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2010年10月1日金曜日

ラオにて独り言1 (mixi05-u459989-201010011816)

ミクシ内で書かれた旧おかあつ日記を紹介します。
ラオにて独り言1
2010年10月01日18:16
ウドンタニーに戻ってきた。 今回ビエンチャンでは、友達も多少出来たし、ケンカもしたし、色々経験してきた。

今回、ラオスに行って戻ってきて、気がついたのだが、多少イサーン語が話せるようになっていることに気がついた。 みんなが何を言っているか、突然耳に入ってくるようになった。

これで思ったのだが、イサーン語を学のが何故難しいかといえば、タイ語も完璧に、ラオ語も完璧に話せなければいけないからだと思った。 両方共ネイティブレベルで話せる必要があり、しかもこれらをめまぐるしくスイッチさせて話す必要があるからだ、ということを思った。

目上の人と話すときはタイ語、多少親しくなった人には、ラオ語+タイ語の敬語、あるいはラオ語の敬語を使い、親しい人には、ラオ語の口語を使う。 また、イサーンで使われるラオ語の敬語は、現在ビエンチャンで使われている正式な敬語ではなく、若干古い敬語を使うみたいだ。

僕は今の段階では、タイ語を話したらタイ語のみ、ラオ語を話したらラオ語のみになってしまう。 タイ語とラオ語は、ものすごく似ているので混ざってしまう。 イサーン人みたいに同時に話すなんて絶対無理だ。 上手に頭を切り替える事が出来ない。 ましてやラオ語の敬語とラオ語の口語はそもそも話すのがとても難しい。 まだまだ修行が必要だ。

(しかもコメディーとかは、このラオ語とタイ語の違いのものすごく微妙な点を付いてそれをギャグにしていたりするので、ものすごく理解が難しい。)



・今回、気がついた僕の大ボケ

1.「タイ語のヤ行は低子音字のみだけど、ラオ語のヤ行には中子音字と低子音字がある。」

これはビックリだった。 タイ語は ย といくつかあって、全部低子音字だけど、ラオ語には、 ບ ニョーニュン(低子音字)とຢ ヨーヤー (中子音字) の二つがある。 そういえば、以前ラオス大学のニラット先生からこのことを習ったけど、その後タイ文字を勉強するうちにゴッチャになってすっかり忘れてしまっていた。 タイ語で 低子音字のヨーヤック ย を使うほとんどの単語は、同様に低子音字であるラオ語のニョーニュン ບ に置き換わるので、僕はラオ語の中子音字ヨーヤーの存在を完全に忘れていた。

ヨーヤック ยが ຢ ヨーヤーという特殊な文字に置き換わるケースがある。冷たい เย็น がそのケースだ。 タイ語でイェンだが、ラオ語では他の単語の様にニョーニュンに置き換わらず、ヨーヤーに置き換わる。 通常、タイ語のヨーヤックが ニョーニュンに置き換わるケースでは、声調が(大抵)タイ第一声調からラオ第五声調に置き換わるのだけど、ヨーヤーに置き換わるケースは、大抵同じ声調のままなのだ。 イサーン語を話すにあたって、これは注意が必要だ。

最初、僕はこのヨーヤーの存在をすっかり忘れ去っていたので、あれ、ビエンチャンの人って低子音字+平音節の単語を タイ語と同じ様に、ラオ第一声調で発音するのかなと思っていた。 だけどそうではなく、タイ語のヨーヤックは、ニョーニュンに置き換わるケースと、ヨーヤーに置き換わるケースの二つがあるからなのだ。 イサーンに戻ってから「冷たい」「イェン」って何て言うの?って聞いて回ったらほとんどの人がビエンチャンと同じ発音だった。

今朝、あ!ひょっとして、と思って本を読んでみたらわかった。

つまり:

タイ語の
ย ヨーヤック (低子音字)



ラオ語の
ຢ ヨーヤー (中子音字)
ບ ニョーニュン (低子音字)

のどちらかに当てはまる。

と文字にすればそういう事だけど、イサーンの人は文字が無いのに不思議な事にきちんと文字にそって発音している。


2. タイ語の短母音+コードーボー(促音節)には声調記号が付くことがあるが、ラオ語の短母音+コードーボーには声調期号が付かない。

この辺はラオス語を教えている先生の間でも諸説あるみたいだ。 (もっともこのラオ語の声調記号の読み方を説明している本自体がどこにも存在しないのだけど)

ラオス語はきちんとした正書法が確立したのが割と最近なんだそうで、それまではスペルもきちんと統一されていなかったらしい。 だから、どれが正しいか、というのはかなり曖昧なところがあるみたいだ。

だけど、ラオス大学のラオス語の教科書を眺めていると、漠然とそういう「短母音コードーボーには声調記号をつけない」という規則があるらしいことが見えてくる。

というのもラオス語の 短母音+コードーボー は常に第七声調なので、声調記号をつける意味がないのだろう。一方、タイ語では、短母音コードーボーに二種類声調があるので、声調記号をつける意味がある。



・トゥアについて

ラオ語にあってタイ語に無い言い方に「トゥア」という言葉がある。 これはラオ独特な接続詞で、非常に使い方が難しい。 ラオ語超頻出単語なのに、どの本でも説明されていない。 ラオ語のスペルもわからない。

1... もし~なら ~の筈だ

パイレーウトゥアアウロットパイ
もしも行ってしまったとしたら、乗り物(オートバイ)も乗って行った筈だ

恐らく、イサーンでは、これに カムクラップ(逆さ言葉)も加わるんだと思う。(あるいは僕が聞いた上の例文自体がカムクラップなんだと思う。) 逆にしてもほとんど同じ意味になる。

アウロットパイトゥアカパイレーウ

以前ビエンチャンから来た人にこの話をしたら、上の順番に言い換えていたのを聞いたことがある。


2... ~だから~だ

カマオトゥアキンラオラーイ
酒をたくさん飲むから酔っ払うんだよ

これもカムクラップ臭い。順番を変えても意味が変わらないと思う。

→ キンラオラーイトゥアカマオ
→ キンラオラーイカマオトゥア
(ビエンチャンの人はこういう風な言い方をするらしい。)




サンに付いて

サンという言い方があるらしい。

・マンペンパイサイサンナー
そいつはどっちに行ったんですか?

・ボメンクンメーバンイェンカプーダイサンカー
バーンイェン母さんじゃないなら、どちらさんなんですか?

(どちらもコメディーVCD・スィヤンイサーンから)

この間、タイ語の本を読んでいたら「サン」というのは「~される」というタイ語の敬語なんだということを読んだ。 ハッ、とした。

日本語の関西弁にも「~なはるんとちゃいまっかー」みたいないいかたがある。ここの「なはる」は、多分古い敬語の「なさる」の変形だと思う。 ある時点の日本語が、関東弁と関西弁で違う発展をして、関東弁では使われなくなったけど、関西弁では現在でも形をかえて敬語として使われているのではないか、という気がする。

この「サン」という言葉は、何か似たような境遇の言葉であるような気がする。 僕は、この「サン」という言葉をタイ語で見たことが一度もない。 一方、ラオ語コメディーのスィヤンイサーンでは超頻出用語で、しょっちゅう聞く。 えーと...スペルは何だっけ。 特殊な書き方するんだよな...。


・タイ語上手ですね・・・2


僕はイサーンに居て、タイ語が上手じゃない、発音が下手だ、としょっちゅう文句を言われる。 僕は、いつも心の中で「実はタイ語が上手じゃないのはお前じゃないのか!」と思っている。 何故かというと、バンコクで話している時は、みんなちゃんと聞き取ってくれるからだ。 それがウドンに戻ってくると、突然みんな聞き取ってくれなくなる。

確かに僕の発音はクセやナマリが強いと思うけど、聞き取れないほどじゃないと思う。 だが、そういわれるのだから仕方がない。 (みんなタイ語がネイティブじゃなくて、ラオ語がネイティブなので、タイ語の理解にはみんな多少困難がある。 だけどイサーン人はタイ人だという大きな建前があるので、それを言えない。言いたがらない。 )

今回ラオスに行って、多少イサーン語の様な話し方が出来るようになった。 そうしたら、近所のおじさんに「いやぁ! 君はタイ語が上手だな!」と言われた。 そんなこと、言われたこと無い。

というか、そもそも、僕が喋ってるのは、タイ語じゃなくてイサーン語だろ!

... そう、ツッコミを入れたかったが、何も言わなかった。

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出展 2010年10月01日18:16 『ラオにて独り言1』