OracleがSunを買収した件について
2009年04月22日08:43
Oracleというデータベースなどを開発している大きな会社が、Sunというコンピューター会社(Javaというコンピューター言語を作っている)を買収した話がある。 これはコンピューター業界の各方面に大きな影響を与えるすごくインパクトのある話で、コンピューター関係の人たちはこの話題で持ちきり、といった感がある。
このところ、頭を日本語に切り替えて日本語で仕事をしているので、あまり英語の記事を読んでなくて、日本語のニュースばかり読んでいるのだけど、しかし、すごく大きな違和感を感じる。 何故だろう。
1.Javaの将来を心配している人がまったく居ない。
ま、Javaを使っている人が少ないということ以上にプログラマ自体少ないんじゃないか、っていう気がする。 プログラミング言語というのは、システムを作るもっとも基盤にある存在なわけで、コンピューター業界の基幹だ。 それなのに、心配している人がまったく居ない。 びっくり。
2.一方でMySQLを心配する人は桁違いに多い。
mixiも MySQL で動いているぐらいで、MySQL の利用率は高いのだろう。 でも僕の感じからすると、コンピューター言語の方がずっと重要だと思う。 コンピューター言語というのは唯一無二の存在で他にほとんど代替案がないものだけど、MySQLなんて Postgress もあるし、フリーのDBなんて今や無数にあるわけで、いくらでも代替案があるものだ。 手間さえかければいくらでも移植できる。 たいしたことない。 しかし、今、まともなコンピューター言語はJavaを除くといまだにCしかないのだ。 Javaがなくなったらもう他に存在しない。.NET なんて話にならない。 みんなそのことに気がついていないんだろうか。 みんな頭が寝ているんだろうか。
3.コンピューター関連の人はこの話題で持ちきり、なはずなのに、意外と興味をもたれてない
この件が社会の中のコンピューター・インターネットというものに、どれくらい大きなインパクトを残すものなのか。 それは未知数でまだどうなるかわからない。 この問題は、昨今のインターネットが生活に深く入り込んだ日本の日常生活に少なくない影響があるはずなのに、なんかノンキ。
4.ほとんどの人がビジネスという視点しか持ってない。
ま、これも当たり前といえば当たり前なのかもしれないけど。 でも、僕的には、なんか箸で寿司を食う不慣れな寿司屋の店主みたいに変に見える。 スト2をプレーしたことがないゲーセンの経営者みたいに変だ。 自動車工場の社長なのに自動車の整備にまったく興味が無くてツンツルテンのタイヤのまんま車を乗り回してるオヤジみたいに変だ。 要するに、自分のやっている会社の業務内容に何の本質的な興味も持ってないのが、変なんだよな。 トリビア的なことは良く知ってるくせにな。
雑感: しかし、きちんとしたプログラマ...コンピューターサイエンスを学び、OSの設計技法を学んだ本格的なプログラマというものが、日本にほとんど居ない、ということなんだろうと思う。 僕は、プログラマである以上、それを学ぶのは猫が顔を洗うのと同じくらい当たり前なことだと感じるのだけど、そう思わない人のほうが大多数なんだろう。 寂しいけど、仕方がない。
僕は小学生の頃、みんながファミコンでワーイワーイって遊んでいるとき、PC6001を使いアセンブラを使ってゲームを作ったりしてた。 みんなファミコンすげーとか言っているとき、僕が自分でゲームを作っていた。 みんな僕が何をしているのかすら理解できなくてポカンとした。 たまに僕が面白いと思ったことを友達に話しても、一緒に面白いと思ってくれる人は稀だった。 話題が合う人が居なくて寂しくて、いつも「みんな何にもわかってないよな」とかぼやいていた。
今もあまり変わってないのかも知れない、と思う。
参考: 英語のニュースを探してみた。
Sun And Oracle (サンの公式ページ)
http://www.sun.com/third-party/global/oracle/
Oracle to Buy Sun(サンの公式ページ)
http://www.sun.com/aboutsun/pr/2009-04/sunflash.20090420.1.xml
Oracle buys Sun: understanding the impact on open source
http://arstechnica.com/open-source/news/2009/04/oracle-acquires-sun-ars-explores-the-impact-on-open-source.ars
In Sun, Oracle Sees a Software Gem
http://www.nytimes.com/2009/04/21/technology/companies/21sun.html
Oracle Impact On Java, Solaris, MySQL, NetBeans & Sun Open Source
http://www.indicthreads.com/4040/oracle-impact-on-java-solaris-mysql-netbeans-sun-open-source/
What Oracle Sees In Sun
http://www.businessweek.com/technology/content/apr2009/tc20090420_494938.htm?chan=top+news_top+news+index+-+temp_top+story
普通に僕が「書いてあって当然」ということが書いてある。 的を得ている。
で、以下典型的な日本のニュース。 何かマヌケ。
===========================================================================
OracleによるSun買収――アナリストに聞く
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090421-00000050-zdn_ep-sci
米Oracleは4月20日、米Sun Microsystemsを約74億ドルで買収すると発表した。Sunの株式を1株当たり9.5ドルで買い取る。これについて業界アナリストはどうみているのか。IT専門の調査会社、アイ・ティ・アール(ITR)の内山悟社長およびシニア・アナリストの舘野真人氏、ERP研究推進フォーラムの委員を務める鍋野敬一郎氏に聞いた。
●ITR社長の内山悟氏
双方にとって「グッドチョイス」というのが第一印象です。ソフトウェア企業のOracleと、ハードウェアを中心とするSunという領域が違う者同士の合併なので、ユーザーの痛みも少ないと考えられます。
若干製品が被るところもあります。SunのミドルウェアではEAI(エンタープライズアプリケーション統合)の旧SeeBeyond製品やオープンソースデータベースのMySQLあたりを守れるのかが多少心配ではあります。
サーバ、ストレージ、SolarisなどSunの主力製品は守られると考えられます。Oracleはデータウェアハウスに高機能サーバを組み合わせたデータウェアハウスアプライアンス「Exadata」に力を入れています。現状は、HPのハードウェアをベースにした製品を提供していますが、ここについてOracleはそれほど固定的な考え方をしていないと考えています。
(現状、SunのSPARCなどの開発を手掛けている)富士通とOracleの間で、多少複雑な関係が生じる可能性がありますが、両社の関係は深く、上位クラスのパートナー関係を結んでいます。その意味では、大きな問題はありません。
全体としては、ユーザーにとって悪い話ではないという印象です。Sunにとっての相性はIBMよりも良いでしょう。Oracleのラリー・エリソン氏とSunのスコット・マクニーリー氏の仲が良いことも指摘できます。
●ITRの舘野真人シニア・アナリスト
IBMによる買収が破談した時点で選択肢は限られており、その意味では納得できるものでした。ただし「これほど早く動くとは」という驚きはあります。製品ポートフォリオの面からも、企業文化の面からも、IBMよりはOracleの方がSunの技術を上手に生かすと考えられます。Sunにとっても既存ユーザーにとっても、現時点で望みうる最善の結末となったといえます。
Oracleの戦略上、Sunのハードウェアを手にする利点は確かに大きいですが、顧客ベースを手にできることの方が重要です。Sunが強いとされていた金融業やネット企業などに対して、アップセルをかけられる利点は大きいです。
製品面ではJavaというプラットフォームを得ることが、Oracleのミドルウェア/アプリケーション戦略を加速させる大きな要素となり得ます。 Sunの遺産をうまく取り込めば、具現化に手間取っているFusion戦略を前進させるきっかけになるかもしれません。特に、Microsoft の.NET陣営に対してはアドバンテージを持ったと言えます。
今後の懸念材料として、Solaris、SPARCは当面サポートを継続するでしょうが、長期的に残すかどうかは微妙ともいえます。ハードウェアに対する経験のないOracleが、特に既存顧客のサポートなど、どのようにビジネスを展開するのかについてもやや不安があります。パートナー戦略の強化によって、ノウハウをいかに補うかがカギになるのではないでしょうか。
その他、Sunの買収後、Oracleがクラウドコンピューティング戦略を本気で推進するかどうかは、現時点では判断がつきません。Oracleはこれまでクラウドに対してどちらかと言えば慎重なアプローチを取ってきました。本業であるデータベース事業への影響を考慮してのことでしょう。したがって、当面は慎重なスタンスを取ることも考えられます。
●ERP研究推進フォーラムの鍋野敬一郎氏
これでOracleは「ソフトウェア大手」から「総合IT大手」へと変わります。Oracleはネット広告など一過性のトレンドに左右されていない買収をしていると思います。IBMとの話が破断したこのタイミングでSunを買収しても、おそらく誰からも批判されないでしょう。救済合併のようにみえるからです。
負債などを差し引いた実質的なSunの買収額は56億ドルといわれています。Oracleにとって、Sunの顧客ベースを5000億円程度で購入できるのは安い買い物といえます。
今後、MicrosoftやSAPといったソフト専業ベンダーという業態がそろそろ終焉を迎えるかもしれません。特に、SAPはここしばらく、リニューアルやバージョンアップ、買収製品の統合ばかりで新しい製品をリリースしていません。いよいよ市場開拓能力が衰退しているのかもしれません。クラウドコンピューティングへの立ち位置がはっきりしていないのもSAPの課題といえるでしょう。
次の業界再編の主役としては、Ciscoあたりが考えられそうです。
最終更新:4月21日14時44分
このところ、頭を日本語に切り替えて日本語で仕事をしているので、あまり英語の記事を読んでなくて、日本語のニュースばかり読んでいるのだけど、しかし、すごく大きな違和感を感じる。 何故だろう。
1.Javaの将来を心配している人がまったく居ない。
ま、Javaを使っている人が少ないということ以上にプログラマ自体少ないんじゃないか、っていう気がする。 プログラミング言語というのは、システムを作るもっとも基盤にある存在なわけで、コンピューター業界の基幹だ。 それなのに、心配している人がまったく居ない。 びっくり。
2.一方でMySQLを心配する人は桁違いに多い。
mixiも MySQL で動いているぐらいで、MySQL の利用率は高いのだろう。 でも僕の感じからすると、コンピューター言語の方がずっと重要だと思う。 コンピューター言語というのは唯一無二の存在で他にほとんど代替案がないものだけど、MySQLなんて Postgress もあるし、フリーのDBなんて今や無数にあるわけで、いくらでも代替案があるものだ。 手間さえかければいくらでも移植できる。 たいしたことない。 しかし、今、まともなコンピューター言語はJavaを除くといまだにCしかないのだ。 Javaがなくなったらもう他に存在しない。.NET なんて話にならない。 みんなそのことに気がついていないんだろうか。 みんな頭が寝ているんだろうか。
3.コンピューター関連の人はこの話題で持ちきり、なはずなのに、意外と興味をもたれてない
この件が社会の中のコンピューター・インターネットというものに、どれくらい大きなインパクトを残すものなのか。 それは未知数でまだどうなるかわからない。 この問題は、昨今のインターネットが生活に深く入り込んだ日本の日常生活に少なくない影響があるはずなのに、なんかノンキ。
4.ほとんどの人がビジネスという視点しか持ってない。
ま、これも当たり前といえば当たり前なのかもしれないけど。 でも、僕的には、なんか箸で寿司を食う不慣れな寿司屋の店主みたいに変に見える。 スト2をプレーしたことがないゲーセンの経営者みたいに変だ。 自動車工場の社長なのに自動車の整備にまったく興味が無くてツンツルテンのタイヤのまんま車を乗り回してるオヤジみたいに変だ。 要するに、自分のやっている会社の業務内容に何の本質的な興味も持ってないのが、変なんだよな。 トリビア的なことは良く知ってるくせにな。
雑感: しかし、きちんとしたプログラマ...コンピューターサイエンスを学び、OSの設計技法を学んだ本格的なプログラマというものが、日本にほとんど居ない、ということなんだろうと思う。 僕は、プログラマである以上、それを学ぶのは猫が顔を洗うのと同じくらい当たり前なことだと感じるのだけど、そう思わない人のほうが大多数なんだろう。 寂しいけど、仕方がない。
僕は小学生の頃、みんながファミコンでワーイワーイって遊んでいるとき、PC6001を使いアセンブラを使ってゲームを作ったりしてた。 みんなファミコンすげーとか言っているとき、僕が自分でゲームを作っていた。 みんな僕が何をしているのかすら理解できなくてポカンとした。 たまに僕が面白いと思ったことを友達に話しても、一緒に面白いと思ってくれる人は稀だった。 話題が合う人が居なくて寂しくて、いつも「みんな何にもわかってないよな」とかぼやいていた。
今もあまり変わってないのかも知れない、と思う。
参考: 英語のニュースを探してみた。
Sun And Oracle (サンの公式ページ)
http://www.sun.com/third-party/global/oracle/
Oracle to Buy Sun(サンの公式ページ)
http://www.sun.com/aboutsun/pr/2009-04/sunflash.20090420.1.xml
Oracle buys Sun: understanding the impact on open source
http://arstechnica.com/open-source/news/2009/04/oracle-acquires-sun-ars-explores-the-impact-on-open-source.ars
In Sun, Oracle Sees a Software Gem
http://www.nytimes.com/2009/04/21/technology/companies/21sun.html
Oracle Impact On Java, Solaris, MySQL, NetBeans & Sun Open Source
http://www.indicthreads.com/4040/oracle-impact-on-java-solaris-mysql-netbeans-sun-open-source/
What Oracle Sees In Sun
http://www.businessweek.com/technology/content/apr2009/tc20090420_494938.htm?chan=top+news_top+news+index+-+temp_top+story
普通に僕が「書いてあって当然」ということが書いてある。 的を得ている。
で、以下典型的な日本のニュース。 何かマヌケ。
===========================================================================
OracleによるSun買収――アナリストに聞く
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090421-00000050-zdn_ep-sci
米Oracleは4月20日、米Sun Microsystemsを約74億ドルで買収すると発表した。Sunの株式を1株当たり9.5ドルで買い取る。これについて業界アナリストはどうみているのか。IT専門の調査会社、アイ・ティ・アール(ITR)の内山悟社長およびシニア・アナリストの舘野真人氏、ERP研究推進フォーラムの委員を務める鍋野敬一郎氏に聞いた。
●ITR社長の内山悟氏
双方にとって「グッドチョイス」というのが第一印象です。ソフトウェア企業のOracleと、ハードウェアを中心とするSunという領域が違う者同士の合併なので、ユーザーの痛みも少ないと考えられます。
若干製品が被るところもあります。SunのミドルウェアではEAI(エンタープライズアプリケーション統合)の旧SeeBeyond製品やオープンソースデータベースのMySQLあたりを守れるのかが多少心配ではあります。
サーバ、ストレージ、SolarisなどSunの主力製品は守られると考えられます。Oracleはデータウェアハウスに高機能サーバを組み合わせたデータウェアハウスアプライアンス「Exadata」に力を入れています。現状は、HPのハードウェアをベースにした製品を提供していますが、ここについてOracleはそれほど固定的な考え方をしていないと考えています。
(現状、SunのSPARCなどの開発を手掛けている)富士通とOracleの間で、多少複雑な関係が生じる可能性がありますが、両社の関係は深く、上位クラスのパートナー関係を結んでいます。その意味では、大きな問題はありません。
全体としては、ユーザーにとって悪い話ではないという印象です。Sunにとっての相性はIBMよりも良いでしょう。Oracleのラリー・エリソン氏とSunのスコット・マクニーリー氏の仲が良いことも指摘できます。
●ITRの舘野真人シニア・アナリスト
IBMによる買収が破談した時点で選択肢は限られており、その意味では納得できるものでした。ただし「これほど早く動くとは」という驚きはあります。製品ポートフォリオの面からも、企業文化の面からも、IBMよりはOracleの方がSunの技術を上手に生かすと考えられます。Sunにとっても既存ユーザーにとっても、現時点で望みうる最善の結末となったといえます。
Oracleの戦略上、Sunのハードウェアを手にする利点は確かに大きいですが、顧客ベースを手にできることの方が重要です。Sunが強いとされていた金融業やネット企業などに対して、アップセルをかけられる利点は大きいです。
製品面ではJavaというプラットフォームを得ることが、Oracleのミドルウェア/アプリケーション戦略を加速させる大きな要素となり得ます。 Sunの遺産をうまく取り込めば、具現化に手間取っているFusion戦略を前進させるきっかけになるかもしれません。特に、Microsoft の.NET陣営に対してはアドバンテージを持ったと言えます。
今後の懸念材料として、Solaris、SPARCは当面サポートを継続するでしょうが、長期的に残すかどうかは微妙ともいえます。ハードウェアに対する経験のないOracleが、特に既存顧客のサポートなど、どのようにビジネスを展開するのかについてもやや不安があります。パートナー戦略の強化によって、ノウハウをいかに補うかがカギになるのではないでしょうか。
その他、Sunの買収後、Oracleがクラウドコンピューティング戦略を本気で推進するかどうかは、現時点では判断がつきません。Oracleはこれまでクラウドに対してどちらかと言えば慎重なアプローチを取ってきました。本業であるデータベース事業への影響を考慮してのことでしょう。したがって、当面は慎重なスタンスを取ることも考えられます。
●ERP研究推進フォーラムの鍋野敬一郎氏
これでOracleは「ソフトウェア大手」から「総合IT大手」へと変わります。Oracleはネット広告など一過性のトレンドに左右されていない買収をしていると思います。IBMとの話が破断したこのタイミングでSunを買収しても、おそらく誰からも批判されないでしょう。救済合併のようにみえるからです。
負債などを差し引いた実質的なSunの買収額は56億ドルといわれています。Oracleにとって、Sunの顧客ベースを5000億円程度で購入できるのは安い買い物といえます。
今後、MicrosoftやSAPといったソフト専業ベンダーという業態がそろそろ終焉を迎えるかもしれません。特に、SAPはここしばらく、リニューアルやバージョンアップ、買収製品の統合ばかりで新しい製品をリリースしていません。いよいよ市場開拓能力が衰退しているのかもしれません。クラウドコンピューティングへの立ち位置がはっきりしていないのもSAPの課題といえるでしょう。
次の業界再編の主役としては、Ciscoあたりが考えられそうです。
最終更新:4月21日14時44分
コメント一覧
おかあつ 2009年04月22日 09:37
What Oracle Sees in Sun には 普通にJavaのことが書かれている。 日本の記事には、まるで言論統制が引かれているかのように、Javaのことは黙殺されている。 What Oracle Sees in Sun には、Java が正当な評価を得ていない、って言うことが書かれていて、その理由も書かれているのに、日本の記事には何にも書かれてない。
あび 2009年04月22日 11:48
私は、今回の買収劇がJavaに大きな影響を与える事は、あんまり無いと根拠無く感じてる。Oracleが買収に動いたのは、IBMへ買収される事を阻止するのが一番の理由だし、ハードウェア部門の取得に目が行っているような感じがするので、JavaもMySQLも現状の路線を維持したまま推移するんじゃないかなーと考えている。個人的には、自分の日記にも書いたけど、JRokitの開発チームがJCPの主導権に関与してきたら、面白い事になるんじゃないかと期待しているけど。あと、おかくんの日記を読んで考えた事を書きます。例えば、私や私の会社は、JCPに関与するつもりも、それだけの能力もはない。Javaでどのような仕様変更があろうが、「ふーん。新しいJavaはそういうもんなのね。」という感じで、与えられたものの範疇で仕事する感じなんだと思います。日常的に多用している技術が廃止されるような仕様変更、例えば、「次のバージョンでServletを廃止しまーす!」とか「JSPは廃止。」とか、「JDBCは非推奨で。」とか言う事が宣言されたら、「ちょっとまて!」という声は上がるだろうけど、それでもやっぱ、その声をJCPに届ける方法も知らないというのが、実際なんで、「ふーん。新しいJavaはそういうもんなのね。」という事になり、「んじゃあ、その新しいJavaを勉強しますかね。」という事になるんだと思います。それでも、どうしても許容できない仕様変更があったり、新しい技術を学ぶコストが高すぎたら、「別の言語に移行しよっか。」という方向で対応するんだと思います。そして、PHPとかRubyに移行して、今まで書いた無数のJSP/Servletを新しい言語に移植するための相談が多発するんだと思います。実際問題、私なんかは、言語自体の仕様に意見を出す能力はないし、与えられたものを無批判に受け入れて、それで仕事をこなしていくしかないのよね。もちろん、「そんなんでいいのか?」という疑問もあるけれど、今あるものの範疇で、今やらなきゃいけない仕事をしていくしかないよねぇ。というのが偽りの無い実感。こんな私の感覚が、記事にも反映されているんじゃないかな。
おかあつ 2009年04月22日 12:18
要するに 「巨人が勝ったの? あそ。 ま、どっちでもいいや。」 っていう感じ?
おかあつ 2009年04月22日 12:28
テレビ野球中継で、解説者が「今巨人が負けてるのは、クロマティーが故障しているからで、今度のバッテリーに○○と××を起用することで刷新を図れば、後半戦もうちょっと戦えるだろうと、どうでしょう川島さん」みたいな話があったとして、お茶の間で「いや、別に俺、監督目指してるわけじゃないし、んな理屈、ききたくねぇよ」みたいなね。 でもさ、やっぱり解説って聞きたいじゃない。
あび 2009年04月22日 13:48
> 要するに「巨人が勝ったの?あそ。ま、どっちでもいいや。」っていう感じ?今のところは、具体的な方針や変化が何も出てきてないので、そんな感じ。営業サイドは、ハードウェアベンダとの協業で販売する場合の対応とかいろいろ考えているんだろうけど。
bobcat 2009年04月22日 18:55
Winのマシンでは,芸津屋のを使わずにSUNのJavaJREを使てます…なんもわかってへんけどね。
タビビト 2009年04月22日 20:00
素人が書き込みスミマセン。
日記、興味深く拝見させていただきました。
私は一応メインフレーム系のIT関係の仕事をしているのですが、おかあつさんの日記を読むまで、oracleがsunを買収したという話は知りませんでした。恥ずかしいかぎりです。
それと本題とは関係ないのですが、
>僕は小学生の頃、PC6001を使いアセンブラを使ってゲームを作ったりしてた。
に、親近感を覚えました。当時私はpc6001を持っていなかったので、街の電気屋さんでBASICのプログラムを入力してゲームをしようとしていました。一度もまともに動いたことはなかったのですけどね。
また、私は文系の出身者で理科系の人に対してコンプレックスを持っていたのですが、おかあつさんの、
>だから全部独学です。
に勇気付けられました。
つらつらと、つまらないことをすみませんでした。
日記、興味深く拝見させていただきました。
私は一応メインフレーム系のIT関係の仕事をしているのですが、おかあつさんの日記を読むまで、oracleがsunを買収したという話は知りませんでした。恥ずかしいかぎりです。
それと本題とは関係ないのですが、
>僕は小学生の頃、PC6001を使いアセンブラを使ってゲームを作ったりしてた。
に、親近感を覚えました。当時私はpc6001を持っていなかったので、街の電気屋さんでBASICのプログラムを入力してゲームをしようとしていました。一度もまともに動いたことはなかったのですけどね。
また、私は文系の出身者で理科系の人に対してコンプレックスを持っていたのですが、おかあつさんの、
>だから全部独学です。
に勇気付けられました。
つらつらと、つまらないことをすみませんでした。
Gourmand 2009年04月22日 20:08
私にとって一番印象的なのが、今現在幅広く使われている.netが悪く書かれていることです。
パッケージソフトなどMSの言語で書かれMSのプラットフォーム上で動いていて、今現在いろんなベンダーのホストより汎用的なMSの商品が多いのにどうして.netがたたかれているのか疑問に思います。
おかあつさんの持つコンピューターサイエンスを学び、OSの設計まで行ったことのあるプログラマーおよびプログラム作成者って日本にはほとんどいないと思います。
日本でプログラムで食べていくというと基本業務アプリだしそういうものを作成するのにコンピューターサイエンスは必要ではなく、言語を知ってその周辺の必要な技術を覚えればいいという事がネットで載っていました。
しかも日本はプログラマーという言葉にネガティブでシステムエンジニアという名称にだけポジティブであり、上流工程である要件定義を行う人間が上という価値観があり、プログラムはシステムを作成する上で初歩的な人間の行う作業という感覚もあります。
言いたいことをまとめると、そんなにMSの製品が劣悪なのかという事と、日本では業務アプリが出来れば食べていけるので、システム開発の幅広い分野では細かい基本的なことを学習する人は少ないのではと思います。
現にOSを作ってもどのような環境でインストールし使いこなすかでも悩みますから。
パッケージソフトなどMSの言語で書かれMSのプラットフォーム上で動いていて、今現在いろんなベンダーのホストより汎用的なMSの商品が多いのにどうして.netがたたかれているのか疑問に思います。
おかあつさんの持つコンピューターサイエンスを学び、OSの設計まで行ったことのあるプログラマーおよびプログラム作成者って日本にはほとんどいないと思います。
日本でプログラムで食べていくというと基本業務アプリだしそういうものを作成するのにコンピューターサイエンスは必要ではなく、言語を知ってその周辺の必要な技術を覚えればいいという事がネットで載っていました。
しかも日本はプログラマーという言葉にネガティブでシステムエンジニアという名称にだけポジティブであり、上流工程である要件定義を行う人間が上という価値観があり、プログラムはシステムを作成する上で初歩的な人間の行う作業という感覚もあります。
言いたいことをまとめると、そんなにMSの製品が劣悪なのかという事と、日本では業務アプリが出来れば食べていけるので、システム開発の幅広い分野では細かい基本的なことを学習する人は少ないのではと思います。
現にOSを作ってもどのような環境でインストールし使いこなすかでも悩みますから。