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2009年7月26日日曜日

時制の一致について (mixi05-u459989-200907261854)

ミクシ内で書かれた旧おかあつ日記を紹介します。
時制の一致について
2009年07月26日18:54
さっき起きた。 起きた瞬間、パッとあることが閃いた。 「時制の一致」って本当だろうか。

実は起きる時前回の日記を英語に訳してブログに載せたらどうかなぁと言うような事を考えていた。 それで、訳し方を色々考えていて、ある部分を "I noticed that it contains ..." と訳すかなぁ ...と言うような事をぼんやり考えていた。 しかし、「あれっこういう場合って確か『時制の一致』が起こるから間違いじゃない?」と言うような事を考えた。 しかし、これを "I noticed that it contained" と訳すと、ものすごく気持ち悪い。

疑問に思って、調べてみた。

"I noticed that it contains"
http://www.google.com/search?hl=en&q=%22I+noticed+that+it+contains%22

"I noticed that it has"
http://www.google.com/search?hl=en&q=%22I+noticed+that+it+has%22

"I noticed that it contained"
http://www.google.com/search?hl=en&q=%22I+noticed+that+it+contained%22

"I noticed that it had"
http://www.google.com/search?hl=en&q=%22I+noticed+that+it+had%22

時制が一致するケース・一致しないケース、ともに普通に使われていることがわかった。
つまり、時制は必ずしも一致しないのだ。

そもそも、時制の一致って英語でなんていうのだろう。 調べてみた。

実は、時制の一致に対応する英語は色々あるらしい。 それで思ったのだけど、ひょっとすると時制の一致というのは日本人が考えた概念なのかも知れない。

このエントリは、とてもよくまとまっていて、わかりやすい。
http://en.wikipedia.org/wiki/Sequence_of_tenses

この先生が書いた事は、とてもよくまとまっている。
http://www.wright.jp/eikaiwa-benrichou/arekore-eikaiwa/mismatching-tenses.html



参考:

この方が "back-shift" という言葉を紹介していた。
http://hb8.seikyou.ne.jp/home/amtrs/jisei.htm

back-shift
http://www.google.com/search?hl=en&q=grammar+back+shift

ある英語の先生の日記
http://english-jack.blogspot.com/2009/04/backshift-and-remote-relationships.html



僕は最初、日本の英語研究が遅れているから、こういう間違いが起こったのではないかと考えたのだけど、もともと、この件に関しては諸説紛々あってはっきりした答えは出ていないようだ。 インターネットが普及したことにより、討論が盛んになって、あちこちでこの疑問について討論されていた事が合流しつつある、とそんな雰囲気を感じた。



結論は、 direct speech のときは必ず 時制の一致 (agreement of tense) が起こるが、それ以外のときは、現実の状態に合わせることを優先すべきで、必ずしも一致させなくてもよい、ということらしい。

往々にして、理屈というのは正しくない事のほうが多い。 理屈ばかり知って頭でっかちにならないように気をつけたいものだ。

コメント一覧
AMFTW   2009年07月26日 21:42
基本的に時制の一致は、書き英語の場合によく指摘されます。カナダでも指摘されたけど、会話になると、時制の一致が原則だけど、過去形の句の中が現在形ということはよくあります。というのは、現在形にすることにより、より臨場感をます表現にさせることができるので、現在形でもいいのです。試験では間違いですけど。
ねこ☆ミ。   2009年07月26日 22:50
時制の一致を気にして過去形(Past tense)で書いてると、現在形(Simple present tense)に修正されることは、たまにある。

自分の理解では、時制の一致の文法が間違っているのではなくて、「言語を使用すること」と、「言語の使用方法を記述すること」は、まったく異なる行為なので、そもそも、一致しないことなのだと思う。
ねこ☆ミ。   2009年07月26日 23:11
上のリンク先を読んでいて、改めて、時制を的確に使い分けるのは難しいと実感した。

おかあつ   2009年07月27日 03:14
>というのは、現在形にすることにより、より臨場感をます表現にさせることができるので、現在形でもいいのです。試験では間違いですけど。

なるほど... そういえば、僕が聞いたことがあるのは「とにかく統一しろ」という話です。 過去の話であってもなくても、過去形で話し始めたら過去形だけ使って、現在形で話し始めたら現在形だけで話すようにするかなぁ... って言われたことあります。

"I wish I knew" とか 逆のパターンもありますね。

wright によると...

1. 歴史上の事実は常に過去形:
Did you know Columbus discovered America in 1492?

2. 不変の真理は常に現在形:
I learned the earth moves around the sun.

3. 仮定法は時制の一致を受けない:
She wished she were a doctor to save her child.

4. 話者のその時点での気持ちによる不一致:
I heard there is a party tonight.
Yoko said she does volunteer work on Sundays.

... これに加えて臨場感付き現在話法で、大体全部かなぁ...という気がします。



独り言:
Do you know ... って聞くのと Did you know ... って聞くの、微妙にニュアンス違うような...。
「知ってる?」 「知ってた?」ぐらいの違いかなぁ...。

これに時制の一致を加えるとすごく変。

"Did you know he is a gay" を Did you know he was a gay" って言ったら何かニュアンス変わっちゃうし

"Do you know he was a gay" を "Do you know he is a gay" って言うのも違うような気がするし。

ジャコビ   2009年07月27日 09:02
アメリカ人でもうっかりすると間違えるみたいですよ。会話の中では誰も気にしないけれど、仕事関係のメールや手紙での時制の一致には気を使います。知性のない人だ、意思の疎通が出来ない人だ、と思われたら、仕事を任せてもらえないです。時制の一致というよりも、こちらの意図した事が正確に相手に伝わるか否かですよね。従節の時制が変わる事によって、文章の意味が変わって来たりすることもあります。
おかあつ   2009年07月27日 15:14
>アメリカ人でもうっかりすると間違えるみたいですよ。会話の中では誰も気にしないけれど、仕事関係のメールや手紙での時制の一致には気を使います。

なるほど...

>知性のない人だ、意思の疎通が出来ない人だ、と思われたら、仕事を任せてもらえないです。

なるほど...

なるほどなぁ...

>時制の一致というよりも、こちらの意図した事が正確に相手に伝わるか否かですよね。

それはもちろんそうです。


ただ書き間違いはやっぱり格好悪いと思うのです。 僕みたいな非ネイティブが見ててもやっぱりかっこ悪いなあって思いますし...。

問題は、時制の一致に少なからぬ例外がある(というか時制の一致のほうがむしろ例外)と言う事がほとんどどこにもかかれてないことじゃないかと思うのです。

 
出展 2009年07月26日18:54 『時制の一致について』

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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