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2009年4月14日火曜日

管理人日記 今日の騒乱について (isaan05-c987254-200904140436)

おかあつがミクシコミュニティータイ東北イサーン語研究会として著した記事を紹介します。
管理人日記 今日の騒乱について (おかあつ)
2009年04月14日 04:36
写真左:人影がない不気味な駅
写真右:BTS(都内を走る電車)から撮ったアヌサワリー(戦勝記念塔)

昨日虐殺が始まったといううわさを聞いて驚いた。それからちょっとだけニュースをチェックしたりしたのだけど、このデモ隊は田舎から出てきた人のわりに奇妙なほどまで組織されているようで、しかもかなり攻撃的なようだ。 また、死者が100人出ている、といううわさがあったのは、どうやら事実ではなさそうだ。とはいえかなりの数の負傷者が出ており、死傷者も出始めているようで、まったく楽観できないみたいだ。

例によって夕方から出かけた。 マンションの警備員はしれっとしていた。 「このへん危なくないんですか?」って言ったら、危ないよ!そっちのセブンはぜったい行かない方がいいよ! といわれた。 こっちのセブンも絶対だめ!といわれた。 冗談なのだ。 あたりはまったく平穏だった。

ただ、とおりの店は全部閉まっていて、出歩く人はまばらだった。 せっかく観光客がたくさんあつまって盛り上がって観光収入で国が潤うはずだったソンクラーン期間なのに台無しだ、と思った。

サイアムパラゴンもサイアムセンターもサイアムディスカバリーも全部閉店してた。入り口にはがっちりバリケードが固められていて物々しい雰囲気になっていた。 セブンイレブンの従業員に聞いたらやっぱりこれはデモの影響らしかった。デモとの衝突を警戒して早じまいにしたみたいだ。今のところサイアムパラゴン周辺にデモ隊は来ていないが、万が一来てしまえば大混乱になるのは間違いない。以前の黄シャツデモ隊がサイアムに来たときもおそらく大混乱であったはずで、あらかじめ警戒しているのだ。どこも早じまいで屋台も一軒も出ておらず、客も来ていなかった。 人影はまばらだった。 異様な風景だった。

BTS(都心を走る電車)に乗ろうと思ったら、手に持っていたコーヒーを持ち込まないでくれ、といわれてしまった。これはいつもどおりのことだ。 すっかり忘れていた。 コーヒーを捨てるのはもったいなかったので、改札の前に立ってコーヒーを飲み始めた。入り口には銃を持った兵隊が立っていた。 うわさでは、デモ隊がBTSを封鎖するという話もあり、警戒しているのだろう。だけど、何故か出歩いていた女子高生6人組に取り囲まれて写真撮影をしていた。 ピースサインとかして和やかな雰囲気ではあった。すずめが一羽、サイアムパラゴンのショーウィンドウの中に迷い込んだらしく、ライトアップされた中を出口を探してパタパタと飛び回っていた。

せっかくなので集会が起こっている戦勝記念塔にいってみようと思った。危ないとは思ったが、電車は走っていたし駅から見ている分には高みの見物で問題ないと思い、いってみた。 戦勝記念塔駅についた。周辺はびっくりするくらい静かで、拍子抜けした。 閉鎖されているのだ。 車やバスの乗り入れ(恐らく歩行者も)を禁止しているのだと思う。静かだけど、あの普段は喧騒でごみごみしているバンコクに、ひとっこひとりいないというのは異様な雰囲気だった。そばのひとも僕と同じことを思ったのか、何人か窓にくっついて戦勝記念塔を眺めていた。

サイアム周辺は全部店が閉まっていてどうにもならなかったので、ナナ駅周辺に行くことにした。僕は最近水タバコ中毒なので、いちにち一回吸わないと落ち着かなくなってきている。水タバコは普通のタバコとまったく違ってあの独特なタバコ臭さがなく、はまっているのだけど、体に悪くないのだろうか。とにかく一服しに行きたかったので、ナナ駅のそばにあるアラブ街に向かった。しかしナナ駅周辺は普段一面に屋台が出てタイ人アラブ人ヨーロッパ人アジア人日本人イヌネコしゃもじにいたるまで何でも歩いており大変な賑わいなのだが、今日は出ている屋台もまばらで異様な雰囲気だった。 そういう中にも何件か屋台が出ており状況を飲み込めていない外人を相手に商売していた。

アラブ人は状況を知らないのか、あまり気にしていないのか、すべての店が通常営業になっていた。彼らにとってこんな騒乱は日常茶飯事なんだろうか。 まったく普通どおりだった。ソンクラーン仕様・大きなタンクを背中に背負って長期戦にも対応したマシンガン式の本格派水鉄砲があるのだけど、あたりのアラブ系の人たちは大勢してこのマシンガン式の水鉄砲を小脇に抱えニコニコしながら街を歩いていた。こういう戦争っぽいことがすきなんだろうか。というわけで、ようやく開いている店を見つけ、入って水タバコを吸ってしばらく仕事をした。

水タバコの吸いすぎで頭がクラクラしてきたので、コーヒーを飲みたくなった。 時刻は午後11時を回っていた。もうスターバックスは開いていなかった。 というわけで、頼みのつなの24時間営業のマクドナルドに向かった。ところが、マクドナルドはまたしても午後11時で閉店していた。 顔見知りのアルバイトの子が居たので聞いてみた。明日も8時に開店し、また夜閉めるんだそうだ。 これもデモの影響らしい。 行く場所がない。

話によるとラチャダーのディスコは開いているらしかったが、何か疲れたし、ラチャダーに行くためにはドンパチがあったらしいベブリー通りの向こうに行かなければならなかったし、面倒だと思ったので、帰ることにした。

食事をまだしていなかった。 サイアム駅の前にいつもイサーン焼き鳥屋台が出ていたので、行ってみたら出ていた。 イサーン焼き鳥屋台は頼もしい、と思った。 だけど、いつも夜通し作業している工事現場の人も誰も来ていなかったので、暇そうだった。
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出展 2009年04月14日 04:36 『管理人日記 今日の騒乱について』

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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