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2008年11月3日月曜日

コミュ写真変更について (isaan05-c987254-200811030034)

おかあつがミクシコミュニティータイ東北イサーン語研究会として著した記事を紹介します。
コミュ写真変更について (おかあつ)
2008年11月03日 00:34
突然ですが写真変えてみました。 コミュ開設時から2年半の間、看板として酷使されていた前の写真は、実はマイケルタンというコメディアンの写真でした。 マイケルタンの多々ある持ちネタの中から、特にインパクトの強いネタ=カラバオというミュージシャンのマネをしている写真を編集したものを使っていました。

実は、このコミュは、管理人おかあつがタイ語暦一年未満の時に作ったコミュなんですが、タイ語暦も2年を過ぎて大分タイ語のギャグも理解できるようになってきた今日この頃、何でマイケルタンがあまり人気が無いのか大分わかってきました。

マイケルタン、ちょっと人を食いすぎです。(-_-;;;

カラバオって「プレーンシーウィット」=人生の歌、って言われるような割りとシリアスな歌を歌う人で、人気が高い人ですが、それをここまでバカバカしくデフォルメしてしまうと、ファンとか、怒る人居ると思います。

また、カラバオは、トイモックデーンというイサーン系歌手の「コーモーラム」という曲をネタにしているんです。 コーモーラムというのは「コー(頼む) モーラム」 という意味で、モーラムの曲お願いします、というような意味です。 このコーモーラムのモーを ブタのモーに引っ掛けて、「コームーラム」 (ブタの踊りお願いします)=という替え歌を歌っているんです。

これでわかるんですが、このマイケルタン、多分イサーン人じゃないです。 イサーン人にとってモーラムっていうのは物凄く大切なもので、そのモーラムをブタに引っ掛けたりは絶対にしないような気がするのです。 僕は、マイケルタンの持ちネタのモーラム歌手の選出センスの渋さから、マイケルタンはイサーン人だって勝手に思い込んでいたのですが、今考えてみると、多分違います。

ま、でも、このマイケルタンの写真、単純に面白いので、それでもいいかなと思うんですが、この間ラオスに行ったときに買った「ラオス語に翻訳されたドラえもん」が意外と渋くて面白いと思ったので、それをアイコンに仕立ててみました。 ラオス語がわからないとあまり面白みが感じられないのですが、しばらくこれにしてみようかなと思います。

読んでみると思うのですが、このドラえもん、思いっきりラオ語で話しているんです。 当たり前といえば当たり前ですが。 でも、それがなんだか案外似合うのです。

この写真、近所に住んでいる漫画家、フニャコフニャオ先生の自宅をたずねて「だれかいますかー」と叫んでいるドラえもんです。 噴出しにラオ文字が書いてあります。 これは「ミーパイユーボー」と読みます。 意味は「だれかいますか?」です。 タイ語だと「ミークライユーマイ」 です。 タイ語の ม モーマーと ラオス語の ມ モーメオ が 同じ文字だけど書き方が違うのが観察できます。 上に書く○は タイ語の อ ラオス語の ອ と 発音が同じです。

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以下余談です。

このコミュの冒頭文を読み返してみたんですが、今考えてみると、実にいいところを突いていると思うんです。 「失われたラオス文化=イサーン語」 っていう言葉が出ていますが、これは正に正鵠を射抜いた実にいい言い方だと思います。 イサーン語を勉強し始めて齢半年でここまで見抜く管理人おかあつの洞察力はちょっと信じがたいものがあります。 自分で言うのも何ですが。

というわけで、イサーン語を勉強していたのがだんだんとラオス語を勉強している風に変わってきていますが、実際それで正しい方向です。 管理人おかあつは、最近ラオス文字を勉強していて、大分読めるようになってきました。

ただひたすら自分が知りたいと思ったことを調べてきただけで、2年半過ぎましたが、気がつけば、僕が知っていることって、日本人で知っている人って誰も居ないんです。

色々な本を読みましたが、どのラオス語の本も考察の踏み込み方が甘い。 研究している人が少ないから仕方がないと思うのですが、特に政治が絡む部分になると、洞察力がなさ過ぎて読んでられないです。

僕は一応発音規則について全て学んでセオリーも知っているんですが、これについて書かれている日本語の本は皆無です。 実は、鈴木玲子先生の本がその唯一の本なのですが、発音記号がタイ語を中心に考えられており、ラオス国内で売られているラオス語の教科書と一致しないのです。 これではラオスにきたときに大変な苦労を強いられてしまいます。 僕はこれが致命的な欠陥に思えてならないのです。

ラオス語は辞書もありません。 実はラオス語英語の辞書はかなり充実しているのですが、ラオ英は単語の一致が悪いのでタイ語話者にとってはとても使いにくいものがあります。 タイラオ辞書があれば一番使いやすいはずなのですが、ありません。 この背景には政治的理由が絡んでおり、複雑です。

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ほとんどのラオス語の教科書はタイ語と共通のことしか書いて無いので、正直、存在しないのと同じです。 これくらいのことであれば、タイ語の教科書を読んで勉強したほうが選択肢も多く、手っ取り早いというわけです。 ラオス語の教科書というからには、もっと核心に迫った、ラオス語独自の文法まできちんと説明してくれないと困るのです。

ラオス語とイサーン語の違い・タイ語とラオス語の違いをきちんと会話レベルまで落とし込んで説明した本って、本当にないのです。 ないのですが、このコミュには多少書いてあります。全部ではないですが。 んな、語族がどうのこうの、古代語がどうのこうの、なんて理屈っぽいこと、話す時にゃ必要ないのです。

というわけで、「ラオス語コミュ」よりぐっと濃い目の「ラオス語コミュ」になってきている、このイサーン語勉強会ですが、それをそれと知らない人は絶対に気がつかない。 でも、それでいいのです。 頭でっかちの、しゃべれないなんちゃってラオス語研究者にこられてクダまかれても鬱陶しいだけです。

さて... 管理人おかあつとしては、どうしたものか...。 本でも書くか...。
コメント一覧
[1]   waiway   2008年11月24日 14:17
無条件全面白紙委任。
[2]   ダヌパット   2008年11月24日 14:41
学生が「チャーン チャーン チャーン・・・」と始まる「象」の歌を
「サーン サーン サーン ノーン クィ ヘン サーン ユ ボ ・・・」
と、イサーン弁で歌ってくれました。


先生!質問です。

プータイ族の話すプータイ語はイサーン弁(ラオ語)ともまた
異なるのですか?
[3]   おかあつ   2008年11月24日 14:58
waiway さん、
> 無条件全面白紙委任。

(^-^;; やっぱりあのインパクトがないと物足りないものがありますよね...

ドラえもんもかわいいんですが、『あれ』になれちゃうと、ガツンとくる何かが恋しいです。

ダヌパットさん、
>「サーン サーン サーン ノーン クィ ヘン サーン ユ ボ ・・・」
(^-^;; 僕も聞きたかったです...

自分はプータイ語のことはあまり知らないのですが、前、ソンテウにのっている時、なんか変わった言葉を話す人がいるなぁと思ったんです。 そのとき、イサーンの人に「これがプータイ語だ」って教えてもらったことがあります。 いわく 「チェンマイ語の方がまだわかる」ということです。 イサーン語が話せるとチェンマイ語はかなり聞き取れるんだそうですが、プータイ語は全然わからないとのこと教えてもらいました。

プータイ語は音だけ聞くとイサーン語と似ているように感じるんですが、全然違うんだそうです。
[4]   かつお   2008年11月28日 21:20
ラオス語ですか。懐かしい。イサーン語って、文字を失ったのが悲劇ですね。タイ文字だと しっくりこない。
[5]   おかあつ   2008年11月28日 22:05
かつおさん、ご無沙汰です! 元気ですか?

もう、ひょっとして今ラオス語話す機会ぜんぜんないとか... もったいない...。
[6]   Kanahut   2008年11月29日 11:54
ドラえもんがラオス語しゃべっている写真。面白いですね。

ちなみに、このclipはラオスで超人気のドラえもんコロッケ?...だそうです。
youtube_write('');">http://www.youtube.com/v/mOGKZAAr8Y4">');
[7]   おかあつ   2008年11月29日 16:52
Kanuhutさん、はじめまして、こんにちは! 情報ありがとうございます! 面白いですね!

ところで、このお店って、どこにあるんでしょうか。
新装開店したばかりの、タラートサオのフードコートの様な気がするのですが...
(というか他にこういう場所あったっけ)


折角なのでネタを ...(^-^;;;

この看板に書いてある文字は
ໂປເຕໂຕ ຍີ່ປຸ່ນ ポテトイープン だと思います。 (多分)
名前は ໂຕໂຂະ ドーゾ だと思います。 (多分)
# ドラえもんってどこにも書いてない(^^;;;


ところで、ラオスにドラえもんが来たのはごく最近の話みたいです。 僕が持っているドラえもんの発行者のところに、ごく最近の発行年月日が書いてありました。 僕があれっと思ったのは「電波新聞社」の名前が書いてあったことです。 電波新聞社といえば、60年代~70年代生まれのパソコン少年なら知らない人は居ないだろう有名な出版社ですが、今はこういうこともしているんだな、と思いました。


P.S.
ラオス文字は VISTAであれば、高確率で表示されると思うのですが、それ以外の方は、ラオ文字の表示に特殊なソフトをインストールする必要があります。 詳しくはネットで調べてみてください。
http://www.laoscript.net/support/Keyboard%20Mapping%20Questions/Lao%20Keyboard%20Layout.php
[8]   かつお   2008年11月29日 20:10
おかあつさんお久しぶりですね。日記は興味深く拝見していますよ。ラオス語は元同僚と電話で話す時は意外とスラスラ出てきます。けど、ラオスも広いから南部訛りはいまだに分かりませんがね555。
[9]   おかあつ   2008年11月29日 23:16
かつおさん、ご無沙汰して居ます。 こんなところで私信で恐縮ですが、仕事は順調でしょうか。

>555

(^-^;;;;;

===
P.S.
ほとんど知っている人ばかりだとは思いますが、これだけだとわかる人にしかわからないので一応書きます。 5はタイ語・イサーン語ラオス語ともにハーなので、タイ人・イサーン人・(多分ラオスの人も)チャットなどで笑い声を表すのに555とよく書きます。

かつおさんは、おかあつもウドンで一度お会いしたことがあります。 ラオスでNGO活動を長くされていたので、かなりラオス語が話せます。 タイ語はあまり上手じゃないのですが、それが逆に功奏し、タイに来ると笑いのネタにことかかないという素晴らしい特技を持ちます。
[10]   Kanahut   2008年11月30日 01:23
おかあつさん

>タラートサオのフードコートの様な気がするのですが...
たぶんタラートサオだと思います。多分。

>ໂຕໂຂະ ドーゾ だと思います。 (多分)
"どうぞ"ですが、"ໂຕໂຂະ "は"どうこ"という発音になっています。
"ຂ"のところに、下に線を引くと"どうぞ"になります。

>タイ人・イサーン人・(多分ラオスの人も)チャットなどで笑い声を表すのに555とよく書きます。

私はラオス人ですけど、555はイサーン人を含めて、タイ人とラオス人も使っています。
ちなみに、今日も何回か"555"使っていました。
日本の人はよく"(笑)"、"w"とか、欧米だとよく"LOL"を使っていますが。
それと似ている感じですね。
[11]   おかあつ   2008年11月30日 01:47
>私はラオス人ですけど、555はイサーン人を含めて、タイ人とラオス人も使っています。

日本語に「釈迦に説法」という言葉があります。





... 僕だ! ( ̄ロ ̄;;;
http://www.google.co.th/search?hl=en&q=%E9%87%88%E8%BF%A6%E3%81%AB%E8%AA%AC%E6%B3%95


>"ຂ"のところに、下に線を引くと"どうぞ"になります。

そうです。 その通りです

ຂ こっちがコーカイです。
ຊ ソーサーンはこっちです。




「電波新聞社」っていうのは、1980年代~90年代に日本のコンピューター業界を支えてきた、とても有名な出版社です。 2000年代にインターネットが出来てから、雑誌があまり売れなくなり、今はあまり調子がよくないはずです。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%82%B3%E3%83%B3BASIC%E3%83%9E%E3%82%AC%E3%82%B8%E3%83%B3

この会社が、ラオスでラオス語版のドラえもんを出版していると聞いて、とても驚いたのです。
[12]   サワディー   2008年11月30日 09:32
イサーン語と一口で言っても、非常に幅が広いものですね。
同じイサーンでも、南部と北部と東部では単語や言い回しなども違って、互いに通じにくいことも多々あるようです。

正調イサーン語って、果たしてどこを指すのでしょうか
人口がタイ2番目の大都市コラートが、やはり正調なんでしょうか
[14]   おかあつ   2008年11月30日 15:33
書き込みありがとうございます。(^-^)

>正調イサーン語って、果たしてどこを指すのでしょうか

この話についてコメント書いたんですが、長くなりすぎたので、記事に改めます。
ただ、まだ文章が乱雑なので、しばらく時間いただけたらと思います。
m(_~_)m
 
出展 2008年11月03日 00:34 『コミュ写真変更について』

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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