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2009年7月30日木曜日

アメリカにいると見えないこと (mixi05-u459989-200907301658)

ミクシ内で書かれた旧おかあつ日記を紹介します。
アメリカにいると見えないこと
2009年07月30日16:58
田中ニュース
http://tanakanews.com/090729flu.htm

今日の田中ニュースで豚インフルの話が出てた。

僕が普段感じている事がそのまま書いてあったような感じだった。

僕が今居るタイという国は中立国だった。第二次世界大戦にも勝ってもいないし、負けてもいない。アジアの中ではおそらく唯一と言っていい、日本・ヨーロッパ・英米諸国のどこにも蹂躙されていないという珍しい国だ。 だから、英米系の国の人たちも非英米系の人たちも、無関係にたくさんやってくる。

だからタイにいると不特定多数のいろいろな国の人と触れ合う機会が多い。 だからタイに居るとニュースで見ていることとかなり違った事を肌身に感じながら過ごす事が多い。



で、豚インフルなのだけど、とにかく胡散臭い。

http://www.bangkokshuho.com/news.aspx?articleid=8213
http://www.bangkokshuho.com/news.aspx?articleid=8139

この二つの記事を見ても、日本とは大幅に対応が違うことが見える。

タイは本当に必要ならジェネリックの違法コピー薬を格安で作って国中にばらまいたりする国だ。 そのタイが、今回は妙に慎重な対応をとっている。 これは多分科学的な理由があるからじゃなくて、まったく別な政治的な理由があるからだと思う。 繰り返すけど、タイという国は本当に必要ならコピーしてタダ同然で手に入れる事ができる国だ。 コピーしないということは必要じゃないと考えているのだとおもう。 また、タミフルじゃなくてリレンザを備蓄しているというのも、印象に残る。


コメント一覧
カオソーイ   2009年07月30日 18:14
正確にいうと、第2次大戦中のタイは、日本軍の仏印進駐後、日本よりの外交をして、日本主催のタイと仏領インドシナ(現カンボジア、ラオス)との領土交渉(東京会議)で、フランスに取られた領土の一部を取り戻した。
しかし、日本の真珠湾攻撃に伴う日本軍のタイ領無断侵入に対しては武力で抵抗して、日本軍に100人以上、タイ側には軍民あわせてその数倍以上の死者がでていますから、戦争中戦争当事国に蹂躙されてないとはいえないと思います。(この作戦は、タイ占領が目的ではなく、中立国タイ領をショートカットして、シンガポールに陸戦部隊を相手の準備が整わないうちに送り込むことが目的だったようで、タイ側の強固な反撃は日本軍の予想外だったようです。)それ以降も、タイは日本軍の南方展開に呼応する形で地方鉄道の整備を戦時中に行っています。(これはアメリカ軍の指示でベトナム戦争中に地方道路を整備したのと、おなじパターンです。)

戦後、英・仏は戦時中のタイの行動は、日本に追随したもので、敗戦国扱いして領土を割譲されるべきだと主張しましたが、アメリカが、タイの行動は日本に圧迫されてやむを得ず取ったもので、その証拠に戦争開始時と終結時は日本と交戦していると指摘し、敗戦国扱いをまぬかれています。

おかあつ   2009年07月30日 18:35
自分はほとんど学がないので実際のところはまったく知らないのですが、「潜行3000里」という本を読んだことがあるのです。この本を見るかぎり、当時のタイは、今のタイとまったく変わらず、全方位外交というか、そういうことをやっていたらしい、ということを知っているだけなのです。

国内にイギリス軍と日本軍の両方の基地があるというムチャムチャな状態で、タイはどちらにもその基地の場所を教えないで、日本軍の将軍に女の子をあてがってのらりくらりとかわしていた様子がかかれていました。(これが何となく僕にはコラートにあるヤーモーの肖像とかぶってみえました。)

で、最終的に日本が戦争に負けてからは、形だけイギリスに味方するということになったという成り行きが書いてありました。 だからこそ、著者はお坊さんに変装して潜行すると言うような芸当ができたのではないかと思います。

基本的に誰も敵に回さず、怒る人の顔はきっちり立てて言うことを聞くけど、実際にやることは骨抜きにして無効化してしまい、両方の顔を立てるというのは、今のタイ人もよくやることで、読んでいてとてもおもしろかったです。

 
出展 2009年07月30日16:58 『アメリカにいると見えないこと』

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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