Ubuntu上でQtアプリケーション(※1)を実行すると、ツールチップ(※2)が正しく表示されないことがある。
※1… Qt=マルチプラットフォーム用のGUI表示ツールキット。
※2… パソコンのアプリケーション上で、ボタンなどの上にマウスが乗った時に説明文が表示される。このことを『ポップアップヘルプ』『ツールチップ』などと呼ぶ 。
この様にツールチップの表示自体はされるのだが、文字の表示色と背景色との対応が間違っており、読むことができなくなる場合がある。
この問題は、アプリケーションのテーマを GTK+ にする事以外に解決方法がないらしい。
参照: https://github.com/spyder-ide/spyder/issues/2036
現在(2017年)、ネット上に、これを直すためのいろいろな解決策が紹介されているが、やっても直らないことが多い。 一般的には、 gnome-color-chooser を利用するのが正しい解決策とされているが、それは現在(2017年)では効果がないようだ。
参照: https://askubuntu.com/questions/70599/how-to-change-tooltip-background-color-in-unity
UbuntuでQtアプリを実行しても、必ずしもこの問題が発生する訳ではないらしい。何故この問題が起こるのか、この記事を書いている僕には、全く不明。
ちなみにこのバグは、かなり古い。2011年くらいには、見かけた気がする。それからしばしば現れるしつこいバグだ。
だがとにかく、問題が起きたら、アプリケーションのテーマを GTK+する。アプリにテーマ切り替え機能が用意されていれば、それを利用する。なかったら qt4-configuration-tool などを使うこともできるかも知れない。
これもまた、やっても直らなくなる日が来るかも知れない。
僕の環境は以下の通り:
僕は、DTMソフト(※3) Qtractor でこの問題に出くわした。テーマをGTK+に変えたら直った。かなり重要な話だが、そのことは、2017年現在、日本語のどこにも書いてなかったので、記事をまとめる気になった。
※3 DTMソフトのことを日本以外の国ではDAWソフトという。日本語だけDTMという。それが日本という国のしきたりである。
以上。
(2017年6月7日追記)
Qtractor をバージョン8にアップデートしたら上記の現象は発生しなくなった。この文を書いている現在、バージョン8のバイナリ配布はまだ存在しない。自分の環境でコンパイルしてバイナリを作成したところ、上記の現象は発生しなくなった。詳細は不明。
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■■■ 現在縦乗りを克服しようシリーズを大規模再構成/加筆訂正中です ■■■
2022年5月29日更新: 末子音がない日本語 ─── 縦乗りを克服しようシリーズその22
2022年5月15日更新: 裏拍が先か表拍が先か ─── 縦乗りを克服しようシリーズその3
2022年5月11日更新: 頭合わせと尻合わせとは何か ─── 縦乗りを克服しようシリーズその2
2017年5月31日水曜日
著者オカアツシについて
小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。
特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々
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