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2006年5月27日土曜日

バンコク・ぼったくりタクシー対策(普通の日記) (mixi05-u459989-200605270011)

ミクシ内で書かれた旧おかあつ日記を紹介します。
バンコク・ぼったくりタクシー対策(普通の日記)
2006年05月27日00:11
2:35 2006/05/26

と、言うわけで結局バンコクに着きました。

バンコクに着いたのは夜11時過ぎでした。この時間に空港に来ると、電車も走っていないのでタクシーを拾うしかありません。

バンコクのタクシーは非常にタチが悪い事で有名です。 そうでなくても、相手が何も知らない外国人だとしると、ものすごい値段をふっかけますが、 殊に深夜はその度合いが強まるようなきがします。 というわけで、僕も、彼らぼったくりタクシーとの激しいバトルを予想はしていましたが、ここまで激しい戦いを強いられるとは予想してはいませんでした。

一番目のタクシーは、メーターを使わないで250バーツ(≠750円。タイ人の金銭感覚だと3000円くらい)だ、といってきました。 こういうタクシーは非常に一般的です。 しかし、メーターを使うと高くても200バーツぐらいなので、メーターを使ってくれないか?と言いました。 駄目だとの事で僕らもバカらしいので丁重に断りました。

二番目のタクシーは、やはり同様にメーターなしで300バーツ(≠900円。タイ人の金銭感覚で4000円くらい)だといいます。 これもバカらしいので、今度は露骨にいやみを言って断りました。

三番目のタクシーは、400バーツ(≠1200円。タイ人的には6000円くらい)だと言っていました。 アホか、と言って断りました。

他にもタクシーを捜しているタイ人や中国人が多くいましたが、タクシー乗り場にはタクシーがいっぱいいるのにタクシー待ちの人が溢れ帰るという異常な事態になってしまいました。 三番目のタクシーはさすがに警備員に不正をとがめられて追い出されそうになっています。

そこに、20代後半ぐらいの日本人らしき人達がやってきたので、おや、と思って見ていました。 見ていたら、一番目のタクシーに颯爽と乗り込んでいくので、どうしても気になって、よせばいいのに、話しかけに言ってしまいました。

「このタクシー、ホントぼったくりだからやめたほうがいいですよ!」
「イヤ、だいたいメーター使ってもバンコク市内まで300バーツなので、これでいいんですよ。」 (顔には、キミはそんな事も知らないの?という表情が...)

僕は言葉を失ってしまった。 バンコクのタクシーは、たとえメーターを使ったとしても、気をつけていないと物凄い遠回りをする事があるのだ。 だから、その「メーター使っても300バーツ」というのは物凄いおかしいのだ。

「それ... 大分遠回りされていると思うけど... でもそう思うなら...どうぞ。さようなら。」

その後、僕はしばらくぼったくりタクシーとのバトルを楽しんだ後で、とてもまじめで結構若い親切な運転手さんと出会ったので、この人に市内までの運転をお願いした。 この人はとても親切で色々教えてくれた。

彼の話によると、まず、彼らぼったくりタクシーは、タクシー乗り場の案内人に賄賂を渡しておくのだそうだ。 これによって、お客がいるのにタクシーをつけて待っていても怒られないということらしい。彼は、そういうことはバカらしいのでやらないと言っていた。 時として賄賂のほうが高くつくことがあってリスクが高いのだそうだ。

ガイジン相手に値段を吹っかけるタクシーというのは、本当にいっぱいいるらしく、西洋人に600バーツという値段を吹っかける事もあるのだそうだ。 ちょっと待って欲しい。 ガイジンにとって600バーツはたかが1800円かもしれない。でも600バーツといえば、バスでタイ国の地の果てにあるウドンタニー県までいける値段である。 普通に働けば1週間分の給料である。 それは、さすがにちょっと高すぎだ。

また、道を知らないガイジン相手に遠回りするという常套手段以外にも、メーターに細工をしておくというのもよくある手段らしい。 この方法で600バーツという暴利を叩き出す運転手もいるとのことだった。

本当に気をつけないといけないと思った。

というわけで、良心的な彼の運転で最短距離で深夜のバンコク市内サイアムまで走ってもらったら138バーツ(≠400円。タイ人の金銭感覚的には2000円程度)だった。 見やがれ!プライドばかりが高いバカ日本人め。 とはいえ、僕の知っていた相場200バーツも相当遠回りされていたという事だった。

でも、僕はそのまじめで親切な運転手さんがかわいそうになった。 だって、そうやって親切にまじめに運転しているのに、そういうすばらしく親切な人がいちばん貧乏くじを引いて一番少ない給料をとっているというのは、やるせなかった。

だから、僕の知っている相場200バーツを渡した上で、本当の事を言ってくれた嬉しさを伝え、丁重にお礼を言って、さようならを言ってわかれた。
コメント一覧
矢本   2006年05月27日 01:04
ほんとだ
やるせないなあ…
なにかの寓話みたいです。
誠実さが報われますように。 
つっきー   2006年05月27日 05:35
バンコクは全部個人タクシーなのかね。
 
出展 2006年05月27日00:11 『バンコク・ぼったくりタクシー対策(普通の日記)』

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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