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2008年8月16日土曜日

過ぎ去って、真相 (isaan05-c987254-200808161004)

おかあつがミクシコミュニティータイ東北イサーン語研究会として著した記事を紹介します。
過ぎ去って、真相 (おかあつ)
2008年08月16日 10:04
タクシンが事実上国外追放になったあとですが、ニュースクリップでこういう記事が出てました。

タクシン元首相の国外逃亡で寂しくなる街角
http://www.newsclip.be/blog/photos/2008/08/post_411.html

この方は、実際に反政府大会に参加したことがあるみたいです。 僕はないのです。 反政府集会に中国人が多いことや、実はかなり雇われが多い作られた集会だった、ということなどなど、僕の考えは単に推測の域を出なかったのですが、この方は実際にそれを見たことがあるみたいで、こうして記事になっているのを見て、「やっぱりそうだったか」と自分の考えが正しかったのを感じます。

おそらく、実際に反政府集会が盛んに行われているあいだは、公然と本当のことを書けなかったんではないでしょうか。 マヌケな毎日新聞が反タクシン派の大ウソのプロパガンダを真に受けて日本国内でバカみたいな記事を垂れ流して、それをタイ人を見下してばかりいるバカ日本人がさらに真に受けて... という構図が出来上がっていた中、僕は誰かこういう本当のことをきちっと報道してくれないかといつも思っていたのですが、なんらかなの組織に属していれば、なかなか本当のことは書きづらかったのかも知れないな、と思いました。
コメント一覧
[1]   おかあつ   2008年08月16日 12:25
改めて、よく読んでみると、別に「中国人が多かった」とは書いて無いですが、でも、主催している人が中華系メインであるうっすらとした裏づけにはなってないでしょうか。 どうなんでしょう。 そうじゃなかったとしても、しかし、まぁ、京劇に講じている当たりは、もう思いっきりタイ人の域を飛び出してますし、微妙な違和感は残ります。

意外だったのが、京劇を演じていたのが、タマサート大学の人だったというくだりなんですが、本当にそうだったのでしょうか。 僕の感じだと、タマサート大の人は、そういうことをしなさそうな感じがするんですが....。

今度タマサート大に行く機会があったら是非その当たりの話聴いてみたいです。
[2]   まはヴぃーら   2008年08月17日 13:27
えっとですね、歴史的にこういう政治的活動では郷党会が活躍するんですよ。
タマサートも八割が華人だと言われてますから、そういうつながりで京劇をやったのでは。
あと、反タクシン集会の記事を見て思い出したのがhi-thaksin.net
全く同じノリで、プレム枢密院顧問、地獄に落ちろとかやってました。

私の印象では、サマック首相もソンティ・リムトーングンも噛ませ犬。
おかげでアヌポン陸軍司令官のプレゼンスが高まりました。
[3]   おかあつ   2008年08月17日 15:37
なんか、最近、よく思うんですが、ヒューマニズムっていうのは、政治の武器の中で一番強いものなんですよね...。 この一件に限らず、どこをつつけば、どんなおいしいものが落ちてくるのか、知り抜いており、落ちてくる食べ物に応じて自分の意見を決めるんですよね。

ちょっと別件になっちゃいますが、この間のグルジアに対するアメリカの態度とか、すごいですよね。 結果はもう最初から決まっているんだけど、それにどういうストーリーをくっつけて、いろいろなヒューマニズムを納得させるかという。 だけど、あまりにもそういうストーリーを作りすぎたので、もはや、どこに着地するようにすればいいか、わからなくなっている感があります。


僕の感じだと、タマサート大学の人はイデオロギーを強く持っていて割りと民主主義的な感じがします。 ただ、実は華人が多いと言われると、それもその様な気がします。 でも、割りと華人、特にタイの華人って僕が見ている感じ、カネカネカネって感じであまりイデオロギーには関心が無いように感じるんです。 この辺、マレーシアの華人や台湾の華人と随分印象違います。 そのあたりが食い違っているので、実際はどうなんだろうなという感じがします。

このあいだ、あるきっかけで、ミャンマーの華人の方とお会いしたんですが、これがまた、タイの華人と全然印象が違ってて、びっくりでした。
[4]   まはヴぃーら   2008年08月18日 16:24
昔来たのがタイ人で最近来たのが中国人だと言われているくらい、両者の区別は曖昧だということを前提にして話しますが、実はタイに流れた中華系の人たちは他の国の中華系に比べて教育レベルが低いとか、要するになっちゃいないとか色々言われているようです。だからと言ってロンドンの中華系が優秀という印象は全く無いのですが、タイに流れた日本人が香港やシンガポールの日本人と比べてレベルが低いと言われるのと被り、興味深いものがあります。まあ、タイだけでもハートヤイの華人とバンコクの華人は全然違いますから、、、
[5]   まはヴぃーら   2008年08月18日 16:34
蛇足ですが、出身地別の女性の気質は広東が一番きつく、潮洲が一番柔らかいそうです。県民比べみたいなものですね。
[6]   カオソーイ   2008年08月18日 17:40
基本的に、旧英領植民地は単純労働者として中国人を受け入れたのに対し、旧オランダ植民地であったインドネシアは植民地時代に単純労働者は受け入れず、商人としての中国人しか受け入れなかったようです。インドネシアでの対華人暴動が結構根深い背景があるのは、基本的に華人=独裁政権に奉仕する買弁商業資本というイメージがそのまま通用しているからです。
潮州系の人は、元々米の国際的な買い付けのタイ国内での買い付け及び流通に従事していたらしいですが、そのネットワークと、琉球を中継基地としたタイ-日本-中国との福建商人が室町期に作った国際流通ネットワークが同リンクあるいは対立していたかが、わかりません。それと倭寇がどう絡む(あるいは絡まない)のか、マレー系の海賊がどう絡むのかも謎ですね。
いずれにしろ、福建系のネットワークに乗って室町期の日本で「大唐米」というブランド名でタイ米が流通し、琉球に、タイ式の蒸留酒技術が導入されて泡盛の母体となり、日本刀が中国に大量に輸入されて、それを使って「偽倭寇」になる中国人も多く出て、またマレー系の海賊が使った刃が波状の刀「ダンビラ」が、日本語化して室町~江戸期の読み物に登場する(今より東アジアが国際化していた?)時代があったのは事実のようです。
[7]   おかあつ   2008年08月19日 00:43
なんというか、どれも興味深く、みなさま、ありがとうございます。 勉強になります。

>昔来たのがタイ人で最近来たのが中国人だと言われているくらい、両者の区別は曖昧だということを前提にして話しますが、

これが、僕は東北に居たせいだと思うんですが、まったくそう思えないんですよ。 見ればいっぱつでわかる違いがあります。 それは風貌だけでなく、習慣だったり気質だったりします。 例えば、ウドンにいて、中華系の人は夕方に広場に集まってモーラムにあわせて体操をしますが、モロにイサーン系の人はこれをぜったいやらないです。 つか、モーラムが流れてるのにイサーンの踊りをしない、というところからしてありえないくらいヘンなことなので、思いっきり目立ちます。

でも、地方によって気質が違うというのはその通りと思います。 中国全体はヨーロッパより大きい上、実際の文化的な国の数はヨーロッパ以上にたくさんあるわけで、より複雑だと思います。 また近代になればその歴史の変遷は隠されているということもあると思います。

僕は少林拳が好きなんですが、じつはこれは漢民族の文化の一種だと聞きました。 それが文化大革命によって一気に縮小を余儀なくされたと聞きます。 で、さらに、今、少林拳が注目を集めているということで、政府としてはこれを観光などの目玉として宣伝したいところを、他の民族の手前、あまり大きく宣伝できないのだ、と聞きました。 で、この話に、どれくらいのウソが混じっているのだろうか、とよく思います。

なんというか、きっと政府によって隠されている部分や、政治的な背景で記録が全く残っていないことや、民族風土に関してきちんとした体系的な調査がなっていないことなんかがあるのかと思いますが、いずれにしても、中国ってみんなが知っているようで、実は何もわかっていない国のひとつじゃないかっていう気がします。




このコミュにいるカツオさんはラオス・タイ・沖縄と長期滞在した経験があるそうなのですが、前、そのカツオさんが、沖縄とタイが微妙に似てるという話をされていたことがありました。 あまりその時は意識していなかったのですが、やっぱりあるんでしょうね...。 また、考えてみれば植民地時代の影響もあるんですね...。


そういえば、最近、なぜか華僑2世や3世の人とよく話す機会があったんですが、みんな、歴史のこと何にも知らないんですよね...。 またある華僑の人は、「中国は開かれた国じゃないから、いろいろなことはわからないんだ」とも言っていました。

なんか、中国のことって、案外、中国人も含めて、誰もわかって無いんじゃないか、って思います。
[8]   カオソーイ   2008年08月19日 06:40
最近は、愛国心教育を行って、中国人としての意識を持たせようと、工作してますが、元々が、同郷の意識は強く、それが海外に移住してからも継続することはあっても、同郷以外の中国人に対するそれは、日本人から見ると非常に冷淡ですね。
以前、華人2世の中華街の経営者と、揚子江中流域の大洪水の話をしたら、うちの故郷はもっと下流なので、洪水関係ありませんという感じでした。
[9]   おかあつ   2008年08月19日 11:32
なんというか、よく思うんですが、ひとことで中国人って言っても、住んでいる場所も風習も言葉も違うわけで、要するに中国って内部は物凄いいろいろな国に分かれているわけなんですよね。 つまるところ、実はひとつの国じゃないんですよね。 政府はひとつの中国というのを前面に押し出していますが、要するにそうじゃないから前面に押し出しているわけなんじゃないかという気がします。

このあいだドイツに行った時、タイ料理屋に行ったらタイ料理とは似ても似つかぬ料理が出てきて、がっかりしたことがありました。 日本食屋に行ったときも日本語もしゃべれないようなインチキ日本人が怪しげな寿司を作っていました。 要するに、全部、インチキ中国人なのです。

日本・中国・タイってまったく別物なのに、顔が似ているから、ドイツ人はどうせ気がつかないからってそういうインチキをする中国人が実に腹立たしかったのですが、このインチキをする中国人と、日本のIT企業で働いている中国人と、中華街で肉まんをつくってる中国人と、タイでクワイティアオを作って売っている中国人は、全部、違う国の人たちなんだ、と思うと、物凄くしっくりくる感じがあります。

そういえば、これもラオスにいた華僑の人から聞いたんですが、同じ地域の出身でも、華僑として国を出た年代によってもまったく異なるメンタリティーになるのだそうで、年代が違えば当然話も全く合わないんだそうです。

で、問題は、その人が一体何人なのかを、聞いても教えてくれないならまだしも、本人も知らなかったりする事ですよね。
 
出展 2008年08月16日 10:04 『過ぎ去って、真相』

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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