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2011年11月27日日曜日

中国人・韓国人は何故嫌われるか。 (mixi05-u459989-201111270257)

ミクシ内で書かれた旧おかあつ日記を紹介します。
中国人・韓国人は何故嫌われるか。
2011年11月27日02:57
  アメリカで中国人と間違われてすごく差別された
  中国人は日本人よりもずっと差別されている
  http://u1sokuhou.ldblog.jp/archives/50327796.html

去年2010年秋に中国南部昆明に向かう道中、ラオス北部の街ルアンナムターの中華街に泊まった時のこと。ホテルは南部華僑の経営でラオ語は通じなかった。 周りには中国人しか居ない。夜中、中国人の若者が集まってビールを飲んで酔っ払っていた。 日本人の目から見ても、ラオ人の目からみても、非常に雰囲気が悪く柄が悪い感じだったのだが、実際に話しかけてみると非常に礼儀正しくにこやかだった。

で、夜半過ぎ窓の外で大騒ぎが聞こえたので、覗いてみたら、酔っ払った若者が、道の真ん中でグルグル回りながら立ち小便をしている。道中に小便を撒き散らして、周りの友達がそれを見て、ゲラゲラ笑っている。 あまりの放蕩ぶりに正直言って相当ビビったが、晩に話しかけた礼儀正しい若者を思い出し、あぁこの人たちは悪意があってやっている訳ではなく、単にこういう「ノリ」が許される地域から来た人たちなのだなと思った。

しかしながら、これは恐らく世界中どこにいっても、受け入れられるはずのない、非常に評判の悪い行為だと言わざるを得ない。 タイでもラオでも日本でもありえない。恐らくだが、世界中どこを探しても、これをやって許される国は少ない様に感じる。

僕の祖母も非常に中国人が嫌いだったが、理由は上記と同じようなことである。 つまり中国人がそこらじゅう場所を構わず痰を吐いたり小便をしたりする事が受け入れられず、毛虫の様に嫌っていた。 祖母は道端であっても手で触って丁寧に植物の手入れをしたりする習慣があった為、なおさら怒りを感じるようであったが、僕の祖母と同じような習慣を持つ日本人は少なくないであろう。 そこに小便を撒き散らしたり痰を吐きかけられれば、怒りを感じる日本人は少なくない。

だが実は中国人全体がこういう習慣を持っているわけではないということに注意する必要がある。 中国人は中が無数の少数民族で分かれており、中国人同士ですら中国語が通じないことなど、稀ではない。 みな外人同士だ。 言葉も違い、文化も違い、考え方も物に対する対処方法も、当然糞尿の処理の方法に対するポリシーも異なる。 中国は寒くて乾燥した地域が多いので、糞尿はその辺に放り出しておいても、乾燥してカラカラになるので、あまり不衛生でない。 また、農業が盛んで、未だに堆肥として人糞を使うところも多い。 ある意味、糞尿は養分で良いものだと考えているところがある。 また、気功の考え方から、糞尿を快適に排泄することが、もっとも大切な健康の秘訣と考えられており、糞尿を汚いものとする考え方が少ない様に感じられる。 この考え方は、気候や生活習慣・哲学と密接に結びついている。砂漠ならともかく、他の多くの地域では受け入れられない。このカルチャーギャップが、世界各地の人に激しい嫌悪感を呼び起こしてしまう。

僕らが嫌いな中国人とは一体なんなのか。 街にも必ず1組や2組は中国人の華僑の家族が住んでいるのではないか。 我々がしばしば目にする中国人・世界各地に散らばっているいわゆる中国人は、潮州人と呼ばれる中国の中の少数民族のひとつであり、彼らを中国人と言うのは若干語弊がある。 彼らは、北京とも広東とも違う独自の言語と文化を持っている。 彼らは世界に出て、世界の言語を学び、優秀な人が多い。いわゆる語学が得意で商売が上手な中国人というのは、多くの場合、潮州人の事だ。

彼らはいわゆる中国人とは若干違う。少なくとも僕が知っている潮州人は、全員清潔であり、あたりに小便を撒き散らしたりして平気な人など居ない。

潮州人は中国人だろうか。中国から来たという意味では確かに中国人だが、一概に中国人であると断言できない理由がたくさんある。 例えば潮州人が話す潮州語は、古くはタイ語やラオ語と同じダイガダイ語と呼ばれる語族に属す言葉であり、北京語と違う語族に属しているという説がある。 気質や顔つきが他の地域の中国人とかなり違う。当然、文化も大きく違う。

日本人であれば、海で国境が隔てられており、曖昧さがない。 その風貌がどんなに似ていようが「俺は中国人ではない」といえば事足りる。 だが、潮州人はそうは行かない。世界に散らばって混血化が進んだ人が多い為、民族背景が複雑だ。「中国人」なんて存在しない。 中国に住む「中国人」の定義は、人種や民族を大きくまたがっている。 仮に日本が中国と陸続きだったら、中国では「日族」などと呼ばれ、中国の少数民族の一つとして扱われてもおかしくないのである。 潮州人は、日本人と同じくらい「中国人」と違う。

目が細くて、ヒゲが長くて、ウソつきで、太っていて、強引で、声が大きくて、無神経で…という中国人の特徴は、すなわち、出っ歯で責任感が強くハラキリが好きで芸者遊びが好きで、ニンジャが走りまわり、サムライが社会を牛耳っているという日本人に対する印象と同じくらいには、強い偏見を伴っているのである。

中国の中に無数に住んでいる民族の中の、とある一部の民族が、海外に出て、他の文化に取って受け入れられない行動を取ってしまうのだが、中国の中の無数の民族の存在とその違いを知らない海外の人が、民族を混同して中国人という架空の存在に対する悪い評価を強める、というだけの話である。



韓国人は何故嫌われるのだろうか。 僕は断言するが、韓国人で嫌われるのは、必ず男性で、女性は嫌われない。 この嫌われる理由も、まさにカルチャーギャップだ。

韓国は儒教の考え方が色濃く残っており、年上の人の権力を絶対視する文化がある。 特に年上の男性で、先生や教授などの職業の人は、絶対の発言力を持つとされている。韓国国内では同じ考え方の人同士が集まっているわけであり、その人間関係の独特さが問題を引き起こすことはないが、国外の人と接する時、これが全く看過できない問題を引き起こす。

不幸な事に、海外に出ていく韓国人の多くは、先生や教授などをしている知的なエリートで、彼らは年上の男性が絶対的な権力を持っている国内での人間関係しか知らず、周囲からちやほやされる事に慣れている。その感覚をそのまま海外に持ちだしてしまい、これが世界の人々と真正面から衝突する。

これが我々がしばしば目にする困った韓国人である。韓国人は、海外にて自分の権力を見せつけるものの、韓国国内での権力の高さを知らない国外の人にとっては、裸の王様さながら、単なる失礼な人としてしか見られない。

上記の傾向は、韓国は男尊女卑の考え方が強い事によって、必ず男性の問題として現れる。 女性にはこの問題は見えない。むしろ女性は控えめで謙虚であり、世界中どこに行っても好まれることが多い。

また教授や先生という職業についていない人、海外に留学したり、海外で就職したりすることのない非エリートな人たちも、恐らくこのような問題は持っていないのではないだろうか。

先日僕も、韓国人のおっさんと衝突した。このおっさんも他の例に違わず先生だった。ラオでボランティアをやっているらしかった。 不思議なことに、世界中どこに行っても、必ず韓国人が悪者になる。上述の理由でデフォルトの視点が高圧過ぎるからだ。特に高圧な物言いを嫌うラオでは許されないことだった。

こういう韓国人のおっさんの扱い方というものがある。 激怒して威張り始めたら、きちんと礼儀正しく扱い謝った上で「まぁまぁ」と酒を飲みに誘う。で、ひたすら愚痴を聞いてあげれば良い。 根は悪い人ではないのだが、おっさんもカルチャーギャップに苦しんでいるのだ。 誰もが「自国の常識は世界の非常識」と気がつくまでの長い道のりを歩いている。



さて日本人はどうか。

日本人は、韓国人と中国人と比べると、かなり文化的な違いがある。

一時期は日本人は、糞真面目でギャグが通じないとか、言われていた事もあったが、この状況が変わったのは、恐らく1995年だ。 インターネットが普及して、日本のテレビ番組が世界の知れるところとなった。レイザーラモンHGや、日本の各種ゲーム番組(game show) いたずら番組(japanese prankと呼ばれる)が世界中で視聴される様になった。 それまで糞真面目でギャグなど理解するはずがないと思われていた日本人だが、実は結構面白いヤツらである、ということが民間から広まった。 同時にドラゴンボールやセーラームーンなどの日本のアニメが、世界各地で成功し始めた。

  世界で有名な日本の番組
  http://www.google.com/search?hl=en&q=japanese+game+show
  http://www.google.com/search?hl=en&q=japanese+prank
  日本のゲーム番組インスパイヤ系 アメリカの番組
  http://en.wikipedia.org/wiki/I_Survived_a_Japanese_Game_Show

また、日本人は礼儀や丁寧さを重んじる傾向がある。 あるホテルの従業員から日本人が泊まった部屋はすぐにわかる、と言われたことがある。日本人は部屋を出る時に、必ず色々な物を綺麗に直してから出るからだそうだ。 こういう話はしばしば耳にする。 中国人・韓国人について、こういう話を聞いたことは一度もない。 世界中どこに行っても日本人は極めて評判が良い。 中国人・韓国人ですら、日本人に対する良い評価を持っている事が多い。 これだけ風貌が中国人・韓国人と似ているにも関わらず、世界中で、日本人がきちんと日本人として認識されているということは、驚きに値する。

日本人は、非常にユニークだ。



日本人と、中国人・韓国人は、相当に違う。
なのに、日本人は声を枯らして、「中国人・韓国人と一緒にするな!」と叫んでいる。
世界の人だって、そんなに似ているとは思っていないだろうに。

不思議なことにそのことを日本人だけが知らない。

コメント一覧
カオソーイ   2011年11月27日 08:42
食べ物の作法一つをとっても、ご飯茶碗と汁椀を持ち上げて食べていいかどうかが

日本 両方持ち上げてOK

中国 ご飯茶碗持ち上げはOKだけど、汁はNG

韓国 両方NG

なんですね、韓国人が日本人の食事風景をみたら、なんてマナー違反の多い国民なのとか思ってるのかも。

ちなみに、韓国ではご飯に汁をかける(猫まんま)はOKだけど、汁にご飯を入れる(ラーメンライス)はマナー違反だとか。
おかあつ   2011年11月27日 09:37
きっと、どこに居ても、どこから来ていても、周りを見て空気を読むって言うことが出来るか、出来ないかだと思うんですよね。 周りが引いてるのに気が付かないところが、問題である様な気がします。

特にタイだと、テーブルマナーが人(出身の民族)によって大きく違うので、周りをよく見る以外方法がないというところもあります。
なめ   2011年11月27日 11:32
ちょうど旦那と、中国人や韓国人を嫌う人が多いのかということについて
話してたとこだったので、すごくタメになりました。
今までモヤモヤしていたので、スッキリしました。
Tomomi∵干炒牛河   2011年11月27日 17:06
マスコミは悪い部分ばっかり宣伝してるからしかたないだろうな。まあ、べつにどうでもいいけどね。
おかあつ   2011年11月27日 20:26
>マスコミは悪い部分ばっかり宣伝してるからしかたないだろうな。

それは本当は違うよね。 良い・悪いは国によって違うから、ある国で悪いとされる事がある国でよいとされることは、普通だよね。 中国で肥溜めを未だに使っている事をバカにする日本人は多いけど、合成肥料よりずっと安全で価格も安い。 少なくとも僕はそう思ってる。 日本でよく「完全有機栽培」って威張ってる人いるけど、完全有機栽培ってそんなに清潔なものでは本来無いよね。

中国が悪くて、日本がそれを誇張しているんではなくて、そもそも日本が間違ってることだって少なくない。 「良い・悪い」っていう見方は的確でない。
おかあつ   2011年11月27日 20:32
僕も中国に行くと、そこら中に痰を吐いたり、そこら中でおしっこしたりするしな。気候が違うから、痰を吐かないのは非常に難しい。 かといって、日本に帰って来て「痰を吐くのははいいことだ!」とかいって、そこらじゅう痰を吐いたり、そこら中でオシッコしたりも、しないよな。

中国でそこら中って行っても、周り見るよな、まず。いくら昆明の田舎だって、街の中でやったら怒られるよな。 そういえば、電車の中でタバコ吸ってたら、隣のおじさんがタバコすってないのに「こら、タバコ吸うな!」って捕まってて、見かけで損してるよな、と思ったことあったっけ。

おかあつ   2011年11月27日 20:36
日本もタイも、電車の中でタバコ吸ってたら、乗務員に捕まる以前の問題として、周りの人に怒られる。 中国はその点、非常におおらかで親切だよね。
かつお   2011年11月27日 21:33
ひと昔前はそうだろうけど。中国は格差社会だし。アジアではKポップが流行ってるから、韓国人の若い人のイメージも変わるのではないかな。
モダン・ペイズリー   2011年11月27日 22:32
近所に住む中国人家庭がベランダからゴミを投げて困ると高齢者の間で噂になっていたので【知らないだけなのでは?外国では地域清掃を糧にしてる人もいるので。今度、話してみます】と言って、そのご家族に伝えたらピタッと止まりました。そんなもんですよね
カオソーイ   2011年11月27日 23:18
20年くらい前、当時の勤務先の、外資系企業に、韓国からの出張者が来ると、トイレの(個室内の)ゴミ箱がすぐ満杯になりました。

これ、水洗トイレ用のトイレットペーパーの質と、水洗トイレの水圧の関係で、当時の韓国では水洗トイレにトイレットペーパーを流すとすぐトイレが詰まるので、紙はゴミ箱に捨てるのが常識なんだとか。今は違うでしょうけどね。
MIO   2011年11月27日 23:46

とても面白かった。
おかあつさん出版したら購読します。
 
出展 2011年11月27日02:57 『中国人・韓国人は何故嫌われるか。』

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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