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2009年6月22日月曜日

難解なアメリカ4コマ漫画 (mixi05-u459989-200906222205)

ミクシ内で書かれた旧おかあつ日記を紹介します。
難解なアメリカ4コマ漫画
2009年06月22日22:05
Penny Arcade
http://www.penny-arcade.com/comic/

今までみた英語の漫画の中でいちばん難解な気がした。

この漫画には次のような背景があるのだそうだ。

ちょっと前のmycomジャーナルの引用:
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●COLUMN [10] シリコンバレー101 第238回 執筆=Yoichi Yamashita
3コマ漫画が北米最大規模のゲームイベントに
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北米最大のゲームイベントと呼ばれていたE3が今年からビジネス色を強めて規模を
縮小した。一部の報道関係者とベンダーに参加者が絞り込まれ、 6~7万人だった
規模が1/10以下になった。では、今年の"北米最大のゲームイベント"の座はという
と、PAX (Penny Arcade Expo)が有力視されている。

PAXなんて聞いたことがないという方も多いだろう。米国でもE3のような知名度は
なく、完全に知る人ぞ知るという存在である。だが、8月末にワシントン州シアト
ルで行われたPAX 2007には3万人を超える参加者が集まった。で、今頃になって、
なぜPAXを取り上げるかというと、同イベントは20日から始まる東京ゲームショウ
の北米におけるライバルとも呼ばれているのだ。正しくはPAX参加者の多くは東京
ゲームショウにも興味津々であり、参加者交流が可能なイベントなのである。

○ゲーマーでなければ理解不能な笑い

PAXがユニークなのは、オンラインで無料配信されている3コマ・コミック「Penny
Arcade Strip」( http://www.penny-arcade.com/comic )の読者コミュニティから
始まったという点だ。Penny Arcade Stripはガーフィールド(Garfield)やディル
バート (Dilbert)と同じ、典型的なストリップのフォーマットで、風刺の効いたコ
ミックである。ただ普通の笑いではない。取り上げられているのはゲーム関連の話
題のみ。ゲーム内で出てくる台詞、ゲーマーならではの単語や言い回しがぼんぼん
飛び出してくる。ゲームの最新ニュースがネタになっている回も多く、ゲーム業界
の動向を把握してなければ、オチがさっぱり分からない。読者となれる層が極めて
せまいのだ。ただ、その限られた読者に圧倒的に支持されている。作者のMike
Krahulik氏とJerry Holkins氏は、ゲーム専門のプレスと同様に開発中のゲームの
情報をチェックし、トレーラーやデモに触れて、そのゲームが世に出るタイミング
に合わせてPenny Arcade Stripのネタにする。その絶妙さがハードコアなゲーマー
の心をがっちりつかんでいる。Penny Arcadeの現在のページビューは月5,500万程
度。よほどがんばっているゲーム情報サイトでなければ、ゲーマーに対する影響力
という点で太刀打ちできないと言われている。

Penny Arcade Stripの人気の高まりと共に、新聞シンジケートから掲載の打診を受
けたようだが、作者2人は安易なビジネスモデルに乗らなかった。ゲーマーにとっ
てクールな存在であるのをPenny Arcade Stripのビジネスモデルとし、ゲーマーが
好んで読まない新聞を見送り、オンライン配信にこだわった。その結果、ハードコ
アなゲーマーに効率よくリーチできる場所と評価され、今ではBlizzard、NAMCO
BANDAI Games、Midway、Ubisoftなど大手ゲームベンダーが競って広告を出してい
る。

○E3を失ったゲーマーの受け皿

PAXは、Penny Arcadeが2003年に始めたゲーマー向けイベントだ。数多くの試遊機
とデモ、ゲームトーナメント、パネルディスカッション、コンサート等々。ゲー
マーに楽しんでもらうためのゲーム・フェスティバルである。

東京ゲームショウのある日本では、ゲーマーが主役のイベントに違和感がないと思
うが、米国で活気のあるゲームイベントはE3のようなゲームビジネス向けのイベン
トばかりだった。そこに試遊機やデモを目的にしたゲーマーも集まり始め、イベン
トが肥大化するに従って展示コストが高騰。コスト対効果の低下を嫌う出展者が現
れ始めたため、E3はゲーマーが直接最新のゲームに触れる場所であることを切り捨
て、より明確にゲームビジネスに焦点を搾ったイベントとなった。

問題はE3を失ったゲーマーの受け皿である。昨年までE3が開催されていたLAコンベ
ンションセンターで、10月にE for All( http://www.eforallexpo.com/ )という大
規模な新イベントが行われる。ただ、従来のE3の試遊やデモを切り取って提示する
だけでは、出展企業と参加者を満足させられるかは疑問符がつく。

PAXはE3後継を狙ったイベントではないが、Penny Arcade Stripに集まるゲーマー
の年に1度のお祭りが自然と受け皿になっている。PAXをゲーム業界のウッドストッ
クと呼ぶ声もある。ゲーム文化に根づいたコミュニティによるムーブメントの期待
も込めた喩えだろうが、それに応えられるような勢いが今のPenny Arcadeにはある。
その根っこが3コマ・コミックだけに、ネットコミュニティのパワーを実感できて
痛快な気分になる。米国においてゲーマー向け大型イベントが初めて注目されてい
る今年、コミュニティ色の強いPAXに"北米最大のゲームイベント"の座を獲得して
もらいたいところだ。

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引用終わり。

面白いなぁと思った。

なんとなくmixiを思った。

mixiがまだ割とマイナーな存在だったころは、mixiはきちんと機能がワークしていたというか、今ほど高性能ではなかったにせよ、まともなコミュニティーシステムだったような気がする。

でも、ある時点でミクシは大々的に変わった。 そして、今では、かなり多くのすっかりウソで固められてしまったように思う。 動いているように見せかけて動いていない機能が増えている。ユーザーの自由はかなり制限されるようになった。 同時にいろいろなミクシというビジネスに都合の悪い事実は隠されるようになった。 (しかし、機能追加お願い掲示板っていつのまになくなったの? 今日気がついたけど。 )

しかし僕はそれはしかたがないことと思う。 きっと ウソで固められているからこそ、資金を回していくこともできるんだと思うし、それはある面いたし方のないことでもあるだろう。 そのこと自体否定はしない。

だけど、ここでいう PAX みたいに、本質を大切にしたからこそ、ビジネスモデルが守られる、というケースもきっとあるのではないかと思う。 安易に本質を捨てたミクシと、本質を守り小規模を守ったからこそ生き残ったPAX。

僕みたいなコアユーザーにとっては明らかにPAX式の経営のほうがメリットが大きい。 僕にとってはPAX式でないシステムで経営されているものなど、論外だ。 だけど、これはあまりにもニッチで経営としては必ずしもうまくいく方法ではない。 世の中、僕のように「違いがわかる男」ばかりではない。

しかしである。 「違いがわかる男」である僕は、まるで修行僧のようなつらい苦行のネットライフを送っている。 毎日莫大な量の外国語文献に目を通し、常に難解なアルゴリズムの研究に余念がない。 神経をすり減らし茫然自失・目はうつろ。 そんなのは、誰だっていやだろう。 それは仕方がないことだ。 ひとはすべて、自分の専門以外は「無関心なユーザー」でいるための権利がある。


経営するときに、どちらを選ぶべきなのか。 これはとても難しい選択なのかもしれない。


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出展 2009年06月22日22:05 『難解なアメリカ4コマ漫画』

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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