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2005年12月14日水曜日

知らないことを知らないといわない (mixi05-u459989-200512140102)

ミクシ内で書かれた旧おかあつ日記を紹介します。
知らないことを知らないといわない
2005年12月14日01:02
君子、豹変す

* 意 味: よい意味と悪い意味とがあり、よい意味では、君子は過ちに気づくとすぐに改め、自らを向上させるということ。悪い意味では、まるで節操がなく、主張や態度がころころと変わること。「豹変」は、豹のまだら模様が秋に美しくなることから、変わり身が早いことをいう。

* 英 訳: A wise man changes his mind sometimes, a fool never. (賢人は考えを変えることがあるが愚者は絶対に変えない。/君子豹変す[ことわざ] )

http://sanabo.com/words/archives/2003/05/post_1229.html

今日友達と会ったときにこの言葉について話しました。 そのことについてその知人に送ったメールを転載します。

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この意味でいくと、君子は恐らく知らないことは知らないといったんだろうな。 この文脈からいくと、とにかく正しくあるために、プライド等は捨てて、すぐに直したんだろう。

僕は、「その人があることを知らないとき、それを正直にいわないやつが多い。そういうやつは嫌いだ」ということを言った。心がけが低い人は、理解できないときに、知らないとか、わからないとか、言わないで、プライドを守るために適当なことを言うんだな。それは、凄く後ろ向きだから僕は嫌いなのだ。

Y君は、この言葉を、「知らないとき、知っているふりをしておいて、後で豹変する」 という意味で使ったね。 僕は、その「知っているふりをする」というのが、凄く日本的に思えて、この言葉がそれをウマく象徴しているな、と感じた。

Y君は、また、プライドがあるからそう簡単には、理解出来ないとか、知らないとか、いえないんだろう、ということも言ったね。 プロと名乗っているからには、余計そうだろうな、ともいった。

僕は、思った。 本当のプロって言うのは、その道を極めること以外には興味ないんだと思う。だから、極める事とプライドを比較すると、極めることの方が大切だから、素直に知らないというんだと思う。 それは、科学的な態度とも言う。みんなで科学を極めることが一番大切なので、自分(自説)にとって不利なデータも積極的に公開しないといけないし、不利なデータを公開したときに、鬼の首を取ったように 「だからお前は馬鹿なんだ」とか言うこともいけない。

でも、日本人っていうのは、その点において、非常にプライドが高くて、まず、自分から自分の非を認めることは無い。でも、これは、日本人独自ではなくて、ひょっとしたら、アジアっぽいのかもしれない。目的はそれを極めることなんだから、本当はケンカしている場合ではないはずなんだけどね。

いずれにしても、僕が思うのは、少なくとも西洋には、自分の欠点を積極的に人に見せていくことで全体が成長していくという方法論を持った伝統があるということだ。 日本では、このこと自体がまだ賛否両論あるので、受け入れなくても非難されたりはしないけど、ヨーロッパではこれが当たり前なので、受け入れないと当然非難される。


それが、僕が、日本にいて 一番イライラさせられるところなんだよね。
コメント一覧
ちえぞう   2005年12月14日 12:32
こんちわ。
中学の頃、補修塾の先生に「何がわからないかがわからないとできるようにならないよ。」って言われて、当たり前のことだけどそうだなと思ったですよ。そんなことを思い出しました。

日本から出たことはないけど社会や組織にうまく適応できてない気がするのは
>日本では、このこと自体がまだ賛否両論あるので~
っていうことも一役買ってしまっているのかもしれないですね。
おかあつ   2005年12月14日 18:38
>ちえぞうさん、
>「何がわからないかがわからないとできるようにならないよ。」

僕も何がわからないかを明らかにするのが一番大切だと思いますよ。

>日本から出たことはないけど社会や組織にうまく適応できてない気がするのは
>>日本では、このこと自体がまだ賛否両論あるので~
>っていうことも一役買ってしまっているのかもしれないですね。

気持ちに素直って言いますが、気持ちは「事実」なので、うそをつかないのが一番大切だと思うんです。 うそついて仲良くされてもうれしくないですし。 日本だと当たり前ではないですよね。 そういう考え方。

少なくとも僕は、そういうときには、何でイヤなのかをはっきりいって、それで少しずつ分かり合っていくもんだと思います。

ところで、科学的誠実さって言葉があるんです。正しく理解することが一番大切なことなので、自分にとって不利な意見もどんどん明らかにしよう、という考え方です。(ほんとはちょっと違う意味なんですが。キモチ的にいうとそんなようなものです。) たぶん、西洋では常識的な感覚なんだと思います。

で、軽くググって見ると
英語
http://www.google.com/search?hl=en&q=%22scientific+honesty%22&btnG=Google+Search

日本語
http://www.google.com/search?hl=en&q=%22%E7%A7%91%E5%AD%A6%E7%9A%84%E8%AA%A0%E5%AE%9F%E3%81%95%22&btnG=Google+Search

英語のほうが断然多いですが、これくらい違うんだと思いました。
 
出展 2005年12月14日01:02 『知らないことを知らないといわない』

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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