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2007年10月1日月曜日

タイのまとめ (副題:タイにおける問題の傾向と対策) (isaan05-c987254-200710010312)

おかあつがミクシコミュニティータイ東北イサーン語研究会として著した記事を紹介します。
タイのまとめ (副題:タイにおける問題の傾向と対策) (おかあつ)
2007年10月01日 03:12
今日は、管理人、精神的にヘヴィーです。 ヘヴィーって、つまり日本人的にはですが。

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結論:タイは「他力本願」の国である。

タイにいて色々な不幸な人を見るけど、そのほとんどは多分「天災」じゃなくて「人災」なんじゃないかと思う。 タイで見かけるトラブルのほとんどは 「もっと気をつけろよ」とか「ちゃんとしてればこういうことになんないでしょ!」とか「ちゃんと最後までやり抜こうよ!」とか要するにそういうレベルのことで、そういうごく当たり前なことを戒める人が居ないので、いろいろなことが「問題起こりっぱなし」状態になってしまって、問題がおこるべくしておこっているような。

で、外人がタイに長く居ると、それをタイ人の様に黙って見てられない。 「ちゃんとやろうよ!」とか「なんとかしようよ!」とかいいたくなってしまう。それで実際にいってみる。 でも、みな何とかしようなんて夢にもおもってないので、ピクリとも行動しない。

いってもどうにもならないので、そのうち怒りはじめる。 「なんでこうなんだよ! これじゃ後で困るだろ!」 「あとで困るの自分だぞ!」 色々いってみるものの、返って来る言葉はそう多様ではない。「マイペンラーイ」

時は経つ。 いよいよ、問題が深刻化して、どうにもならなくなってくる。 「もう、ほんっとにやばいぞ! 早く何とかしないと!」 「もう、死ぬしかなくなるぞ!やばいぞ!」 だけれども返る言葉はただひとつ 「マイペンラーイ」

更に自体は深刻化。 タイ人もトラブルが続発してさすがにイライラしてくる。 外人は叫ぶ。「もう絶対ヤバイ! これとこれを何とかクリアしないと、俺ら、死ぬ! 何とかしろ! これこれをいつまでにあげろ!」 この辺からマイペンライが出てこなくなる「あ~~~ お前の言う事なんかきくぐらいなら死んだほうがましだ!」

完全に全てが手遅れになる。 打つ手なし。 職を失ってバンコクに出稼ぎに行くハメに。 住む場所もなし。 「何でこんなに苦労してるのに、黙ってみてるの? 人でなし!」「だから言っただろ!まずいって! 全部無視だよ! 何度言ったか覚えてないよ、もう!」「何でそういう終わった話を持ち出すの?」「終わってね~っつの」

いよいよ落ちぶれて物乞い寸前になる。 話は長かったが ... タイの不幸な人ってこうやって生まれるのではないだろうか。

そんなこんなでタイ人はバンコクで働き始める ... そのうち「タイでちょっと風俗でも行ってみようか」というタイプのチョイ悪スケベ外人と出会う。 彼らの多くは、喜捨や帰依の考え方を持つがタイ人ではない外人。 経済的には成功したけど、未婚・離婚暦があるなど家族がないというようなちょっと寂しいタイプ。 勤勉でお金を持っている北伝仏教やキリスト教系の人。(=要するにイギリス人とか日本人。)でも語学は苦手なタイプ。

外人、話を聞く。 タイ人は身の上を話す。(ここでタイ人、ウソはつかないけど全容までは話さないところがミソ。)

外人、泣く。「何て可哀想なんだ... 僕が何とかしてあげよう...。」

お金を上げたり、何か生活の足しになるような何かを買ってあげたりする。 より親密になってからは、お店を出してあげたりして自立を支援してあげたりもする。

でも2年経ち、3年経ち、長い間見ていると、何かがおかしいことに気がつく。 何故、これだけ助けてもなかなか生活が向上しないのか。

実は、店の運営資金としてやりくりされるはずだった渡したお金が、家族の生活費として消えていることが明らかに...。しかし、洞察力に優れていない人だと、そのウラオモテを見抜けずに、おかしいな、おかしいな、と何年も悩み続ける憂き目にあう。

それだけならいい。 実は別にだんなさんが居ることも少なくない。 外人が母国で懸命に働いている間、タイでは渡したお家で、渡したお金を使って、だんなさんと楽しく暮らしているというおぞましい事態に。

しかしながら、こういった事実に気がつく為には、高い洞察力や、時として語学力・ソーシャルスキル・タイ人の協力等々、なかなか得がたい要素が必要な場合が多く、大多数の人は見抜けない。 こうして、多くの男性はそのまま何も知らず、幸せに安泰な人生を送る。

ここで万が一外人が現実に気がつくことができたとしても、状況は何も変わらない。 タイ人が貰ったものが外人の手に帰る事はない。 最終的に笑顔でゴリ押し状態でタイ人が全部貰ってしまうからだ。 その笑顔は強烈で最終的に外人に「ま、いっか」と言わしめる。

もし、外人が充分な洞察力を持っており、全てのウラオモテを見抜ぬく理解力と、正しく理解する柔軟性を持っていた、だけならず、高い語学力ソーシャルスキルを駆使出来るという極めて稀なケースであっても、問題は何も解決しない。 つまり全ては振り出しに戻る。 この文章の最初に戻ってやり直し。 その繰り返し。


極端な話に聞こえるかもしれないが、現実問題として、タイで生活する中で耳にするこのような話には枚挙に暇がない。 何故こういうことになってしまうのだろう。一体こういう事例に対してどのような対処方法が考えられるだろうか。


対策1:禁欲コース

絶対にこちらからは助けない。 その為には、タイに入国するとき何も持ちこまないのが理想。 出来れば出家して上座部仏教の帰依の考え方を深く身につけることができればベスト。 最終的に、托鉢で生活する。


対策2:物欲コース

まったく逆に、ちょっとゴージャスな身なりをして日本人丸出しにする。 とはいえ決してハデハデにしないで洗練した感じをかもし出せれば合格。 ピカピカのアディダスはラッキーアイテム。(タイの芸能人がよくはいてる) なお、意外だがタイ風絞り染めのTシャツとかを着るのも良。(一発で外人だとバレる為、非常に効果的) タイ語は話せない方がベター。 出家した事があるなど、ご法度。イサーン語を流暢に話すなど問題外。 モーラムを聞いてもいきなり踊りだしたりせずにここはグッとこらえて「面白い音楽だね!」程度に留めることが肝要。

とはいえ、出来ればタイ語・イサーン語のリスニング力があると有利。 但し、絶対話しているところは見せないこと。

→ タイのお金持ちがいっぱい寄ってくる。 実はタイ東北イサーン語勉強会を読んで色々と裏事情を知っているのだけど、そういうことはおくびにも出さず、かわいくてお金持ちな女の子や男の子と色々遊びまわる醍醐味を満喫する。

この場合の注意点は、絶対に助けないこと。 しれっと伝票を渡されたりしても、「あ、ヤベちょうどお金もってくんのわすれちゃった...」などとうまく逃れるのが理想。 ここでタイ人の金づるになってしまうと、結構損をする。

とはいえ、お金に余裕があれば、ラープヌアをおごって相場を知らないフリをして大枚200バーツ払ったりすることによりお金を持っているところをアピールするのは良いアイデア。 こうすることで、いろいろな人を紹介してもらうという作戦も可。

タイ東北イサーン語勉強会で培った眼力を最大限に駆使して、中華系タイ人と、南部系タイ人・北部系タイ人・東北系タイ人を見分たうえで、柔軟に対応する事。

対策3:超上級者コース(但し男性に限る)

究極の解決策。 自分もタイ人と一緒に他力本願になる。

恐らく対策1対策2であげた各条件を満たす事が最低でも必要。出来ればタイ語・イサーン語を含む文化的背景に対し深い造詣を持つことが事が望ましい。(出家するなら語学は必須) 修行あるのみ。 タイの風土風習に深い理解が得られたなら次の作戦を開始。 タイ人を恋人にし、更にそのタイ人の恋人がファランや日本人から貰ったお金を貰い受けて生活する。 これしかない!

以上、幸運を祈る。

※ 対策1~3が主に外人が男性の場合の対策に偏ってしまったことをここでお詫びする次第である。 ここで女性の場合、主立った問題は上であげた金銭面以外にも、タイ人男性の浮気阻止・極端な浪費の阻止だと思われるので、対策は別項に譲ることとする。 また女性の場合仏教上の地位がちょっと違うらしいので、まったく違った対策となることが予想される。



9/18 13:43 追記

今日の、みのもんたのお昼の番組によると、今日はカップラーメンが初めて発売された日なんだそうです。 戦後、ニッシンはチキンラーメンを開発し、それだけで飽き足らず、世界を目指すため、創意工夫をこらした結果出来上がったのがあのカップヌードルなんだとか...。

これみてタイのカップラーメン、マーマーを思い出しちゃいました。 マーマーってあれだけ生活に浸透してますが、実はニッシン製なんですよね。 思ったのですが日本っていうのは、「前進する事は素晴らしい事だ」と思っているから、世界を目指すわけなんですよね。

そんなこんなで「前進するのが理想の国」日本は、「何もしないことが理想の国」タイにたどり着きます。

「前進するのが理想の国」は「何もしないのが理想の国」に来てあまりにひどい窮状を見て哀れみます。 闘志に燃えた「前進するのが理想の国」は、そこで色々な働きをします。 マーマーを作ったりミニストップやセブンイレブンを作ったり、イオンクレジットを作ったり、高速道路を作ったり、BTSを作ったり DMAXを作ったり...。 何もしないのが理想の国は感謝します。 でも何もしません。

この組み合わせって何なんだろう。

ホント何なんでしょうね。



10・1 追記

>これみてタイのカップラーメン、マーマーを思い出しちゃいました。 マーマーってあれだけ生活に浸透してますが、実はニッシン製なんですよね。

って思っていたんですが、ニッシン製じゃないみたいですね... 誰かからニッシン製だって聞いた覚えがあるんだけど...。

マーマーのホームページ
http://www.mama.co.th/All_Product/index.asp?lp=_TH&ID=1&BrandID=1

改めて調べてみたらこんな記事を見つけた...。

http://en.wikipedia.org/wiki/Instant_noodles#In_Thailand

ヤバイ、この記事メチャメチャ面白い! 世界中のインスタントラーメンの話が書いてあった。 タイのマーマーのことも書かれてる。
コメント一覧
[2]   おかあつ   2007年09月18日 13:46
結構追記したり書き換えたりしてしまったのですが、だいぶ落ち着いてきました。
もし良かったら、もいっかい読んでみてください。
 
出展 2007年10月01日 03:12 『タイのまとめ (副題:タイにおける問題の傾向と対策)』

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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