試奏2
2008年03月23日22:31
今日も楽器屋にギターとギターアンプの試奏に行った。
これまでの経験から言って、「さぁ買おう」と思ってから楽器屋に行って試奏を始めてもあまりいい買い物が出来ないということがわかってきたので、普段から定期的に楽器屋に行って色々と試し弾きすることにした。 それで今日も行った。
秋葉原のとある楽器屋に、自由に試し弾きさせてくれる貴重な店があり、今日もそこに行った。 今日など、4時間近く試し弾きしていたと思う。 明るいうちに店に入ったが、出たらとっぷりと日が暮れていた。
MesaBoogie も弾いた。 Kochも弾いた。 あと T.C.Electronic のマルチエフェクターも弾いた。あとVOXも弾いた。 Marshallも。
http://www.tcelectronic.com/
http://www.koch-amps.com/
http://www.mesaboogie.com/
http://www.voxamps.co.uk/
http://www.marshallamps.com/
これだけのものを自由に引き比べさせてくれる機会というのはそうそうはない。 でもそれを散々やらせてくれたこの店員さんには、感謝。
一つわかったことがある。 僕はどんなに精巧なアンプシミュレータを使っても絶対満足できない。 どうしても、あの真空管アンプの音じゃないと、納得できない。 真空管アンプの音って魔法のようだ。
真空管アンプっていうのは、ある意味、音の増幅器としてみると、あまり音の再現性は良くない。 そこらへんのラジカセとかと比べるとグッとクセがある音がする。 つまり、アンプ自体に音色があるのだ。 こういう色のついたアンプにエレキギターのまたマイクの信号とは違った強い倍音を持った信号を入れると、どういう按配か、鈴の音の様というか、紙をこする様な音というか、とにかく元々は、ギターにもアンプにもなかった不思議ないい音が生まれる。 これが物凄く魅力的な不思議な音なのだ。
最近はアンプモデリング技術(※)というのが発達したらしく、小さくても大きいアンプの様ないい音がするようになった。 だけど、自分のギターを持っていってつないで、本心から正直に色々試して比べてみると、やっぱり真空管アンプには絶対かなわない、と今日思った。 とはいえ、そんな真空管アンプにそういうモデリングされたエフェクターをつなぐと、これがまた物凄くいい音がするということもわかってきた。
※ アンプモデリング = 一般的に大きいアンプはいい音がする。 鋼鉄で出来た激重のトランスを使って大きな出力を稼ぎ、鋼鉄でできた激重・巨大なスピーカーユニットを使ったアンプの方が、どういう按配かいい音が出やすいらしい。 それをデジタル波形処理によって波形の特徴を解析し、小さなアンプでも大きなアンプと同じ様な音を出す技術が最近開発されたらしい。 これをアンプモデリングというらしい。 これによって近頃の安物アンプの音は劇的に良くなった。
というわけで、また試し弾きしにいこうと思う。 今度は、エフェクターをつないで、試させてもらおうっと。
◇
でも、まぁ ギターミュージシャンであることというのは、なんとも 儲からない道楽だと思う。 ギターも一本30万近くするし、アンプも同じぐらいする。 エフェクターもいいやつは2~3万する。そういうエフェクターを5個も6個も買ったりする。 弾く場所も必要だ。 その辺で弾くと近所迷惑である。 つまり大きな一軒屋の自宅が必要ということだ。 そして自分の演奏を人に聞かせるためには、楽器搬送車も必要だ。
これだけかき集めても、仕事一本のギャラが良くて2~3万円では、やっていけるわけがない。 レコーディングしてすずめの涙のようなギャラを貰えれば、いいほうで、最近は、MP3のダウンロードが盛んになったおかげで、それももらえない確立が高くなってきている。
いい音楽がなくなるわけだよな。
前は、「日本がダメでもアメリカに行けば何とかなる...!」という世界が実際にあった様に思う。 日本での商業的な成功が見込めなくても、音楽の本場アメリカに行けば、まだ商業ミュージシャンとして成功する道があるにはあった。
だけど、アメリカは歴史的な不景気だ。 音楽業界はとても衰退している。 日本も、 80年代の華やかさと比べると、実にみずぼらしい時代になった。 ミュージシャンをやってれば女は入れ食い、ギャラも一日数十万、なんていう素晴らしき80年代の世界は消えてなくなってしまった。
夢のない世の中になったものだ...。
これまでの経験から言って、「さぁ買おう」と思ってから楽器屋に行って試奏を始めてもあまりいい買い物が出来ないということがわかってきたので、普段から定期的に楽器屋に行って色々と試し弾きすることにした。 それで今日も行った。
秋葉原のとある楽器屋に、自由に試し弾きさせてくれる貴重な店があり、今日もそこに行った。 今日など、4時間近く試し弾きしていたと思う。 明るいうちに店に入ったが、出たらとっぷりと日が暮れていた。
MesaBoogie も弾いた。 Kochも弾いた。 あと T.C.Electronic のマルチエフェクターも弾いた。あとVOXも弾いた。 Marshallも。
http://www.tcelectronic.com/
http://www.koch-amps.com/
http://www.mesaboogie.com/
http://www.voxamps.co.uk/
http://www.marshallamps.com/
これだけのものを自由に引き比べさせてくれる機会というのはそうそうはない。 でもそれを散々やらせてくれたこの店員さんには、感謝。
一つわかったことがある。 僕はどんなに精巧なアンプシミュレータを使っても絶対満足できない。 どうしても、あの真空管アンプの音じゃないと、納得できない。 真空管アンプの音って魔法のようだ。
真空管アンプっていうのは、ある意味、音の増幅器としてみると、あまり音の再現性は良くない。 そこらへんのラジカセとかと比べるとグッとクセがある音がする。 つまり、アンプ自体に音色があるのだ。 こういう色のついたアンプにエレキギターのまたマイクの信号とは違った強い倍音を持った信号を入れると、どういう按配か、鈴の音の様というか、紙をこする様な音というか、とにかく元々は、ギターにもアンプにもなかった不思議ないい音が生まれる。 これが物凄く魅力的な不思議な音なのだ。
最近はアンプモデリング技術(※)というのが発達したらしく、小さくても大きいアンプの様ないい音がするようになった。 だけど、自分のギターを持っていってつないで、本心から正直に色々試して比べてみると、やっぱり真空管アンプには絶対かなわない、と今日思った。 とはいえ、そんな真空管アンプにそういうモデリングされたエフェクターをつなぐと、これがまた物凄くいい音がするということもわかってきた。
※ アンプモデリング = 一般的に大きいアンプはいい音がする。 鋼鉄で出来た激重のトランスを使って大きな出力を稼ぎ、鋼鉄でできた激重・巨大なスピーカーユニットを使ったアンプの方が、どういう按配かいい音が出やすいらしい。 それをデジタル波形処理によって波形の特徴を解析し、小さなアンプでも大きなアンプと同じ様な音を出す技術が最近開発されたらしい。 これをアンプモデリングというらしい。 これによって近頃の安物アンプの音は劇的に良くなった。
というわけで、また試し弾きしにいこうと思う。 今度は、エフェクターをつないで、試させてもらおうっと。
◇
でも、まぁ ギターミュージシャンであることというのは、なんとも 儲からない道楽だと思う。 ギターも一本30万近くするし、アンプも同じぐらいする。 エフェクターもいいやつは2~3万する。そういうエフェクターを5個も6個も買ったりする。 弾く場所も必要だ。 その辺で弾くと近所迷惑である。 つまり大きな一軒屋の自宅が必要ということだ。 そして自分の演奏を人に聞かせるためには、楽器搬送車も必要だ。
これだけかき集めても、仕事一本のギャラが良くて2~3万円では、やっていけるわけがない。 レコーディングしてすずめの涙のようなギャラを貰えれば、いいほうで、最近は、MP3のダウンロードが盛んになったおかげで、それももらえない確立が高くなってきている。
いい音楽がなくなるわけだよな。
前は、「日本がダメでもアメリカに行けば何とかなる...!」という世界が実際にあった様に思う。 日本での商業的な成功が見込めなくても、音楽の本場アメリカに行けば、まだ商業ミュージシャンとして成功する道があるにはあった。
だけど、アメリカは歴史的な不景気だ。 音楽業界はとても衰退している。 日本も、 80年代の華やかさと比べると、実にみずぼらしい時代になった。 ミュージシャンをやってれば女は入れ食い、ギャラも一日数十万、なんていう素晴らしき80年代の世界は消えてなくなってしまった。
夢のない世の中になったものだ...。
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