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2007年4月22日日曜日

農民の借金問題2 (isaan05-c987254-200704220325)

おかあつがミクシコミュニティータイ東北イサーン語研究会として著した記事を紹介します。
農民の借金問題2 (おかあつ)
2007年04月22日 03:25
(まず始めにこの場をお借りして、書き込んでいただいたコメント、全部チェックしたことをお伝えします。
m(_~_;m 済みません、後程返事書きます。)


今日、こういうニュースを見かけました。

http://thaina.seesaa.net/article/39586422.html

首相、23日に東北地方を訪問

 ティーラ農業・協同組合大臣は21日、スラユット首相が23日にウドン・ターニー県を訪問する事を明らかにしました。

 同大臣によると、今回の訪問は地域農民との意見交換を通して地方の農民が抱える借金問題を始めとする問題を見極める事を主目的としたもので、バンコクで開かれる反クーデター集会への参加を思い留まらせる為の工作では無いとのこと。

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おぉ! すごい! ウドンタニーに来るんだ!






          でもって、一体、何しに? (’o’)?


タイの地元~ の 2003年10月18日の記事を見たら、こういうことが書いてありました。

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http://homepage3.nifty.com/jean/Papers/Old/2310_12/231011-20.html

... 一方、農民が抱える借金の担保として土地が差し押さえられている問題を広く世界に知って貰おうと地方からバンコクに集い、ヂャトゥ・ヂャック公園近くで抗議活動を展開していた農民団体の代表等は、昨日同所近くの農民市場機構(オー・トー・コー)内にある農民更正開発基金事務所で同事務所の代
表等と交渉を行った結果、満足できる回答が得られたとして、昨日午後までに抗議集会は参会した。

 今回抗議の為に集った農民等500人は、負債の為に生活の為に必要な農地を差し押さえられ、競売にかけられている窮状に対する理解を広く国内・世界に訴え、同時に農民更正開発基金に対し、早急に困難に直面している農民への援助を要求する為に集っていたもので、要求を受けた同基金副事務長のアモン・アモンラッタナーノン氏は、APEC会議終了後に窮状の実態調査・掌握に努め、政府を総責任者として対策にあたることを約束し、抗議民等の理解を得ることが出来た。

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なるほど... そうだったんですね。

しかしですが、僕は、ウドンタニーで生活して1年ちょっと、ただの一度もそういう団体があるという話を聞いたことがありません。 正にここで言われているような農民の中で生活してもいますが、たったの一度も聴いたことがありません。

(ひょっとしたら このコミュにいらっしゃるぴわあんさんならご存知でしょうか...。)

というわけで、一体、誰に会いに来るんでしょうか。

嫌な言い方ですが、タイ人には、文化的に、物事の状況を具体的かつ的確に説明する能力はないですし、的確に説明されたところで理解する能力もありません。 その状況を実際に見て知っている人同士でしか話しができない人たちだと感じます。 (もっとも日本人もその点似たり寄ったりですが。)

超エリートのスラユット首相のノリと、ウドンタニー人のノリ、この二つの文脈の差は、信じがたいほど離れていると思うのですが、そうでなくても的確さを大切にする要素が薄い文化同士、きちんと問題を共有する事ってできるんでしょうか。

そもそも、ウドン人が何故「農民の借金問題」を主張するのかが問題です。

物事を的確に説明する事よりも、他の人の流れと気持ちを考えて弾力的に説明する内容を変える優しいイサーン人の話し方は、的確に説明する事を至上としている文明人には、コロコロ言う事を変えるいらだたしい奴にしか見えません。

僕も大分慣れてきましたが、こんな感じです。 何か問題が起こる。 「xxxがまずい」と言われる。では対策を考えて「○○としよう」と言う。 そうすると「いや、実は△△△がまずい」と言われる。 じゃぁ「◇◇◇としよう」という。 すると「ゴメン、実は、□□□がまずい」と言われる。こういったかんじで、コロコロ言う事が変ります。

実際には、「実は、xxxさんがチョンボして大変な事になっちゃったんだけど、それを言うと△△△さんがまずい事になっちゃうから、○○ということになるとありがたい。 そうするためには、おかあつには□□□というふうに言っておこう。そうすれば○○という風になるだろう」というような、本音というか、狙いというか、そういう物が、どこかにあるのです。

ところが、その狙い通りにやってうまく行くケースばかりでもないところが問題なのです。 これを見抜けないと、いつまでたっても問題は解決しません。 しかし、これを見抜くのは、相当な洞察力が必要です。


あんな無謀な経済政策をやってしまったスラユット首相にそんな的確な洞察力があることは期待できないような感じがしますが...

そもそも、タイには農協すらないのに、突如、「農民更正開発基金」なんて偉そうな名前のものが存在するとは、ちょっと考えづらいものがあります。

どこかに裏があるはずなのです。
コメント一覧
[2]   ミン   2007年04月23日 00:37
私の旦那の家の場合ですが、何十年か前、家差し押さえられていました。親戚が借金の肩代わりをしてくれて、その親戚にお金を返すことで家を取り戻しました。
家を差し押さえられた理由は、お父さんが車を買ったりした借金です。お父さんは何十年も家に帰ってきませんでした。
まだ学生だった旦那にその時は借金の返済能力もありません。
今は日本で仕事をしているけれど、タイにいる頃は、1ヶ月7000Bくらいしか貰えません。妹、弟を養って、自分の生活費を引いたら、もう残りません。
その政策は、そんなタイの農村の人たちには役に立たないのですか?
なんだか、昔の旦那と同じ境遇の人がいるのが悲しいです。
何とかならないのかな??
 
出展 2007年04月22日 03:25 『農民の借金問題2』

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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