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2009年5月5日火曜日

「日本はもう立ち直れない」 (mixi05-u459989-200905050021)

ミクシ内で書かれた旧おかあつ日記を紹介します。
「日本はもう立ち直れない」
2009年05月05日00:21
僕は日本が嫌いだし、日本にも住んでいないし、日本で働こうなんて夢にも思ってないけど、だからと言ってこの人が言うことにもろ手を挙げて賛成かといえば、そんなことは決してない。

「日本はもう立ち直れない」 だから「海外で働こう」に賛否両論
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090504-00000001-jct-soci
(下部で引用)

読んだ感想第一番は「なんだかなぁ...」だ。 型にはまった決まりきった考えかたしかできない人に思える。 海外に出る人って、往々にして日本のことをぜんぜんわかってないっていうタイプの人、多いと思うけど、この人も日本のことを知っているようでいまいち判ってないというか、そういうタイプに僕には見える。

海外に出た人って、日本人的なよさも持ってないし、かといって外国の文化のよさをきちんと吸収できているとも言いがたいような人、多い。 僕は日本人で日本が嫌いだけど、日本人にも外国人にもなりきれていないというのは、それはそれで問題だと思う。 僕は日本が嫌いだけど、外国文化を深く知るためには、自分の文化をきちんと尊重する必要があると思う。 自分の文化を尊重できない人は、他人の文化も尊重できない。

>渡辺さんは、海外が嫌になれば、日本で就職すればよく、留学経験などがあれば優位になるとしている。

そんなのは夢のような話だ。 実際には海外と国内との落差で血を見るようなカルチャーギャップの苦しみに落ちなければならないのに、何を寝ぼけたことを言っているんだろう。 それに日本人は日本的でないものをあまり好まない。 あまりゴリゴリに合理的な考え方を国内に持ち込めば、あっさり煙たがられて自分の居場所を失うだけだ。


小飼氏も、僕はあまり好きでない。 (昔、ミクシの日記で好きじゃないとかいたら、小飼氏の知人である某超偉いプログラマがコメントしてくれて、たしなめられたことがあったが。 だけど、嫌いなものは嫌いだ。 仕方がない。) このバカは、こんな表面的なことしか書いてないエントリに何でもろ手を挙げて賛成するんだろう。 てんでポイントを得てない。

中国でもインドでもベトナムでも、どこでもいいから働けというが、本人はアメリカで働いている、という点に巨大な矛盾点を感じるのは、僕だけだろうか。 日本以外のアジア地域で仕事をする、ということにどれくらい巨大な不条理と困難が立ちふさがっているのか、まったく知らないんだと思う。

アメリカって自由の国で、思想的に自由、って考えられているけど、実際には色々な目に見えない制約が課せられている、と僕は思う。 東南アジアで「一切広告が目に飛び込んでこない情報シェルター僻地」で長い間生活すると、それをまざまざと感じる。 なくなるとはじめて気がつく情報操作。 別にそれが悪いとも言わない。 資本主義とか民主主義って、共産主義とかよりももっと巧妙で強力なプロパガンダがないとうまく運営できないんだと思う。 どこの社会に行っても本当のことなんて誰も言わないものだ。 本当のことを言うのは損だからだ。 ま、だからなんだ、ということではない。 そもそもそういうものじゃないかと思う。 だから人が言うこと...本や新聞に書いてあることを鵜呑みにしてはいけない、と思う。 自分の目で見て自分で考える以外に方法は無いと思う。


なにはともあれ、この人が持っている世界観ってアメリカのプロパガンダ宣伝そのままで、ぜんっぜん面白くない。 確かに物知りだけど、実際に目で見て自分で考えた人の意見ではない。 つまらない。


実際に海外で暮らしているなかでこのエントリを読んだときに感じる違和感はたくさんあるけど、あげていくと切が無い。

もしよかったら、どんな違和感を感じたかコメントください。



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「日本はもう立ち直れない」 だから「海外で働こう」に賛否両論
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090504-00000001-jct-soci

「日本はもう立ち直れない」。こんな刺激的な問題提起を行い、留学して海外で働こうと呼びかけるブログが話題だ。筆者は、米シリコンバレーでコンサルタント会社を経営する渡辺千賀さん。経済が伸び悩む日本ではもはや成功体験ができないというのが理由だが、ブロガーらの間では賛否両論だ。

■日本は、格差社会・誘拐多発のアルゼンチン型に?

 この刺激的なブログを書いた渡辺千賀さんは、東大工学部を出て、アメリカの名門スタンフォード大学でMBAを取ったという才媛。職歴も、三菱商事に勤めた後、マッキンゼーで戦略コンサルティングに携わり、2000年にシリコンバレーで起業、と華やかだ。

 そんな渡辺さんが日本を見る目は厳しい。

 自らのブログ「On Off and Beyond」の2009年4月27日付エントリー。20年ほど後の日本について、ベストケースでも、経済に活力がなく、観光に頼ってそれなりの生活を送るフランス型だと指摘した。最もありうるのは、格差社会が進んで金持ちが誘拐を恐れて暮らすアルゼンチン型。同国は、かつて日本のように世界の中核を担うと言われたからだという。そして、ワーストに挙げたのが、あまりの貧困に右翼の台頭を許してしまうケースだ。

 そして、日本ではもはや、高度成長期のような「成功体験」が味わえず、自信を持つことが難しいことを示唆し、「日本はもう立ち直れないと思う」と明言したのだ。そのうえで、「海外で勉強してそのまま海外で働く道を真剣に考えてみて欲しい」と促している。

 海外で働く場所として、渡辺さんは、中国でもインドでもベトナムでも、成功体験ができる「伸びてる場所」だという。自らが働くシリコンバレーは、ハイテク・ベンチャーが大学から育つのを目の当たりにして、そのダイナミズムに目から鱗が落ちたという。渡辺さんは、海外が嫌になれば、日本で就職すればよく、留学経験などがあれば優位になるとしている。そして、進路変更ができなくなる前に、「若い人に早く気づいて欲しい」と呼びかけている。

■池田信夫さん「日本人の多くが『希望がない』と思っている」

 渡辺千賀さんのブログ日記は刺激的なだけに、コメント欄やほかのブログでも賛否両論が相次いでいる。

 アルファブロガーとして知られる小飼弾さんは、自らのブログ「404 Blog Not Found」で、「よくぞ言って下さいました」と賞賛した。自らの海外体験があったからこそ自信が持てたとし、回りもそうだと述べて、「海外を知らないと日本に留まる資格もない」ようになりつつあるとしている。自分ではなく日本に希望している人が多すぎるから逆に日本に希望がないとも指摘し、「もはや日本を支える人材を、日本国内だけで育てることが無理」と断言している。

 一方で、渡辺さんの日記内容について、反発するブロガーもいる。

 ソフトウェアエンジニアの北山朝也さんは、自身のブログ「フューチャーインサイト」で、「立派な志だと思いますが、はっきりいって大きなお世話ですよね」と漏らした。北山さんら20代後半の世代は、高齢者が増えたために割を食っているとしながらも、「勝つ」ことよりそんな社会を誇りを持って支える「撤退戦」も選択肢だとした。

 渡辺さんに近い考えは、経済学者の池田信夫さんが、自らのブログですでに述べている。反響が大きかったという2009年4月19日のエントリー「希望を捨てる勇気」だ。池田さんは、「2ちゃんねるで書き込みが今も続いており、私の話に『けしからん』ではなく、『その通り』みたいな反応になっています。日本人の多くが『希望がない』と思っており、なかなか深刻ですよ」と言う。

 ただ、渡辺さんが海外で働くよう呼びかけたことには、「留学はごく一部の人たちの特殊な解決策でしかなく、国民の大部分には解決になりません」と懐疑的だ。そのうえで、池田さんは、日本悲観論の主な要因は政治だと説く。

 「正社員と派遣などとの格差固定は深刻で、若者にとって会社は、かつてのようなコミュニティではなく、既得権を守るクラブでしかなくなっています。新卒で就職できない若者が増え、身分保障されていない人が近い将来、多数に上る恐れがあります。しかし、政府は、相も変わらずバラマキ政策を続けており、必要な雇用対策を打ち出していません。日本経済がよくなるいい材料がなく、国民は、大変なことになると思い始めています。マスコミも景気対策に批判的になったのは、これまでなかったことですよ。投資は先行きの見通しでするものなので、未来への確信がないと、経済は立ち直りませんね」

コメント一覧
ジャコビ   2009年05月05日 00:56
私も渡辺さんの意見はアメリカのプロパガンダというか、ご自身の宣伝のように思えます。書いているのもご自身のブログだし、自ら報道関係にニュースリリースして、知名度を上げようというのが本当のところではないでしょうか。これはアメリカのビジネスの常套手段なので、気にする程のものでもないと思いますが、ナイーブな日本人はかなり真剣に受け取ってしまうのでしょう。渡辺さんという方が本当にブログに書かれたような意見を持っているのか、それとも話題性の為に書いた事なのか、私には判断がつきかねます。

>ただ、渡辺さんが海外で働くよう呼びかけたことには、「留学はごく一部の人たちの特殊な解決策でしかなく、国民の大部分には解決になりません」と懐疑的だ。そのうえで、池田さんは、日本悲観論の主な要因は政治だと説く。
私は、この意見に賛成です。
おかあつ   2009年05月05日 01:14
>これはアメリカのビジネスの常套手段なので、気にする程のものでもないと思いますが、

「あぁ~! そうなんだー!」 と思いました。 そうなんですね。

>渡辺さんという方が本当にブログに書かれたような意見を持っているのか、それとも話題性の為に書いた事なのか、私には判断がつきかねます。

ホリエモンと同じかも知れないですね。 だとすると、こうやってハデにパフォーマンスをして目だった結果、みんなが持ち上げ始めるのかも知れません。 で、持ち上げるだけ持ち上げたあと、いきなりはしごをはずしたりするのかもしれませんね。

日本だと、目立つと結構損なところ、あると思います。 ひょっとしたら日本だけじゃないかもしれないですが...。


>私は、この意見に賛成です。

どこの国にもアウトサイダー的な人がいるんじゃないか、って思います。 日本によくいる「俺は日本が嫌いだ! だから海外に出て一発当てる!まずは留学だ!」っていうタイプはタイにも居ます。 こういうタイプというのは、別にタイに問題意識を持っているわけではなく、単にタイ国内の居心地が悪いと感じているタイプです。 この点、僕も近い物があります。 別に日本文化に問題意識を持っているわけではなくて、単に居心地が悪いだけなのです。

大体なれない外国に行ってなれない文化を学ぶというのは、そうとう精神的に敷居が高いことだと思うのですが、それを面倒と思わないということは、それだけ自分の国に相当な居心地の悪さを感じているんだと思います。 こういうタイプは海外に出ることで自分を見つけようとするタイプなんだと思います。 こういうタイプは、どこの国にも居るような気がします。

で、そういう居心地の悪さを感じてない人は、一般的に「そこまでして」海外に出ようとは思わないものではないか、と思います。
ジャコビ   2009年05月05日 02:57
私も計画的にアメリカに来ました。個人的な好みから言うと、ヨーロッパや南米の方が好きなのですが、南米は危なすぎる、ヨーロッパには留学は出来てもそこに居座る事は出来ないと考え、永住の可能性が高いアメリカを選びました。

アメリカは好きな国ではなかったのですが、例えようもない日本の閉塞感で「死んではいないけれど生きてもいない」状態だったため、思い切って飛び出してみました。

でも、もうアメリカに16年も住んでいますが、私程日本が嫌で飛び出した人には、滅多に会いません。多いのは、結婚等の理由で何となく居座る結果となった人々で、そう言う人達の多くは、老後を日本で過ごしたがっています。私は、老後も日本で過ごしたくないので、ゆくゆくはアメリカの市民権を取得するつもりでいます。
おかあつ   2009年05月05日 03:08
16年って長いですね。 16年かぁ...。 16年前、僕は20歳で、一番アメリカに行きたいと思っていた時期でした。 僕はしかし経済的に瀕死の状態だったので、外国に行く余力などかけらもなく、仕事と高校の両立目指して走り回っていました。 行きたい行きたいと言い続け気がつけば16年も立ってしまいました。

しかし時代はすっかり変わりましたね。

僕は老後をどこの国で過ごしたいかなぁ...。
退会したユーザー   2009年05月05日 23:44
私も日本が好きではないので出ていきたいと思っています。でもどうしたらいいのか、どうしていきたいのかがはっきりわからなくて、まだここにいます。
上のブログを読んで、成功した人だからなんでもいえるんじゃないか、みんな自分と同じだと思わないでほしい、と思いました。留学経験があることが優位になるというのは嘘ですね。語学留学といいながら遊んでしかいない人は山のようにいます。日本から出ることじたいは別にすごいことじゃないのに、そう思っている人が多いと思います。
ジャコビ   2009年05月06日 06:11
横やりですけど錦保吉さん、

何事も調査に調査を重ねて、決してあきらめない事です。やりたい事をやっている人は、それだけ失敗の数も多いはずです。不屈の根性は海外で暮らしたい人の必須条件です。頑張って下さいね。
おかあつ   2009年05月06日 06:56
>上のブログを読んで、成功した人だからなんでもいえるんじゃないか、みんな自分と同じだと思わないでほしい、と思いました。

多分だけど、成功はしていないと思います。 現実ってもっと厳しいです。 これくらいの付け焼刃だとすぐボロが出ます。 今成功しているように見えても、長い年月(っていっても4~5年ぐらいで充分ですが)の間には、結果が出てしまいます。

本当に成功している人はこんなおいしいことばかり、言わないです。
退会したユーザー   2009年05月07日 01:59
ジャコビさん
ありがとうございます。決してあきらめないこと、ですね。
自分にとってあきらめられないことって何だろうと考えました。でも、まだ、あまりわかりません。

>今成功しているように見えても、長い年月(っていっても4~5年ぐらいで充分ですが)の間には、結果が出てしまいます

本当に「成功した」といえるのはどういう人なんでしょう。いつになっても「あと何年後かに破綻するかもしれない」とびくびくしないようになれたら成功者なんでしょうか。
身近な人で、おいしいことばかり言う人はすぐに、胡散臭い、怪しい、と思います。でもそれが著名人だったり誰かに支持されている人が言うと、鵜呑みにしてしまうところがあります。
 
出展 2009年05月05日00:21 『「日本はもう立ち直れない」』

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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