B-treeの言葉
2008年07月31日18:24
今日は、必要な本があるということで、本屋に行った。 必要な本は2冊だった。
http://www.amazon.co.jp/Art-Computer-Programming-Sorting-Searching/dp/0201896850
http://www.amazon.com/Introduction-Algorithms-Thomas-H-Cormen/dp/0262032937/
本屋に探しに行ったら、これらの日本語訳は思ったよりもはるかにあっさり見つかった。 どの本屋も在庫くらいは持っていた。 超有名本なので、まぁ当たり前といえば、当たり前なことだった。
しかし、しかしである。 日本語が、読みづらいとは言わないが、専門用語がかなり本格的に日本語に訳され過ぎている。 例えば、B-treeは B木と訳されている。 僕はどうしてもこのB木という訳になじめない。 ほかにも選択ソートとか何とかソートとか、聞いたことが無いような言葉がいっぱいある。
僕はこの当たりのコンピューターサイエンスの言葉を、ほとんど 英語の文章で読んで勉強してきている。 だから、日本語の文章を読んでも、それが英語で言うところのいったい何なのかがわからないことがある。 これが思いのほか気持ちが悪いということがわかった。
そもそも、僕はコンピューターサイエンスを情報科学と訳すこと自体、凄く気持ち悪いと感じている。 そう、コンピューターサイエンスは、情報科学という、立派な日本語の訳があるのだ。 しかし、情報科学と言われると、僕の頭には高校のときにとった、ウンコの役にも立たないようなことばかり教える、憂鬱な学校の授業を思い出す。
これとコンピューターサイエンスは違うものだ。 コンピューターサイエンスは、クヌースとかボイヤーとかダイクストラとか言うような、偉人が自分の有り余る才能を最大限に駆使しながら考え出した方法理論の集大成とでも言うようなものだ。 これと、情報工学のダサい授業を一緒にしてもらっては困る、というような気がする。
それはともかく、この手の技術文章を日本語で読んで日本語で理解してしまうと、話し相手がいなくなってしまうというほうが、より致命的な問題かもしれない。
それはどういうことかというと、日本のコンピューターサイエンスのレベルは、お話にならないぐらい低いからだ。 もちろん、お話にならないくらい低いなかに、天才的な人はたくさんいる。 だけど、日本の「新しいものは悪」と認識されがちな風習は、どう考えてもコンピューターサイエンスをはぐくむ土壌にはなりえないのだと思う。 日本では、コンピューターサイエンスの才能が高いと場合によっては魔女狩りよろし、逮捕されてしまうことすらある。
日本というのは、コンピューターサイエンス不毛の地なのだ。
だから日本語で理解してしまうと、折角新しいことを思いついても、話す相手がどこにもいなくなってしまうのだ。 だから、どうせ覚えるなら、最初から英語で覚えたほうがいい。 それなら、教えてもらう人も、教えてあげる人もたくさん居るはずなのだ。
クヌースの本には、コンピューターサイエンスに関する全ての知識が網羅的に欠かれていた。 イントロダクション・アルゴリズムの方は、MITの先生が書いた本らしく、書かれた年代もごく最近らしい。 だから、書き方も具体的で非常に実用的だった。
いずれにせよ、こういうコンピューターサイエンスの本は、どう考えても日本語より英語の方が充実している。
しかしクヌースの本に、僕がいま調べている、おめあてのアルゴリズム=B-treeの削除アルゴリズムに関しての説明はなかった。
そこには、
「課題:B-treeからエレメントを削除するアルゴリズムを設計せよ。」
とだけ書かれていた。 えっ、と思って「課題の解答」をみたら
「○○の論文を参照のこと」
とだけ書かれていた。
それぐらい出来て当然の世界なのであった...。
http://www.amazon.co.jp/Art-Computer-Programming-Sorting-Searching/dp/0201896850
http://www.amazon.com/Introduction-Algorithms-Thomas-H-Cormen/dp/0262032937/
本屋に探しに行ったら、これらの日本語訳は思ったよりもはるかにあっさり見つかった。 どの本屋も在庫くらいは持っていた。 超有名本なので、まぁ当たり前といえば、当たり前なことだった。
しかし、しかしである。 日本語が、読みづらいとは言わないが、専門用語がかなり本格的に日本語に訳され過ぎている。 例えば、B-treeは B木と訳されている。 僕はどうしてもこのB木という訳になじめない。 ほかにも選択ソートとか何とかソートとか、聞いたことが無いような言葉がいっぱいある。
僕はこの当たりのコンピューターサイエンスの言葉を、ほとんど 英語の文章で読んで勉強してきている。 だから、日本語の文章を読んでも、それが英語で言うところのいったい何なのかがわからないことがある。 これが思いのほか気持ちが悪いということがわかった。
そもそも、僕はコンピューターサイエンスを情報科学と訳すこと自体、凄く気持ち悪いと感じている。 そう、コンピューターサイエンスは、情報科学という、立派な日本語の訳があるのだ。 しかし、情報科学と言われると、僕の頭には高校のときにとった、ウンコの役にも立たないようなことばかり教える、憂鬱な学校の授業を思い出す。
これとコンピューターサイエンスは違うものだ。 コンピューターサイエンスは、クヌースとかボイヤーとかダイクストラとか言うような、偉人が自分の有り余る才能を最大限に駆使しながら考え出した方法理論の集大成とでも言うようなものだ。 これと、情報工学のダサい授業を一緒にしてもらっては困る、というような気がする。
それはともかく、この手の技術文章を日本語で読んで日本語で理解してしまうと、話し相手がいなくなってしまうというほうが、より致命的な問題かもしれない。
それはどういうことかというと、日本のコンピューターサイエンスのレベルは、お話にならないぐらい低いからだ。 もちろん、お話にならないくらい低いなかに、天才的な人はたくさんいる。 だけど、日本の「新しいものは悪」と認識されがちな風習は、どう考えてもコンピューターサイエンスをはぐくむ土壌にはなりえないのだと思う。 日本では、コンピューターサイエンスの才能が高いと場合によっては魔女狩りよろし、逮捕されてしまうことすらある。
日本というのは、コンピューターサイエンス不毛の地なのだ。
だから日本語で理解してしまうと、折角新しいことを思いついても、話す相手がどこにもいなくなってしまうのだ。 だから、どうせ覚えるなら、最初から英語で覚えたほうがいい。 それなら、教えてもらう人も、教えてあげる人もたくさん居るはずなのだ。
クヌースの本には、コンピューターサイエンスに関する全ての知識が網羅的に欠かれていた。 イントロダクション・アルゴリズムの方は、MITの先生が書いた本らしく、書かれた年代もごく最近らしい。 だから、書き方も具体的で非常に実用的だった。
いずれにせよ、こういうコンピューターサイエンスの本は、どう考えても日本語より英語の方が充実している。
しかしクヌースの本に、僕がいま調べている、おめあてのアルゴリズム=B-treeの削除アルゴリズムに関しての説明はなかった。
そこには、
「課題:B-treeからエレメントを削除するアルゴリズムを設計せよ。」
とだけ書かれていた。 えっ、と思って「課題の解答」をみたら
「○○の論文を参照のこと」
とだけ書かれていた。
それぐらい出来て当然の世界なのであった...。
コメント一覧
ゆきぼん 2008年07月31日 20:38
英語は中学生レベルな私なのですが。
あまりにもそのまんまの訳に笑ってしまうこと、あります。
「そこは訳したらいかんだろ!」って。
あまりにもそのまんまの訳に笑ってしまうこと、あります。
「そこは訳したらいかんだろ!」って。
ねこ☆ミ。 2008年08月01日 01:48
B-Treeの削除の論文見つかりました(?_?
Google先生に尋ねて
http://scholar.google.co.jp/scholar?hl=ja&lr=&q=b-tree+delete&lr=
http://solaris-inf.unsl.edu.ar/~oaybd1/organizacion/teorias/p121-comer.pdf
とか、、、(自分はまだよんでません!!!)
話は変わって、
これからの日本語は漢字、ひらがな、カタカナに加えて、英語も併記しておいた方が便利かも。。。
「一般的に選択ソートselection sortよりもクイックソートquicksortの方がよいアルゴリズムalgorithmである。」
とか。
光文社ペーパーバックスが実際にやっていて、
読みにくいとか批判も多いけど、
自分は、英語が直接書いてあった方が、
何が書いてあるのかはっきりして好きです。
Google先生に尋ねて
http://scholar.google.co.jp/scholar?hl=ja&lr=&q=b-tree+delete&lr=
http://solaris-inf.unsl.edu.ar/~oaybd1/organizacion/teorias/p121-comer.pdf
とか、、、(自分はまだよんでません!!!)
話は変わって、
これからの日本語は漢字、ひらがな、カタカナに加えて、英語も併記しておいた方が便利かも。。。
「一般的に選択ソートselection sortよりもクイックソートquicksortの方がよいアルゴリズムalgorithmである。」
とか。
光文社ペーパーバックスが実際にやっていて、
読みにくいとか批判も多いけど、
自分は、英語が直接書いてあった方が、
何が書いてあるのかはっきりして好きです。