(メモ)混迷のタイ あす総選挙 「反タクシン」迷走?
2006年04月01日15:15
この記事も中立を保っているように一瞬見えるけど、根拠無くタクシンが悪いという前提が見え隠れするので中立ではない。
> 首相が退陣するシナリオはいくつか考えられる。一つは総選挙で国民が多くの棄権票を投じ、タイ愛国党が投票数の50%以上を確保できず首相が公約した通り辞任することだ。
これも、ここ東北地方に居るとそうなるとは思いづらいんだよなぁ...。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060401-00000010-san-int
混迷のタイ あす総選挙 「反タクシン」迷走?
退陣追い込めず手詰まり
【バンコク=岩田智雄】タクシン首相に対する抗議行動が続くタイで二日、下院(定数五〇〇)解散に伴う総選挙が行われる。与党・タイ愛国党以外は小政党しか候補者を擁立しておらず、主要野党は選挙をボイコットするという異常事態。反タクシンを訴える市民グループ「国民民主同盟」は選挙の不当性を主張して抗議行動を続ける構えだが、デモによる経済損失や総選挙を阻止できなかったことに反発の声も上がっており、反タクシン派も戦略の見直しを迫られている。
投票は即日開票され、同日夜までに大部分の議席が判明する見通し。百六十以上の選挙区ではタイ愛国党の候補者しかおらず、同党が大多数の議席を獲得するのは確実とみられる。一方、野党が地盤の南部などでは候補者が当選に必要な20%の得票率を確保できないケースが相次ぐことも想定され、定数割れは避けられない情勢だ。「約百の小選挙区で当選者が出ない」(バンコク・ポスト)との予想もある。
一方、選挙を控え、各地で首相支持派と反首相派の小競り合いも発生。反首相派は有権者に対して選挙で棄権を意味する白票を投じるよう呼びかけるとともに、三十一日には首相が遊説の際に有権者に金を配ったなどとして、首相の被選挙権を剥奪(はくだつ)するよう行政裁判所に申し立てた。
しかし、チュラロンコン大学のティティナン助教授はバンコク・ポストへの寄稿で、国民民主同盟の指導者であるメディア・グループ創設者ソンティ氏や、チャムロン元バンコク知事らは首相を退陣に追い込むことができず、プミポン国王に暫定首相の任命を請願するしかなくなったと批判。ソンティ氏らを「反タクシン派の全体の声を代表するものではなくなりつつある」と分析する記事を掲載し、反タクシン派が迷走する可能性も指摘している。
◇
□選挙監視団体P-NET サイユート・ケードポン議長
■混乱長期化なら首相退陣は必至
タクシン首相と反タクシン派市民グループの国民民主同盟、野党三党代表者による政局の事態解決に向けた協議を呼びかけていた選挙監視団体、P-NETの議長で元タイ軍最高司令官サイユート・ケードポン氏は産経新聞とのインタビューに応じ、将来、首相の退陣は避けられないとの見方を示した。発言要旨は次の通り。(岩田智雄)
首相の退陣を求める市民グループは暫定首相の任命をプミポン国王に求めているが、国王は黙して語らない。このため、市民グループはどうすればいいか悩んでいる。ただ、幅広い社会層の多くがデモに参加しており、市民グループは十分な力を得ているようにみえる。
首相が退陣するシナリオはいくつか考えられる。一つは総選挙で国民が多くの棄権票を投じ、タイ愛国党が投票数の50%以上を確保できず首相が公約した通り辞任することだ。
二つ目は、国王が国民の意思が反映された選挙ではないと判断し、憲法で規定されている選挙後の初議会に姿を見せない場合だ。国王から信任を得られていないとして、タクシン氏が首相を続けることは困難になる。
このほか、反対運動が暴動に発展し、選挙や再選挙が延期となった場合、首相はその責任を問われることになる。
指導者は誤りがあれば、責任をとるのがどこの国でも共通認識だ。いずれにせよ、混乱が長期化すれば、首相の退陣は避けられないだろう。
◇
【用語解説】タイ総選挙
国会は上院(定数200、任期6年)と下院(同500、4年)の二院制。今回の下院選挙では比例代表100議席と小選挙区400議席を選ぶ。選挙権は18歳以上、被選挙権は25歳以上。1人しか候補者がいない選挙区で当選するには有権者総数の20%以上の得票が必要で、当選者がゼロの選挙区では再選挙が行われる。
(産経新聞) - 4月1日3時9分更新
> 首相が退陣するシナリオはいくつか考えられる。一つは総選挙で国民が多くの棄権票を投じ、タイ愛国党が投票数の50%以上を確保できず首相が公約した通り辞任することだ。
これも、ここ東北地方に居るとそうなるとは思いづらいんだよなぁ...。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060401-00000010-san-int
混迷のタイ あす総選挙 「反タクシン」迷走?
退陣追い込めず手詰まり
【バンコク=岩田智雄】タクシン首相に対する抗議行動が続くタイで二日、下院(定数五〇〇)解散に伴う総選挙が行われる。与党・タイ愛国党以外は小政党しか候補者を擁立しておらず、主要野党は選挙をボイコットするという異常事態。反タクシンを訴える市民グループ「国民民主同盟」は選挙の不当性を主張して抗議行動を続ける構えだが、デモによる経済損失や総選挙を阻止できなかったことに反発の声も上がっており、反タクシン派も戦略の見直しを迫られている。
投票は即日開票され、同日夜までに大部分の議席が判明する見通し。百六十以上の選挙区ではタイ愛国党の候補者しかおらず、同党が大多数の議席を獲得するのは確実とみられる。一方、野党が地盤の南部などでは候補者が当選に必要な20%の得票率を確保できないケースが相次ぐことも想定され、定数割れは避けられない情勢だ。「約百の小選挙区で当選者が出ない」(バンコク・ポスト)との予想もある。
一方、選挙を控え、各地で首相支持派と反首相派の小競り合いも発生。反首相派は有権者に対して選挙で棄権を意味する白票を投じるよう呼びかけるとともに、三十一日には首相が遊説の際に有権者に金を配ったなどとして、首相の被選挙権を剥奪(はくだつ)するよう行政裁判所に申し立てた。
しかし、チュラロンコン大学のティティナン助教授はバンコク・ポストへの寄稿で、国民民主同盟の指導者であるメディア・グループ創設者ソンティ氏や、チャムロン元バンコク知事らは首相を退陣に追い込むことができず、プミポン国王に暫定首相の任命を請願するしかなくなったと批判。ソンティ氏らを「反タクシン派の全体の声を代表するものではなくなりつつある」と分析する記事を掲載し、反タクシン派が迷走する可能性も指摘している。
◇
□選挙監視団体P-NET サイユート・ケードポン議長
■混乱長期化なら首相退陣は必至
タクシン首相と反タクシン派市民グループの国民民主同盟、野党三党代表者による政局の事態解決に向けた協議を呼びかけていた選挙監視団体、P-NETの議長で元タイ軍最高司令官サイユート・ケードポン氏は産経新聞とのインタビューに応じ、将来、首相の退陣は避けられないとの見方を示した。発言要旨は次の通り。(岩田智雄)
首相の退陣を求める市民グループは暫定首相の任命をプミポン国王に求めているが、国王は黙して語らない。このため、市民グループはどうすればいいか悩んでいる。ただ、幅広い社会層の多くがデモに参加しており、市民グループは十分な力を得ているようにみえる。
首相が退陣するシナリオはいくつか考えられる。一つは総選挙で国民が多くの棄権票を投じ、タイ愛国党が投票数の50%以上を確保できず首相が公約した通り辞任することだ。
二つ目は、国王が国民の意思が反映された選挙ではないと判断し、憲法で規定されている選挙後の初議会に姿を見せない場合だ。国王から信任を得られていないとして、タクシン氏が首相を続けることは困難になる。
このほか、反対運動が暴動に発展し、選挙や再選挙が延期となった場合、首相はその責任を問われることになる。
指導者は誤りがあれば、責任をとるのがどこの国でも共通認識だ。いずれにせよ、混乱が長期化すれば、首相の退陣は避けられないだろう。
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【用語解説】タイ総選挙
国会は上院(定数200、任期6年)と下院(同500、4年)の二院制。今回の下院選挙では比例代表100議席と小選挙区400議席を選ぶ。選挙権は18歳以上、被選挙権は25歳以上。1人しか候補者がいない選挙区で当選するには有権者総数の20%以上の得票が必要で、当選者がゼロの選挙区では再選挙が行われる。
(産経新聞) - 4月1日3時9分更新
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