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2008年5月11日日曜日

神経が壊れた恐竜 (mixi05-u459989-200805111006)

ミクシ内で書かれた旧おかあつ日記を紹介します。
神経が壊れた恐竜
2008年05月11日10:06
忘れないうちに書いておこうと思う。

ドイツから日本に帰ってきた。 日本でテレビを見て、一つ思った。 日本の報道番組って、多分ムチャムチャ充実してる。 ドイツはこんなに充実してなかった。 日本のテレビでは、細かいテーマに沿って色々な番組が作られている。 NHKスペシャルとか凄すぎる。 朝のニュースとかでも毎日社会問題についてテレビ番組が放送されてる。 これっていいことだろうか。

悪い事だと思う。

ドイツで報道番組が少ないのは、たぶん、報道番組が必要ないからだ。

ドイツでは、現場の人と上層部の人のあいだで、健全なコミュニケーションがあるんだと思う。 だから、問題があれば、その場で話し合ってその場で解決出来る。 わざわざ日本みたいに事細かに調査してこうやってテレビで報道する必要も無いんじゃないかと思う。

日本の社会組織って現場と上層部にコミュニケーションが無い事が多い。 これって、神経が壊れた恐竜の様なものだと思う。 脳が歩けって命令すれば、そこがイバラの道だろうが、灼熱の岩場だろうが、気づかず歩いていってしまう。 痛みは脳に到達しない。 イバラが足を貫き血は流れ、灼熱で肌が焼け、肉は焦げ、もげて体が破壊され、致命傷が脳に到達するまで、気がつかない。

日本では、現場では必死で悲鳴を上げているのに、その悲鳴が上層部にぜんぜん届かない、ということがしばしばおこる。 何故か。 原因は、上下関係だったり、世間体だったり、面子だったり、恥だったり、責任だったり、懲罰だったり、学閥だったり、空気だったりする。 日本の社会には、コミュニケーションや思考とは関係ないものがたくさん漂っている。

こうやっておかしくなった社会を報道番組が調査して放送する。

日本の報道番組って、鈍磨した感覚を補うように鏡で足元を見ながら、フラフラ歩いているようなものだ。

感覚と神経を研ぎ澄ましてちゃんと歩くのが普通なのに。


コメント一覧
退会したユーザー   2008年05月11日 15:38
アルバイト先のチーフが「部長、仕事してよ」って嘆いていました。部長は「我々はパイオニア精神をもつべきだ」という方針で、すばらしい質と量のお仕事をくださるのですが、「たいへんだね~」といって傍らでゆるりとご覧になっています。あそこまで現場に関わらないと、ユーモアさえ感じるほどでした(苦笑

経営陣に訴えかけるようなキレモノが現場にいれば、事態は少しでもよくなるんじゃないかと思うこともあります。でも、たいっへん!なんですね現場は。仕事に打ち込みながら、よくない慣わしを改善することにも労力をさくには、1.5人力以上必要な気もします。
日本の報道番組が充実してるってこと、新鮮でした。
 
出展 2008年05月11日10:06 『神経が壊れた恐竜』

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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