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2008年4月7日月曜日

海外旅行に行くのは日本人だけか (mixi05-u459989-200804070111)

ミクシ内で書かれた旧おかあつ日記を紹介します。
海外旅行に行くのは日本人だけか
2008年04月07日01:11
日本人は外国の事を海外という。 それは、日本が島国だからだろう。 普通、どの国も外国は地続きだ。 だから、外国は海外じゃない。 外国人は飛行機でなく、歩いて国境を渡ってくるのだ。 だから日本人は外国語がヘタで、異文化理解が低い。 だから日本人はダメなんだ。



... と思っていた。 でも、良く考えてみたら、これは実は日本だけじゃなかった。 だって、英語で外国の事を overseas=海外という。 良く考えてみると、アメリカは、フランスもドイツもどこもかしこも海を越えていかなければいけない。 そういう意味で外国は海外であり、その点、日本と同じだった。 当然、島国である英国もそうだった。

英語では、そういう言い回しがあるから、アメリカ人ではなくてもしかたなく そういう風に言うけど、たぶん ドイツ人とかフランス人は overseas というと結構違和感があるのではないだろうか。



まえ、英語を話すギリシャから来た人がいて、 イギリス人がいて みんなで4~5人で話していたら このギリシャ人が何かのきっかけで "It sounds English to me!" っていっていたのがとても面白いなと思ったことがあった。 実は "it sounds Greek to me" で 難しく聴こえるっていう言い回しがあるのだ。 直訳すると「それは、オレにはまるでギリシャ語だ!」っていう意味なのだけど、問題は、この人はギリシャ人なので、当然、ギリシャ語は楽勝でわかるということだった。 というわけで、それに引っ掛けて、「そりゃ、オレには英語だな!」といったのだ。 つまり、ギャグだったのだ。

このように、英語って 「アメリカ語」っていう意味と 「国際語」って言う意味があるのではないか。 国際語として話せるようになるのは、さほど難しくない様な気がする。 多分だけど、普段、日本人が難しい難しいって言っているのは、アメリカ語としての英語で、こっちは、アメリカ文化の背景とか話題とかを知ってないと、何を言っているかさっぱりわからないということのような気がする。 こっちは、より異文化理解の側面が強いからだと思う。

きをつけなきゃいけないのは、アメリカ文化にいくら詳しくなったからといって、国際語としての英語力がつくとは限らない、という事ではないだろうか。

コメント一覧
風我   2008年04月07日 06:01
ご参考までにフランスにも「海外県」というのがあって、
「海外」は文字通りoutre-mer(outre=外、mer=海)。
単語は存在するのですが、やはり旅行するんだったら
通常は「外国」に行くのであって「海外」ではありません。
「outre-mer」って言われたら「七つの海を渡った遠いとこ」
って感じがします。
おかあつ   2008年04月07日 14:04
w(’O’)w へー!へー!へー!

すごく面白いです! 参考になります! ありがとうございました!



ひょっとしたら「海外」って言った時に、国によってどれくらい遠いかがずいぶん違うのかもしれませんね。

言われてみれば、海外って言う言い方、タイ語にはないな...。
ドイツでも聞いてみよう。 (明日からドイツ語特訓留学に行ってきます。)
トミィ   2008年04月07日 16:10
何故ギリシャ語が『何言ってんのか分からない言葉』って英語で言うかって言うと(確か)英語版の聖書の翻訳はギリシャ語をベースにしてるからなんだよね その時の大変な労苦にちなんで『分からない』って言う時に使い出したのか由来…確かねスラングだと`mumbo jumbo'だね。
おかあつ   2008年04月07日 17:07
へー... そうなんだ... ギリシャ語が難しいから、という意味ではなかったんだ。



こういう言い回しって、難しいと思う。

そういえば、前、ラオスに行った時、日本語が極めて流暢に話せるラオス語の先生を紹介してもらった事があった。 挨拶で「今日は暑いですね。」って言われた。ラオスは亜熱帯地方だ。 「ラオスは毎日あちーじゃねぇかよ!ゴルァ(゜Д゜メ」 ってツッコミを入れたかった。 だけど、その先生は大真面目で、冗談にもそういうことはいえなかった。 結局、日本語が話せないけどもうちょっと馴染める感じの別な先生に教えてもらう事にした。

語学を一生懸命勉強していると、きっと、この先生みたいに、「すげー優秀だけど、かなーりヘン」っていう風になってしまう瞬間があるのだと思う。
 
出展 2008年04月07日01:11 『海外旅行に行くのは日本人だけか』

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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