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2010年1月31日日曜日

超・多民族国家について(続かない今日の話) (mixi05-u459989-201001310835)

ミクシ内で書かれた旧おかあつ日記を紹介します。
超・多民族国家について(続かない今日の話)
2010年01月31日08:35
今日は買い物をする必要があった。 僕はあまり買い物が好きではなく、買い物をするとつかれてしまうのだけど、今日は必要があったので頑張った。 で、買い物を済ませて、アソーク駅のそばにあるマクドナルドに行って軽くプログラムを組んで帰ろうと思った。 アソーク駅にはよく話をする超マルチリンガルの台中のおじさんがいる。 挨拶をしてから帰ろうと思ったら、思いのほか長話になった。

この台中のおじさんは、例え様もなく物知りな人なのだが、おじさんに今日も色々な事を教えてもらった。 今日教えてもらった事の中で、一番衝撃的だったのは、客家も潮州も実は広東省のある地域のことだ、という話だった。

僕がタイに来てから、タイ人が華僑を指差し「あの人は中国人なんだよ」という言葉を聞く度に、その中国人の性格や週間がまったく違うことをいつも思っていた。 ある人たちは非常にフレンドリーであり、ある人たちはまったくフレンドリーでなく、ある人たちは、石けんカービングをするが、ある人たちはせず、カオマンカイを作る人たちと作らない人たちがおり、お祭りをする人たちとしない人たちがおり、話した感じもまったく違うということが、僕はどうしても腑に落ちなかった。 この違いは、同じ華僑でもタイの居る県によってまったく違うのだ。

それだけではない。 僕は日本にいるときも、中華料理屋に「全部赤づくし」の中華料理屋とそうでない料理屋がある事も気が付いていたし、僕が好きな五果皮酒を置いている店と置いていない店があり、紹興酒が置いてある店には絶対に五果皮酒を置いていないことも知っていたし、マオタイがある店にはそのどちらも置いていない事も、実に不思議に思っていた。

これらは、すべて華僑の出身によるらしい。

恐らくだけど、華僑は親戚を頼って外国に入る傾向があるらしい。 例えばフィリピンにいる華僑はほとんどが福建出身だ、という話も聞いた。 これはさもありなん、という気がする。 ブリラムにいる華僑もそうだ、と聞く。 石けんカービングと白い衣装のお祭りは、潮州の風習だ、という事も聞いた。 タイの有名人&政治家のチューウィットは潮州出身だと聞いていたが、実は広東語の方が上手なのだ、という話すら聞いた。 日本で中華料理と考えられている、餃子などの料理は、中国の東北料理なんだそうだ。

今まで僕が不思議に思っていたことがすべて一枚の岩につながった。 とてもショックだった。

もう一つ言葉を勉強したいと思っているのだけど、それは中国語にしようかという気持ちが強まった。 ロシア語もアラビア語も勉強したいが...。 英語ももう少し磨きをかけないといけないしな...。

しかし、今日中に家の荷物を全部まとめて、500km先のラオスまで行かないといけないのだが、結局寝ないで朝になってしまった。 どうしよう。

コメント一覧
おかあつ   2010年01月31日 09:00
以上の事を前提としてググってみた...
http://zh.wikipedia.org/wiki/Category:%E4%B8%AD%E5%8D%8E%E6%B0%91%E6%97%8F


これって... ひょっとすると...。

タイはアメリカなど比較にならないほど多様な「超多民族国家」だと思っていた。
しかし、中国は、それをさらに余裕で上回る。 しかも民族が普通に国をはみ出してる。

僕は極めて間近でラオが国を半分に割られたということを見ている。「国が半分に割られる」ということがどういうインパクトを持つ物なのか、実に間近に見ている。 実にシャレにならない影響がある。 だから、この民族分布表は、ちょっと僕には刺激が強すぎる。

「タイ人はバカだ」という日本人。
しかし「タイ人」などというものは実は存在しないのだ、ということを日本人は知らない。

更に「中国人はバカだ」という日本人。
同様に「中国人」なんて言う物も実はどこにも存在しない、という事なのかもしれない。

これは...。

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僕は民族間でいかに物の考え方が異なり、いかに意思疎通が難しく、いかに共同作業が難しい物なのか、これまで嫌というほど見てきた。 民主主義など建前に過ぎない。 民族文化によっては平気で経済発展を無視した事をするし、ある民族のタブーがある民族ではとてもいいことだったり、ある民族ではとてもいいことが、ある民族では絶対にやってはいけない事だったりすることを、嫌というほど見てきた。

しかし、そんなことは、世界では、日常茶飯事なのだ。

均一な日本が極端に特殊なのだ。

僕は最初、国際交流という物を実に簡単に考えていたのかもしれない。 せいぜい、英語を話せるようになって、ヨーロッパを旅するという程度に考えていた。 しかし、ヨーロッパとアジアというのは、何てたくさん違うんだろう。

アラブだってあれだけ国があっても言葉は、割と少なかったりするが、これだけ無数の言葉と無数の文化がひしめき合っているアジアというのは、いったいどういう事なのだろうか。

...。

おかあつ   2010年01月31日 09:11
考えてみれば、文化の発展というのは、ある意味、均一化・先鋭化なのかもしれない。 ある一つの文化が他の文化に邪魔されずのびのびと発展できるということは、すなわち多様性を減らすということでもあり、必然的に視野が狭くなることとも言える。

日本人は実に視野が狭いと僕は感じるが、視野が狭いからこそ、ある特定の考え方に集中してそれを突き詰めて発展させることが出来た、とも言えるのかもしれない。

日本が他の民族に邪魔されることなく発展できたのは、海で囲まれていたからに他ならないのかもしれない。

コミュニケーション力が高い人は論理力が低いし、論理力が高い人はコミュニケーション力も低い、ということも、これで説明がつく。
おかあつ   2010年01月31日 09:12
日本は神風の国なんだなぁ...
おかあつ   2010年01月31日 09:22
これは、ある意味底なし沼なのかもしれない。
僕はこのまま底なし沼で泳ぎきることを選ぶのがいいのか。
それとも底なし沼を一旦離れて、切り立った山に登る事を選ぶのか。
vlinder@りる☆   2010年01月31日 20:57
ロシアも非常に多民族国家ですし、
昔から今にいたるまで亡命ロシア人の存在も多くて
なかなか面白い国ですよ!

おかあつさんはなぜ沼を泳ぎ山を登るのですか?
私は結局いろんなものに目をつむり、
日本で平々凡々な暮らしを送りたいと思うに居たりました。
vlinder@りる☆   2010年01月31日 23:23
(亡命ロシア人についての言及は
 「民族が普通に国をはみ出して」を受けて
あび   2010年02月01日 01:32
だいぶ考えが収斂してきたようですね。文章からそんな印象を受けます。
日本に帰国する機会は少ないと思いますが、もし帰国する機会があれば連絡欲しいです。
一緒に食事でもしましょう。
おかあつ   2010年02月08日 04:17
>(亡命ロシア人についての言及は 「民族が普通に国をはみ出して」を受けて

ちょっと関係ないように見える話だけど。

タイ人はノンキだとか、タイ人は頭が悪いとか、日本人はよくいう。 だけど、ここでいうところの「タイ人」っていうのが、すごくおかしい。 タイにいるタイ人っていうのは、じつは20%ぐらいしかいなくて、タイに住む人の80%ぐらいは実は民族で言うところのタイ人ではない。 で、じゃぁ日本人がバカでノンキだというタイ人は一体誰なのかというと、僕が思うにそれはラオ人のことで、これは国の中で35%ぐらいしかいない。 で、残りの65%のタイ人は結構コス辛いし、ノンキでは多分ない。

で、タイを見ていくと、じつは民族で言うところのタイ人っていうのは中国の南の民族の事で、ある意味中国人でもある。 そういう民族が起こした国家がタイだというだけの話で、その国家にはタイ人以外の人がたくさん住んでる。

で、もっと考えてみると、中国なども実は同じ事情なのだという事がわかる。 多民族国家で、しかも、それはタイよりももっと複雑だ。

で、もっと考えてみると、ロシアもそうだし、中東もそうだし、ヨーロッパも(若干事情が違うけど)そうだし、というか、多民族でないくにの方がずっと少ないということに気が付く。

で、もっと考えてみると、それは実は、ごく当たり前な事で、いちいち驚くこともないことなのだと気が付く。

で、そうやって考えていくと、日本って言うのは、実はものすごく特殊なくになのだということに、ようやく気が付く。

何が特殊なのか。 日本って言うのは島国で、色々な民族がごっちゃまぜになって区別がつかなくなっているところが特殊なんだと思う。 日本にはインド人みたいな顔をした人もいる。 黒人みたいな顔をした人もいる。白人みたいな顔をした人もいる。 ラオ系みたいな人もいる。 見るからに朝鮮系の人もいる。 広東系の顔をした人もいる。 そんな中に、日本にしかいないタイプの顔(まぶたが長くて目の彫りが浅いタイプ)がいる。 これらがゴッチャマゼになっている。

民族によって性格が明らかに違う。 これは文化的な物じゃない。 明らかに生まれ持った性格だ。 文化的に違う背景を持っていても、違う言葉を話していても民族の性格はあまり変わらない。 民族自体の考え方の回路がある。

みんな「日本人は空気を読む民族だ」と思っている。 これは大きな間違いだ。 日本人は極端に空気を読むのが下手だ。 僕は、手を使わないで空気だけでタクシーを止めて行きたい方向にUターンさせる事が出来る。 こんな芸当は日本では絶対に無理だ。 タイには空気を読む天才見たいな人がゴロゴロいる。 後ろに目がついているんじゃないかというぐらい回りに気を遣ってる。

おかあつ   2010年02月08日 04:28
昨日、久しぶりにホテルなんていうところに止まった。 そうしたら日本の読売新聞が置いてあって、これも本当に久しぶりに読んだ。 で、最近小沢バッシングが激しくなっている事を知った。

小沢氏の金遣いが荒いことや、献金が突出している事なんて、僕にとってはどうでもいいことに思える。 小沢氏の政策は、日本の外から見ると、ごく当たり前で、世界の流れから見て、ごく普通の事をしている。 これは他の政治家には無い特徴だ。 他の政治家は世界の流れに取り残される様な時代遅れなことを必死にやろうとしている。 これは自滅行為だ。 ひょっとしたら小沢氏に対するバッシングが激しいというのもウソなのかもしれない。 日本の新聞はほとんど本当のことを書いてない。 外から見るとそれが見える。

しかし、朝青龍が引退したという話は、実に、実に残念だと思った。 何で、実力があれば私生活には一切関与しない、というような大人な態度が取れないのか、僕は不思議でしょうがない。 今日の読売には「横綱が日本人であればなおうれしい」というような事が書いてあった。 僕は実に情けない思いでそれを読んだ。 何で、実力があれば、モンゴル人だろうが黒人だろうが何人だろうが、惜しみない賞賛を送る、という大人な態度を取れないんだろう。

でも、それが日本人なんだと思う。 まったくまわりが見えない。 自分しか認められない。 まったく空気が読めない。 それが日本人の特徴なのだと思う。 そして、空気が読めない分、アジアの国々の中では突出して論理力が高い人が多い国なのだと思う。
おかあつ   2010年02月08日 04:37
>あび氏

連絡します。
 
出展 2010年01月31日08:35 『超・多民族国家について(続かない今日の話)』

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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