家族と一緒に食事をすると、普通の中華料理なのに「これ食べたことがないから食べれないです」と拒食反応を示す。たまには贅沢に日本料理を食べましょうというときも異形のブツは絶対に食べられないだろう。痩せている上に食事もとらないので、「肝炎か!」と心配してしまう(後日病院でチェックして問題ないことが判明)。

 家事を手伝ってくれるメイドさんといいながら、掃除機や洗濯機はおろか電話やTV、ガスレンジもない農村の家から出てきたCさんは、乳児も扱ったことがないため子守も頼めない。まだ何もできないCさんに雇い主はイチから家事の仕方を教えている。先に雇った二人と違って真面目なのが唯一の救いだ。

 真面目で純粋、口を挟まず物静かで、それでいて気が利き、失敗すれば泣きそうになるくらい真摯に反省する。今までの雇ったメイドさんの中では一番よさそうだが、しかし、身体が貧弱すぎたためか何するにしても仕事が遅い。野菜の皮むきや掃除にしても筆者の数倍は時間がかかる。ゲームやアニメのキャラクターなら思いっきり人気がでそうでが、現実世界のメイドさんとしては「これじゃ、仕事遅くて使えない。頼むからさっさとやってくれ」というのが雇い主の本音である。冷静に考えればそういうもんでしょう? でも、とりあえずは将来への投資ということで今も家で働いてもらっている。ひょっとすると「うぶでかわいいドジッ子を有能なメイドさんに育てていく」というリアルな育成ゲームといえるかもしれない。

「若い」「純真」「泣き虫」と典型的なメイドキャラのCさんは限度を超えた「とろい」メイドでもあった
「若い」「純真」「泣き虫」と典型的なメイドキャラのCさんは限度を超えた「とろい」メイドでもあった



[山谷剛史,ITmedia]
コメント一覧
矢本   2006年08月16日 20:00
お、おもしろい…………
ウミガメ   2006年08月16日 21:48
すごいねこれ。
週一とかで掃除頼んだ方がよさそう。。。
禅   2006年08月16日 22:56
面白い…すごい!!!
メイドって現実はこうなんだろうね(涙
 
出展 2006年08月16日19:24 『中国でメイド』

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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