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2010年9月23日木曜日

華僑学校 (mixi05-u459989-201009230009)

ミクシ内で書かれた旧おかあつ日記を紹介します。
華僑学校
2010年09月23日00:09
ビエンチャンのパトゥーサイからちょっと歩いたところ(コカスキの対面)に、なかなかいけてる中華料理屋があるのを前から知っていた。 今日、メチャメチャ腹が減ったので、ちょっと遠いけど歩いてみようと思った。

今日行って知ったのだけど「昆明中華飯店」みたいな看板が出ていた。 何だ昆明の人だったのか、と思った。 昆明というのは、僕が今、目指している街である。

ここの麻婆豆腐はかなりいけてる。 丸で舌がパラライズする様な感覚を持った強烈な山椒を粒ごと大量につかっている。 その贅沢な程に大量に入った山椒の粒を噛み砕くと、口いっぱいに新鮮なスパイスの香りが開放される。 しばしの陶酔の時間が経過する。 そこにやってくる、まるで階段に登ろうとしたらそこに階段が無くてガクっとなった時の様に脳がずれる様な衝撃である。 かなり辛い。 うまい。 ここの麻婆豆腐は、かなりレベルが高い。

しかも中華料理のお約束にもれず、ご飯は食べ放題だ。 しかも、この店はすごい。「勝手にやってちょうだい」といわんばかりに、でっかい器にどっさりご飯をてんこ盛りして出てくる。 おかわりを頼むまでもなく、自分で好きなだけよそうのだ。 何も遠慮は要らない、まぁ、食ってくれ、と言う感じだ。

最近流行の「嫌中」も結構だが、まぁ、この麻婆豆腐を食ってから考えてほしい。 誰が中国嫌いと言った。 この味「嫌中」も黙る勢いである。 うまい。 この味で80バーツ。 240円である。 持ってけ泥棒である。 この値段、この味。 毎日食いたい。


ここの最近生まれたばかり見たいな男の子がいて、やっと歩き始めたみたいな風情で、僕のところに遊びに来る。 すごくかわいい。 それでこのお店の一家の人と目が合った。

ここの人たち、みんなラオス語が話せない。 バリバリの中華人だ。 でも、ひとりだけクリクリパーマの可愛い感じのおばちゃんがいてラオス語が話せた。 このおばちゃん、僕の旧友のY君のおしゃべりなお母さんに雰囲気が似ている。

このおばさんに、「中国語で今日はって何て言うんですか」って聞いた。 ニイハオっていうのは知っているけど、北京語じゃないこと位は解ったので、聞いたのだ。 そうしたら、スーチョンからきてスーチョン語を話すんだ、と言う。

スーチョン...スーチョン...スーチョン... スーチョンって何だ?と思った。




そうだ! ...そうだよ!四川省だよ! あとで名刺に文字を書いてもらったら、やっぱり四川省だった。 だから麻婆豆腐がこんなにうまいのか!

何で昆明って書いてあるんですか? って聞いたら、この街に中華料理屋を出した10年前、中華料理屋なんてどこにも無かったんだそうだ。 だけど、昆明人はたくさん居てラオスの人も昆明人には親しみがあったので、昆明っていう名前にしたんだ、って教えてくれた。

実は昆明の華僑学校に行きたいんです、そこで中国語を勉強したいんですって言った。 華僑っていう言葉を知らなかったので、文字にして書いたら、一発で通じた。 そうしたら「昆明なんか行かなくてもこの街にあるよ」って教えてくれた。 へー! と思った。 名前を教えてくれて、地図まで書いてくれた。

いつも思うけど、中国の人って、ものすごく義理堅く、親切だ。 約束をきちんと守るし、とっても付き合いやすい。 こちらが提示した義理に確実に答えてくれる。 僕的にはすごく楽だ。

せっかくこのオバチャンにこの学校を教えてもらったので、明日行ってみようと思う。


どうでもいいけどラオス語で「県」ってクウェーンって言うんだよね。 ハンターxハンターの中の街の名前みたいだよな、と思った。 イバラギクウェーンとか言って。


コメント一覧
おかあつ   2010年09月23日 00:28
そういえば、ラオス語で階段って、カンダイなんだよな。

ラオス語って、難しいけど、ある意味、タイ語より ずっと日本語に近いんだよな。
ナム   2010年09月23日 01:04
クンミンはまったく中国を代表していないと思います。中国の中でもおよそ中国らしくないところだと思います。
クンミンに行ったら辞書の中で見るだけだった中国語のごめんなさいを初め聞いたというのはよく聞く笑い話です。
わたしも中国の他の都市はどこも二度と行きたくないと思いますがクンミンはまた行ってもいいと思います。
そのおばあさんがラオと親和性があるのもクンミンと聞いて納得です。

うう   2010年09月23日 01:36
昆明ですかー。
20年以上までに1回行きました。
日本人(りーべんれん)だといったら、
通じなくて、文字に書いたら、
「ずーぱんらん!」と言われた…。
ジパングってここから来たのかと思った…。

次は中国語なのですね。
今、ホーチミン郊外でありながら、
中国語まみれな寮生活。
あたしは中国語はカタコト以下だけど、
少しでも話すとすごく距離が縮まるので、
これ、もっと話せたらもっと楽しいよなーと思います。
実際、英語だけでもかなり違うしな。
話せる言葉が多いってのは、
その分確実に人生が楽しいと痛感する…。
あたしも中華学校入りたいー。
かつお   2010年09月23日 07:03
僕は北部の中国国境に近いウドムサイという町に住んでいたのだけど、本場の中華料理(四川・雲南料理)は美味しかったです。人数がいたら、火鍋も試してみてください。彼らの中国語は普通語(北京語)とはだいぶ異なるようです。ビエンチャンのタラートチンには行きました?
おかあつ   2010年09月23日 15:24
昆明には、昆明語っていう別な言葉があるんだそうで、誰も中国語(北京語)は話さないと聞いています。 一応中国語は通じると聞いています。 これは、ウドンタニーに居てタイ語を話すと一応通じるけど、実はみんな違う言葉を話しているっていうことと同じなので、僕的には、特に構えてません。 (ウドンタニーでタイ語を勉強するのと同じようにイライラするとは思うけど)

そのおばさんは、昆明人ではなくて、四川人だそうです。 四川の人はラオスの人とは、まったく互換性がなさそうです。(キャラが真逆というか) すごく苦労している感じでした。

そうか...かつおさんウドムサイだったのか... 今考えると、向こうの人って基本的にあまりラオス語話さないそうですよね。 何か聞いたところによると、ルアンパバーン語とか、ポンサリー語とかいって、これもまたラオス語とは違う言葉なんだ、と聞きます。

かつお   2010年09月23日 22:51
北部に行けばわかるけど、ラオスは多民族国家だから、民族によって話す言葉が違います。ラオス語は共通語なだけで、年輩者は話せない人もいるでしょうね。ルアンパバーン方言は日本でいうと、京都弁のようなもの。古都だから。ポンサリーは中華系のホー族(ホー族の反乱で有名)が多いようです。中国人は北部にはノーパスで入れるみたいだから、ラオス語を話す必要がないのでしょう。
おかあつ   2010年09月24日 12:03
> 中国人は北部にはノーパスで入れるみたいだから
これ、本当だったらすごい話ですね...
よし、見にいこうっと。
 
出展 2010年09月23日00:09 『華僑学校』

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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