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2008年8月20日水曜日

近況 (激長文) (mixi05-u459989-200808200454)

ミクシ内で書かれた旧おかあつ日記を紹介します。
近況 (激長文)
2008年08月20日04:54
ここ何日かで、いろいろな変化があった。 ちょっとずつ書こうと思う。

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今日、簡易的なハードディスクパフォーマンステストプログラムを作った。 それで意外な事実が明らかになったのだった ...



僕はいろいろな大切なデータ──自分が何年もかけて作ったプログラム等々──をたくさん持っている。 僕はそういった持っているデータのすべてを外付けのハードディスクに保存している。 そうすると、どんどんハードディスクが多くなってきて、この管理がまたなかなか厄介だ。 

特にPCが2台になると、それぞれのパソコンで別々にブックマークや受信メールを管理すると、すべてにわたって二重に作業をすることになってしまい非常に面倒なことになるため、できるだけ同じデータはひとつだけ管理するようにしたい。

で、誰でも思いつくことだと思うが、プログラム開発環境や、Firefox/ThunderBird のプロファイルを、USBメモリに入れて持ち歩けばいいだろうと思ったので、やってみた。 そうしたら、これがどうも具合が悪い。 非常に動作が遅いのだ

メモリなので、そんなに遅いわけはないだろう、と思った。 だからきっと別な原因があるのではないか、とそのときは考えた。 昔から、ハードディスクとメモリを比べると、ハードディスクは容量が大きいが遅く、メモリは用量は小さいが速い、と教わったし、そういうものだと思っていた。

しかし、最近、ふと思いついた。 僕の持っている全部のディスク、実際に一秒間に何メガぐらいの転送量があるのだろうか。 ちょっとしたプログラムを書けばそれはすぐにわかることだった。

やってみた。 意外な事実が明らかになった。

なんと意外なことに、ハードディスクのほうがメモリより速いのだ。

二倍以上ハードディスクの方が速かった。

メモリはBuffaloの安物USBメモリ、ハードディスクは、Buffaloの120Gポータブルハードディスクだ。 この組み合わせでは、メモリよりも、ハードディスクの方が転送量が大きかったのだ。 ハードディスクのほうは平均して18MB/SEC ぐらい出ている。 このメモリは異様に遅くて、7MB/SEC ぐらいしか出なかった。

わからないのだが、フラッシュメモリというのは、意外と動作が遅いらしく、しかも場合によってはハードディスクよりも動作が遅いということかもしれない。



あと思ったのが、ファイルの新規作成・削除に関しては、転送スピードにかかわらず、かなりばらつきがあるということもわかった。 ディスクフォーマット形式の性能によるのだろうか。

たとえば、僕の持っているMacBookProは、転送スピードが遅く、外付けのハードディスクの方が速いくらいだった。 かなり遅い。 空き容量が少ないからかもしれない。 しかし、ファイル作成に関しては異様にスピードが速く、一秒当たり1000ぐらいのファイルをバーっと作り出すことができる。 だけど、外付けFAT32のハードディスクでは、その転送スピードにもかかわらず、200~300ぐらいしか作成できない。 

これが面白いのだけど、ネットワークドライブに割り当ててしまうと(Windowsはローカルディレクトリをある仮想的なドライブとして登録できる)、データ転送スピードは変化しないのに、新規ファイルの作成スピードだけ落ちるのだ。 ひょっとしたらVistaは、ローカルのドライブに限り、FATをメモリ上で保持しているのかもしれない。

また、USBドライブの転送スピードは、どうやら、CPUに大きく影響を受けるらしいこともわかった。 同じドライブで、同じUSB2.0ポートをつかってても、MacBookProのときと、CPUが非力なHP2133のときとでは、ずいぶん転送スピードが違うのだ。



ファイル新規作成・削除のスピードが状況によってこんなにばらつきがあるというのは、予想外だった。

以前、なぜデータベースが必要なのかわからなかったとことがあった。 だって、帳票のデータすべてをディレクトリとファイル名で管理して保存してしまえば、別にわざわざデータベースサーバーなんて用意しなくても、別に困らないではないか、と思ったのだ。なぜそれではいけないのだろうか。 それは、ファイルの新規作成や、ファイルを開くときに、渡されたパスから実際に物理的な位置を検索するときのアルゴリズムなどは、意外と効率がよくないからなのだ。

しかし、ここ数年、ファイルシステムも進化し、パソコンも非常に高速になってきたため、実際僕が考えたように、別にデータベースを使わずに、ファイルシステムをデータベースのように扱うソフトも現れてきた。 たとえば Eclipse の変更履歴ファイルや、SecondLifeの所持品データもそうだ。 データベースを使わず、ファイルシステムをデータベース代わりにしてデータを管理している。 qmail のメールキューも同様な方法を使っているらしい。

しかし、その方法を使っている場合の挙動は意外とモロく、ある環境で快調に動いていても、別な環境では、非常に遅くCPU負荷も高い、という状況になってしまうこともありそうだ。

気をつけないといけない。

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僕は、ここ数週間、ずっと英語とタイ文字を勉強している。 というのも、B-tree シミュレーターが完成したので、これを公開しようと思うのだが、これを日本語で公開するのは、ちょっと嫌だったのだ。 英語版 wiki に書いてあることをほぼ全部日本語訳に直したし、これを日本語のWIKIで公開すれば、それはそれなりに、かなり有意義であろうことは間違いなかった。

だけど、これまでの経験上、WIKIにたむろしている情報技術オタクは、いまいちレベルが低く、当たり前な答えの決まりきったことに異論反論を唱えてなかなか納得しない人が多すぎると思うのだ。 こういう人に付き合っていると、時間がいくらあっても足りないと感じる。

僕は僕で目標があり、他の人を助けるゆとりなんかない。 だけど、こういうところで討論を始めると、世界中を救ってあるくはめに陥る。 助けているのに、逆ギレする人も少なくないし、非常に強い徒労感を感じることになる。

だから、あまり日本語のwikiにはかかわりたくないというのが、僕の本音だ。

しかし、英語のwikiには、お世話になりすぎるほどお世話になったので、ここには何とかして恩返しをしたいと思っている。 しかし、いざ自分で説明文を書いてみると、実にヘンで、あまりのヘンさに、書いている本人がうんざりする体たらくだった。 だから、英語を再度勉強することにした。

僕の書く英語は時制と冠詞がおかしいことが多いというのは、自分で気がついていた。 だけど、じゃぁどうやって書けばいいのかはいまいちわからなかった。 インターネット上には英語で書かれたいろいろな文法講座が公開されているので、こういうのを見て勉強もしていたのだけど、どうもしっくりきていなかった。

そんななか、oxford の英文法講座に出会った。 これはきわめて詳細なことに踏み込んでいたので、すっかりはまってしまった。 実は oxfordからは、非常に有名な文法の本が出版されているのだ。

http://www.amazon.com/dp/019442099X/

こうして、好きな文章を何度も読んで丸覚えするまで書き写したり、細かなところを翻訳して違う文章に組み立てなおしたり、そういうことをした。

そういうことをしていたら、だいぶカンが戻ってきたような気がしてきた。 まだ変な感じするけど、僕はほとんど英語圏に滞在したことがないので、勉強でカバーするという点では、このあたりが限界であるような気がする。

(それに比べ、タイ語に関しては僕の中で経験が知識を大幅に上回っているので、正しい文法に関しては精度の高いカンがある。こういう部分は勉強すると面白いように伸びる。 英語は伸び悩んでいる。 英語はもはや頭でっかちになりすぎているんだと思う。)

そういう流れで出来上がったのが、このページだ。

http://oka.nu/

あとは、英語版のwikiのノートにリンクを書き加えればいいのだけど、まだちょっと思い切りが悪くて、書いてない。

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なんというか、今の僕は、一年以上ずっと家にこもりきりでひたすらプログラムを組んでいたので、精神的にかなり疲れてしまっているし、経験が足りないと感じるようになってきた。 それは、語学だ。

語学は経験でしか身につかない。 ある程度経験の土台があれば、その上に知識を組み立てることができるけど、経験の土台がないと、せっかく勉強しても現実からかけ離れた無意味な知識になってしまう。 だから、きちんと、現実の状況に波長を合わせていかなければいけない。

でも、プログラミングが終わってないので、これが心残りで家を離れられない。
今使っているMacBookProはもって歩くにはちょっと大きすぎるのだ。
どうすればいいか散々考えたあげく、悩んだのだけど、決心してコンピューターを新調することにした。

それで買ったのが HP2133だ。 HP2133は、お弁当箱くらいの大きさしかないのだが、CPU1.6GHZ・メモリ2G・ハードディスク120Gという、驚愕のスペックで、ミニノートながら、1280x767のワイド画面がついていて、これだけでメインマシンにしてもまったく遜色のない出来になっている。 しかも値段がまたびっくりの8万円。 この値段で買えるのだ。 僕は、これを購入した。

これはしばらく前の話だけど、Happy Hacking Keyboard Pro も購入した。 かなり高かったのだけど、非常に小さい上に異様に入力が容易なので、外出先で本格的な作業をするにはうってつけだった。

http://www.amazon.co.jp/dp/B000F8OECM/

あとは、ワイドスクリーンのLCDディスプレーが必要なのだけど、海外では、ACERの1920x1200LCDディスプレーが5万円ぐらいで入手できる。(この値段は日本の相場の半額程度だと思う。) LCDディスプレーは持ち運びが容易じゃないので、行った先々で購入するほうが機動性が高いと思う。

http://us.acer.com/public/page3.do?sp=page39&dau7.oid=453&UserCtxParam=0&GroupCtxParam=0&dctx1=25&CountryISOCtxParam=US&LanguageISOCtxParam=en&ctx3=-1&ctx4=United+States&crc=108991711

後は、ポインティングデバイス(マウス)だ。 僕はもうずっとケンジントンのトラックボールを使っているけど、これを超えるポインティングデバイスはもうないと思う。 ものすごく使いやすい。 これがもう少し携帯性が高ければと思うのだけど、それはちょっと贅沢というものだ。

http://www.nanayojapan.co.jp/products/tball/index.html#64383

HP2133は、実際に使ってみると、動画の再生とかいったCPUパワーを食う処理が非常に苦手だということがわかった。 とはいえ、ハードディスクが結構いいやつが乗っているみたいで、パフォーマンスを図ってみると、MacBookProよりも若干速いぐらいだった。 多少遅くなるが、なんとかしのげそうだ。


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で、さらに、タイへ行くチケットを買った。

今は燃油サーチャージが異様に高い。でも、チケット代22000円という驚愕のチケットがあるということで、燃油サーチャージを加えても6万円以下ということで、これを買うことにした。

本当なら1ケ月フィックスのチケットを買わないといけないところだけど、4泊5日とかの短い滞在期間のチケットのほうが圧倒的に安いので、そちらを買って片道捨てたほうがずっと安いような気がする。

だから、何も予定を決めてない。 帰りの予定すら決めてない。

次にタイに行くときは、いままでやったことがないことをしたい。 なんかタイに行ったのにチェンマイで遊ぶとか、バックパックで辺境に踏み込むとか、タイの北部チェンマイからラオスのルワンパバーンに入るとか、そういう日本人っぽい面白い遊びを僕はしたことがなかった。 それどころか、ほとんど旅行すらしたことがない。 ラオスももっとゆっくりあちこち見て回りたかったけど、それもままならなかった。 ラオス語もタイ語も話せるのに、そういうことをしたことがないというのは、ものすごく奇妙なことだと自分で思う。

いや、ラオス語はきちんとは話せない。 これも説明するのもうんざりする厄介なやこしい背景があって、ラオス語を話す機会にあまり恵まれなかった。 本当はラオス語にどっぷりつかってきちんと勉強したかったのだが、出来なかった。 これが、ものすごく心残りになっている。

タイ語も話せるけど、東北訛り+日本語訛りの変なタイ語なのだ。 これも直したい。 タイ文字もきちんと勉強したい。 それに、ラオス文字を勉強したことがあるので、たぶん次にラオスに行くときは、ずっとスムーズに学習が進むはずだ。

それがすんだら、英語とロシア語をもう一度叩き直そうと思う。
タイから直接アメリカかロシアかカナダへ行くのも悪くないなと思う。

そして、仕事を見つける努力をしないといけないと思う。

はっきりいって、僕は日本に居場所がない。
僕はどうしても日本でははみ出し者で、どう工夫しても、邪魔者になってしまう。
こっちも必死であわせているのだが、あわせればあわせるほど、ギクシャクする。

このまま行けば、僕はまた地獄の日本社会に落ちてしまう。 それだけは絶対に避けなければいけないので、僕が住みやすい国に行く準備を始めないといけないと思う。 それは、おそらく僕にとってはアメリカなんだと思う。 コンピューター技術が盛んな国といえば、それはもうアメリカ以外にない、ということは間違いがない事実だろう。

アメリカには僕が好きなジャズもある。 僕が好きなコンピューターがある。 僕が好きな自由がある。

あるいは、カナダがいいかもしれない。 カナダは条件付だけど移民を募っているし、アメリカよりずっと敷居が低い。

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昭和初期の文人は「人間の心理を探求する」といって、貧困や極限の環境に自らを追い込んで限界にチャレンジしているフシがあった。そういう風にそんな人間の精神的限界地点というのを見ることは、価値があることだと思う。 それは人を強くするし、人を創造的にする。

しかし、いつのころからだろう。 日本人はそういう極限を知ることをよしとしなくなった。

なんというか、日本って精神的無菌状態の国なのだとよく思う。 普通、国の文化には、いろいろな毒が混ざっているものだ。失敗、挫折や貧困、差別、地位、容姿、等々...。 しかし、日本というのは、そういうものをすべてきれいに切り取られて触れることが出来ないようになっている。

僕はそういう日本が嫌いじゃないんだけど、どうしても物足りない。

僕が思っているような汚れというのは、日本を飛び出すと当たり前のようにありふれた存在なのだと思う。

いや、このことを文句言い出すと、日本人の99%を敵に回すことになってしまう。 僕が尊敬している日本人ですらほぼ100%の人がこれを理解できない。 もし「僕はこのことを理解できない日本人が嫌いだ」なんて言い出せば、日本人は全員嫌いになってしまう。 しかし、僕は、そういう日本人が嫌いではないのだけど、一緒にすごすのは、時としてかなりつらい。

このことをどうやったら日本人にわからせることが出来るのだろう、とよく思う。

人間を育てるのは、勉強や知識じゃなくて、経験だ。
経験がないのに、どんなに説明しても絶対に理解できない。
だから、結局日本人は理解できない。


コメント一覧
ねこ☆ミ。   2008年08月20日 10:43
18日は、どうもです。

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日本語WikiのComputer Science(情報処理?)の一部の項目を
直したいという気持ちはあるのですが、
コンセンサスコストが高そうなので、
ちょっと変える気になれない、、、
時間がたくさんあれば、議論をしてもよいのですが。

自分が本当にやりたい事とも違うので、目をつぶろうかと。

現状は、Computer Scienceの基礎を日本語で学ぶとかなり不利、、、
一部に、日本語でも、凄く良い本もあるのだけど。。。

一部(?)の本に日本語圏内での間違った知識のループ
(間違った本を元に間違った本が作成される)現象がみられて、
げんなりする。

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昭和初期では、だれが好きですか?
自分は南方熊楠という博物学者が好きです。

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There is pressure that a person should be same as another person in Japan.
It makes me tired.
ちえぞう   2008年08月20日 13:07
>日本って精神的無菌状態の国
納得。
ただ、子どもを持って思ったのが自分の経験したような失敗、挫折や貧困、差別、地位、容姿、等々...っていうのは味わわさせたくはないと思ってしまうんです。(特に金銭的なこと!)
でもそういった厳しい現実でしか養われれない術や考え方もあるし。
突き落としたときに負けない精神力を育てるにはどうすりゃいいんだ?って時々考えます。
 
出展 2008年08月20日04:54 『近況 (激長文)』

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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