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2007年1月22日月曜日

国際交流 ...その1 (mixi05-u459989-200701222105)

ミクシ内で書かれた旧おかあつ日記を紹介します。
国際交流 ...その1
2007年01月22日21:05
今日、ある用事があって、初めて入管という所に行った。 これまで入管というところに行ったことが無かったので、どこにあるかも知らなかったのだが、調べてみたら品川にあるということで行ってきた。 日本の入管は凄く不便なところにあるものだと思った。入管に行くためには、品川駅からバスに乗りかえていかなければならないということで、聞いたときは、不便なことこの上ないなと思った。 だが、行って見たらかなり頻繁にバスが出ているらしく、割とすぐ着いた。

入管についてみると、ここは外国なのでは、というぐらいたくさん外国人が居たが、僕は、見ていて色々思ってしまった。 ここは、世界の矛盾をいっきにぎゅっと濃縮したような場所ではないかと思う。

なんというか、見ていると、全般的に、派手だけど貧乏臭い格好をしている人が多いことに気付く。 これは、明らかに国の経済状況が悪くて生活苦から日本に渡ってくるという状況を裏付けている様な気がした。

どうしても、外国人といえば、ガラが悪いとか、違法な感覚というか、そういう暗くて汚い印象を持つが、別に外国人が違法で汚いわけではなく、外国に行く人がたまたま違法で汚い人が多いということではないだろうか。

日本人だって、外国人からは、金持ちだと思われているが、これもひとえに、金を急激に持った日本人が海外に行って、これまでの苦しい生活の反動から、ここぞとばかりに高価なものを買い占めてしまう習性をみて発生した印象で、ほとんどの日本人がそういうことはしないのと同じではないかと思う。

いずれにせよ、ここは入管だった。

探している人が、ここにきているということを確認できたので面会を申し込む事にした。 割とすんなりと許可がでて、7Fにある待合室に通された。

待合室には、日本人はほとんど居なかった。 時折居るなと思うと、日本風の服装、日本風の化粧をした中国人の女の子だった。 ここでいう日本風の服装・日本風の化粧というのは、白塗り着物の和風の女の子とのことではない。 髪の毛を赤っぽく染めて、まつげを長くし、ラメのアイシャドウをつけて、かなり短いミニスカートをはいている日本風の女の子の事だ。

本当に色々な人がいた。 マトリックスにでてくる黒人のおじさんの様な人は、朴訥な英語を話していたが、アフリカ系の人らしかった。 やたらに近づいてくるおばさんがいるなと思うと、韓国系の人であるらしかった。 日本人のおじさんもいるにはいたが、変っている。 こういうところにいるおじさんは、決まって、「異様に親しげ」に話す。 あれは、何でああいう風になってしまうのだろうか。

いきなり入管の職員を見つけたかと思うと、「おぅ!どうも!いや~こんかいね、XXXということが会って、ここに来たんだけどさ、いや困っちゃうんだが、実は○○○がね... 」 と聞いても居ないのに裏に入り込んで話を始めたりする。 異様になれなれしいのだ。 こういうおじさんは、何故か決まったようにフィリピン系の女の子を連れている。 女の子は、このおじさんが、ちょっと変っている事はうすうすは気付いている風なのだ。 とはいえ、こうやって親切に面倒を見てくれるおじさんが、たくさんいるわけもなく、一緒に居るのではないか、などと、余計な事を考えてしまう。

また、こういうところにいると、妙に馴れ馴れしく書類の書き方についてたずねてくる女の子がいる。 この人たちも異様に近くに近づいてくるのでビビる。 これも意外な感じがするが、良くある。 僕はタイに居てこういう馴れ馴れしいタイ人にあったことは無い。 だが、日本にいると、こういう馴れ馴れしい(この人はタイ人ではなかったが) 外国人には良く出会う。 これも、結構奇妙ではないか。

インドネシアから来たという彼女は、パスポート不携帯で逮捕されてしまったダンナさんに、パスポートを渡しに来たらしいが、僕がこっそりドキュメントをのぞいて、たずねなかったら自分からダンナがいるとは言わないだろう。 なんだかオレモテルなと思えば、そういう裏があるのである。 しかし、世の中のからくりというのは、すべからくよく理解しなければならないものである。

面会が終わって、一階に戻った。 一階のコンビニには、日本語を話す酔っ払いのおじさんが居て、店員にからんでいた。 結構込んでいるので、後ろにズラリと人が並んでしまった。 この酔っ払いは、明らかに日本人ではなかったが、ずっと日本語で店員にからんでいた。 さながら京浜急行に乗ってるとよく見かけるカップ酒片手に競馬紙を読んでるギャンブラー風だった。 外人なのに、そこまで染まれるのはそれですごいと思うが、そこまで適応するこたーないのではないか。 それとも地なのだろうか。

僕も、タイ東北に居るとき、あまりはぶりを良くしすぎると目立ってしまうため、地味に地味にしているが、「何でこの日本人はこんなにケチなのか。 まるで タイ人みたいだ。」と言われた事がある。 僕は、ひょっとしたら、このギャンブラーのようだったのだろうか。


ものすごい上手な日本語を話す、子連れのおじさんが居た。 このおじさんは、金髪だったが、子供は黒髪だった。 お父さんは髪の毛を外人風に染めているらしかった。

(僕は、日本にいる外人が結構高い頻度で金髪に髪を染めている事に気付いている。 ほら、よく知っている外人もよく見ると...。 西洋人でも生まれたときからパーフェクトに金髪という人は結構珍しい。 ティーンエイジならまだしも、普通のおじさんは、わざわざ髪の色を変えたりはしないものだ。 染めているのがすぐわかってしまうし。 だけど、日本では、外人は「外人らしく金髪」にしていたほうが何かと都合が良いのだろう。 )

このおじさんは、子供に 「ほら! それ、ダメよ! ちゃんとここに座ってなさい。ほら!また!」 とかさながら日本のパパ同様な話し方をしていて可愛らしかった。 これもまた一つの日本の適応の一つなのだと思う。 外国に適応するというのは、難しいものだな、と思った。


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出展 2007年01月22日21:05 『国際交流 ...その1』

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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