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2006年1月3日火曜日

ナウシカ、見つけた (mixi05-u459989-200601032225)

ミクシ内で書かれた旧おかあつ日記を紹介します。
ナウシカ、見つけた
2006年01月03日22:25
http://www.mythweb.com/odyssey/book06.html#notesback

宮崎駿の「ナウシカ」がギリシャ神話に出てくる登場人物の一人だ、って言うことは結構前から知っていましたが、実際にこうやって読んだことはありませんでした。



前々から西洋文化の根幹にはギリシャ文化があるんだな...いつかちゃんと勉強しなきゃな...と思っていたんです。

この間たまたま、ねっころがって英文法の本を読んでいたら、
A free man thinks of nothing less than of death
っていう例文を見つけました。 これは結構難しいんです。 これは "a free man"は 結局 死について考えるの?考えないの? ってことなんですが、 これに関して調べている時、この文がスピノザの名言だって言うことを知りました。

西洋の哲学にはギリシャ神話の話が良く出てきますが、それもそのはず、当時はホメロスのオデュッセイアは知識人必須の読み物だったそうです。

この一件が 前々から持っていたギリシャ神話への興味の堰を切った感じで一気に調べ始めました。 それで調べたら、あったんです。ナウシカ。 それだけです。


ちなみに、この文章、どういう意味でしょうか。
「自由な人は何よりも死について考える」でしょうか。「自由な人は死については一切考えない」でしょうか。

・基本構文1
nothing ~ more than ~

no one is funny more than he is.
彼より面白い人は無い

・基本構文2
nothing ~ less than ~

no one is funny less than he is.
彼ほど面白くない人はいない。

(... あってるかな? (-"-;;; )



というわけで、これの応用版、
A free man thinks of nothing less than of death

は「考えない」です
コメント一覧
miy   2006年01月03日 22:39
自由人にとって死ほど考えに上らないものはない

自由人にとって死とはもっとも考えに上らないものだ。

といったところですね。
おかあつ   2006年01月03日 22:40
西洋っぽい言い方だよね。
miy   2006年01月03日 22:58
二重否定は日本語だと悪文だからね。
おかあつ   2006年01月03日 23:09
でも日本語にも「彼は頭が良くないと言う訳ではない」っていう文章がある。 こっちは英語だと悪文とされるけどね。
つっきー   2006年01月04日 00:42
もうちょっと詳しく解説して。辞書引いたら、nothing less than は「・・・に他ならない」でIt is nothing less than murder(それはまさに殺人も同然だ)、という例しかのっていない。
おかあつ   2006年01月04日 01:25
"Man thinks of nothing less than of death."
これって言うのは 否定+比較級+than ~ というパターンなんだそうです。

これはまずこのパターンの組を理解するところが基礎であるようです。
 1) Time is the most precious thing of all.
 2) Nothing is more precious than time.
まずは、この2文が等価であると理解する。

で、ここまで理解したところで、次に否定版の同じ意味セットを理解する。

 1) No other dog is less ugly than this one.
 2) This dog is the least ugly of all.

これが日本語的には理解しづらい。
⇒「この犬より醜くない犬は他にはいない」
⇒「他のどんな犬もこの犬より醜くないことは無い」

多分less/the leastに相当する単語が日本語に無いからかな

だから
"Man thinks of nothing less than of death."

"Man thinks of the least death." (※1)
と言うことのようです。

また、切り口を変えると、
 1) Man thinks of nothing more than of death.
  ⇒「死ほど人間が沢山考えるものはない」
 2) Man thinks of nothing less than of death.
  ⇒「死ほど人間が少ししか考えないものはない」
ということです。


勉強になった。

(参考:英文法TRY AGAIN! 山口俊治著)
(※受験本だが↑この本は非常に良い)

(※1)これは自分で考えたので自信ない。
つっきー   2006年01月04日 03:25
丁寧な解説ありがとう。しかし、考えれば考えるほどよくわからなくなる文章だね。
miy   2006年01月04日 07:39
こういう考え方はどうか。

自由人が考えるさまざまな事柄につき、それぞれを考える度合いを数直線上にプロットすると、死よりマイナス側に位置する事柄はない。したがって死とは自由人にとって考える度合いがもっとも少ない事柄である。

なんてね。
 
出展 2006年01月03日22:25 『ナウシカ、見つけた』

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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