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2008年5月13日火曜日

何故 音楽が面白くないのか (mixi05-u459989-200805130207)

ミクシ内で書かれた旧おかあつ日記を紹介します。
何故 音楽が面白くないのか
2008年05月13日02:07
前回の日記に、bobcatさんが、とてもよいコメントをつけてくれました。

>CDが売れなくなったのは、ネット上の違法ダウンロード(nyとか、違法着うたとか)のせいだけかにゃあ?
>いろんな音楽が、ある意味 出尽くして(どっかで聴いたような曲ばっか)
>CD買おうとまで思わないのも原因かもしれませんよ。

これは、正に名コメントで、今のユーザーのほとんどの意見の正にど真ん中を射抜いた意見だと思います。 今のインターネットユーザーの誰に聞いても、そうだと思っていると思います。 だからこそ、著作権団体が反発を受けていると思うんです。

僕も著作権団体は好きではないです。 しかし、著作権団体が今の状況を招いているかといえば、それはそうではないと思うのです。 そう思う理由を箇条書きにして見ました。




・いい音楽を作るにはムチャムチャお金がかかります。

・だから、作った音楽は間違いなく、そのかかったお金がペイできるぐらい売れないと困るわけです。

・お金を払っているのは、ミュージシャンじゃなくて、レコード会社なので、会社は何とかして売ろうとします。

・いい音楽って、往々にして、特化してます。 ミュージシャンが思うような面白い音楽っていうのは、ひょっとしたら大勢の人は面白いと思わず、ある特定の人が熱狂的に支持するようなものかもしれないのです。

・面白い音楽は、会社としてはリスクが高いので出来るだけ避けようとします。

・会社は、ミュージシャンに圧力をかけ、できるだけ売れるような音楽を作らせようとします。

・すると、世の中に面白い音楽は少なくなっていきます。

・聴く人はがっかりします。

・やがて、がっかりする事にもなれて、面白い音楽を期待しなくなります。

・そういう面白くない音楽は、出来ればお金を払わずに聴いてしまいたいと思うのが人の情です。

・時代はインターネット。 流行の音楽はダウンロードで聴いてしまえばいいのです。

・レコード会社の売り上げは、更に悪くなります。

・レコード会社は最後の頼み綱である流行音楽が盗み聞きされているインターネットを快く思いません。 だから、何とかしてそれを食い止めようとします。

・音楽がお金のかかる物とは夢にも思っていないインターネットユーザーは、それに反発します。

・実は、一番貧乏くじを引いているのは、ミュージシャンです。 よい音楽を維持するのに大変なお金がかかっているのですが、それを維持するのに充分な収入は得られず、生活は苦しくなる一方です。

・その窮状を訴えたいところですが、それは時流からリスナの反発を招くので、得策ではありません。

・多くの面白いミュージシャンは、ミュージシャンを廃業して、サラリーマンに転業します。

・こうして、更に音楽は面白くなくなっていきます。

・繰り返し...



今の音楽が面白くない理由は、構造問題だと思います。
こうしてみたように、決して、JASRACだけの問題ではないと僕は思います。



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出展 2008年05月13日02:07 『何故 音楽が面白くないのか』

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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