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2007年1月22日月曜日

国際交流...その2 (mixi05-u459989-200701222157)

ミクシ内で書かれた旧おかあつ日記を紹介します。
国際交流...その2
2007年01月22日21:57
その1の文章を書いた時は品川に居たのだけけどさっき帰ってきた。

しかし、思うんだけど、入管にいると、不法入国というのが、極めて、庶民的であることを思わざるを得なかった。 不法入国者といえば、麻薬取引・殺人・犯罪・その他... というような極めてネガティブで暗く非日常的な印象を持っていた。

だけど、実際に目の当たりにすると、「父ちゃんが 不法滞在で捕まったので、差し入れ」とか「ウチの運転手が、捕まって強制送還になるので、オミヤゲを差し入れ」とか、「ダンナがパスポート不携帯で逮捕されたのでパスポート届け」とか 極めて庶民的である事を思わざるを得なかった。

全然、普通の人の集まりだった。

感覚的には、地方から出稼ぎに来ている人に近いノリだと思う。 確かに言葉は違うし、言っていることはよくわからないが、そういう温和なノリを感じた。

待合室で座っていたら、「通知表」を翻訳したいという人が面接を申し込んでいた。 翻訳したいというのはどういうことなのかを切々と担当の人に訴えていた。 僕はこの人の話しがなんとなく耳に入ってきた。聞いてちょっと感動してしまった。

この人が言うには ... 実は、中には不法滞在で捕まった友達がいる。 この友達は通知表を持っている。 実は、この人には息子がいるのだそうだ。 その通知表は息子のものだが、彼は日本語が読めない。 彼は、息子を愛している。だから、読めないのはさぞ辛かろう。(言及されていなかったが、恐らくは息子とあうことは出来ずにこのまま強制送還になるのだろう。) だから、代わりに会って是非通知表を翻訳してあげたい。 というようなことを言っていた。。

今の日本に、こういう助け合いの気持ちが、かけらでも残っているだろうか...。

こういうわけで、みな、極めてまっとうな一般的な人であったと思う。

何でか考えてみると、僕は、マスコミが「外国人」=「犯罪者」という間違ったイメージの発生装置となっているのではないだろうかと思う。 「△△で、また○○人が事件を起こしました」という切り口のニュースが連日連夜流されている。 これは、日本の国際化にとって、極めて有害なイメージである。 実際には当然日本人だってより多くの犯罪を起こしている。

また、僕もこういう外国人についての問題の現状はわからないが、日本に入国する正規なルートが無い、或いは入国のハードルが高過ぎると、どうしても違法に入国する人は増える。 そこに目をつけ、日本人の代わりに悪事を働かせる日本人が非常に多いということではないか。 外国人であれば、「また、外国人が犯罪をしでかしたか。」と あっさり信じてくれるだろうし、色々都合がいいのではないだろうか。


国際化ってナンなんだろうかと思う。

僕は、もっと日本が国際的な国になるべきだと思う。実際、日本はより国際化を求められている。 だけど、一向に国際化が進まない。

日本の国際化は、どうしても「英語を話す」というところから脱却できてない。 英語を話すなんていうのは、国際化のホンの一つだ。 しかもアジアでは、英語はあまり良いコミュニケーション方法ではない。 英語が話せなくても可能な国際化なんて、身の回りにたくさんあるのではないか。

僕は、外国人を外国人だからと言って、変な目で見ないで、普通の人として扱うことからはじまる様な気がする。 偏見を取り除いて、直接人間を見るような付き合い方をすれば、外国人も日本人と同じだ。 何も変らない。


コメント一覧
竹風鈴   2007年01月31日 01:13
この日記で書かれていることに関しては私もすごぉーく思うところがあります。
ある人が言ってたのですが、「日本人は日本の外に国があるって思ってない・・。」笑ったけど笑いごとではありませんね。

別に事情通ってわけではありませんが、大部分の日本人に比べたら
オーバーステイで働くいろいろな国の人たちをけっこう知ってる方だと思います。
普通の人間です。普通に生活者です。
普通過ぎてネタにもニュースにもならない人の方が圧倒的に多いんだと思います。
むしろ今時のニホン人よりよほど生活管理(就寝、起床、料理、整頓などなど・・)がキチンとしている人が多いような気がします。
喜ぶツボもカチンとくるツボもがっかり落ち込むツボもそんなに大きなちがいはないのでは・・と感じます。

文化や習慣がちがう、というのはもちろん大前提の話ですが・・。
おかあつ   2007年01月31日 01:36
>ある人が言ってたのですが、「日本人は日本の外に国があるって思ってない・・。」笑ったけど笑いごとではありませんね。

いや ... マジでそうですね...。 笑えないです。

今の日本、絶対何かがおかしいと、僕は個人的には、感じます。 島国だから仕方が無いのですが ... 何かがそういう日本の世間知らず傾向を更に強めているような気がします...

ここまでボーダーレスが迫ってるのに、日本には日本人しかいないように振舞っていて、でも反面、国際化は大切だと思っていて、でも国際化といえばすぐ英語だと思っていて、だから語学を『一生懸命』勉強していて、リスニングテストが受験にでてくるような国です...。

日本人は多分、英語の文法テストをすれば、世界中でもトップクラスだと思うのですが... 何かが違うんだと思うのです...。

 
出展 2007年01月22日21:57 『国際交流...その2』

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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