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2010年4月27日火曜日

最近のタイ政情について (mixi05-u459989-201004270339)

ミクシ内で書かれた旧おかあつ日記を紹介します。
最近のタイ政情について
2010年04月27日03:39
久しぶりに気合入れて思っている事を日本語にしました。 ある方の日記とそのコメントを読んで書いた返答を元に、加筆訂正を加え、インタビュー形式に仕立て上げました。 もし良かったら読んでみてください。

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─── 赤シャツは間違っている。 現政権が赤シャツの要求を飲むということは、「政権が気に入らなければ、人を集めて騒げば良い」ということにつながるのではないか。 特に赤シャツのデモ隊が今回行った国会乱入事件と衛星放送施設占拠事件は許されざる暴力行為である。 もし日本で同様のことが起これば、警察の機動隊が出動して強制排除されるのが当然であろう。

「政権が気に入らなければ、人を集めて騒げば良い」ということですが、タイの政治は、派閥の所属に関わらず、実際「人を集めて騒げばどうにかなる」という面があります。 赤シャツと敵対している黄色シャツだって2009年に大騒ぎして、選挙で公式に選ばれた政権を辞職に追いやった経歴があります。

これは、それ以前の問題じゃないでしょうか。 まず、もしもタイが「民主主義」の国ですべての国民に公平だと仮定するなら、きちんとした選挙をやればいいはずです。 実際タイではタクシンが国外に追放されてから、3回以上総選挙を実施し、すべて赤シャツ(タクシン派・ラオ族)が勝っています。 そうして出来上がった政府は、すべて黄色シャツがデモを起こすことで退陣に追い込まれて来ました。

多民族国家であるタイでは、公平な選挙をやれば必ずもっとも多い民族が勝ちます。 タイでもっとも多い民族はラオ族でラオ族こそが赤シャツの主な構成メンバーです。 ある説によるとタイでラオ族が占める人工は30%程度だそうです。 これらがほぼ全員赤シャツということになります。 また、赤シャツには北部に多く住むタクシンと同じ客家系華僑も含まれています。この北部タイはタイの人口の20%程度が住んでいるそうですが、これを数えるとこれだけで過半数を越えます。 そういう中で選挙をやれば、どんなに黄色シャツが不正をやってごまかしたとしても、十中八九、赤シャツが勝ちます。 黄色シャツはタクシン派が選挙で不正をやったと言っていますが、赤シャツは元々人数で勝ってるので、不正をやる理由がありません。

責任持って国を動かす立場にある少数精鋭のバンコク人(潮州系華僑とタイ民族)は、当然ながら、そういう現実を認める事は出来ません。そこで、色々な理由をでっち上げて赤シャツを抑え込もうとしているように僕には思えます。 少数精鋭で国を動かしている彼らは、人数的に言って赤シャツとまともにやりあっても絶対に勝てないことを知っています。 そういう彼らはプロパガンダを武器にして政治的な闘争を行います。 つまり色々な裏技を使うことになる訳です。

誰がプロパガンダを押さえるのかというのは、タイみたいな多民族国家ではものすごく重要です。 国の中に一定方向の常識感覚が存在しない多民族国家では、政治的な宣伝(プロパガンダ)が無ければ国を一定の方向に動かしていく事はまず不可能だからです。 共通の価値感を持っていない民族間では討論などまったく成立しません。 論外です。 だからこそ、テレビや新聞社といった人々の心に大きな影響力を持つ機関は非常に大きな力を持っています。 政治的に見ても、テレビ新聞社などのプロパガンダを広める機関を制圧した方が、世論を動かして勝つことができます。

今のところ黄色シャツがプロパガンダ機関を押さえているので、赤シャツがまずそこを狙うのは当然でしょう。 黄色シャツが、報道機関が占拠されたことをしきりに報道するのは、プロパガンダを使った一種の反撃です。

恐らくですが、赤シャツがプロパガンダ機関を押さえたら、ずいぶん違う形の報道が出てくる筈です。 何故僕がそう思うかといえば、僕が東北からラオスにかけて移動している事が多いからです。 黄色シャツがプロパガンダ機関を押さえている現時点では、僕が目の前で見ているようなことは一切報道されません。

例えば、タイでは不在投票・遠隔投票は認められていないことなどがあげられます。 多くのラオ系民族はバンコクに出稼ぎに来ています。 少ない給与で働いている彼らは、旅費にも事欠き、そう簡単に自分の生まれ故郷に帰ることが出来ません。 しかし、遠隔投票が認められないタイでは、選挙に参加するために帰省する必要があります。 帰省費が出せないラオ系民族は、つまり選挙に参加できないことも多いのです。 この様に、見えないようにラオ系民族から選挙権が剥奪されています。

ちなみに、アピシットは、何とかしてラオ系民族を納めようとしてか、ラオ系民族が多く住む東北地方でタクシン以上にお金をばらまいている様に見えます。 アピシットが就任してから基本的な医療は無料になりましたし、多くの道路は新調されました。 (はっきり確認していないのですが、これらはタクシン時代にはなかったと思います。) かつてタクシンのダーティーなイメージを作る為に、タクシンが東北地方でお金をばらまいているという報道がしきりにされていました。 アピシットが東北でタクシン以上にお金をばらまいている現実は、何とも皮肉です。こういう事もほとんど報道されていません。

実はタクシンは農政に明るく、日本でいうところの農協的な政策をやっていました。 その点、都会的なアピシットは田舎の農民の暮らしをまったく知らず、せっかく出したお金もあまり生きた使い方はされていません。 タクシンは、近代農業のスペシャリストを各県に配置するなど、農民のかゆいところに手が届く非常に効率の良い政策でした。これらはラオ系の人には非常に評判がよかったのです。 タクシンは色々なところから最新の農業を学んでいる感がありました。タクシンが始めたOTOPは日本を参考にしたとのことです。 一方、アピシットは農民を貧困層としか捉えておらず、対策も「貧困対策」の領域を出ません。 (こういうこともまず報道されてないと思います。)


─── 現政権は赤組デモ隊に対しては徹底抗戦するべきはないか。

タイのどんな政権も、ラオ系に対して「徹底抗戦」をすることは出来ません。 何故ならば、これをやると簡単に国が半分に割れてしまうからです。 タイの東北地方は元々タイではなくラオの地方として暮らしていたのですが、つい100年ほど前 ...1892年の戦争をきっかけにタイに併合されタイの東北地方としての歴史が始まったのです。 もしも強硬的な態度をとりすぎると、タイは東北地方を境にして半分に簡単に半分に割れてしまいます。 タイの半分は言語的にも文化的にもずっと近いラオスに併合してしまうことでしょう。 そうなったらタイは経済的・軍事的に大打撃を被ります。

タイ軍は兵隊すらいなくなります。 兵役を努めるほとんどの人がラオ系だからです。 バンコク人はお金を払って兵役を免除する事が多い為、必然的にラオ人の比率が上がります。(これもひとつの差別と言えるでしょう。) ラオがいなくなれば、国を守る兵隊もいなくなります。 バンコク人はしぶしぶ嫌な兵役にもいかなくてはならなくなります。 当然若くて体力がある優秀な労働者が食われることになって、経済的にも打撃があるでしょう。


─── 庶民が首相になれば庶民派の政治になるという赤シャツの気持ちも分からないではないのだが。

タイ一般庶民って何でしょうか。 まず最初に、僕ら日本人は「タイ人庶民」の顔を見て、民族を見分ける事が出来ないのだということを正しく認識すべきではないか、と僕は思います。

バンコクに限って話をします。 タイ人は僕等日本人にはみんな同じように見えますが、中は大体5種類ぐらいの民族に分かれています。 それぞれ、潮州系華僑、タイ系民族、東北から出てきているラオ系民族、同様に東北から出稼ぎに来ているクメール系民族、潮州系華僑とタイ系民族のハーフです。あと他にも少ないですがマレー系とかムスリム系とかの人もいます。

みんな普段はタイ語を話しています。 そしてタイ語以外は話せないよ、という顔をしています。ですが、実は素顔はまったく違うのです。 彼らは大抵の場合、家に帰ればタイ語以外の言葉を話します。 みんながみんな、みんな同じだろ?という顔をしていますが、みんな内心、全然違うということを知っています。で、気をつけて見てみると、顔も結構違います。 話し方も考え方も文化お祭り言語に至るまで全然違います。

タクシン派である赤シャツは、主に、東北地方に住むラオ系民族やクメール系民族によって構成されています。 また、タクシン自身はタイでは華僑の中でも少数派である客家系華僑出身であり、恐らくタイ北部やシンガポールの客家系華僑も赤シャツを構成する民族の一部になっていると考えられます。

「庶民派の首相」って言うとき、その「庶民」が、ヤワラートとかで商売をやってる庶民(潮州系華僑や潮州系華僑タイハーフ)のことなのか、サイアムスクエアとかを闊歩する人たちなのか(タイ族エリートや 潮州系華僑・潮州タイハーフ etc.)なのか、バイタク運転手・トゥクトゥク運転手・工事現場・工場で働いている人たち(出稼ぎのラオ系クメール系)なのかによって、ぜんぜん立場が違います。

都心部に住む多くの人が誤解していることですが、ラオ系民族は決して貧しいわけではないのです。ただ単に、文化的に狩猟採集農耕に深く根ざした文化を未だに守っている民族だというだけなのです。 今もなお物々交換の文化を守っており、経済発展というものの外に居ます。

視点を変えるとラオ系は都心部の人よりもずっと豊かと見ることも出来ます。 ラオ系は広大な土地を持っているのが普通ですが、一方都心部の住民は土地を持たないことも少なくありません。 仕事をしないと生活できない貧しい都心部の住民と比べると、ラオ系の人たちは時間的にも精神的にも圧倒的に豊かな暮らしをしています。 彼らはお金を持たないだけで、決して貧しいわけではないのです。

ラオ系民族には、つまり「庶民」という概念自体が当てはまらないのです。「庶民」という概念自体が、都市部の生活を想定しており、農耕や物々交換に基礎を置くラオ文化に当てはまる要素が存在しません。

─── 首相はもう赤シャツの強制排除を決断する以外ないだろう。

それは(恐らくですが)無いと僕は思います。 もしアピシットが強制排除を決断すると、必ず流血の事態になる筈です。 すると、タクシンはむしろその方が有利になります。 今のところプロパガンダ機関を制圧していないタクシンは、反タクシン派に有利なニュースを世界に流されて不利な立場に追い込まれていますが、もしも流血の事態になれば、一気に形勢を逆転することができます。

だから、アピシットは当然そのことに気がついてる筈です。 それを踏まえて、恐らくですが、脅し以上の事はしないでしょう。 ただ、アピシットは「操り人形」と揶揄されるくらい自身には発言力がないそうです。 もしも強制排除を決断したとしたら、それは、アピシット以上の誰かのプレッシャーからではないでしょうか。


─── タクシンは汚職で私腹を肥したが、アピシットは私腹を肥すこともなく真面目に仕事をしているではないか。

タイでは、「汚職とはなにか」という点から考える必要があるのではないでしょうか。 この15年間タイは驚くべき経済発展を遂げました。 1996年の通貨危機で、エリート層が株のやり過ぎですっからかんになってしまって、まったくお金を持ってなかったタイに、タクシンは私財を投資することによって国を発展させたのだそうです。これは税金を使って国を動かす日本とちょっと事情が違うんだと思うのです。 つまり、税金を自分の懐に入れたら泥棒ですが、もともと政治家が私費で国にお金をつぎ込まざるを得ないタイでは、そうやって出てきた利益を自分の懐に入れるのがいいか、だめか、かなり微妙です。 ボランティアじゃないですから、投資したお金は取り戻さないといけないでしょうし。 苦労した分、リスクをとった分、自分にも利益をまわしたいでしょうし。

タクシンは基本的にタイ人ではないのです。 タクシンは中国名も持っているそうですし、タクシンと話をしたことがあるタイ人にいわせれば、タイ語にかなり強い訛りがあるそうです。 中国語も話せると聞きます。

タイはいつもタクシンみたいな優秀な外人を積極的に受け入れています。 しかし、タクシンみたいな外国人が作り上げた優秀な物をちゃっかり横取り頂いてしまって、その褒美に「おなわ」をくれてやる、というところがタイ人にはあります。

タイ人はいつも外人に対して、バカ・貧乏・無能・無頓着を演じます。 夢を見てタイにやってきた外国人は、そんな可哀想なタイ人を助け始めます。 「バカで適当」なタイ人は外国人が多少違法な事をやっても目をつむってあげます。 外人に儲けさせます。 しかし、やがて外国人が強大な力を持ち始めて、タイ族(伝統エリート層)に噛みつき始める様になると、突然法律を厳格適用します。 そしてタイお得意のプロパガンダで、悪者に仕立て上げて国から追い出して、作り上げた物をぜんぶ横取りしてしまいます。 こういうと何か現実感がわかないですが、タイにしばらく関わって居れば、身のまわりにもひとりやふたり、政治感覚が鋭いタイ女性になすすべもなく血祭りに上げられた日本人男性がいないでしょうか。

タイ人はタクシンが大嫌いですがBTSは大好きです。 タイ人はタクシンは大嫌いですが、スワンナプーム空港は大好きです。 こういうしたたかさがあるから、タイって強いのではないか、と僕は思います。

逆に見方を変えると、私腹を肥さないアピシットは、私腹を国に投資することも出来ないという事で、無能とも言えます。 (お金があるとみればたかり尽くすタイではお金を持っていないという事を演じるのもひとつの世渡り上手なので、ひょっとしたらそれこそ演技なのかもしれないですが。)



そもそもですが、バンコクの人は、赤シャツが何故怒っているのかまったく知らないようです。 僕はタイの東北地方を主に行き来しているので、実際に自分の目で見てきたのですが、タクシンが出て行ってから新しい政府がやった東北地方への嫌がらせの数々... いきなり無予告で市場を閉鎖したり、コメヌカ価格の高騰を放置したり、いきなり食料を他国から輸入したりしました。 自給率100%のタイが何故食料を輸入するんでしょうか。 これのおかげで穀物の値段がガタ落ちで、タイ東北地方の住民は、大変な辛酸をなめさせられました。

農業っていうのは、商売としてみると案外リスクが高いものです。肥料や耕す時に、少なくないお金の投資が必要ですし、野菜や穀物は単価が非常に安いうえ価格もめまぐるしく変動します。

タクシン時代にはそういうリスクを回避する方策があったのです。 例えば、タクシンが各県に配置した近代農業コーディネーターは素晴らしいリスク回避システムでした。農作物の価格統制がとれており、農民は安心して農作業に取り組めたのです。

タクシンが出て行って以降、これらはすべて破壊されました。 と、同時に農民は借金も増えました。 政府が無予告で農業政策を変更したため、投資と収益のサイクルが狂ったのです。

こういう事柄はすべて、今のアピシット政権下のテレビ新聞では報道されません。

もちろん全部まともに報道したら、タイがタイという国を維持することが極めて難しくなってしまうでしょう。王政がタクシンに乗っ取られてシンガポールみたいな国になってしまうとか、国が半分に分かれて大部分がラオスになってしまうとか、地続きのタイでは色々な事が起こりえます。



タクシンは客家系華僑ですが、同様に客家系華僑が多いシンガポールと関係が深いという話を聞いたことがあります。 また、タイでタイを守っている空軍とかが実はシンガポールの空軍だとか、タイで経済を動かしている大きな銀行のウン十%がシンガポール系の財閥の銀行だとか...そういう話も頻繁に耳にします。

一方、バンコクでは客家系華僑と敵対する潮州系の華僑が一般的なのだそうです。 バンコクのタイ人は「シンガポールに乗っ取られる訳には絶対にいかない」というような強い危機感を持っていると聞きますが、これはつまり、客家系に乗っ取られる危機感を持っている潮州系の意見なのではないか、と僕は推測しているのです。

タクシンを追い出すということは、潮州系が強いバンコク人にしてみれば自分たちの主権に関わる重大な問題なんでしょう。 そんななか客家系華僑のタクシンが、自国最大の会社の株を客家系のシンガポールの会社に売ったというのは、バンコクの潮州系華僑にとって、許しがたい暴挙だったのではないでしょうか。 だからこそ、バンコクの潮州系華僑は、どんな手段を使ってでも徹底抗戦しなければならないのでしょう。

タイという国を責任持って動かしているタイの華僑は、一説によると10%程度しかいないそうです。 要するに残りの90%が無責任でチャランポランの、欲しい物(お金)は全部もらうが欲しくない物(義務)は一切もらわない人たちだということです。 そういう中にあって、会社などの責任ある組織を運営していくのは、至難の技です。 選挙なんてもってのほかです。 選挙なんてやれば、せっかく作り上げた物を、みんなでよってたかって食いつぶしておしまいです。



タイでは色々な報道がなされてますが、我々は外人までが、そんなタイの事情に踊らされ振り回される必要は、けっしてないと僕は思います。

タイはしたたかな国です。 タイ人を偏見で見る人間に、タイ人はニコニコしながら遠慮なく鉄槌を下します。 せめて日本人位は、タイの巧妙なプロパガンダに振り回されることなく、きちんと論理的に状況を理解してもいいはずです。

コメント一覧
ナム   2010年04月27日 09:56
実にためになりました。

連休に訪泰するので、赤シャツの強制排除の確率が高くなさげという推論には、ちょっと安心しました。

今後数週間、事態はどのように推移していくとお考えになりますか?

おかあつ   2010年04月27日 12:01
> 連休に訪泰するので、赤シャツの強制排除の確率が高くなさげという推論には、ちょっと安心しました。

いや、ちょっとまってください。 自分がそこに居て自分の命を守るという場合は、上で挙げたような大局的な見方とは考え方が全然違います。 衝突の確率は非常に高いですし、しかも日増しに高くなって居ます。予想が外れると命に関わります。 最近は日本人が多いタニヤパッポンが標的になってもいます。 赤がやっているのか黄がやっているのか不明ですが、いずれにせよ外人に被害が及ぶことも狙いのひとつになっています。 充分気をつけて下さい。 最近のニュースによると、地方でも緊張や小競り合いが起きているそうです。 バンコクから出れば安心という既存の説もいまや通用しません。

出来ればですが、訪タイは延期した方がいいと思います。
ナム   2010年04月27日 12:40
今のところ、いつまで待てば政治状勢が安定するのか、まるで読めないですね。
ほんとうに困ったものです。
以前の政変のときはたまたまタイにいたのですが、チェンマイでバンコクの様子をTVで見て仰天しました。
しかし、あのときは国王の仲裁の数日後にバンコクに行ってみると、まるで騒ぎなどなかったかのように平和になっていました。
しかし、今回は国王も出る幕がないようですね。
あのとき、バンコクの友人が野次馬に行って、銃弾が頬をかすめたと行っていたのを思い出しました。

そうですか。
現地に暮らしているかたの言葉は重いです。
隣りの国(この国も爆弾騒ぎがあったばかりなのですが)に訪問した帰りにちょっと寄ろうかと思っていましたが、予定の変更を検討したいと思います。

おかあつ   2010年04月27日 12:49
当分の間...タクシンが勝つか国が割れるかタクシンが暗殺されるまでは、安定しなさそうな気がします。 充分気をつけて下さい...。
TOMMY   2010年04月27日 13:31
中々、読み応えがある内容でした。
小生とは、違う見解もないことはないですが、これだけ勉強されているということは、
本当にすばらしいことです。


>タクシンが勝つか国が割れるかタクシンが暗殺されるまでは、安定しなさそうな気がします。
僕は、それでも安定しないと思いますよ。

軍の文民統制できていないから、すぐ政治に口を挟む。
これがなくならない限り、無限ループでしょう。


おかあつ   2010年04月27日 14:31
>これだけ勉強されているということは、本当にすばらしいことです。

勉強した訳じゃないのです。

>軍の文民統制できていないから、すぐ政治に口を挟む。

(僕の見方ですが)タイって今までは良くも悪くも他力本願で、外人に何でもやらせて、でかくなると追い出して...ってやってきてると思うんですが、昨今の世界情勢の変化からいって、タイが頼ってきた外国人自体が力を失って没落しているっていうの、あると思うんです。 イギリスも昔みたいに強くない、アメリカも同様、日本も同様... そんな中タイは他力本願になってもなりきれなくなってるんだと思うのです。 タイ文化も昔と比べてずっと研究が進んで色々な事が白日の元に晒されてますし、外人も、そう簡単には騙されなくなってきています。

軍の上層部って、見てると、赤シャツと黄シャツが共倒れになってタイ民族のエリート(軍の上層部)だけが生き残るって思ってるんだと思うんです。 赤シャツも黄シャツもタイ民族じゃないからです。 タイ民族(軍上層部)にしてみれば、「漁夫の利」なんでしょう。

しかし、この「外人の知らない」タイのやり方も、方法自体がバレて読まれてしまっているので、時代遅れになりつつある気が、僕はします。


赤シャツについて雑感
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1467337963&owner_id=459989&org_id=1468329243

ラオについて
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1471765906&owner_id=459989&org_id=1472179352

JICAとアメリカ
(タイは建前上西側ということになってるので一応西側っぽく振る舞うふりをする)
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1470792581&owner_id=459989&org_id=1471765906

タイ民族について
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1470275513&owner_id=459989&org_id=1470792581

ひらりん   2010年04月29日 22:27
凄い勉強になりました
おかあつ   2010年04月29日 22:47
 
出展 2010年04月27日03:39 『最近のタイ政情について』

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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