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2010年4月30日金曜日

終わり (mixi05-u459989-201004300005)

ミクシ内で書かれた旧おかあつ日記を紹介します。
終わり
2010年04月30日00:05
今日、祖母の納骨が終わった。 僕の名前はおか(岡)だけど、先月祖母が亡くなり、ついに僕が最後の岡になった。(母は残っているが離婚してる) 今回3月20日に帰国してから、墓の名義変更をするために、戸籍謄本収集の為全国津々浦々を旅して回ったりとかもした。 今日、納骨と四十九日を一緒に済ませた。 本当はひとりでやろうと思ったのだけど、遠い親戚が気を使って納骨四十九日に来てくれて、せっかくなので食事会とかもやった。 大変だったけどやってよかった。 遠いけど僕にはまだ親戚がいるって思えて、非常にうれしかった。

今日は早めに墓に行って管理事務所に行って手続きとかをした。 今日はゴールデンウィーク入りの休日っていうことで、納骨ラッシュだった。 隣に50歳ぐらいのオッサンが居た。 「ここには誰の名前を書けばいいんですか?あ、父ね。」とかいうやりとりが聞こえたので、お父さんが亡くなったんだろう、と分かった。 職員とやりあってて思ったのだけど、祖母を埋葬する人というのは非常に珍しいのだ。 普通死んだらその子供が埋葬する物だ。 僕の場合、身内が全員死んでしまっており、一代飛ばして、祖母の埋葬だ。

僕の家は、極めて複雑で、みな非常に複雑な環境下で生活してきたので心が病んでいる人が多かった。 僕の親戚はみな早死にで死んでしまった。

一方、僕をリアルでみたことがある人は、ははぁと思うかもしれないが、僕の親戚は「多弁」「論理的」「豪快」な人ばかりだ。 パワーがある分、そのパワーが他人や場合によっては自分自身を傷つけてしまうことも多い。

また、これも僕をリアルで知る人は「ははぁ」と思うこと請け合いだけど、とにかく周囲にいる人を振り回してしまいやすい傾向がある。 信じがたい強引さで、まわりの人が付いてくるのが不思議なくらいなのだけど、なんか妙に人懐っこいところがあって、憎めないところがあり、それで、どういう訳か人がついてくる。

そういう訳で、僕もずいぶん親戚に振り回された。

これのおかげで僕の人生どれだけ窮地に追い込まれてきたろう。

だけど、もうそれも終わり。 みんな死んでしまった。


今回、世話になったお寺から呼んだ僕より年下の副住職に、魂入れをやってもらった位牌を、風呂敷に包んで家に持って帰って、何気なく仏壇にコトリと音を立てて置いた。 三つ位牌が並んだ。

特に意識したり気にしないつもりでいたのだが、

あぁ、これで全部終わったと、妙な実感があった。

この散々振り回された36年がここで終わって、これから新しい年月が始まる。

それが、どれくらいの長さが続くのかわからないが。

あぁ散々ウダウダしてたからな。

僕の人生も、もうそんなに残ってないや。

嫁もナシ。 子もナシ。 財産もナシ。

ようやくマイナスからゼロに出た感じだ。

持ってるのは体と思考力とスキルだけ。

持ってるのはポテンシャルだけだ。

これまで、重たい足かせを引きずりながら歩いてきた。

足かせがあるが為に、どんな全力を出しきっても絶対に勝てなかった。

無冠の帝王はもうウンザリだ。

僕は勝利が欲しい。

僕はみんなから祝福されたい。



まぁね。 誰もが最終的にはこうなるのか、と腑に落ちたような気がする。 この世の中の誰も、自ら墓に入ることだけは出来ない。 死んでから、遺骨に足が生えてきて「じゃぁ行くね~」という風に自ら墓に入ることは絶対に出来ないのだ。 こればっかりは絶対に人に頼まないといけない。 これは人生の真実である。

だから、人とは仲良くしなければいかん、と思う。

と、同時に自分の中で絶対に他人に譲れない物を作り上げていく事も必要だ。

この気持ちの論理と絶対の論理の境目を漂いながら、歩いていく事が大切だ。

コメント一覧
SINGHA & CHANG   2010年04月30日 00:49
御苦労さまでした。
身内の死というのは、いろいろ考えさせられるものですね。
またやらなければならない事もこんなにあるのかと改めて気づいたりします。

僕も父親を亡くした時に、いろいろ考えました。

最後の2行は僕も同じようなことを考えてます。

自分の中の他人に譲れないものは必要です。
ただそれを振りかざして押し付けたりはできない。
その人にも他人に譲れない物があるのだろうから。

お祖母様のご冥福をお祈りします。

沙羅   2010年04月30日 02:12
心にずしんと、響きました。

簡単にコメントできない。。

おかあつさんのことが、ちょっぴり分かったような気がして、
嬉しいです。それにしても、若いのに~

>僕の人生も、もうそんなに残ってないや。

>嫁もナシ。 子もナシ。 財産もナシ。

なんて、まだまだ、人生はこれからです

愛する女性と共に生きる。。
誰かを幸せにする。。
そんな人生を歩いていただきたいって、

心から願っています。

せっかくこの地上に生かさせているんですもの~
退会したユーザー   2010年04月30日 09:09
たぶんこれからもどんどん先へ進んで行かはるとは思うんですけど、
今、なんか、心配です。
 
出展 2010年04月30日00:05 『終わり』

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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