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2006年8月8日火曜日

西洋と東洋 (mixi05-u459989-200608080052)

ミクシ内で書かれた旧おかあつ日記を紹介します。
西洋と東洋
2006年08月08日00:52
... 日本人は集団本能によってつながっている。 その特徴はスキンシップ(肌が触れ合う事)だというのである。 一例を挙げよう。明治の初めに母子があった。母一人子一人である。 その子が禅の修業を志して家を出る時母は行った。『お前の修行がうまくいっている間は、お前は私のことなんか忘れてしまっていてよい。しかしもし修行がうまくいかなくて人が後ろ指を指すようになったら、その時は必ず私を思い出して私のところに帰ってきておくれ。私はいつまでもお前を待っているから』

それから三十年たった。小僧さんは立派に悟りを開いて仙台辺の大きなお寺の住持をしていた。その時、郷里から急便が来てこういった。『今お母さんは年取って床についておられる。お母さんはなんとも言われないのだが、私たち近所のものが相談してお知らせする事にした』

禅師は取るものも取りあえず郷里に帰って、母の枕辺に座った。お母さんはその顔を見ていった。『私はこの三十年お前に一度も便りをしなかった。しかしお前のことを思い出さない日は一日もなかったのだよ』

私はこの話を聞いたとき涙が出て止まらなかった。禅師も同じ思いであったに違いない。

日本民族は上の民族である。人と人との間によく心が通い合うし、人と自然との間にもよく心が通い合う。この心を情というのである。日本民族は情によってつながっているのである。

この意味の情という言葉はフランスには無いし、和英によれば欧米にも無いし、ドイツについては、フィヒテの指す方向にもありえない。

どこにスキンシップがありますか。...

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ついに数学者岡潔の本を買ってしまった。 かねてから読んでみたいとずっと思っていたんだけど、今日八重洲ブックセンターで偶然見かけて買ってしまった。

すこしだけ読んでみた。 本当に頭のいい人は、口をそろえたように同じ事を言うように僕は思う。芸術と科学・創造性、論理、人間性... 。 そして、必ず 東洋思想の話が出てくる。 禅・荘子・武士道... 。

それなのに、日本ってどうしてこうなってしまったのだろうと思う。

とても理解できたなどといえるものではないけど、少しずつ研究して読み解いていこうと思う。

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出展 2006年08月08日00:52 『西洋と東洋』

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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