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2006年7月14日金曜日

イサーン人撃退法 (isaan05-c987254-200607140001)

おかあつがミクシコミュニティータイ東北イサーン語研究会として著した記事を紹介します。
イサーン人撃退法 (おかあつ)
2006年07月14日 00:01
勝手に上がりこんで人のものを使ってしまうタイ人... タイに住んでいる日本人の間では、良く話題に上るのではないでしょうか。 また、色々みているとタイに限らず、いろいろな国に住んでいる日本人のあいだで、このような話を良く聞くように思います。

「お前、勝手に人のモン使うなよ!」っていう言い方がありますが、小学校の頃からこのようなことを言って、隣の席と自分の席の間にフデバコを立てて領有権を主張し、匂い付きウルトラマン消しゴムの所有権をめぐって争いあう日本の文化的には、かなり理解しがたい物があるのではないでしょうか。

こういうことを思った事があります。

以前、日本で、韓国人の友達が出来たとき、一緒にそこらでコーヒーを買って公園にしけこんだ事がありました。 そうしたら、座り込むなり、勝手に人のタバコをプカプカ吸い始めるのです。 最初は非常に驚いて、ちょっと怒ろうと思ったんですがしばらく様子を見ることにしました。

そうしたら、次にタバコを買うときに一緒に僕の分まで買ってくれました。 そのどちらも、もらったからといってありがとうも言わないし、あげたからといってありがとうということも要求しない、なんともあっさりとしたやり取りでした。

後で聞いたら、あぁ韓国人はタバコに関してはあまり、誰の物かって気にしないんだよ、と教えてくれました。 でも、たまに吸い過ぎちゃったりすることもあるから、そういうときは後で買ってあげたりしてなんとなく帳消しにしたりするかなぁ...って言う事でした。

いろいろな国を見てると、韓国に限らず、結構そういう国ってあります。 いえ、むしろ多いと思います。 それで、気がついたのですが、日本人は、他の国と比べると、比較的、タバコやペンなどの細かい物にまではっきりと所有権を主張する傾向があるんだと思います。

とはいえ、そういう国でも、良く観察してみれば、高価なものに対しては、ちゃんと分別があるような気がします。

更に分が悪い事に日本というのは極端に物価が高い国なので、外国に行ったときにその国の人が何が高価で何が安価と思っているのか、見分けがつかなくなりなのではないでしょうか。 しかも、彼らは、人の感覚が混乱している事をいいことに、ちゃっかりと、色々もっていっちゃったりします。

だから、そういうことが無いように、その国の人が何が高くて何が安いと思っているのか、をきっちり見分けて、ダメ出ししてあげないといけないんだと思います。

─────────────────────

...と、いうわけで、イサーン人直伝で教えてもらいました。

直訳すると「何でお金持ちみたいな事するんだ」ですが、意味的には「うちはお金持ちじゃないのよ!」とか「もったいないよ!」という意味が漠然と込められているような気がします。

タイ語
「タンマイクンタムムアンカプコンルアイ!」
ทำไมคุณทำเหมือนกับคนรวย

イサーン語
「フアイ!ペンニャンチャオヘックーチャンコンルアイ!」
ฮ่วย เป็นหยังเจ้าเฮ้ดคือจั่งคนรวย

とかく、持ち前の忍耐強さを発揮させられがちな我々日本人ですが(...ってこのコミュは日本人だけじゃないですが、日本人向けの文章としてこうかいてしまいます)一方的に我慢し続けたりするだけでなく、たまにはアグレッシブに笑いを取って逆に一本とってやりましょう!

タイミングが結構難しいんですが ... それにキャラ的に言えるキャラといえないキャラってあるかもしれませんが... なんだか勝手だなぁとか、無駄遣いだなぁ、とか思ったら、是非試してみてください!


P.S.
人の日記からネタをいただいて申し訳ありません...
コメント一覧
[1]   サイ   2006年07月14日 02:19
へええええ!初めて知った、韓国のタバコの習慣。。。やっぱり文化や習慣違うのは難しいね、でも聞いたら面白いね、色々な試してみたり。。。
[2]   おかあつ   2006年07月14日 16:08
>へええええ!初めて知った

ホント?

韓国の人はね。 友達でも家族みたいにすごく親しく付き合うみたいですね。 「タバコ吸ってもいい?」とか聞くと、「オマエ、何、他人みたいな事言ってるんだよ」 みたいな...
[3]   サイ   2006年07月14日 23:56
ははは、僕の兄弟の中でも、先に聞かないで、勝手に弟の物を使うと絶対にケンカになっちゃうよ。何か面白いかもなあ、韓国のことは。。。
[4]   おかあつ   2006年07月15日 00:53
韓国の話は、色々面白い話を知ってます。

僕が知っているのはイギリス人が韓国に遊びにいった話で、そのひとは、毎朝電車の切符を買うのに長い行列を長い時間待っていたんだそうです。 そしたら、メチャメチャからだがデカいおっかない韓国人がいて、いきなり最前に割り込んで済ましているという。 みんな怖がって何も言わなかったそうです。

ところが、イギリス人の彼は、ツカツカと歩み寄って、ちょっと! ダメだよ! って怒ったとか... それでかなり激しいケンカになったんだけど、そのばはとにかく収まったとか。

翌日もその人は来て割り込んだらしい。

そうしたら、その人はツカツカと歩み寄るなり、そのイギリス人につかみかかったそうです。

殴られると思って非常に驚いたらしい。 そうしたら、その人は、そのイギリス人を、割り込んだ更にその前に、引っ張って割り込ませたとか...。 おかげで切符を早く買えたそうです。

そういえば、クルマ同士で道端でケンカするのも珍しくないとか... それでまた面白いのは、その後、仲良くなって飲みに行ったりする事もあるんだそうだ。 10年前に池袋で新聞配達しているとき、仲良くなった韓国人の人がそう教えてくれました。

日本じゃまずありえないな、と僕は思いましたよ。
[5]   ミン   2006年07月15日 13:10
私の日記ですね。本当にこの件に関しては、どこまでが境界線かはっきりしなくて、日本の感覚を持ちすぎても駄目だし、かといってすき放題させるのも困るし。
 
おかあつさんのアドバイスのおかげで、言うべき事ははっきり意見しようと決めました。ノンカーイのバントーン村良かったら遊びに来てくださいね。良い所ですよ。
[6]   おかあつ   2006年07月15日 20:19
今日の書き込みをみて、事態は自分が思っていたよりもはるかに深刻だった事を知りました。 すみません、軽率でした。

人のものを持っていってしまうのが、イサーン地方で普通かどうかは、今度家で、聞いてみようとおもいます。 ... しかし、サイさんの話を聞いている限りでは、きちんといったほうがよさそうな感じがします。

そこ国の常識の微妙な線引きを読むのは、(楽しいと思おうと努力はしているのですが)やっぱり難しいですね... しばしば、楽しいなんていってられない状況になてしまいますし...。

サイさん、いつも貴重な意見をありがとう! また教えてください。 逆に、もし日本について何かわからないことあったら、是非、何でも聞いてください! ( 僕は天王町(横浜国立大のそば)に10年近く住んでたので、あのあたりの話題でも、オッケーです!)
[7]   おかあつ   2006年07月17日 20:39
聞いてみました。

やはり、そういうことはあまりしないようです。

例えば、普段から親しく付き合っていて、明らかにその人がそのブラウスを着ていないということを知っており、その上で持って行ったのであれば、「ボーペンニャン!」という事になることもあるけど、きちんと言ってから持っていくのが基本だそうです。 また普段着ている物を持って行ったなら、絶対に怒るといってました。

クワームモッソム(ふさわしさ)という言葉を言っていました。 いくら、ボーペンニャンなイサーン人でも、クワームモッソムを考えて、その場の空気を読んでふさわしい事をしないとケンカになる、という事でした。


他にこういうことを言っていました。 「あら!このブラウス素敵ね!」とか「このお料理美味しいわ!」というようなことをいうと、「あぁもう着てないからあげますよ」とか「たくさん作ったからお土産にいかが?」という事になるそうです。

これは「欲しい!」と直接言うのは露骨なので、婉曲に言う習慣ということみたいです。

余談ですが、そういえば、この、ほめる=ほしい、っていう事は、結構他の国でもあるような気がします。 以前ロシア語を習っているときに聞いた話なのですが、その日本人女性のロシア語の先生が、ロシアに住むロシア人の友達の家に行ったとき、日本人らしくおべんちゃらで「あらーこのお料理美味しいわァ! お料理お上手なのねぇ!」と やったら、帰りに料理の入った巨大な壷を2壷渡されて、断るに断りきれず、帰路、極寒のロシアの地で過酷な労働を強いられたという話を聞いたことがあります。

────────

タイに限らず、その国の金銭感覚を理解するのは難しいものです。 何がもらってよくて、何はもらってはよくないのか...

日本人だと「ま、500バーツぐらいいっか」... となりがちですが、そこをグッとこらえて、ケム!ケム!(タイ語の「ケチ」) って言われるぐらいで、ちょうど良いような気が、個人的にはします。

( そういえば、クライチャマーケムベープピーマイミー♪って歌がありますね。)
 
出展 2006年07月14日 00:01 『イサーン人撃退法』

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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