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2010年1月17日日曜日

「空気読む」について (mixi05-u459989-201001171511)

ミクシ内で書かれた旧おかあつ日記を紹介します。
「空気読む」について
2010年01月17日15:11
マクドナルドの仙人
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1390835284&owner_id=459989

===コメント===

ナムさん
2010年01月17日 09:58
http://mixi.jp/show_friend.pl?id=4016035

>イサーン人は人あたりが良い。 人に親切にして人の心を癒すことに長けている。 一方、自分の本音や不満はあまり言わない。言わないけど思っている。 そして、そういう不満が降り積もると、ニコニコしながら色々な不利を押し付けてくる様になる。これはつまり、嫌われているのだ。 だから、そういう本音を言わずしてすくいとって、先読みして相手を親切にするというスキルが必要となる。つまり、相手が言わずして不満を解消するような「空気読み」が必要だ。 気持ちは論理ではない。 理屈がどうであれ、相手の気持ちにそって行動する。

この記述は、「イサーン人」を「日本人」と読み変えても違和感なく読めてしまいます。
日本の文化とそっくりの気がしますが、そうでもないのでしょうか。

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おかあつの回答

>日本の文化とそっくりの気がしますが、そうでもないのでしょうか。

色々考えてみたんですが、似ているようで案外似てないかもしれません。

僕、よく思うんですが、日本人って全般的に空気を読むのが下手です。 イサーン人は例外なく全員、空気読みの天才です。 空気読みの天才を日頃見ていると、日本人が「空気読め」とか何とか言って罵り合うのが、非常にレベルの低い戦いに見えてきます。

何故かというと、日本人はアジア人の中でもっとも論理的だからなんだと思います。 空気読むということは日頃から周囲の観察を怠らない事と同じです。 一方、論理的であるということは、いつも自分の中の心の言葉に目を向けて、自分を観察しているということでもあります。

ある程度周囲への無関心がないと論理的にはなれません。 論理的な考え方にはそういう集中力がどうしても必要です。 いつも自分の心の中に目を向けているから、他人が見えず、空気が読めないわけです。 逆に、空気を読むためにはそういう「ぼんやり考え事をする時間」と言うものを生活から排除する必要があります。

だから、日本人が「空気読めよ!」と他人を罵る本質は、とても矛盾しています。 日本人は他のアジア人よりもずっと論理的な考え方が好きですし、論理的であることをよしとしています。 だから空気が読めないということは、実は、そういう論理的な日本人の方向性と一致しています。なのに、言わずして、空気を読めというのは、そもそも無理な筈なのです。

往々にして空気が読めない人というのは、独特な才能を一緒に持っていたりするものではないでしょうか。 (そうじゃないひともたくさん居ますが条件として)僕は「空気が読めるプログラマー」ってあまり信用しません。 99%チャランポランなプログラムしか書かないからです。

一方、日本人の間では、自分の考えをはっきりと主張する事が失礼な事とされています。 空気が読めない人同士では、言葉以外を使ってコミュニケーションすることは出来ません。 日本人のコミュニケーションは破綻しているんだと思います。



日本人って交通事故をよく起こす様な気がします。 あれだけきちんと道路が整備された道を走っていて何で他の人や物にぶつかるんでしょうか。

一方タイ人って、あれだけゴチャゴチャでまったく整備されてない道を毎日走っているのに、案外ぶつかりません。

タイでは、目をつぶって車が飛び交うスクンビット通りに飛び出しても、みんな必ず止まります。常にまわりの観察を怠らず無意識のうちに日本人がいうところの「かもしれない」運転を実行しているからではないでしょうか。

一方、日本人は、だいたい、車を運転している時、「あのプロジェクト、どうやって切り盛りしたものかなぁ」とか「さぁて晩飯何にするかなぁ」とかそういう考えごとをしながら運転しているものじゃないでしょうか。 あまりまわりを見てないのです。 だから何も見ないで道に飛び出すと大抵ひかれます。


コメント一覧
ナム   2010年01月17日 16:56
>何故かというと、日本人はアジア人の中でもっとも論理的だからなんだと思います。 空気読むということは日頃から周囲の観察を怠らない事と同じです。 一方、論理的であるということは、いつも自分の中の心の言葉に目を向けて、自分を観察しているということでもあります。


なるほどぉ、と唸るようなご回答でした。
日本人は自分の内面世界を自分の外の世界に投射するばかりで、
ちゃんとありのままに自分の外の世界を観察できていないのかもしれません。
だから、自分の思惑の中の世界と実際の世界とのズレに対して、
空気ヨメと言って、逆恨みをしているのかもしれません。


>日本人って交通事故をよく起こす様な気がします。 あれだけきちんと道路が整備された道を走っていて何で他の人や物にぶつかるんでしょうか。

>一方タイ人って、あれだけゴチャゴチャでまったく整備されてない道を毎日走っているのに、案外ぶつかりません。

交通事故の例はおもしろいですね。
交通事故はわたしもチェンマイで追突事故をやらかしましたw
ごちゃごちゃ走ってるわりには日本よりずっとストレスなく運転できるタイでの運転に意外感があったのを思いだしました。

ちなみに上海とかは交通事故だらけで驚きます。基本的にみんな信号を守らないし、運転マナーもおそろしくひどいです。タイではストレスなく運転できた自分ですが、上海ではこわくてとても運転できないなと思います。
上海人の内面世界もおかあつさんに分析してもらったらおもしろいな、なんて、ふと思いました。

おかあつ   2010年01月17日 17:07
>ちなみに上海とかは交通事故だらけで驚きます。基本的にみんな信号を守らないし、運転マナーもおそろしくひどいです。

ひょっとしたら、そうかもなぁ、と思いました。 タイの人でも中華系の人はあまり空気を読みません。 声もでかいし、人の目の前を横切っても平気です。 その代わり集中力が高くて頭がいい人が多いように思います。 経営が得意で難しい話とか政治の話とか、日本人と同じように話します。 そういうのを見ていると、空気読む力と論理力って反比例の関係にあるような気がするのです。

日本人は、すごく狭くて集中したノイズが少ない地域にすんでいるんだと思うのです。 つまり、あまり文化がゴチャゴチャしていないので、非論理的で社会にとって害のある人は簡単に排除出来るんだと思います。 だから、タイの様に文化摩擦に磨り減らされる事なく、きちんと色々な物を作り出すことが出きるんだと思います。

一方日本は多様性が低く、何かがあると硬直した対応を取りがちで、行き詰まりやすいということもあるんだと思います。
タビビト   2010年01月17日 18:50
ご無沙汰しております。「お帰りなさい」と言ったほうがいかもしれませんね。それはそうと、おかあつさんは相変わら珍しい経験と鋭い分析をされていますね。

この日記を最初読んだときは、日本人にあてはまることなのではないかと思いました。まだ完全には納得できていないのですけれども、イサーン人の「空気を読む」ということのレベルがとてつもなく高いものであるのかもしれませんね。ちょっとそこは体験してみないと実感できないかもしれないです。私たちが普段接しているのは、西洋人だったり、アジアでは中国人か韓国人がほとんどですからね。比較の対象が狭いのかもしれません。

>日本人はアジア人の中でもっとも論理的だからなんだと思います

これは意外な意見でした。よく私の周りでは、中国人や韓国人の理屈一辺倒に閉口しているという話はよく聞きましたから。

>ある程度周囲への無関心がないと論理的にはなれません。

これも鋭い意見です。

なんだか中途半端で申し訳ありませんが、もうすこし自分の中で反芻してみます。これからも読み応えある日記を期待しています。

おかあつ   2010年01月17日 23:55
>ご無沙汰しております。「お帰りなさい」と言ったほうがいかもしれませんね。
コメントありがとうございます。

こうやって書いているのは、要するに、僕自身、行き詰まっているからなのです。 さてどうしようか、と思って書いた文章をここに書き込んでいるだけなんです。 誰かが違う視点をくれないだろうか、と思うのです。 でも、正直、ここまでくると、どれが正解なのかなんて、存在しないのかもしれないです。 タイ人ですら、何十年も悩んでいるテーマらしいですし...。

>イサーン人の「空気を読む」ということのレベルがとてつもなく高いものであるのかもしれませんね。

これはすごいんです。 タイに来てイサーン人と知り合った人は、一様に「こんなやさしい人たちが居たのか」と驚きます。

実は、みんながタイに来てタイ人だと思って知り合う人の99%がイサーン人です。 普通のタイ人は結構冷たい人、多いです。 みんなタイに旅行にいくと、外国人が多い場所に来て出稼ぎしている親切でやさしい苦労人のイサーン人と知り合うんじゃないかと思います。 しかしイサーン人だと気が付かなくて「タイ人は親切だ」って思って帰っていくんだと思います。

watchiing tree   2010年01月18日 00:14
近頃、タイ人に嫌なことされて、「ニコニコしながら」不利を押しつけています。

日本人だって同じだよ。。

少しは解れよ!!って思いつつ喧嘩したら不利だし。。

もう少しして改善しないようなら切ります。
bobcat   2010年01月18日 00:24
イサーン人…京都人に似てるかも?
おかあつ   2010年01月18日 00:29
>近頃、タイ人に嫌なことされて、「ニコニコしながら」不利を押しつけています。
>日本人だって同じだよ。。

どこの出身の人なのか、何をされているのか、そして、それがその人の出身地の常識と照らし合わせてもおかしいことなのか、によるので、何とも言えないのですが、もし個人的なメッセージとして何か書いていただいたら、何か情報を交換できるかもしれません。 僕としてもちょっと参考になるので、よろしければ...。

タイ人は、相手がタイの常識を知らないことに漬け込んで色々駆け引きする天才です。 もし相手が相手の常識と照らし合わせても筋が通らないことをしていたら、バチっと言い返してもぜんぜん大丈夫です。 大抵の常識は、日本でもタイでもイサーンでも同じです。

難しいのは、要素によって「Aでの常識がBでの非常識、Bでの常識がAでの非常識」となっている時です。 これはまさに文化摩擦で、悩みどころです。

おかあつ   2010年01月18日 00:33
>イサーン人…京都人に似てるかも?

最近、そのことをよく思います。
でも人によるかも。
それに、後腐れがないところはあまり同じじゃないかもしれません。
あとトラブル時だけかもしれません。
普段はみんなすごく和やかで親切です。

最近景気が悪いので、トラブルが多いんですよね。
ジャコビ   2010年01月18日 01:02
>実は、みんながタイに来てタイ人だと思って知り合う人の99%がイサーン人です。 普通のタイ人は結構冷たい人、多いです。

ふと思ったのですが、私の友人のタイ人、実はイサーン人なのかも知れません。彼女が中国系タイ人のボーイフレンドにくっついてアメリカに来ている間に知り合ったのですが、彼女は他のタイ人の留学生とはしっくり行っていなかったみたいです。バンコックの出身ではないから見下されると私に言っていました。

人懐っこくて、私よりも年上なのに子供みたいな資質を持っています。お互いに少々いい加減な面があるので、何年ぶりかに連絡をとっても、変な感じは全くしません。

結局、そのボーイフレンドと結婚して女の子を授かったものの、すぐに離婚して今では娘と暮らしているそうです。彼女の事だから、娘の養育費などはしっかりともらっている事と思いますが。
おかあつ   2010年01月18日 01:18
その人がバンコク人じゃなかったら、35÷(100ー35)=53%の確率でイサーン人です。 また100%のうち15%は見下されてはいない北部人なので、それもさっぴくと確率は70%になります。 だから、多分、イサーン人なんだと思います。

イサーン人は人懐っこくて親切でやさしい人が多いです。
田舎猫   2010年01月18日 12:08
久しぶりにコメントさせて頂きます。
本当に鋭い分析ですね。

タイの場合は「王国」があった上での歴史的背景があるのかもしれませんね。
おかあつ   2010年01月18日 14:53
コメントありがとうございます^^
 
出展 2010年01月17日15:11 『「空気読む」について』

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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