(ニュース)Yahoo利用者は死ぬほどアホ ...か?
2007年12月05日04:59
この調査結果自体には何の不思議もない。 学術論文をYahooで検索してもそりゃ出てこないだろうし、最近流行りのキーワード広告をGoogleで検索してもまぁ出てこないだろうし、そういうことでしかない。 また、それ以上の意味はない。 この調査の考察については僕は同意できない。 そういう現象をすぐにデジタルディバイドの問題と結びつけるのは早計だ。 そもそものネットの全体像・将来像を見失っていると僕は思った。
かつては、Googleは検索結果の公平さ=商業的な理由によって偏向しないっていうことをうたってるのに対して、 Yahooは元々商用サイトなどを主に扱う傾向があった。 だから、その名残で調査をすれば今も Google=学術 / Yahoo=ホビー という利用者の傾向が出ると思う。
しかし、近年 Googleも SEOに莫大な費用をかけられるサイトが上位に上がることは避けられなくなってきており、運営姿勢的にもそれを黙認するようになってきているうえ、 Yahoo も5年前と比べれば、色々な高性能検索エンジンを採用する事で公平性は上がっているように思うので、差は大幅に縮まっていると思う。
更に 次のことを忘れてはならない。
ここ数年のソフトウェアの進歩によって、爆発的な勢いでブログサイトが林立した。このような状況下では、たくさんリンクされているサイトがかならずしも面白いサイトというわけではないということは、誰の目から見ても明らかであり、そもそもの検索エンジンの根本にある原理=「被リンク数を投票(Vote)と見立てた重み付け人気投票」という法則自体が破綻しつつある。運営者側も、残念ながら、この根本的な問題を直視せずに、カンフル剤の様な改善アルゴリズムを注入してどうにかこうにか、しのいでいるだけ、というのが現状ではないだろうか。
今のインターネットは、過渡期だ。 目にもとまらない勢いで急速に変換している。 そんななかで、全く新しいシステムが現れることで、「Yahooか Googleか」という二分律が全く問題とならなくなってしまう時代が来るのはせいぜい時間の問題だ。
だから、 あまり、目先の調査結果で右往左往させられない事がたいせつだと思う。
情報が洪水のように氾濫する時代では、すぐに目先の情報に飛びつかずにしばらく様子を見てよく吟味することが大切なのだ、ということをメディアリテラシーとして身につけておこう。
とかいってみたりして。
◇
グーグルな人:国立大、ヤフーな人:大学行ってない(?)――Eストアー調査 第3弾
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=354610&media_id=17
4日、ECショップ支援のEストアーは検索エンジン利用者別属性調査の第3弾となる調査結果を発表した。
この調査は、普段よく利用する検索エンジンを「グーグル」「ヤフー」「その他」と分類し、多角的なクロス集計をレポートしているものだ。今回は第3弾となる利用者別の出身大学(もしくは在学中の大学)だ。結果は以下のグラフをみてほしい。
「グーグルな人」は国立大学出身者が全体の21.2%という結果だ。両者の私立大学の構成比はほぼ同じなので、グーグルの国立大出身が目立っている形だ。また、「ヤフーな人」はおよそ半分が大学に行っていないという結果になっている。
調査は、調査会社によるインターネット調査であり、全国の16歳以上の男女618人の集計だ。調査期間は11月27日、28日となっている。
この調査レポートはRBB TODAYでも何度か取り上げているが、これは、あまり相関のなさそうな属性どうしのクロス集計の結果が非常に示唆に富んでいたからだ。また、調査方法も、取材した範囲では一般的な手法で行っていると思えたのも理由のひとつだ。
ただ、調査方法や結果を疑問視する声も多い。前2回の結果がグーグルにとってネガティブなもの(友達の人数、未婚率)だったこともあり、ヤフーと組んでネガティブキャンペーンを展開しているのではないか。といった批判だ。その可能性は編集部で考慮した。過去2回の記事では本文やグラフのキャプションに「因果関係は断定できない」旨記述を加えたりしている。もっとも、過去2回の記事の反応では、Eストアーやヤフーにとってネガティブなものも少なくないので、本当にグーグルに対してネガティブキャンペーンをしようとしていたなら、それはあまり成功していない可能性が高い。
今回の結果は、単純な見方をすれば「グーグル:高学歴」「ヤフー:低学歴」という図式が成り立ちそうだ。しかし、前回の調査結果からするとヤフー利用者の平均年齢は若く10代の比率がグーグル派より高い。分析するのであれば、このような要因を補正する必要があるが、これまでの調査結果はあくまで(ランダムな)クロス集計の生データでしかない。この調査に限らず、統計や調査データを読む場合、注意しなければならない点だ。ウェブや新聞を読む上でのリテラシーとして身に付けておこう。
かつては、Googleは検索結果の公平さ=商業的な理由によって偏向しないっていうことをうたってるのに対して、 Yahooは元々商用サイトなどを主に扱う傾向があった。 だから、その名残で調査をすれば今も Google=学術 / Yahoo=ホビー という利用者の傾向が出ると思う。
しかし、近年 Googleも SEOに莫大な費用をかけられるサイトが上位に上がることは避けられなくなってきており、運営姿勢的にもそれを黙認するようになってきているうえ、 Yahoo も5年前と比べれば、色々な高性能検索エンジンを採用する事で公平性は上がっているように思うので、差は大幅に縮まっていると思う。
更に 次のことを忘れてはならない。
ここ数年のソフトウェアの進歩によって、爆発的な勢いでブログサイトが林立した。このような状況下では、たくさんリンクされているサイトがかならずしも面白いサイトというわけではないということは、誰の目から見ても明らかであり、そもそもの検索エンジンの根本にある原理=「被リンク数を投票(Vote)と見立てた重み付け人気投票」という法則自体が破綻しつつある。運営者側も、残念ながら、この根本的な問題を直視せずに、カンフル剤の様な改善アルゴリズムを注入してどうにかこうにか、しのいでいるだけ、というのが現状ではないだろうか。
今のインターネットは、過渡期だ。 目にもとまらない勢いで急速に変換している。 そんななかで、全く新しいシステムが現れることで、「Yahooか Googleか」という二分律が全く問題とならなくなってしまう時代が来るのはせいぜい時間の問題だ。
だから、 あまり、目先の調査結果で右往左往させられない事がたいせつだと思う。
情報が洪水のように氾濫する時代では、すぐに目先の情報に飛びつかずにしばらく様子を見てよく吟味することが大切なのだ、ということをメディアリテラシーとして身につけておこう。
とかいってみたりして。
◇
グーグルな人:国立大、ヤフーな人:大学行ってない(?)――Eストアー調査 第3弾
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=354610&media_id=17
4日、ECショップ支援のEストアーは検索エンジン利用者別属性調査の第3弾となる調査結果を発表した。
この調査は、普段よく利用する検索エンジンを「グーグル」「ヤフー」「その他」と分類し、多角的なクロス集計をレポートしているものだ。今回は第3弾となる利用者別の出身大学(もしくは在学中の大学)だ。結果は以下のグラフをみてほしい。
「グーグルな人」は国立大学出身者が全体の21.2%という結果だ。両者の私立大学の構成比はほぼ同じなので、グーグルの国立大出身が目立っている形だ。また、「ヤフーな人」はおよそ半分が大学に行っていないという結果になっている。
調査は、調査会社によるインターネット調査であり、全国の16歳以上の男女618人の集計だ。調査期間は11月27日、28日となっている。
この調査レポートはRBB TODAYでも何度か取り上げているが、これは、あまり相関のなさそうな属性どうしのクロス集計の結果が非常に示唆に富んでいたからだ。また、調査方法も、取材した範囲では一般的な手法で行っていると思えたのも理由のひとつだ。
ただ、調査方法や結果を疑問視する声も多い。前2回の結果がグーグルにとってネガティブなもの(友達の人数、未婚率)だったこともあり、ヤフーと組んでネガティブキャンペーンを展開しているのではないか。といった批判だ。その可能性は編集部で考慮した。過去2回の記事では本文やグラフのキャプションに「因果関係は断定できない」旨記述を加えたりしている。もっとも、過去2回の記事の反応では、Eストアーやヤフーにとってネガティブなものも少なくないので、本当にグーグルに対してネガティブキャンペーンをしようとしていたなら、それはあまり成功していない可能性が高い。
今回の結果は、単純な見方をすれば「グーグル:高学歴」「ヤフー:低学歴」という図式が成り立ちそうだ。しかし、前回の調査結果からするとヤフー利用者の平均年齢は若く10代の比率がグーグル派より高い。分析するのであれば、このような要因を補正する必要があるが、これまでの調査結果はあくまで(ランダムな)クロス集計の生データでしかない。この調査に限らず、統計や調査データを読む場合、注意しなければならない点だ。ウェブや新聞を読む上でのリテラシーとして身に付けておこう。
コメント一覧
ジャコビ 2007年12月05日 07:07
面白い調査結果だと思いました。
どのサーチエンジンを使うかではないけれど、わたしが普段アメリカでメールをやり取りしている感覚だと、ヤフーアドレスの人は、中年層に多くて、Gメールアドレスの人は、若年層に多いのです。さらに言えばホットメールアドレスも若い子に多いです。
どのサーチエンジンを使うかではないけれど、わたしが普段アメリカでメールをやり取りしている感覚だと、ヤフーアドレスの人は、中年層に多くて、Gメールアドレスの人は、若年層に多いのです。さらに言えばホットメールアドレスも若い子に多いです。
クレ 2007年12月05日 23:25
ヤフーがいいのかグーグルがいいのかなんて考えたこともなかったです。目指すものが出てこなければ、別の検索エンジンを使ってみるだけで、それほど固定していませんでした。
自分のブログ名で検索したら何年も前のものまでいくつか出てくるのを見て、こんなくだらないものまで検索できるのかと驚きます。くだらないことをネット上に書き散らすのは怖いことなのかもしれません。そう考えれば、ミクシに書いたことは外で検索されないのは安心なのかもですね。ほとんど誰も読んでいないって意味では、日記の名に相応しいかもです。
自分のブログ名で検索したら何年も前のものまでいくつか出てくるのを見て、こんなくだらないものまで検索できるのかと驚きます。くだらないことをネット上に書き散らすのは怖いことなのかもしれません。そう考えれば、ミクシに書いたことは外で検索されないのは安心なのかもですね。ほとんど誰も読んでいないって意味では、日記の名に相応しいかもです。