融和 (おかあつ)
2008年09月08日 17:42
タイ政争、バンコク世論は中立6割
2008/9/ 8 (13:10)| 主要ニュース 政治
【タイ】タイの私立アサンプション大学(ABAC)が9月1―6日、バンコクの有権者を対象に実施した世論調査(回答者2005人)で、サマック政権の支持率は19.6%、不支持は20.5%で、「どちらでもない」が59.9%を占めた。バンコクでは先月下旬から反政府派が首相府を占拠し、サマック政権の退陣を要求している。
http://www.newsclip.be/news/2008908_020401.html
◇
ちょっともう出かけないといけないし、本当は書きたいことも山ほどあるのに書く時間がないのですが、とにかくここだけは書こうと思います。
普通、タイ人であれば「対立より融和」という考え方を持っていると思うのです。 嫌いな人でも親切にする。 心を開けば相手も心を開くだろうという考え方を持っているように思います。 (それでも心を開かなかったらとりあえず金だけは貰っておこう、みたいなのも居ますが(^^;;)
実際、今回のデモも、ほとんどの人はどちらの味方でも無いように感じます。 みんなケンカするよりも融和が大切、って思っているんじゃないでしょうか...。
じゃ、誰が煽っているかっていえば、やっぱり、金を持っているけど実はマイノリティーである中華系タイ人な気がします。 ( デモに行くと結構少なくないお金が出るんだそうです。 とりあえず、「本当は融和が大切と思ってるけど、500バーツも日当が出るならとりあえず行っとくか」 見たいな人はきっとたくさんいるんじゃないでしょうか。)
◇
ここ2~3日スクンヴィットをウロウロしていて、話を聞いていて「あたし、イサーン人嫌い」っていうバンコク人がいて話をしたんです。 「いや~ここらへん、ムチャムチャイサーン人多くてね。」 なんかいっぱい居るし、変な食べ物食べてるし、習慣は違うし、言葉は通じないし、集まってワニャワニャワニャワニャ 訳わかんないことしゃべってうるさいし...。 あぁ、と思ったんですが、これって日本の中国人と同じではないでしょうか。 日本でも、ある特定の地域に行くと中国人がいっぱい住んでおり、まるで別の国のような状態になっています。 それで日本人からは 「なんかいっぱい居るし、変な食べ物食べてるし、習慣は違うし、言葉は通じないし、集まってワニャワニャワニャワニャ 訳わかんないことしゃべってうるさいし...」 と思われています。
川崎市がいち早く在日外国人に選挙権を与えたということで話題になっていました。 しかし日本にいくら中国人が多いとは言え、人口の20%は行かないと思うのです。 だから、安心して選挙権を与えることができると思うのです。
ところが、タイの東北人イサーン人は30%くらい居る上、北部人とあわせると軽く半数を超えてしまいます。 タイで完璧な民主主義を行うと、タイは、要するにバンコク人の奴隷であるイサーン人・チェンマイ人に乗っ取られてしまうことになります。
http://www.jtbf.info/th_society.php
だから、民主主義をかざしイサーンとチェンマイに票田を作って無敵の選挙の強さを誇るタクシンは、ある意味、バンコク人に取ってみれば、反則技ないしは禁じ手を使っているともいえるのかもしれません。
歴史に詳しくないのでわからないのですが、奴隷解放運動=奴隷に平等と選挙権を与えるムーブメントというものの背後には、 きっとそういう人口調整みたいなものが働いていたのではないか、と思います。 でなければ奴隷に国を乗っ取られる危険があるからです。
以前、アメリカの黒人は人口比では10%ぐらいだというデータを見たことがあります。 これなら安心して奴隷を解放できそうです。 しかしタイでは、要するに半数近い人がいってみれば奴隷なわけで、気軽に解放できなさそうです。
飼い犬の柴犬の紐を外して民主主義でございといえばカッコイイですが、野生のドーベルマンの紐は見えないようにがっちりつかんで放さない訳です。
そうやって考えてみると、民主主義というものも、実は理想で謳われるほどは平等ではなく、単に人を納得させるための建前なのかもしれないな、と思えてきます。
2008/9/ 8 (13:10)| 主要ニュース 政治
【タイ】タイの私立アサンプション大学(ABAC)が9月1―6日、バンコクの有権者を対象に実施した世論調査(回答者2005人)で、サマック政権の支持率は19.6%、不支持は20.5%で、「どちらでもない」が59.9%を占めた。バンコクでは先月下旬から反政府派が首相府を占拠し、サマック政権の退陣を要求している。
http://www.newsclip.be/news/2008908_020401.html
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ちょっともう出かけないといけないし、本当は書きたいことも山ほどあるのに書く時間がないのですが、とにかくここだけは書こうと思います。
普通、タイ人であれば「対立より融和」という考え方を持っていると思うのです。 嫌いな人でも親切にする。 心を開けば相手も心を開くだろうという考え方を持っているように思います。 (それでも心を開かなかったらとりあえず金だけは貰っておこう、みたいなのも居ますが(^^;;)
実際、今回のデモも、ほとんどの人はどちらの味方でも無いように感じます。 みんなケンカするよりも融和が大切、って思っているんじゃないでしょうか...。
じゃ、誰が煽っているかっていえば、やっぱり、金を持っているけど実はマイノリティーである中華系タイ人な気がします。 ( デモに行くと結構少なくないお金が出るんだそうです。 とりあえず、「本当は融和が大切と思ってるけど、500バーツも日当が出るならとりあえず行っとくか」 見たいな人はきっとたくさんいるんじゃないでしょうか。)
◇
ここ2~3日スクンヴィットをウロウロしていて、話を聞いていて「あたし、イサーン人嫌い」っていうバンコク人がいて話をしたんです。 「いや~ここらへん、ムチャムチャイサーン人多くてね。」 なんかいっぱい居るし、変な食べ物食べてるし、習慣は違うし、言葉は通じないし、集まってワニャワニャワニャワニャ 訳わかんないことしゃべってうるさいし...。 あぁ、と思ったんですが、これって日本の中国人と同じではないでしょうか。 日本でも、ある特定の地域に行くと中国人がいっぱい住んでおり、まるで別の国のような状態になっています。 それで日本人からは 「なんかいっぱい居るし、変な食べ物食べてるし、習慣は違うし、言葉は通じないし、集まってワニャワニャワニャワニャ 訳わかんないことしゃべってうるさいし...」 と思われています。
川崎市がいち早く在日外国人に選挙権を与えたということで話題になっていました。 しかし日本にいくら中国人が多いとは言え、人口の20%は行かないと思うのです。 だから、安心して選挙権を与えることができると思うのです。
ところが、タイの東北人イサーン人は30%くらい居る上、北部人とあわせると軽く半数を超えてしまいます。 タイで完璧な民主主義を行うと、タイは、要するにバンコク人の奴隷であるイサーン人・チェンマイ人に乗っ取られてしまうことになります。
http://www.jtbf.info/th_society.php
だから、民主主義をかざしイサーンとチェンマイに票田を作って無敵の選挙の強さを誇るタクシンは、ある意味、バンコク人に取ってみれば、反則技ないしは禁じ手を使っているともいえるのかもしれません。
歴史に詳しくないのでわからないのですが、奴隷解放運動=奴隷に平等と選挙権を与えるムーブメントというものの背後には、 きっとそういう人口調整みたいなものが働いていたのではないか、と思います。 でなければ奴隷に国を乗っ取られる危険があるからです。
以前、アメリカの黒人は人口比では10%ぐらいだというデータを見たことがあります。 これなら安心して奴隷を解放できそうです。 しかしタイでは、要するに半数近い人がいってみれば奴隷なわけで、気軽に解放できなさそうです。
飼い犬の柴犬の紐を外して民主主義でございといえばカッコイイですが、野生のドーベルマンの紐は見えないようにがっちりつかんで放さない訳です。
そうやって考えてみると、民主主義というものも、実は理想で謳われるほどは平等ではなく、単に人を納得させるための建前なのかもしれないな、と思えてきます。
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